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MLB EXPRESS REVIEW |
★2001.8.30〜9.1★ | [MLB EXPRESS REVIEW] |
■2001.9.1(現地8.31) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■4年連続世界一へ向けて、ヤンキースはレンジャーズからランディー・ベラーディを獲得した。すでに39歳になるベラーディだが、メジャーでのキャリアをスタートさせたのはヤンキースであり、1995年までピンストライブのユニフォームに袖を通していた。今季のベラーディは78試合に出場し、打率.297、9ホームラン、31打点を記録している。 ■プレーオフ進出を当たり前にしていたブレーブスは今季は非常に苦しんでいる。このブレーブスはパドレスからルディ・シアネスを獲得した。32歳になるシアネスは1998年から2000年までの3年間、ブレーブスの一員としてプレーオフを経験している。さらに、現在メキシカンリーグでプレーしているフリオ・フランコとも契約した。フランコはメジャー16年間で通算打率.301を記録しており、日本、韓国でもプレー経験がある。今季はメキシカンリーグで、110試合に出場し、打率.437、18ホームラン、90打点を記録している。40歳のフランコはブレーブスの救世主となるか。
●クレメンス、7回1失点10奪三振で18勝目!ポサダ、逆転2ランHR! ▼AL【○YANKEES 3-1 ●RED SOX】 ヤンキース先発、ロジャー・クレメンスは、7回まで投げ7安打1失点に抑え、無四球に加え、10三振を奪う快投で18勝目(1敗)をマーク。クレメンスは14連勝を記録。その昔、クレメンスが13年間も在籍していたレッドソックスから通算278勝目をマーク。また、通算98回目の2ケタ奪三振で、並んでいたサンディ・コーファックスを追い抜き単独3位に躍り出た。この上にいるのは、ノーラン・ライアン(215回)、ランディ・ジョンソン(168回)である。 試合の最後を締めくくったのはヤンキースのクローザーのマリアーノ・リベラ。リベラは2安打を浴び1アウト1塁2塁のピンチを迎えるが、最後はダブルプレーで締めくくり、今季42セーブ目をマーク。地区首位を走るヤンキースは2位のレッドソックスとの直接対決で勝利を収め、ゲーム差を7と広げた。 レッドソックスは5回裏にトロット・ニクソンとクリス・スタインズが連続2塁打を放ち1点を奪い、それを先発のフランク・カスティーヨがヤンキース打線を7回まで2安打無失点に抑える好投で守りきっていた。しかし8回から登板した、2番手のデレク・ロウがホルヘ・ポサダから2ランホームランを浴び逆転される。プレーオフ進出に懸けるレッドソックスは痛い星を落とした。 レッドソックス打線は前回のインディアンズとのシリーズから、スコアリングポジションにランナーを置いて、23打数1安打の貧打に泣いている。これでレッドソックスは6連敗となった。 ●9回2死からキャスティーヤが逆転2ランHR!ライト、完投勝利逃す! ▼NL【○ASTROS 3-2 ●BREWERS】 アストロズ打線は、ブリュワーズ先発のジェイミー・ライトの前に8回まで5安打1失点に加え、自己最多の12奪三振を奪われる好投に抑えられていた。1対2と1点リードされて迎えた最終回、先頭のランス・バーグマンがヒットで出塁。その後簡単に2アウトを取られ、ライトの完投勝利目前となったが、ここで打席に入ったビニー・キャスティーヤが2ランホームランを放ち、土壇場での逆転勝ち。ライトはこの後、ブラット・オースマスにヒットを打たれた降板。8回2/3を投げ、8安打3失点で今季9敗目(9勝)を喫した。 アストロズ先発のデーブ・ムリッキーは、5回を5安打2失点で降板。打線は6回まで沈黙するが、7回表に死球で出塁したジェフ・バグウェルがエラー等で3塁まで進塁。ここでキャスティーヤがタイムリーを放ち1点を返し、これが最終回の逆転劇に結びついた。勝ち越したアストロズは、最後にビリー・ワグナーをマウンドに送り、今季32セーブ目をあげた。 ●シリング、両リーグトップとなる19勝目!L・ゴンザレス、51号HR! ▼NL【○DIAMONDBACKS 4-1 ●PADRES (Game1)】 ▼NL【●DIAMONDBACKS 5-6 ○PADRES (Game2)】 ダブルヘッダー第1戦はダイヤモンドバックス先発のカート・シリングが、8回まで無失点に抑える好投。完封を目指し最終回のマウンドに上がるが、先頭のライアン・クレスコにソロホームランを浴び、初失点。さらにレイ・ランクフォードに2塁打を打たれて降板。シリングは8回1/3を投げ6安打1失点で11三振を奪い、両リーグで一番乗りとなる19勝目(6敗)をマークした。 打線も4回表にルイス・ゴンザレスの第51号ホームランで先制。この後も、ダニー・ボーティスタの2本のホームランに加え、マーク・グレースのタイムリーなどで4点をシリングにプレゼントした。 第2戦は3対5とリードされたパドレスが、7回裏にクレスコ、フィル・ネビンの連続タイムリーで同点とする。さらに8回裏、先頭のマイク・ダーがヒットで出塁。代打トニー・グウィンが四球を選び、ここでダンジェロ・ヒメネスがレフト前のタイムリーを放ち、勝ち越し。これをトレバー・ホフマンが守りきり、34セーブ目をあげた。 なお、第2戦で2安打2得点を記録したリッキー・ヘンダーソンは、3000本安打へあと20安打とし、さらにあと13得点でタイ・カップの2245得点というメジャー記録に並ぶ。 ●アスレティックス、ロードで8連勝!ダイ、移籍後35試合で38打点! ▼AL 【○ATHLETICS 9-5 ●DEVIL RAYS】 好調のアスレティックスは、エリック・チャベスの2点タイムリー2塁打で先制し、さらにジャーメイン・ダイの3ランホームランなどで大勝した。これでアスレティックスは8月をメジャー最高の22勝7敗で締めくくった。ロードゲームにおいてアスレティックスは、1988年4月23日から5月3日に記録した9連勝以来となるロード8連勝を記録。 アスレティックス先発のコーリー・リドルは、昨年までデビルレイズに在籍していた投手。古巣相手に6回2/3を投げ、7安打5失点で今季9勝目(6敗)をマークした。3回裏には味方のエラーも絡み、一挙4点を奪われ逆転を許すが、味方の大量得点に守られた。 一方のデビルレイズ先発のブライアン・レカーは6回を投げ、9安打8失点で今季12敗目(1勝)となった。6月13日のフィリーズ戦で勝ち投手になって以降、勝ちがない泥沼状態である。なお、ベン・グリーグは自己最多のシーズン131三振を喫した。あと4つの三振でホゼ・カンセコの持つ球団記録(135個)に並ぶ。 ダイは8月だけで32打点をマーク。7月25日にアスレティックスに移籍後、35試合で38打点をマークしている。 ●ラドキー、7回無失点で、12勝目!ピアジンスキー、コスキーにHR! ▼AL【●ANGELS 1-4 ○TWINS】 ツインズの先発はブラッド・ラドキー。ラドキーは7回まで無失点に抑える好投。8回表にティム・サーモンに2塁打を打たれ、ギャレット・アンダーソンにタイムリーを打たれたところで降板。結局、ラドキーは7回2/3を投げ、7安打1失点で今季12勝目(8敗)となった。4.03だった防御率も3.92と再び3点台に落とした。ラドキーはエンゼルスに対して、キャリア通算で11勝4敗の防御率1.66と相性のいいところを見せている。 ラドキーを引き継いだトッド・ジョーンズは移籍後、2セーブ目をあげた。ツインズはここ7試合で5勝をあげ、地区首位インディアンズとの差を5.5とした。 対するエンゼルス先発のイシュメール・バルデスはAJ・ピアジンスキー、コ−リー・コスキーにホームランを浴びるなどし、6回2/3を投げ7安打4失点で、今季9敗目(8勝)となった。バルデスはここ5試合の登板で4敗を喫した。しかし3回裏には、デビッド・オーティスのフェンス越えの打球を、センターのダリン・アースタッドがフェンス前のジャンプでホームランをもぎ取るという素晴らしいプレーもあった。 ●新人クルーズ、6回2失点でメジャー2勝目!ステアーズが2ランHR! ▼NL【○CUBS 8-2 ●BRAVES】 カブスの先発は新人のホアン・クルーズ。メジャー3試合目の先発となるクルーズは6回を投げ、4安打2失点に抑え、2勝目(1敗)をマークした。4回裏にハビア・ロペスにタイムリー、6回裏に同じくロペスにソロホームランを打たれたのみだった。これでカブスは3連勝で、地区首位アストロズには4ゲーム差をつけられてはいるが、ワイルドカード争いではトップに立っている。 一方のブレーブス先発のジョン・バーケットは、6回表にマット・ステアーズに2ランホームランを打たれるなどして降板。5回2/3を投げ7回5失点で今季9敗目(11勝)となった。ブレーブスは本拠地ターナーフィールドにおいて、ここ16試合で12敗目。地区首位のブレーブスではあるが、今季本拠地では33勝37敗と負け越している。 今月17本のホームランを放っているサミー・ソーサは、5回表にライトへあわやホームランかという打球を放つが、ライトのブライアン・ジョーダンのファインプレーで1本失った。ちなみに8月に17ホームランというのは、1965年のウイリー・メイズの記録に並ぶリーグ記録である。8月のメジャー記録は1937年のルディー・ヨーク(タイガース)の18本である。しかし、ソーサは1998年6月に月間20本というメジャー記録を持っている。この試合でファインプレーを見せたジョーダンは右肩を痛めたとのことで7回で交代した。 ●先発ウイリアムス、4安打1失点に抑え完投勝利!エドモンズにHR! ▼NL【○CARDINALS 5-1 ●DODGERS】 ●オリオールズ、シーリーを打ち砕く!豪雨で9回途中でコールド! ▼AL【●MARINERS 0-3 ○ORIOLES】 ●ジャイアンツ、ボンズの57号HRで追い上げるも勝利には届かず! ▼NL【○ROCKIES 5-2 ●GIANTS】 ●バレンティン、2発5打点!クレイトン、勝ち越し3ランHR! ▼AL【●INDIANS 8-11 ○WHITE SOX】 ●メッツ、13試合で10勝!先発ライター、8回5安打1失点で10勝目! ▼NL【●MARLINS 1-6 ○METS】 ●サイモン、8回に勝ち越しHR!先発スパークス、完投逃すも10勝目! ▼AL【○TIGERS 4-3 ●BLUE JAYS】 ●先発サーマン、6回1/3を3安打1失点で7勝目!フィリーズ、3連敗! ▼NL【○EXPOS 5-1 ●PHILLIES】 ●8月までの勝敗表!残り1ヶ月!プレーオフ進出はどのチーム?
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■2001.8.31(現地8.30) | ||||||
■1999年のマーリンズのドラフト1位(全米2番目)、ジョシュ・ベケットが9月4日のカブス戦でメジャーデビューすることになりそうだ。21歳右腕のベケットは2Aで14勝1敗の防御率1.54の成績を残し、140イニングで203奪三振、34四球を記録している。まさにマーリンズ期待の若手選手で、近い将来マーリンズのみにとどまらず、メジャーリーグを代表する投手になる可能性を秘めている若手である。デビューがカブス戦ということは、サミー・ソーサとの対戦が予想される。デビュー戦ということで球数は85球から90球の間に収まりそうだが、果たしてその中でどのくらいのピッチングを見せるだろうか。
●チャベス、3ランHRにグランドスラムで8打点!先発ジート、11勝目! ▼AL【○ATHLETICS 15-0 ●ORIOLES】 若いエリック・チャベスのバットが火を噴いた。初回にいきなり3ランホームランを放ち、5回表には1アウト満塁で内野ゴロを放ち、プラス1打点。8回表にはだめ押しとなる満塁ホームランを放ち、計8打点の大当たり。1試合8打点というのは、レジー・ジャクソンの持つ1試合10打点という球団記録に、あと2点と迫るものだ。これでアスレティックスは5連勝で、ワイルドカード争いでも2位のレッドソックスに6ゲーム差をつけ引き離し、独走態勢を作りつつある。 アスレティックスの先発はバリー・ジート。ジートは6回まで投げ、5安打無失点に抑える好投を見せ、今季11勝目(8敗)をマーク。この若き左腕は8月を、5勝1敗の防御率1.02と好調をキープしている。オリオールズをスウィープしたアスレティックスだが、3連戦3人の先発投手あわせて、20回1/3を投げ3勝0敗、防御率1.33という数字を残している。 オリオールズ先発のジェイソン・ジョンソンは、初回のチャベスに3ランホームランを打たれて以降は立ち直ったかに見えたが、5回表にいきなり2連打を浴び、ジョニー・デイモンの犠牲フライで1点追加され、さらに2連続四球で1アウト満塁となったところでジャーメイン・ダイにタイムリーを打たれ降板した。結局、4回1/3を投げ、6安打6失点でノックアウトとなり、今季10敗目(10勝)となった。 この敗戦でオリオールズは、1991年以来の借金25(54勝79敗)となる苦しい戦い。ここ6試合は投手陣の不振に打撃陣も不振で、ここ6試合の得点結果を合わせると、4対44とひどい成績になっている。 ●延長11回、ヤンキースが粘り勝ち!8月のヤンキースは14勝14敗! ▼AL【●BLUE JAYS 4-5 ○YANKEES】 4対4のままで迎えた延長11回裏、先頭のエンリケ・ウイルソンがセンター前ヒットで出塁。続くデレク・ジーターが2塁打、チャック・ノブロックが敬遠の四球でノーアウト満塁のチャンスをつかんだヤンキースは、バーニー・ウイリアムスが犠牲フライを放ち、3塁からウイルソンがサヨナラのホームを踏んだ。ウイルソンは6月13日にパイレーツから獲得した選手。怪我で抜けたスコット・ブローシャスのサードを守り、ここ5試合スタメンで出場している。1対3とリードされていた7回裏に、反撃ののろしとなるソロホームランも放っている。 ヤンキース先発のアンディ・ペティットは初回、死球で出塁を許したジェフ・フライを得意の牽制球で刺した。ペティットが牽制で刺すのは今季7回目で、通算では61回目である。しかし投球内容はピリッとせず、毎回のようにランナーを出す苦しい展開。1点勝ち越してもらった8回表に、ホゼ・クルーズに同点となるソロホームランを打たれた。結局、8回を投げ10安打4失点でマウンドを降りた。ヤンキースは今月、14勝14敗ながら地区首位の座はしっかりとキープしている。 対するブルージェイズの先発、クリス・カーペンターは5回までヤンキース打線を無失点に抑えていたが、6回裏にB・ウイリアムス、ティノ・マルチネス、デビッド・ジャスティスに3連打を浴びこの試合の初失点。結局、5回2/3を7安打1失点という内容で、勝ち投手の権利を残してマウンドを降りるが、後続の投手が打たれ勝利を手にすることは出来なかった。 ●オズワルト、3安打完投で球団の新人記録タイとなる12勝目ゲット! ▼NL【●REDS 1-6 ○ASTROS】 アストロズ先発は新人のロイ・オズワルト。オズワルトは2回表に同じ新人のアダム・ダーンにソロホームランを打たれた1失点のみに抑え、今季2度目の完投勝利で12勝目(2敗)をマーク。アストロズの新人投手としては、1986年にジム・デシャイズが12勝5敗という成績を上げて以来の12勝目である。この日がメジャー昇格後、24試合目の登板となるオズワルトだが、新人らしからぬ投球内容を見せ、3安打1失点の9奪三振の無四球完投である。 アストロズは4連勝を飾り、ここ13試合で11勝をマーク。地区2位のカブスに4ゲーム差をつけ、地区首位固めを着々と進めている。そのうち、本拠地のエンロンフィールドでは7連勝中であり、1998年8月28日から9月12日までの間に記録した本拠地9連勝の記録に並びそうな勢いである。 一方のレッズ先発はデニス・レイエス。中継ぎから先発に移ったばかりのレイエスだが、味方のエラーにも足を引っ張られ、4回までに3失点という苦しい内容。6回裏にモイゼス・アルーに四球を与えてしまったあと、リチャード・ヒダルゴにタイムリー3塁打を打たれたところで降板。5回1/3を投げ、3安打4四球の4失点で今季5敗目(1勝)を喫した。 ●インディアンズ、1996年以来となるレッドソックスをスウィープ! ▼AL【●RED SOX 1-3 ○INDIANS】 初回にジム・トーミのタイムリーで1点を先制したインディアンズ。3回表にマニー・ラミレスのタイムリー2塁打で同点とされたすぐ後の3回裏、オマー・ビスケルのヒットの後、ロベルト・アロマーが今季16号となる2ランホームランを放ち、勝ち越し。この2点が決勝点となった。ゴールドグラブ賞は幾度も獲得しているアロマーだが、打撃タイトルの受賞はまだない。しかし、今季のアロマーは首位打者の狙える位置におり、この日も3打数2安打で打率を.340とし、イチロー(.351)に次ぎリーグ2位をキープしている。 インディアンズ先発のバートロ・コロンは、毎回のようにランナーを出しながらも、6回を投げ8安打1失点に抑え、7月27日以来の11勝目(10敗)をマーク。先月は4勝無敗と勝ち運に恵まれていたが、今月は0勝3敗と苦しい内容が続いていた。なお、初回にショートのビスケルが送球エラー。ビスケルにとって今季7個目のエラーである。昨年のビスケルは648回の守備機会でわずか3個のエラーしかしていなく、95試合連続エラーなしというリーグタイ記録も持っている名手である。一方、ラッセル・ブラニアンは4打席4三振と絶不調。ブラニアンは今季276打数で115三振を喫しており、これは2.4打席に1三振ということになる。 対するレッドソックスの先発は野茂英雄。野茂は7回を投げ5安打3四球の3失点で今季6敗目(11勝)となった。これで野茂はここ6試合、勝ちから見放されており、今月は0勝2敗という成績に終わった。なお、8奪三振を記録した野茂は、今季の奪三振数を180個とし、ロジャー・クレメンス(176個)を抜き、リーグトップに躍り出た。 ●新庄、先制の3ランHR!単打、三塁打であわやサイクルの大活躍! ▼NL【●PHILLIES 2-7 ○METS】 メッツは主砲のマイク・ピアザを欠場させて臨んだこの試合だが、初回に新庄剛志が先制の3ランホームランを放つ。新庄は第2打席でシングルヒット、第3打席で3塁打を放ち、あわやサイクルヒットかという大活躍を見せた。新庄はここ4試合で17打数8安打(打率.471)、2ホームラン5打点と好調をキープしている。メッツはここ12試合で9勝と昨年のリーグ優勝チームとしての意地も見せている。 メッツ先発のスティーブ・トラクセルは7回を投げ4安打2失点の9奪三振と好投し、今季8勝目(11敗)をマーク。トラクセルは前回の登板でも11奪三振を記録しており、2試合合わせて20奪三振を記録した。さらに自らのバットでもタイムリーを放つなど勝利に大きく貢献。ここ9試合の登板で6勝1敗の防御率2.76と好調である。なお、トラクセルは今季、フィリーズに対して3勝0敗の防御率2.05と非常に相性がよい。 一方のフィリーズ先発は新人のデビッド・コギン。コギンは3回を投げ、7安打5失点で今季4敗目(4勝)。ただいま3連敗中である。フィリーズは5回表にパット・バール、ダグ・グランビルがそれぞれソロホームランを放ったが、得点はこの2点のみに終わった。 ●ジャイアンツ、スウィープ免れた!首位ダイヤモンドバックスへ3.5差! ▼NL 【○GIANTS 13-5 ●DIAMONDBACKS】 プレーオフ進出へ向けて負けられないジャイアンツは、序盤にリッチ・オーリリア、ジョン・バンダーウォール、先発投手のジェイソン・シュミットのホームランで得点を重ね、さらに8回裏には一挙6点を奪う猛攻を見せ、地区首位ダイヤモンドバックスによるスウィープを免れた。ジャイアンツは出塁したのべ25人の打者のうち、ヒットでの出塁が17人で、残りは8個の四死球(7個の四球、1個の死球)である。 ジャイアンツ先発のシュミットは、6回2/3を投げ5安打5四球の2失点に抑え、今季10勝目(7敗、移籍後4勝1敗)をマークした。シュミットのホームランは今季2号である。なお、ここ9試合で打率.194と低迷していたジェフ・ケントだが、この日は2塁打含む5打数3安打とスランプ脱出をアピールした。 一方のダイヤモンドバックス先発のミゲル・バティースタは4回までで6安打2四球の5失点で今季8敗目(9勝)を喫した。8回が終わった段階で3対13とリードされていたダイヤモンドバックスは、マウンドにセンターのスティーブ・フィンリーを送る。フィンリーは四球と死球で2人の出塁を許すが、最後はダブルプレーで締め、4人の打者と対し無安打無失点に抑えた。 ●先発モリス、6回2失点に抑え、今季リーグ3人目の18勝目! ▼NL【●PADRES 3-13 ○CARDINALS】 ●ガルシア、15勝目!マリナーズ、ロードシリーズ、未だ負け越しなし! ▼AL【○MARINERS 4-0 ●DEVIL RAYS】 ●ドジャース、3発!先発パクは4失点ながら13勝目!ショウは38S目! ▼NL【●ROCKIES 4-5 ○DODGERS】 ●新人の23歳右腕マイエット、7回3安打1失点で3勝目! ▼AL【○RANGERS 5-1 ●TWINS】 ●エクスポズ、逆転勝ち!地区首位ブレーブス、15試合で11敗! ▼NL【○EXPOS 4-2 ●BRAVES】 |
■2001.8.30(現地8.29) | ||||||
■昨年はカージナルスの期待の新人投手として、11勝7敗の防御率3.50、194奪三振を記録したリック・アンキール。今季は開幕をメジャーで迎えるが、25回を投げ24四球というノーコンぶりを見せ、1勝2敗の防御率7.13で5月11日を最後にマイナー降格。その後は昇格の噂はあっても、結局上がらずじまい。ルーキーリーグで87回2/3を投げ、158奪三振を奪い、5勝3敗の防御率1.33という記録を残している。カージナルスサイドとしても、8月いっぱいはマイナーで過ごし、9月からメジャー復帰とのことらしい。しかし、活躍の場が確実に与えられると決まったわけではない。アンキールの試練の道は続く。 ■レッドソックスの若きチームリーダー、ノマー・ガルシアパーラが再び手首を痛め、15日間の故障者リストに入ることが決まった。
●21歳の新人左腕サバシア、自己最多タイの11奪三振で14勝目! ▼AL【●RED SOX 1-2 ○INDIANS】 インディアンズの先発は新人のCC・サバシア。サバシアは7回まで投げ、4回表に打たれたマニー・ラミレスのソロホームラン1本に抑え、5安打1失点という内容に加え、自己最多タイの11三振を奪い、今季14勝目(4敗)をあげた。左腕から繰り出される152キロの速球は、サバシアが新人であることを忘れさせてくれる。インディアンズの新人投手としては、1972年にディック・ティドロウが記録して以来の14勝である。 オールスター後のサバシアは7勝1敗の好成績で、しかもサバシアが先発したここ12試合、チームも11勝1敗と勝ち運もついている。このサバシアの好投を受けて、8回はデイネス・ベイエスが抑え、9回はボブ・ウイックマンが2アウト満塁のピンチを迎えるがなんとか締めくくった。ウイックマンは今季25セーブ目をマークした。 対するレッドソックスの先発は、同じく新人のケーシー・フォーシューム。先発としては3試合目となるフォーシュームは、5回まで強打インディアンズ打線を2安打無失点に抑えるが、6回裏に2アウトを取った後、ホアン・ゴンザレス、エリス・バークスに連続ホームランを打たれ逆転を許す。2連発の後、ジム・トーミにライト前ヒットを打たれたところで、降板。5回2/3を5安打2失点に抑えるが、メジャー初黒星となった。 決勝ホームランを打ったバークスだが、7月14日以来の82打席ぶりの23号ホームランである。というのも7月後半を右手の親指を痛め欠場していたからだ。 ●両チーム合わせて30点の乱打戦!クレスコ、2発含む5安打5打点! ▼NL【●PADRES 14-16 ○CARDINALS】 3連敗中のカージナルスだが、打線が大爆発し打ち勝った。2回裏の1アウト後、ジム・エドモンズ、クレイグ・パケット、エドガー・レンテリア、エリ・マレーロが4連打。さらにこの回、JD・ドリュー、エドモンズにもホームランが飛び出し、今季最多の1イニング9点を奪って突き放す。しかし、相手のパドレス打線も一時は1点差まで追いつめるが、エドモンズの3安打4打点の活躍などで効果的に追加点を加えていく。8回裏に飛び出したアルバート・プーホーツの今季31号となる3ランホームランがだめ押しとなった。 打ち合いとなったこの試合、先制したのはパドレスだった。初回にフィル・ネビンの当たりがカージナルス内野陣のエラーを誘い、先制点。2回表にはライアン・クレスコの特大2ランホームランも飛び出した。逆転された後のパドレスも4回表にクレスコの2点タイムリー2塁打、ネビンの2ランホームランで8対9と1点差まで追い上げる。最終回にも代打のシーザー・クレスポに2ランホームラン、さらにネビンにもこの日2本目のホームランが飛び出すが、追いつけなかった。チームは負けたが、クレスコは2本のホームランと2本の2塁打含む6打数5安打の5打点と大当たりした。 カージナルス先発のバド・スミスは、3回1/3を投げ5安打7失点でノックアウト。対するパドレスの先発B・ジョーンズは1回2/3で7安打9失点と散々な内容でノックアウト。ジョーンズは今季16敗目(8勝)となった。両チーム合わせて、30安打の30得点という激しい乱打戦だった。 ●先発チェン、古巣相手に好投で移籍後3勝目!ベニテス、34セーブ目! ▼NL【●PIRATES 8-9 ○BREWERS】 メッツの先発はブルース・チェン。チェンは開幕をフィリーズのユニフォームを着て迎えたが、7月27日のトレードでメッツへ。古巣のフィリーズ相手に投げるのはこの日が初めてである。チェンは5回まで無失点に抑えるが、6回表にスコット・ローレンに2ランホームランを打たれ、7回表にはトッド・プラットに3ランホームランを打たれ降板。6回まで投げ、6安打5失点ながら、今季7勝目(6敗、移籍後3勝1敗)をマークした。最後を締めくくったアーマンド・ベニテスは今季34セーブ目をあげた。ベニテスは今月だけで10セーブを記録している。 対するフィリーズ先発のオマー・ダールは、3回裏に捕まった。先頭のジェイ・ペイトンにヒットで出塁を許した後、ベニー・アグバヤーニ、トッド・ジール、新庄剛志のタイムリーなどで一挙4点を奪われる。結局、5回2/3を投げ、10安打7失点で今季5敗目(12勝)となった。ダールはここ4試合の登板で、21回1/3を投げ、18失点を喫している。 地区首位タイに並んだばかりのフィリーズは、再び単独2位に転落した。しかし、フィリーズはリーグ最小の70個のエラーしか記録していない。なお、この試合でホームランを放ったプラットは、7月23日にメッツからフィリーズに移籍したばかりの選手である。 ●ヘルムス、反撃ののろしの1発含む3打点!ブレーブス、単独首位! ▼NL【●EXPOS 3-5 ○BRAVES】 3点リードされたブレーブスは5回裏、先頭のハビア・ロペスがエラーで出塁。ここでウェズ・ヘルムスが2ランホームランを放つ。この回さらに、レイ・サンチェスがヒットで出塁後、マーカス・ジャイルズのタイムリーで同点とする。ブレーブスにとってこの回の得点が実に17イニングぶりの得点である。続く6回表には、ブライアン・ジョーダンが四球で出塁後、ロペス、ヘルムスの連続タイムリー2塁打で勝ち越した。 開幕から幾度となく貧打に泣いてきたブレーブスが、下位打線の爆発で再び単独の地区首位となった。この日3打点のヘルムスはここまで89打数14安打(打率.157)と落ち込んでいたが、スランプ脱出を華やかにアピールした。守備面の乱れも目立ったケン・カミニティの代わりにファーストを守り、4試合目のことだった。 ブレーブス先発のトム・グラビンは、立ち上がりを責められ初回に3点を奪われるが、2回以降はピシャリと抑え、7回まで投げ6安打3失点で今季12勝目(7敗)をマークした。8回のスティーブ・カーセイから、最終回はジョン・スモルツが締めくくった。スモルツは3セーブ目である。一方のエクスポズ先発のトニー・アーマスは、6回を6安打5失点という内容で、今季12敗目(9勝)である。アーマスはホームのオリンピックスタジアムでは5勝4敗の防御率2.62ながら、ビジターでは4勝8敗の防御率5.14と内弁慶な状態が続いている。 ブレーブスはここ12試合で3点以上の得点を記録したのは、この試合で4試合目。しかも、この日のターナーフィールドには雨が降るということから、過去5年間で最低の22,327人のお客しか集まらなかった。 ●先発ハドソン、4試合ぶりの15勝目!アスレティックス、4連勝! ▼AL【○ATHLETICS 4-1 ●ORIOLES】 ここ3試合の防御率7.31の0勝1敗と勝ち星から遠ざかっているティム・ハドソンが、アスレティックスの先発。ハドソンは初回から四球を連発する不安定な内容ながら5回まで無失点に抑える。6回裏にジェフ・コナインにタイムリーを打たれ、初失点を記録。結局、6回1/3を投げ、自己最多タイの6四球ながら散発2安打の1失点に抑え、今季15勝(7敗)をマークした。ハドソンは対オリオールズ戦において、キャリア通算で4勝無敗と相性の良さを見せている。 アスレティックスはこれで4連勝。後半戦で33勝13敗と破竹の勢いで勝ち進んでおり、8月は20勝7敗である。ワイルドカード争いでも2位レッドソックスに5ゲーム差をつけている。 オリオールズの先発は新人のジョシュ・タワーズ。タワーズはエリック・チャベス、ラモン・ヘルナンデスにそれぞれホームランを浴び、7回を9安打4失点という内容で今季8敗目(8勝)となった。オリオールズはオールスター後、14勝30敗と低迷しており、ここ5試合でのチーム打率は.151で、得点はわずか4点のみである。その4得点のうち、3打点を叩き出したのがコナイン。コナインはここ20試合で打率.385の4ホームラン、24打点と大当たりを見せている。 ●イチローの足で先制点!ブーン、リーグ史上3人目の二塁手の30HR! ▼AL【○MARINERS 5-2 ●DEVIL RAYS】 マリナーズの球団史上、アレックス・ロドリゲスに続く2人目のシーズン200本安打を達成したばかりのイチローが初回、ヒットで出塁すると二盗、三盗し、デビルレイズの捕手、トビー・ホールの悪送球もあり、あっさり先制点を奪った。さらに6回表にブレット・ブーン、8回表にはエドガー・マルチネスがホームランを放ち、快勝した。また、ブーンは今季30号となる1発で、アメリカンリーグにおいて史上3人目となる二塁手としての30本である。これまでにアメリカンリーグで30本打った二塁手はボビー・グリッチ(1979年)、ジョー・ゴードン(1940,47,48年)の2人しかいない。 マリナーズ先発のジェイミー・モイヤーは、7回まで投げ3安打1失点に抑え、今季16勝目(5敗)をマークした。モイヤーはこれで7連勝である。最終回、4点差でセーブの付かない場面だが、佐々木主浩が登板。2安打で1点奪われるが、何とか抑えた。 2連敗中だったマリナーズだが、この日も勝利し、今季未だ3連敗を記録していない。もしこのままマリナーズが3連敗を記録しないままシーズンを終えることになれば、1902年のパイレーツが記録して以来の、実に99年ぶりの快挙となる。すでに95勝38敗で地区優勝へのマジックナンバーを12としているマリナーズだが、ロードゲームでも50勝18敗と圧倒的に勝ち越している。ロードであと5勝すれば、1971年にアスレティックスが記録したリーグ記録に並ぶことになる。 デビルレイズの先発、タニヨン・スターズは8回を投げ10安打5失点で今季11敗目(8勝)となった。チームも両リーグ最低の48勝85敗と開幕からずっと低空飛行を続けている。 ●L・ゴンザレス、史上19人目の50号HR!4投手で完封リレー! ▼NL【●GIANTS 0-2 ○DIAMONDBACKS】 ●ハラディ、7回2失点の好投!デルガド、37号HRにコッチ、30S目! ▼AL【○BLUE JAYS 3-2 ●YANKEES】 ●先発ブレイ、3安打1失点の完投勝利!8回に4点奪って勝ち越し! ▼NL【●MARLINS 1-5 ○CUBS】 ●先発ミルトン、7回3失点で自己最多タイの13勝目!救援陣は不安! ▼AL【●RANGERS 8-10 ○TWINS】 ●鮮烈デビューの新人ジェニングス、6回2失点に抑え2連勝! ▼NL【○ROCKIES 5-3 ●DODGERS】 |
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