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| MLB EXPRESS REVIEW |
| ★2001.9.20〜9.23★ | [MLB EXPRESS REVIEW] |
| ■2001.9.23(現地9.22) | ||||||
■マーリンズが新球場建設に関して、球団としても25万ドルを市に払う準備があるが、話は進んでいない。新球場建設はマーリンズにとっても、メジャーリーグにとっても重要なこととなるだけに今後が注目される。
●メッツ、破竹の5連勝で首位が見えた!ベンチュラ、HR含む3安打! ▼NL【●BRAVES 3-7 ○METS】好調のメッツはロビン・ベンチュラがホームラン含む4打数3安打2打点の大当たりし、終盤には新庄剛志、レイ・オルドニェスのタイムリーも飛び出し、追加点を加えた。これでメッツは試合再開後、負けなしの5連勝。8月17日の時点では首位のブレーブスに10ゲーム差をつけられていたが、それ以後の27試合で22勝を記録し、一気にゲーム差も3.5と縮めた。もはや逆転優勝も夢物語ではない。 メッツ先発のスティーブ・トラクセルは7回を投げ、5安打4四球の1失点に抑え、今季10勝目(12敗)をあげた。失点1は2回表のアンドリュー・ジョーンズによるソロホームランである。3回表にはフリオ・フランコに四球を与え、続くチッパー・ジョーンズに2塁打を打たれる。1塁走者のフランコはホームを狙うが、中継に入ったショートのオルドニェスの好送球でタッチアウト。好守でトラクセルを援護した。8回裏には2アウト1塁3塁のピンチからクローザーのアーマンド・ベニテスを投入。ベニテスがピンチを乗り切り、今季41セーブ目をあげた。 もう負けられないブレーブスはエースのグレッグ・マダックスが先発。しかし、マダックスは初回、マット・ロートン、エドガード・アルフォンゾに連続ヒットを浴びる。この2人に投げたあと、右ヒジに違和感を訴えまさかの途中降板。わずか6球で降板となったマダックスだが、2番手のケリー・ライテンバーグがマイク・ピアザに犠牲フライを打たれ1点を失う。エースの突然の降板で、歯車の狂ったブレーブスは計7人の投手を送り込むことになるが、メッツの勢いを止めることは出来なかった。 ●アスレティックス、4発で快勝!マリナーズ、今季初の3連敗! ▼AL【●MARINERS 2-11 ○ATHLETICS】 アスレティックス打線は初回からマリナーズ先発のジョエル・ピネイロに襲いかかった。ジョニー・デーモン、ジェイソン・ジオンビーの2本のヒットにジャーメイン・ダイの四球で1アウト満塁のチャンスをつかむ。ここでマリナーズに守備の乱れが飛び出し、この回一挙5点を奪う猛攻を見せた。5回裏にはテレンス・ロングとラモン・ヘルナンデス、7回表にはエリック・チャベス、ミゲル・テハダにそれぞれホームランが飛び出し、追加点を加えたアスレティックスは12安打で11得点を奪い、快勝した。 アスレティックス先発のエリック・ヒルハスは、5回2/3を投げ7安打2失点で、8つの三振を奪い、今季4勝目(0敗)をマーク。この日、ホームラン含む2打点を記録したチャベスは今季の打点数を101点とし、アスレティックスのサードとしてはサル・バンド以来(1969年に113打点、1974年に103打点)の100打点突破となった。 対するマリナーズの先発、ピネイロは2回までで7安打6失点で今季2敗目(5勝)となり、マリナーズとしても今季初の3連敗。一度も3連敗せずにシーズンを終えたのは1902年のパイレーツのみだったが、それ以来の大記録は逃した。現在、106勝43敗のマリナーズは残り13試合で8勝をあげれば、1998年のヤンキース(114勝48敗)に並ぶ。さらにもう2勝すれば、1906年のカブス(116勝36敗)に並ぶことになる。今季ロードで54勝をマークしているマリナーズはあと1勝で1971年のアスレティックスの記録に並ぶことになり、いかに今季のマリナーズの強さが歴史的に見ても偉大だということがわかる。 ●トーミ、リーグトップの48号HR!インディアンズは首位固め! ▼AL【○INDIANS 4-2 ●TWINS】2対2の同点で迎えた6回表、先頭のジム・トーミが今季、リーグ単独トップとなる第48号となるホームランを放ち、勝ち越し、さらにエリス・バークス、トラビス・フライマンに連続2塁打が飛び出し、さらに1点追加。最終回はボブ・ウィックマンが締め、今季30セーブ目をマークし、インディアンズは2位ツインズを相手に快勝した。トーミは今季、ツインズ相手の14試合で6ホームランの16打点と大当たりを見せている。 インディアンズ先発のスティーブ・ウッダードは、4回まで無失点に抑えるが、5回表にトリ・ハンターに死球を当てたあと、AJ・ピアジンスキー、ルイス・リバス、ジャック・ジョーンズに連続ヒットを浴び、2点を奪われ降板。結局、4回を投げ5安打2失点という内容に終わった。 一方のツインズ先発のブラッド・ラドキーは、6回表のマウンドに立つが、1アウトも取れずにノックアウト。5回を8安打4失点という内容で今季10敗目(13勝)となった。ラドキーはインディアンズとは相性が悪く、キャリア通算で5勝14敗の防御率6.27と散々な成績である。 ●延長11回裏、ベルトレイが決勝打!ドジャース、2点差を跳ね返す! ▼NL【●DIAMONDBACKS 5-6 ○DODGERS】 延長11回裏、2点を追う展開となったドジャースは、先頭のショーン・グリーンがヒットで出塁。ここで四球と死球でノーアウト満塁のチャンスを作り、エリック・キャロスが四球を選び、押し出しで1点を奪う。さらに続くエイドリアン・ベルトレイがセンター前に運び、ドジャースがサヨナラ勝ちした。 ドジャースの先発はケビン・ブラウン。ブラウンは5回まで投げ、4安打1失点という内容でマウンドを降りた。対するダイヤモンドバックスの先発、ランディ・ジョンソンは6回まで1安打無失点に抑えるが、7回裏にポール・ロデュカにタイムリーを打たれ、1点を奪われる。9回裏のマウンドにも立つが、先頭のゲーリー・シェフィールドに四球を与えたあと、ロデュカに2ランホームランを打たれ、同点とされたところで降板。結局、8回を投げ、5安打3失点の8奪三振という内容で、今季20勝はおあずけとなった。しかし、防御率(2.40)と奪三振(350個)は依然リーグトップである。 この日2安打を記録したダミアン・ミラーは今季の安打数を100安打とし、これでダイヤモンドバックスは9人の選手が100安打を突破するリーグタイ記録を樹立した。かつてこの記録を達成したのは3チームしかなく、最近では1979年のカージナルス以来である。ミラー以外の選手としては、ルイス・ゴンザレス(181安打)、マーク・グレース(133安打)、スティーブ・フィンリー(127安打)、クレイグ・カウンセル(115安打)、レジー・サンダース(105安打)、トニー・ウォーマック(103安打)、マット・ウイリアムス(100安打)、ジェイ・ベル(100安打)がいる。 ●先発アセベド、6回1失点で5勝目!新人ダンが先制15号HR! ▼NL【○REDS 3-1 ●BREWERS】 初回に新人のアダム・ダンがホームランを放ち、先制したレッズ。4回表にドミトリー・ヤング、5回表にトッド・ウォーカーがそれぞれホームランを放ち、レッズが快勝した。先発のホゼ・アセベドは4回まで無安打無失点に抑える好投。結局、6回まで投げ、5安打1失点の7つの三振を奪い、今季5勝目(6敗)をマークした。最後はダニー・グレイブズが締め、今季28セーブ目をあげた。 対するブリュワーズの先発、ルーベン・クエベドは5回まで投げ、5安打3失点で今季4敗目(4勝)となった。クエベドはここ5試合の先発で1勝3敗と勝利に恵まれていない。ブリュワーズはチーム成績が64勝86敗となり、1993年10月3日以来の借金23となった。 先制ホームランを放ったダンは、新人として早くも15本目のホームランを記録。新人で15本という記録はレッズとしては、1982年のゲーリー・レデュス以来である。なお、レッズの新人としては、フランク・ロビンソン(1956年・38本)、バーニー・カルボ(1970年・21本)、バダ・ピンソン(1958年・20本)、レデュス(1982年・17本)、ジョニー・ベンチ(1968年・15本)らがそれぞれ記録している。 ●新人ジャイル、3安打5打点!オリオールズ、16安打11得点で大勝! ▼AL【●YANKEES 2-11 ○ORIOLES】オリオールズは初回にジェフ・コナインのタイムリーで先制し、3回裏には6安打で5点を奪い、4回裏にも5安打で3点を追加する猛攻を見せ、ヤンキース相手に大勝した。この日、一人で5打点を記録したのが新人のジェロニモ・ジャイルである。ジャイルはメジャーデビューから5試合目にしての大活躍で、5打数3安打を記録した。7月31日にマイク・トロンブリーとの交換でドジャースから獲得した選手である。 オリオールズの先発は新人のシーン・ダグラスだったが、5回まで投げ3安打1失点に抑え、7奪三振を記録し、メジャー初勝利を記録した。ダグラスは7月18日にメジャーデビューしたが、その試合では4回も持たずにノックアウトされており、その後すぐにマイナーに降格させられていた。この日の登板はその日以来、メジャー2試合目の登板であった。 ヤンキースの先発はスターリング・ヒッチコック。ヒッチコックは2回2/3を投げ、9安打6失点でノックアウトされ、今季4敗目(3勝)となった。ヤンキースの中で一人気を吐いたのが1番のチャック・ノブロックである。ノブロックは6回表と8回表にホームランを放った。ノブロックにとって、キャリア4度目の1試合2ホームランで、最近となると1998年8月にまでさかのぼらなければならない。 ●D・リー、決勝打!逆転負けのフィリーズ、首位奪取ならず! ▼NL【○MARLINS 3-2 ●PHILLIES】 ●パルメイロ、同点弾に決勝弾の2発!今季6度目のマルチホーマー! ▼AL【●ANGELS 4-5 ○RANGERS】 ●プホルツ、1週間で15打点の大活躍!スミス、5回1失点で6勝目! ▼NL【○CARDINALS 4-1 ●PIRATES】 ●クルーズの3ランHRが逆転の口火!コッチ、34セーブ目! ▼AL【●DEVIL RAYS 7-8 ○BLUE JAYS】 ●代打グウィン、2点タイムリー!延長10回、ダーがサヨナラHR! ▼NL【●GIANTS 3-4 ○PADRES】 |
| ■2001.9.22(現地9.21) | ||||||
■球場の内外でトラブルを起こしているカール・エバレットだが、チーム内での扱いなどの球団へ不満を訴えている。ただ、レッドソックスはエバレットを放出するという選択肢を選ぶ可能性があることも伝えた。■エクスポズのGMを務めるジム・ビーティが今季後に辞任することになった。ビーティ自身がより家族との時間を増やしたいからだ。24年間もの間、野球に関わっており、最初の12年間は選手として、最後の12年間は球団オフィスの中で活躍した。1995年にケビン・マローン(ドジャースGM)から引き継いで、エクスポズに関わるようになった。なお、ビーティはヤンキースとマリナーズでプレー経験がある。
●ピアザ、劇的な逆転2ランHR!事件後初のニューヨークでの試合! ▼NL【●BRAVES 2-3 ○METS】1対2とリードされたメッツは8回裏、1アウトからエドガード・アルフォンゾが四球を選び出塁すると、続くマイク・ピアザがセンター越えの2ランホームランを放ち、逆転。劇的とも言える勝ち方でメッツは勝利を収め、首位ブレーブスとの差を一気に4.5にまで縮めた。 メッツ先発は、昨年途中までブレーブスに在籍していたブルース・チェン。チェンは4回表、内野安打で出塁したチッパー・ジョーンズを1塁に置いて、ケン・カミニティがライト方向へ2塁打を放つ。この返球を捕手のピアザが捕れず、チッパーにホームインを許してしまう。この1失点のみで、チェンは立ち上がりから危なげなく抑える。終盤の7回表に2アウト1塁3塁のピンチを迎えるがそのピンチも難なく抑えた。8回からはジョン・フランコが登板。このフランコが2アウト1塁2塁のピンチを迎えると、メッツはすかさずクローザーのアーマンド・ベニテスを投入。このベニテスがいきなり、ブライアン・ジョーダンにタイムリー2塁打を打たれ1点を奪われるが、その後は抑え、追加点を許さなかった。これがこの裏のピアザの逆転ホームランにつながった。 ブレーブス先発のジェイソン・マーキスは、4回裏にピアザに2塁打、続くロビン・ベンチュラにもヒットで続かれる。これで1アウト2塁3塁となったところで、新庄剛志に犠牲フライを打たれ1点を失うが、マーキスは6回まで投げ、失点はわずかにこの1点のみ。7回表はスティーブ・リードとマイク・レムリンジャーの2人で継投し、無失点に抑えるなど、ここまでは素晴らしい内容。8回表に味方打線が勝ち越し点を取ってくれたこともあり、8回裏のマウンドにはスティーブ・カーセイを送り、逃げ切りを図ったブレーブス。ここまでは万全だったが、カーセイがピアザから打たれるという最悪の結果になってしまい、大事なゲームを落としてしまった。 メッツはここ26試合で21勝をあげる好調ぶりで、今季初の貯金2つ(75勝73敗)となり、逆転優勝も決して夢ではない位置にまで浮上した。一方のブレーブスはというと2位のフィリーズに0.5ゲーム差でかろうじて地区首位をキープしてはいるが、非常に苦しい展開であることは間違いなく、地区優勝どころか、地区3位にまで転落する可能性も出てきた。昨日に続きチッパーをレフトにまわし、そのチッパーは2安打を放つが、勝利には結びつかなかった。 ●リード、8回途中を2失点で、移籍後初連勝!ハンター、先制3ラン! ▼AL【●INDIANS 2-6 ○TWINS】 ツインズ先発のリック・リードは強打インディアンズ打線を相手に、7回1/3を投げ、6安打2失点に抑えて、移籍後4勝目(3敗、トータルで12勝9敗)をマークした。リードにとっては移籍後、初の連勝であり、特にここ3試合の登板では、22イニングを投げわずか5失点に抑えており、防御率にすれば2.05である。 対するインディアンズの先発は新人のCC・サバシア。中11日あけての登板となったが、2回裏に2者連続四球の後、トリ・ハンターに3ランホームランを打たれ、先制を許す。続く3回裏にも、2アウトから2つの四球と1本のヒットで満塁とし、ホームランを打たれたばかりのハンターに敬遠の四球を与え、さらに追加点を許してしまうという不安定な内容で6回途中で降板。5回2/3を投げ、6安打5四球の6失点という内容で今季5敗目(15勝)となった。 地区2位のツインズは地区首位インディアンズの差を5ゲームとした。ワイルドカード争いではアスレティックスが飛び出したため、こちらでのプレーオフ進出の可能性はほとんど残されていないが、地区内では、首位のインディアンズとの試合が5試合も残っているため可能性はまだ残っている。逆転優勝というわずかな望みにツインズが走り出した。 ●A・ロドリゲス、遊撃手として47HR!ペーニャ、3長打で5打点マーク! ▼AL【●ANGELS 8-9 ○RANGERS】5回裏の先頭打者として打席に立ったアレックス・ロドリゲスは、右中間へ今季47号ホームランを放った。1958年にアーニー・バンクスがショートストップとして記録したシーズン47ホームランという記録に並んだことになる。また、この47という数字はレンジャーズの球団記録(1996年のホアン・ゴンザレス、1999年のラファエル・パルメイロ)でもあり、これにも並んだことになる。A・ロドリゲスはここ9試合で6本と量産体制に入っており、キャリア初の50本というのも見えてきた。 レンジャーズ先発のロブ・ベルは6回2/3を投げ、8安打5失点という内容ながら味方打線の援護により、7月27日以来となる5勝目(4敗)をマークした。最後の2イニングはジェフ・ジマーマンが締め、今季25セーブ目をあげた。なお、新人のカルロス・ペーニャも単打1本、2塁打2本、3塁打1本の4打数4安打でキャリア初の1試合5打点をマークし、チームの勝利に貢献した。 対するエンゼルスの先発、イシュメール・バルデスは5回裏のマウンドに立つが1つもアウトを取れずに降板。結局、4回を投げ、9安打3四球の7失点でノックアウトされた。バルデスは今季11敗目(9勝)であり、ここ6試合においては1勝5敗と調子に乗りきれない。 ●最終回、代打ハンターが決勝打!先発ダールが10奪三振と好投! ▼NL【●MARLINS 0-1 ○PHILLIES】8回まで終わった段階で両チームとも3塁までランナーを進めることのないほどの投手戦で試合は進んだ。9回表、マーリンズはフィリーズの守護神ホゼ・メサを攻め、2アウト満塁のチャンスを作るが得点することは出来なかった。一方のメッツは9回裏、先頭のマーロン・アンダーソン、続くパット・バールが連打でノーアウト1塁3塁のチャンスを作る。トラビス・リーを敬遠四球で歩かせ、ノーアウト満塁とすることを選んだマーリンズサイド。代打フェリペ・クレスポは浅いライトフライに打ち取るが、続く代打ブライアン・ハンターがセンター前に運び、フィリーズはサヨナラで勝利を手にした。再び、地区首位ブレーブスとの差を0.5とした。 フィリーズの先発、オマー・ダールは7回まで投げ、4安打2四球の無失点に抑え、シーズン最多の10奪三振を記録した。ダールにとって、1試合2ケタ奪三振はキャリア3度目のことである。なお、自己最多は1998年9月1日に記録した12個である。ダールを引き継ぎ、8回はリッキー・ボッタリコ、9回はメサが投げた。メサは今季2勝目(3敗38セーブ)をマークした。 対するマーリンズ先発のAJ・バーネットも、7回まで投げ、3安打無失点に抑える好投を見せたが、チームの勝利にはつながらなかった。チームの主砲であるプレストン・ウイルソンが2安打を放ち、自己最高の13試合連続試合の安打と記録を伸ばした。 ●ジオンビー兄が先制HR!ライドル、7回無失点で今季11勝目! ▼AL【●MARINERS 1-5 ○ATHLETICS】 すでに地区優勝を決めたマリナーズと、ワイルドカードでのプレーオフ出場をほぼ手中に収めているアスレティックスとの対戦。プレーオフの前哨戦ともいえるこのシリーズだが、アスレティックスがジェイソン・ジオンビーのホームランで先制し、その後も徐々に得点を重ねあげ、マリナーズに勝利した。 アスレティックス先発のコーリー・ライドルは7回まで投げ、5安打無失点に抑え、今季11勝目(6敗)をマークした。2番手としてマウンドにのぼったマイク・マグナンテがそのまま最後まで行くと思われたが、9回表にマイク・キャメロンにホームランを打たれて降板。最終的にはクローザーのジェイソン・イズリングハウゼンまで投入する結果となり、イズリングハウゼンは今季30セーブ目をあげた。 対するマリナーズの先発はポール・アボット。ここ10試合で8勝をあげているアボットだが、5回まで投げ、5安打3失点で今季4敗目(15勝)となった。 ●グリフィー、決勝3ランHR!ブリュワーズ打線、メジャー記録樹立!? ▼NL【○REDS 5-2 ●BREWERS】同点で迎えた6回表に、ケン・グリフィーが今季第20号となる3ランホームランを放ち、レッズが勝利を収めた。レッズ先発のランス・デービスも6回を7安打2失点に抑え、今季7勝目(3敗)、最終回を締めくくったダニー・グレイブズも今季27セーブ目をあげた。 この日、10三振を喫したブリュワーズだが、これでチームとして今季1,272個もの三振を記録したことになる。これは1996年にタイガースが記録した1,268三振を塗り替えたメジャー記録である。その中でもホゼ・ヘルナンデスはこの日も3つの三振を喫し、両リーグ合わせてトップとなる170三振となった。 ブリュワーズ先発は8月5日以来のマウンドとなる新人のベン・シーツである。シーツは3回まで完全に抑えるが、4回表にトッド・ウォーカーがヒットで出塁後、ウィルトン・ゲレーロがバントヒットで出塁。ここでグリフィーが1塁方向へバント。これがファーストのリッチー・セクソンのエラーを誘い、レッズに1点を先制された。結局、シーツは5回まで投げ2安打2失点でマウンドを降りた。2番手のマック鈴木がグリフィーから決勝ホームランを浴び、今季移籍後5敗目(3勝、トータルで5勝12敗)となった。 ●プホルツ、グランドスラム含む5打点!新人記録、続々更新中! ▼NL【○CARDINALS 9-5 ●PIRATES】 ●オリオールズ、最終回にへアーストンがリベラを打ってサヨナラ勝ち! ▼AL【●YANKEES 6-7 ○ORIOLES】 ●ソーサの55号HRで先制!マグリフがHR含む5打点の猛打発揮! ▼NL【○CUBS 12-4 ●ASTROS】 ●最終回、グラファニーノがサヨナラ打!ゾーンの2発もフイ! ▼AL【●ROYALS 7-8 ○WHITE SOX】 ●延長11回、ロッキーズが逆転勝ち!ヘルトン、通算500打点! ▼NL【○ROCKIES 11-9 ●EXPOS】 |
| ■2001.9.21(現地9.20) | ||||||
■今季限りで引退するトニー・グウィンが2002年から、自らの母校でもあるサンディエゴ州立大学の野球部の指揮を執ることが決まった。今年まで指揮を執っていたのはグウィンを教え子とするジム・ダイエッツである。1977年から81年までダイエッツ監督の元、汗を流したグウィンはパドレスとNBAのクリッパーズに指名されるという高い運動能力を見せた。パドレスを選んだグウィンは1982年7月19日にメジャーデビューを飾る。それ以来20年もの長きにわたり第一線で活躍し、積み上げた通算安打は3,138本、首位打者を8度も獲得し、通算打率も.338と安打製造器の名を欲しいままにした。将来の殿堂入りは間違いない偉大な選手である。なお、サンディエゴ州立大学の野球部にはグウィンの息子、アンソニー・グウィンも在籍している。アンソニーは高校卒業時にブレーブスからドラフト33位で指名されている将来が楽しみな選手である。
●ミルウッド、6回無失点にロペスが3打点!ブレーブス、首位キープ! ▼NL【○BRAVES 5-1 ●PHILLIES】ブレーブスは2回裏、先頭のケン・カミニティが四球で出塁する。次はここ12打席で10三振を喫しているアンドリュー・ジョーンズだったが、その不調を吹き飛ばす左中間への2塁打を放ち、チャンスを広げる。続くハビア・ロペスが犠牲フライを打ち、ブレーブスが1点を先制する。4回表にはロペスの2ランホームランが飛び出し、さらに5回表にもブライアン・ジョーダンのタイムリーで着実に得点を重ねたブレーブスが勝利を収めた。 ブレーブス先発のケビン・ミルウッドは6回まで投げ、3安打無失点に抑える好投。8奪三振を記録し、今季6勝目(6敗)をあげた。1998年に17勝、1999年に18勝をあげた若き右腕は、このまま大投手への階段を上っていくものと思われたが、昨年から今年に架けては伸び悩み、この2年間では合わせて16勝19敗の防御率4.52という成績である。しかし、この日のミルウッドはまるで2年前までのピッチングが戻ってきたような素晴らしい内容だった。 一方、フィリーズの先発、ランディ・ウルフは4回2/3を投げ、6安打4失点で今季7勝目(11敗)となった。ウルフはブレーブスとは相性が悪く、キャリア通算で0勝5敗である。7回裏にパット・バールがソロホームランを放つが、その1点だけに終わった。この4連戦、4連勝で一気に首位奪取を謀ったフィリーズだったが、それはならなかった。 ブレーブスは2位フィリーズに1.5ゲーム差をつけ、依然地区首位を守っている。このあとは5.5ゲーム差で3位につけているメッツとの3連戦が、ニューヨークで控えている。このフィリーズとの対戦も10月2日から舞台をアトランタへ移しての、3連戦が残っている。怪我人が続出し、思うような戦いを出来ないでいるブレーブス。かつて王者と呼ばれたブレーブスの底力が試される。 ●メイズ、今季2度目の完封で16勝目!今季タイガース相手に5勝! ▼AL【●TIGERS 0-3 ○TWINS】 ツインズ先発のジョー・メイズは、カモにしているタイガースを散発6安打に抑え、完封で今季16勝目(13敗)をあげた。メイズにとって完封勝利は今季2度目で、完投としては4度目である。今季タイガース戦に5試合先発し、その全てで勝利を収めて、防御率にすれば1.13に抑えている。メイズは打線の援護に恵まれず、13個の黒星を喫した試合では合計24点の援護しかもらっていない。 対するタイガースの先発、ホゼ・リマは3回表にジャック・ジョーンズにソロホームランを打たれ、1点を先制される。その後、味方のエラーが2つ続き、さらに2点を奪われた。結局、リマは7回2/3を投げ5安打3失点(自責点1)に抑えたものの、今季10敗目(5勝、移籍後4勝8敗)となった。 ツインズの新人、ルイス・リバスが今季26個目の盗塁を決めた。これはツインズの球団新人記録である。これまでの記録であった25個は、1978年のウィリー・ノーウッド、1991年のチャック・ノブロック(現ヤンキース)がそれぞれ達成している。 ●ジート、2失点に抑え、6連勝で14勝目!チャベス、HR含む4打点! ▼AL【○ATHLETICS 7-2 ●RANGERS】アスレティックスの先発はバリー・ジート。ジートは序盤にラファエル・パルメイロにホームランを打たれるなどし2点を奪われるが、味方打線が逆転してくれたこともあり、今季14勝目(8敗)をマークした。この日の投球内容は6回を投げ、6安打2失点というものだったが、8月半ばからのジートの投球内容は素晴らしく、6試合で6勝をあげ、42イニングを投げて自責点はわずかに4点、防御率にすれば0.86になる。ここ10試合の登板では9勝1敗という数字を残している。 打線も5回表に、ミゲル・テハダの2点タイムリーヒットが飛び出し逆転。6回表にはエリック・チャベスがタイムリー、さらに8回表にもチャベスがだめ押しとなる3ランホームランを放ち、勝負を決めた。 一方のレンジャーズ先発、ダレン・オリバーは、6回を投げ8安打4失点で、今季10敗目(11勝)となった。2回裏に飛び出したパルメイロの今季42号ホームランだが、これは通算442本目のホームランであり、フレッド・マグリフ(現カブス)、デーブ・キングマンに並び、歴代25位となるものである。レンジャーズは今季、対アスレティックス戦の17試合で、36本のホームランを記録している。これは1993年の対オリオールズ戦において、12試合で24本のホームランを打って以来のハイペースということになる。 ●延長13回、グリーンがサヨナラHR!ドジャース、連敗ストップ! ▼NL【●DIAMONDBACKS 2-3 ○DODGERS】 ここまで5連敗で、プレーオフ進出にはもう負けられないドジャース。2対2のまま迎えた延長13回裏、主砲のショーン・グリーンが第47号となるサヨナラホームランを放ち、ドジャースが連敗をストップさせた。ドジャースはこの日の勝利で地区首位のダイヤモンドバックスとは3ゲーム差で3位をキープしている。延長13回表にマウンドに上がったのは、先発から中継ぎに移ったルーク・プロコペック。プロコペックは3人で締めくくり、その裏のグリーンのサヨナラホームランへとつなげた。プロコペックにとっては約1ヶ月ぶりの8勝目(6敗)をマークした。 ドジャースの先発はパク・チャンホ。7回まで投げ5安打無失点に抑え、7個の三振を奪う好投で勝ち投手の権利を残してマウンドを降りた。しかし、2番手のジェシー・オロスコがルイス・ゴンザレスから第53号となる2ランホームランを打たれ、同点に追いつかれた。 対するダイヤモンドバックス先発のボビー・ウィットは、初回にグリーンにタイムリー3塁打を打たれ、1点を先制された。しかし、その後は無難に抑えていたが、6回裏にチャド・クルーターにソロホームランを打たれた。結局、6回を投げ5安打2失点という内容でマウンドを降りた。このウィットがドジャース戦に先発するのは、1998年7月16日以来である。 ●ウイリアムス、7回3安打1失点で13勝目!マグワイア、第25号HR! ▼NL【○CARDINALS 9-1 ●PIRATES】 カージナルスの先頭打者、フェルナンド・ビーニャは初回に死球を受け、大事をとってこの試合から退いた。代わりにマーク・マグワイアをファーストに入れ、ファーストのアルバート・プホルツをレフトに回すなど、カージナルスは内外野の守備陣を大幅に変更した。3回表に回ってきたマグワイアのこの試合の初打席で、今季第25号となるホームランを放ち、カージナルスが先制した。マグワイアにとって、今年出来たばかりのPNCパークでのホームランは初めてで、39もの異なるメジャーリーグの球場でホームランを打ったことになる。これはエリス・バークス(現インディアンズ)と並ぶメジャー記録である。 カージナルス先発はウッディー・ウイリアムス。ウイリアムスは7回まで投げ、3安打1失点に抑える好投を見せ、移籍後5勝目(1敗、トータルで13勝9敗)をマークした。前回と前々回で完投勝利を挙げているウイリアムス、もしこの試合にも完投していれば、球団としては1989年のジョー・マグラーン以来の3試合連続完投となるところだった。 一方のパイレーツ先発のジミー・アンダーソンは6回1/3を投げ8安打5四球の7失点という内容で、今季17敗目(7勝)となった。 ●オリオールズ、終盤に大量点を取り逆転勝ち!10連敗でストップ! ▼AL【○ORIOLES 12-6 ●BLUE JAYS】1対5とリードされたオリオールズは、7回表にルイス・マトス、ジェフ・コナインのタイムリーで3点返し、なおも2アウト1塁3塁のチャンス。ここでトニー・バティースタが代打として告げられる。バティースタは6月25日までこの日の対戦相手のブルージェイズの一員だった。しかし、2割そこそこの低打率からウェーバーにかけられオリオールズ入りした。そのバティースタがこの場面で逆転となる3ランホームランを放つ。続く8回表にもタイムリーヒットを放ち、計4打点をマーク。バティースタの大当たりで、オリオールズは10連敗をストップさせた。 オリオールズの先発はジョシュ・タワーズ。タワーズは2回裏に5安打を集中され5点を奪われるが、その後は立ち直りを見せ始める。しかし、6回裏に2連打を浴びたところで降板。5回2/3を投げ、10安打5失点でマウンドを降りた。 一方のブルージェイズ先発のクリス・カーペンターは4回表にカル・リプケンのタイムリーヒットで1点を失うが、6回までで失点はその1点のみに抑える好投を見せていた。7回表に捕まり、この回ひとつしかアウトを取れずノックアウト。結局、6回1/3を投げ、6安打5失点という内容に終わった。 ●アストロズがジャイアンツをスウィープ!ボンズ、64号HRもフイ! ▼NL【○ASTROS 5-4 ●GIANTS】 ●モリーナが決勝打!長谷川が5勝目にパーシバルが39セーブ目! ▼AL【○ANGELS 6-3 ●MARINERS】 ●マグリフが3ランHR!レッズ、終盤に2発で追い上げるも1点及ばず! ▼NL【○CUBS 6-5 ●REDS】 ●ポール、勝ち越し2点タイムリー!フォークが39セーブ目! ▼AL【●YANKEES 5-7 ○WHITE SOX】 ●新人ジョージ、7回2失点に抑え4勝目!ヘルナンデス、24セーブ目! ▼AL【○ROYALS 4-2 ●INDIANS】 |
| ■2001.9.20(現地9.19) | ||||||
■ダイヤモンドバックスがドラフト1位(全米22番目)で指名したジェイソン・バルガー投手との契約をまとめた。契約はボーナスを含んで95万ドルというものである。バルガーは昨シーズン、7勝2敗7セーブという記録を残している。49イニングを投げ、44個の奪三振を記録している期待の右腕である。
●マリナーズ、地区優勝一番乗り!マルチネスのHRに完封リレー! ▼AL【●ANGELS 0-5 ○MARINERS】マジックナンバー1として臨んだマリナーズだが、試合途中にマジック対象チームのアスレティックスの敗戦が伝えられ、アメリカンリーグ西地区の優勝が確定した。残り16試合を残した段階で、106勝40敗の勝率.726という記録的な勝ちっぷりで2位のアスレティックスには18ゲーム差をつけた圧倒的な優勝であった。この調子でいけば、1906年にカブスが記録したシーズン116勝の記録を抜く可能性は充分ある。 マリナーズは2回裏に四球で出塁したマイク・キャメロンを1塁に置き、マーク・マクレモアがタイムリー2塁打を放ち、1点を先制した。5回裏にはエラーで出塁したイチローがパスボールで2塁へ進むと、カルロス・ギーエンがライト前ヒットで続き、1アウト1塁3塁とチャンスを作る。さらにブレット・ブーンの内野ゴロの間に1点を追加し、次打者のエドガー・マルチネスが2ランホームランを放ち、この回一挙3点を奪う。 味方打線の援護をもらったマリナーズ先発のジェイミー・モイヤーは6回まで投げ3安打無失点に抑える好投で、自己最多となるシーズン18勝目(5敗)をマークした。モイヤーのあともホゼ・パニアーガ、アーサー・ローズ、ジェフ・ネルソンとマリナーズの誇るブルペン陣でつなぎ、最終回にはセーブの付かない場面ながら佐々木主浩が登板。見事に3人で抑えきり、完封リレーで地区優勝に花を添えた。マリナーズにとっては今季13試合目の完封勝利で、これは1991年の球団記録に並ぶものである。 対するエンゼルスの先発はスコット・ショーエンワイスだが、5回を投げ4安打4失点で今季10敗目(10勝)となった。エンゼルスは昨年は5回しか喫していない完封負けだったが、今季はこの試合ですでに12回目となる。 この日のセーフコフィールドには45,459人の大観衆が集まり、今季51度目の大入りである。今季のマリナーズは4月、5月、8月にそれぞれ月間20勝をマークした。近年はランディ・ジョンソンに始まり、ケン・グリフィー、アレックス・ロドリゲスと大物選手の流出が相次いだマリナーズだが、今季はイチローとブーンの加入がそれらを吹き飛ばした。イチローはこの試合4打数1安打で、打率はリーグトップの.349を依然キープし、安打数も両リーグダントツトップの221安打をマーク。ブーンは35本のホームランを記録しており、これはセカンドとしてのリーグ最多ホームラン更新中である。 ●先発モリス、7回1失点で20勝到達!驚異の新人プホルツ、3打点! ▼NL【●BREWERS 2-8 ○CARDINALS】 カージナルス先発のマット・モリスは7回まで投げ、ホゼ・ヘルナンデスのソロホームランによる1失点のみに抑え、今季20勝目(7敗)をあげた。奪った三振は自己最多となる13個である。モリスは2年前に肘の手術を経験した選手。今季、先発として復活し、素晴らしい活躍を見せた。特にホームゲームでは14勝2敗の防御率1.74と圧倒的な強さを誇っている。これでカージナルスは地区2位ではあるが、ワイルドカード争いで2位のジャイアンツに2ゲーム差をつけ、プレーオフ進出に一歩近づいた。 対するブリュワーズの先発、ジェフ・ダミーコはこの日が故障者リスト明け3試合目のマウンド。ダミーコは立ち上がりを攻められ、4回を6安打5失点でノックアウト。今季3敗目(1敗)となった。 好調のカージナルスを引っ張るのが、新人のアルバート・プホルツである。プホルツは3回裏に2点タイムリー2塁打を放つなど、この日も3打点と大当たり。この3連戦を11打数6安打の9打点とすさまじい勢いで打ち続けている。これで今季の打点数を120点とし、1930年にウォーリー・ベルガー(ボストン・ブレーブス)の記録した119打点という新人のリーグ記録を塗り替えた。ちなみにメジャーリーグの新人記録は1939年のテッド・ウイリアムス(ボストン・レッドソックス)が記録した145打点である。 しかも、プホルツは新人ながら、今季の安打数をリーグ2位の180本としている(リーグ1位はリッチ・オーリリアの183安打)。さらに2得点を記録したプホルツは、今季101得点とし、カージナルスの新人としては100得点を記録した4人目の選手となった。球団新人記録は1899年のジョン・ヘイドリックの109得点で、最近では1985年のビンス・コールマンの107得点がある。おまけにもうひとつ、あと18塁打で1964年にディック・アレンが記録した新人としてのリーグ記録、352塁打に追いつくことになる。 ●フィリーズ、3連勝で首位ブレーブスへ0.5差!ローレンが決勝打! ▼NL【●BRAVES 2-5 ○PHILLIES】勢いに乗るフィリーズは、この日も2点を先制されるが、5回裏にパット・バールの2ランホームランで同点とすると、続く6回裏にはスコット・ローレン、マーロン・アンダーソンが連続タイムリーを放ち、勝ち越し。これでフィリーズは首位ブレーブスに3連勝し、そのゲーム差を0.5にまで縮めた。 フィリーズの先発、新人のデビッド・コギンは7回まで投げ、5安打2失点に抑え、今季5勝目(5敗)をマークした。7回までに重ねた21個のアウトのうち、奪三振が3つであとは全て内野ゴロでのアウトである。2番手のリッキー・ボッタリコは8回を完全に抑え、最終回はホゼ・メサが締め、今季38セーブ目をマークした。 一方のブレーブス先発のジョン・バーケットは4回まで無失点に抑えるが、中盤に捕まり、6回を7安打5失点で今季11敗目(11勝)となった。負けられないブレーブスは、マーカス・ジャイルズの2ランホームランで先制するが、その後のチャンスを3つのダブルプレーで潰すなど、歯車がなかなか噛み合わない。チッパー・ジョーンズを今季2度目となるレフトで先発出場させたが、勝利に結びつかなかった。 ●史上初!クレメンス、開幕から20勝1敗!これはメジャー最高勝率! ▼AL【○YANKEES 6-3 ●WHITE SOX】ヤンキースの先発はロジャー・クレメンス。クレメンスは2回にポール・コナーコにホームランを打たれ、4回裏には3連打を浴び1点を失うなど、リズムをつかむことに苦労したが、チームリーダーであるデレク・ジーターの2本のホームランなど、味方打線の援護もあり、今季20勝目(1敗)をマークした。投球内容は6回1/3を投げ、5安打3失点、奪三振はわずか1個というものだった。 クレメンスにとっては自身6度目の20勝だが、39歳での20勝というのは1959年にアーリー・ウィンが40歳で達成して以来ということになる。圧巻なのは、20勝1敗という圧倒的な勝率である。開幕から20勝1敗を記録したのはこのクレメンスが史上初ということになり、勝率にすれば.952となる。5月20日のマリナーズ戦で黒星を喫して以降、実に16連勝。通算成績も280勝143敗とし、あと5つの三振を奪えば、バート・ブライレベンの3,701個(史上3位)に並ぶことになる。 対するホワイトソックスの先発はゲーリー・グローバーは6回を6安打4失点で今季3敗目(4勝)となった。ホワイトソックス打線はクレメンス降板後のヤンキース投手陣も攻められなかった。8回裏からヤンキースの3番手としてマウンドに立ったマイク・スタントンに1アウトを取られた後、レイ・デューラムがヒットで出塁するが、ヤンキースはすかさずマウンドにクローザーのマリアーノ・リベラを送る。このリベラに抑え込まれ、追加点を奪えなかった。リベラは今季46セーブ目である。 ●A・ロドリゲス、自己最多の46号HRが先制弾!新人ペーニャ、2発! ▼AL【○ATHLETICS 6-5 ●RANGERS】 初回に1アウト2塁の場面で打席に立ったアレックス・ロドリゲスは、自己最多となる46号ホームランを放ち、レンジャーズが先制する。これで1958年にアーニー・バンクスが記録したショートストップとしての最多本塁打47本にあと1本と迫った。さらにこの日2得点を記録したA・ロドリゲスは今季の得点を125点とし、1993年にラファエル・パルメイロが記録した124得点という球団記録も塗り替えた。さらにレンジャーズは、話題の新人、カルロス・ペーニャもメジャー初ホームランを含む2本のホームランを放つなどし、レンジャーズが大勝した。 レンジャーズ先発のダグ・デービスは6回まで投げ、7安打4失点に抑えて今季10勝目(8敗)をマークした。開幕当初はなかなか勝ちに恵まれなかったデービスだが、ここに来て5連勝と好調をキープしている。しかもこの5連勝中、打線も合わせて43点もの援護をデービスに与えている。 一方のアスレティックス先発、ティム・ハドソンは不安定な立ち上がりを攻められる。結局、3回までで5安打4四球の6失点でノックアウトされ、今季8敗目(16勝)となった。 ●ムリッキー、7回3安打無失点で10勝目!バークマン、今季100得点! ▼NL【○ASTROS 10-3 ●GIANTS】アストロズ先発のデーブ・ムリッキーは6月23日にタイガースから移籍してきた投手。地区首位を快走するアストロズのローテーション投手として投げているムリッキーは、まだ1度もプレーオフでの登板経験がない。そのプレーオフのマウンドを目指し、ムリッキーはこの日もジャイアンツ打線を相手に、7回まで投げ3安打無失点に抑え、移籍後6勝目(1敗、トータルで10勝9敗)をあげた。 対するジャイアンツ先発のリバン・ヘルナンデスは初回に先頭打者のクレイグ・ビジオに2塁打を打たれ、続くフリオ・ルーゴ、ジェフ・バグウェル、ランス・バークマンらにもヒットで続かれ、この回一挙に4点を奪われた。結局、ヘルナンデスは5回まで投げ10安打5失点で今季14敗目となった。 アストロズ打線は終盤にもバグウェル、モイゼス・アルーがホームランを打ち、だめ押しした。初回にホームを踏んだバークマンは、球団史上5人目となるシーズン30ホームラン、100打点、100得点をマークした。これでアストロズはロードゲームにおいて、リーグトップの45勝28敗という成績を記録している。なお、両リーグ通じてはマリナーズの54勝19敗がトップである。 ●好調メッツ、25試合で20勝!首位ブレーブスへ5ゲーム差と迫る! ▼NL【○METS 9-2 ●PIRATES】 ●ヒギンソン、先制弾含む2発!スパークス、2失点完投で11勝目! ▼AL【○TIGERS 6-2 ●TWINS】 ●先発ウッド、7回を2安打無失点に抑え、1ヶ月半ぶりの11勝目! ▼NL【●CUBS 5-6 ○REDS】 ●先発コロン、8回を3失点で13勝目!アロマー、トーミが共に3打点! ▼AL【●ROYALS 3-11 ○INDIANS】 ●ハンプトン、5回を4安打7四球の2失点で14勝目!打っては2打点! ▼NL【●DIAMONDBACKS 2-8 ○ROCKIES】 |
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