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| MLB EXPRESS REVIEW |
| ★2001.8.22〜8.25★ | [MLB EXPRESS REVIEW] |
| ■2001.8.25(現地8.24) | ||||||
■マリナーズの人気者、ジョイ・ビューナーの復帰が9月1日になりそうだ。左足を痛め、開幕からずっと故障者リスト入りしているビューナーだが、3Aでの試合出場によるリハビリも始まる。過去、3年連続40ホームランを記録したパワーにあわせ、強肩もあわせもっている。マリナーズの球団史上、プレーオフ進出した3回(1995年、97年、2000年)全てに出場を果たしているビューナー。今季のプレーオフへの大きな戦力となりうるか。■ブルージェイズからホワイトソックスへ移籍してきたデビッド・ウェルズ。背中を痛め、今季絶望どころか引退まで示唆されたが、来季もホワイトソックスのユニフォームを着る可能性がでてきた。昨年の20勝投手でありながら、すでに38歳になるウェルズ。今季は6月28日を最後にマウンドには立っておらず、5勝7敗の防御率4.47という記録に終わっている。 ■1952年のナショナルリーグのMVPに輝いたハンク・サウアーが亡くなった。享年84歳である。1952年、カブスに在籍していたサウアーは37本塁打、121打点で2冠王にも輝いている(ホームランはラルフ・カイナーと同点)。ちなみにこの年のカブスは77勝77敗と勝率5割のリーグ5位に終わっている。(8球団中の5位。当時は地区にも分かれていなく両リーグ8球団ずつの全16球団だった。)レッズ、カブスなど15年間のメジャー生活で5球団を渡り歩き、通算成績として打率.266、288本塁打、876打点という数字を残している。また史上初、同じ投手から2度の1試合3本塁打も記録している。打たれた投手はフィリーズのカート・サイモンズで、1950年8月28日と1952年6月11日の2度である。
●イチロー、3戦連続3安打!モイヤー、7回まで3安打1失点で15勝目! ▼AL【●INDIANS 1-4 ○MARINERS】マリナーズの先発、ジェイミー・モイヤーは7回まで投げ、強打インディアンズ打線を3安打1失点に抑える好投をみせた。これでモイヤー自身、6連勝で今季15勝目(5敗)をマークした。7月13日に負け投手になって以降、8試合に登板し、その間の防御率は1.71と抑えている。1996年7月31日にレッドソックスから移籍してきたモイヤーは、マリナーズでの戦績を80勝39敗とした。 イチローは3回裏に巡ってきた第2打席、レフト前ヒットを放ちチャンスメイク。その後、エドガー・マルチネスの2塁打で先制のホームを踏む。第3打席でもヒットを放ち、さらに7回裏の1アウト3塁のチャンスで迎えた第4打席では、センター前に運ぶタイムリーヒット。これでイチローは3試合連続の3安打となり、21試合連続ヒットを記録。4月22日から5月18日までの間に自らが記録した23試合連続ヒットに匹敵する大活躍。打率もリーグトップの.350とし、安打数も両リーグトップの198本とした。 インディアンズの先発はバートロ・コロン。コロンは8回裏にブレット・ブーンにソロホームランを浴び降板。7回1/3を投げ、9安打4失点の8奪三振で今季10敗目(10勝)となった。この試合、インディアンズ唯一の得点は、6回表のロベルト・アロマーの犠牲フライによるもの。アロマーはこれで通算1000打点を記録した。1000打点に加え、400盗塁、2300安打を記録している選手としてはメジャーリーグの歴史上、アロマーが16人目である。これを達成している現役選手といえば、リッキー・ヘンダーソンしかいない。 マリナーズはこの日の勝利で93勝36敗とし、33試合を残してマジックナンバーを14とした。この日の最後を締めくくったのは8回と9回を抑えきったノーム・チャールトン。チャールトン。チャールトンは1998年9月15日以来のセーブをあげた。 ●エドモンズ、パケット、共に3安打3打点!先発モリス、17勝目! ▼NL【○CARDINALS 10-8 ●CUBS】 カージナルス先発のマット・モリスは初回に2つの死球などでピンチを迎え、リッキー・ギタレスのタイムリーに、押し出しの四球でいきなり2点を奪われる。その後もサミー・ソーサに犠牲フライとタイムリーヒットをそれぞれ打たれ、5回までで6安打4四球2死球の4失点ながら、味方の打線に守られて今季17勝目(7敗)をあげた。 一方のカブス先発のジェイソン・ブレイは、初回にジム・エドモンズの2点タイムリー2塁打を打たれはしたが、2回以降は無難に抑えていた。しかし、5回表にフェルナンド・ビーニャのヒットを皮切りに、エラーでの出塁を除いて5連打の猛打を浴び、この回1アウトも取れずノックアウト。4回を投げ、9安打7失点で今季8敗目(8勝)となった。 アストロズと地区首位争いを激しく争っている両チームの対戦だったが、ジム・エドモンズが3打数3安打、JD・ドリューがタイムリー3塁打含む3安打2打点、クレイグ・パケットが3安打3打点を記録するなどで追いかけるカブスを引き離した。 ●ニクソン、決勝グランドスラム!レッドソックス、WCへ1ゲーム差! ▼AL【○RED SOX 7-4 ●RANGERS】3対3の同点で迎えた8回表、レッドソックスはトロイ・オリアリー、シェイ・ヒレンブランドの2連打の後、マイク・ランシングが四球を選び1アウト満塁のチャンスを作る。このチャンスでトロット・ニクソンが満塁ホームランを放ち、レッドソックスが勝ち越し、この試合の勝利を決めた。これでレッドソックスはワイルドカード争いで、アスレティックスに1ゲーム差、地区首位ヤンキースに3ゲーム差と迫り、プレーオフ進出に望みをつないだ。 レッドソックス先発の野茂英雄は5回まで無失点に抑えるが、6回裏にマイク・ラムに犠牲フライを打たれ、1点を失う。続く7回裏にイバン・ロドリゲスに2塁打、ルーベン・シエラに四球を与えて降板。勝ち投手の権利を残してマウンドを降りた野茂だったが、2番手のロッド・ベックが打たれ、勝ちが消えた。結局、野茂は6回を3安打2失点で5奪三振を記録した。 レンジャーズの1番を打つフランク・カタラノットは、4打数3安打と大当たり。8月の21試合で82打数41安打と好調をキープしている。なお、アレックス・ロドリゲスは初回に39試合ぶりのエラーをした。 ●バール、HR含む3打点と大活躍!先発ダールも5回1失点で12勝目! ▼NL【●DIAMONDBACKS 5-6 ○PHILLIES】ここ2試合スタメンからはずれていたパット・バールが大活躍した。初回にタイムリー2塁打を放ち、4回裏には2ランホームランを放ち3打点をあげた。バールはレフトの守備でも、5回表に1アウト1塁3塁のピンチでジュニア・スピーベイのレフトへの飛球を捕ると、タッチアップした3塁ランナーのダミアン・ミラーをホームで刺した。これはバールにとって、リーグトップの16個目の捕殺である。 フィリーズの先発はオマー・ダール。ダールは5回まで投げ、レジー・サンダースのソロホームランのみに抑え、5安打1失点という内容で、今季12勝目(4敗)をマークした。ダールを継いでマウンドに上がった2番手のターク・ウェンデルがいきなりルイス・ゴンザレスに第47号ホームランを浴び、さらにサンダースのはこの日2本目となる2ランホームランを浴び、3失点でマウンドを降りた。ウェンデルは移籍後13試合に登板し、0勝2敗の防御率12.00と苦しい内容が続いている。ベテランズスタジアムに集まったファンからもブーイングが浴びせられた。しかし、最終回はホゼ・メサが締め、今季33セーブ目をマークした。 ダイヤモンドバックス先発のブライアン・アンダーソンは、4回まで投げ8安打6失点で今季9敗目(3勝)。アンダーソンは5月22日以降、1勝6敗と勝ちに恵まれていない。なお、2本のホームランを放ったサンダースだが、ダールとは相性が良く、ここまでで17打数8安打の4ホーマーという結果を残している。 ●タイガース、ハドソンを打ち砕く!アスレティックス、4連敗! ▼AL【○TIGERS 8-4 ●ATHLETICS】 8月に入ってリーグ最低の72得点しかあげていないタイガース打線だが、今季すでに14勝をあげているアスレティックス先発のティム・ハドソンに襲いかかった。初回に先頭のロジャー・セデーニョがライト前ヒットで出塁すると、続くホゼ・マシアスが3塁打を放ち1点を先制。さらにボビー・ヒギンソンの犠牲フライでさらに1点を追加。2回表にも4安打で3点を追加。ここまで14打数1安打と当たりの止まっていたトニー・クラークが5回表にチャンスメイクとなるヒットを放ち、6回表には1アウト満塁のチャンスで2点タイムリー2塁打を放った。ハドソンはここで降板。5回1/3を投げ12安打8失点で7敗目となった。 タイガースの先発は新人のナイト・コルネホ。この日がメジャー4回目の先発であり、ジェレミー・ジオンビーにソロホームランを浴びるが、5回を投げ7安打3失点で2勝目(1敗)をマークした。 アスレティックス投手陣は8月14日までの10試合を防御率1.85で勝ち進んだが、その後の10試合の防御率は5.59と一気に高くなった。 ●新人オズワルト、8回1失点で今季11勝目!勝率がリーグトップ! ▼NL【○ASTROS 5-1 ●PIRATES】アストロズ先発の新人のロイ・オズワルトが素晴らしいピッチングを見せた。8回まで5安打無失点に抑え、メジャー初完封を目前とした最終回、先頭のアラミス・ラミレスにソロホームランを浴び失点を許してしまった。続くジェイソン・ケンドールに四球を与えてしまったところでオクタビオ・ドーテルにマウンドを譲り降板。しかし、オズワルトは8回を投げ6安打1失点の9三振を奪い、今季11勝目(2敗)をマーク。防御率も2.98と2点台とし、勝率もリーグトップの.846とした。 パイレーツ先発のジミー・アンダーソンは初回、先頭打者のクレイグ・ビジオに内野安打で出塁される。送りバントと敬遠四球、四球で1アウト満塁のピンチ。ここでアンダーソンのワイルドピッチでビジオに先制のホームを踏まれる。さらにモイゼス・アルーの内野ゴロの間にもう1点追加され、結局この回わずか1安打で2点を失った。4回表にも投手のオズワルトによるタイムリーでさらに1点を失う。結局、アンダーソンは5回を投げ、3安打6四球の3失点で今季15敗目(6敗)。15敗というのはジミー・ヘインズ(ブリュワーズ)と並び、両リーグ合わせてトップである。 この日2得点をマークしたジェフ・バグウェルは今季の得点数を101点とした。これでバグウェルはメジャー史上4人目となる6年連続30ホームラン、100打点、100得点をマークした。過去に達成しているのはベーブ・ルースとルー・ゲーリック、ジミー・フォックスという蒼々たる3人のみである。 ●先発チェン、7回3安打1失点と好投!メッツ、3発で逆転勝ち! ▼NL【●GIANTS 3-4 ○METS】 ●ミルトン、6回7安打1失点で12勝目!リバス、先頭打者HR! ▼AL【○TWINS 9-3 ●ROYALS】 ●先発クレメント、古巣相手に今季8勝目!ウイルソン、2ランHR! ▼NL【●PADRES 3-6 ○MARLINS】 ●コナーコ、HR含む3安打4打点!先発ビュール、5連勝で12勝目! ▼AL【○WHITE SOX 5-4 ●DEVIL RAYS】 ●パク、5安打1失点の完投で12勝目!グリーンが先制HR! ▼NL【○DODGERS 4-1 ●BRAVES】 |
| ■2001.8.24(現地8.23) | ||||||
■マリナーズは16歳の中国人投手、ワン・チャオとの来季からの契約を発表した。ワンは今年のピオリアでのマリナーズのスプリングキャンプに数週間参加している。ただ、中国の野球協会はワンが昨年、北京のチームと12年契約を結んだことをタテに契約無効を訴えている。2008年の北京オリンピックの中国代表メンバーに考えられているワンだけに、この問題は深刻化しそうだ。■親友であり、チームメイトであったジョニー・デーモンとジャーメイン・ダイが共にアスレティックスに行き、ロイヤルズに残された形になっているマイク・スウィーニー。そのスウィーニーがチームの体質改善を訴えた。アスレティックスに行った2人は共にワイルドカードでのプレーオフ進出に向けて活躍している。今季のスウィーニーは打率.311で25ホームラン、82打点を記録しているが、チームは地区最下位に低迷している。
●ボンズが代打HRで55号!ジャイアンツ、終盤の猛打で勝ち越し! ▼NL【○GIANTS 10-5 ●EXPOS】5対5の同点で迎えた9回表。1アウト後、この日スタメンからはずれていたバリー・ボンズが代打として登場。代打ボンズは見事に期待に応え、ライトスタンドへぶち込んだ。さらに続く代打として登場したショーン・ダンストンもホームラン。その後もジャイアンツ打線が爆発し、この回5点を奪い勝負を決めた。ジャイアンツはここ26試合で20勝し、地区首位のダイヤモンドバックスへ1.5ゲーム差と迫った。 ボンズは今季、代打としては3打数無安打だった。キャリア通算では54打数10安打で、代打ホームランとすればこの日のホームランが3本目。前に所属していたパイレーツで、1989年7月5日に打って以来の代打ホームランである。驚異的なハイペースでホームランを打ち続けているボンズに対して、ナショナルリーグのチームで唯一ホームランを打たれていなかったのが、この日の対戦相手のエクスポズだった。今季最後との対戦となるこの試合の最後の最後で打たれたことになる。なお、通算ホームランも549本とし、マイク・シュミットを抜き歴代単独8位となった。 ジャイアンツの先発はリバン・ヘルナンデス。ヘルナンデスは4回裏に3安打2四球で一挙4点を奪われた。結局、7回を投げ7安打5失点で降板した。一方のエクスポズ先発は大家友和。大家はアンドレス・ガララーガとジェフ・ケントにそれぞれホームランを打たれはしたが、5回1/3を投げ8安打3失点でマウンドを降りた。なお、ガララーガは8回裏にも同点となる2ランホームランを打ち、1試合2ホームランを記録した。 エクスポズのショートを守るオルランド・キャブレラはここ51試合でわずか1個しかエラーしていない。この日の5回裏にもジョン・バンダーウォールの難しいゴロをさばいた。現在、リーグトップの守備率.987を誇り、443個もの捕殺を数える。 ●イチロー3安打にベルが2発!マリナーズ、球団新記録の92勝目! ▼AL【●TIGERS 1-5 ○MARINERS】 初回にイチローがいきなりライト前ヒットを放ち、続くカルロス・ギーエンとの連続ヒットでチャンスメイク。エドガー・マルチネスの内野ゴロでダブルプレーの間にイチローがホームを奪い、マリナーズ先制。2回表には2アウト満塁のチャンスで打席に入り、レフト前に運ぶタイムリーヒット。この日のイチローは4打数3安打で、20試合連続安打に加え、打率もリーグトップの.348とした。今季既に195安打を記録し、マルチヒットは60試合目で、3安打を記録した試合は21試合を数える。1番を打つイチローの活躍もあり、マリナーズは両リーグ合わせてトップの1試合平均5.9得点を記録している。 マリナーズの先発、新人のジョエル・ピネイロは5回を投げ3安打1失点に抑え、今季無傷の3勝目。2番手以降の投手も無安打無失点に抑え、最後はセーブがつかなかったが佐々木主浩が締めた。打線もイチローの活躍に加え、デビッド・ベルが終盤に2本のホームランを放った。 一方のタイガース先発はツインズから移籍してきて初登板となるマーク・レッドマン。左肩を痛め、5月半ばを最後にマウンドから遠ざかっており、治療中の7月28日にトッド・ジョーンズとの交換でタイガース入りした。5回1/3を投げ、5安打2失点でマウンドを降り、移籍初黒星(トータルでは2勝5敗)となった。 ●延長11回、ビジオのタイムリーヒットで決勝点!ワグナー、29セーブ! ▼NL【○ASTROS 2-1 ●PHILLIES】延長11回表、2アウトとなったアストロズは代打オルランド・メルセドを打席に送る。このメルセドがライト前ヒットで出塁し、さらに盗塁で2塁まで進む。打順は1番に戻りクレイグ・ビジオを迎える。ビジオはセンター前に運び、メルセドが一気にホームイン。待望の1点をもぎ取ったアストロズはその裏、ビリー・ワグナーがマウンドに上がり、ヒットと死球で出塁を許すが、何とか抑えきり、今季29セーブ目をマークした。 アストロズ先発はメジャー2試合目の登板となるカルロス・ヘルナンデス。ヘルナンデスは6回を投げ、5安打無失点で7三振を奪い、前回の登板に続き、13イニング連続無失点を記録している。 対するフィリーズの先発は同じく新人のブランドン・ダックワース。メジャー4試合目の登板となるが、初回の先頭打者のビジオに左中間を破られる2塁打を打たれ、送りバントと内野ゴロの間に1点を奪われる。しかし、それ以後は新人とは思えない投球内容で抑えきった。7回まで投げ、1安打2四球の1失点という素晴らしい内容だった。 ●両チームの打線が序盤から爆発!インディアンズが打ち勝った! ▼AL【○INDIANS 9-7 ●ATHLETICS】過去7年間で6度の地区優勝を飾るインディアンズが首位固めを確固たるものとしている。この日は15安打で9点を奪い、後半戦好調のアスレティックス相手に打ち勝った。オールスターが終わって約6週間経ったが、決して破竹の勢いで勝ち進んでいるわけではなく、後半戦の勝率は5割である。7月16日の段階でツインズに5ゲーム差をつけられていたが、ツインズがその後10勝30敗という低空飛行を続けているため、今では6.5ゲーム差をつけ、地区首位の座にいる。 アスレティックスの先発がマーク・マルダーなら、インディアンズの先発がCC・サバシアと若く、ロジャークレメンスと共に最多勝争いができる可能性を持つ両投手の対戦。当然投手戦が予想されたが、まさかの打撃戦の試合となった。 マルダーは初回は難なく抑えたが、2回表に5安打1四球で一挙に5点を奪われる。4回表にもヒット2本と四球でホアン・ゴンザレスに2点タイムリーヒットを打たれ、ノックアウト。3回2/3を投げ10安打8失点で、7月1日以来の今季7敗目(15勝)を喫した。 一方のサバシアは2回裏に四球2つで出したランナーをミゲル・テハダのタイムリーで2点を失う。続く3回裏にフランク・メネチーノのタイムリー、ジャーメイン・ダイの犠牲フライ、テレンス・ロングにもタイムリーを打たれ、降板。新人ながら13勝をマークしているサバシアだが、2回2/3を投げ5安打5失点という内容に終わった。 ●ジョンソン、16奪三振で4年連続300奪三振達成も、負け投手! ▼NL【●DIAMONDBACKS 1-5 ○PIRATES】 初回から三振を奪いまくるのはダイヤモンドバックス先発のランディ・ジョンソン。ジョンソンは初回から確実に三振を奪い続け、6回裏の最後の三振を新人のジャック・ウイルソンを三振にとった。この三振が、この試合14個目となり、さらに今季通算300個目の奪三振となった。試合は7回裏に入り、簡単に2つの三振で2アウトを取った後、ジェイソン・ケンドールに四球を選ばれ出塁を許す。この場面でケビン・ヤングがレフトスタンドへ2ランホームランを放つ。この後、ジョンソンは3連打を浴び、結局この回4点を奪われ降板。最後の打者を三振に取り、1試合16奪三振を記録するも、6敗目(17勝)となってしまった。ヤングのホームランはこの3連戦、パイレーツの25イニング目にして初めての長打である。 ジョンソンは1998年にアストロズに移籍したときから、パイレーツをカモにしており、6試合に登板し6勝無敗。防御率も1.07を記録していたが、初めての負け投手となった。ちなみにヤングにホ−ムランを打たれるまで、29イニング連続無失点に抑えていた。なお、メジャーリーグ史上初の4年連続300奪三振も達成。通算奪三振も3343個とし、フィル・ニークロを抜き歴代単独9位に躍り出た。 8回裏にパイレーツの主砲、ブライアン・ジャイルズがダイヤモンドバックス2番手のブレット・プリンスから今季30号となるソロホームランを放った。これでジャイルズはパイレーツの球団としては3人目となる3年連続30ホームランを記録。これまでに達成しているのは、ラルフ・カイナーとウィリー・スタージェルのみで、この偉大な2人にジャイルズは肩を並べた。リーグトップの79敗のパイレーツだが、カート・シリングとジョンソンの2人に土を付けた。 ●ロッキーズ先発ジェニングス、初登板初完封勝利に加え、初HR! ▼NL【○ROCKIES 10-0 ●METS】雨で62分も遅れてスタートしたこの試合。ロッキーズの先発はメジャー初登板のジェイソン・ジェニングス。ジェニングスは1999年ドラフト1位投手である。いきなり先頭打者のマット・ロートンにヒット、デシー・リラフォードに四球でピンチを迎えるが、ロートンの盗塁失敗などで無失点スタート。その後も四球や味方のエラーなどで毎回のようにランナーを背負うが要所を締め、終わってみれば被安打5の4四球で8奪三振を記録し、完封勝利を飾った。デビュー戦で完封したのは、マーク・ブラウンソン(1998年7月21日)以来である。 ジェニングスは投げるだけでなく、9回表の第5打席目にホームランを放つなど、5打数3安打と大当たり。デビュー戦でホームランを打ったのは、トッド・ヘルトン(1997年8月2日)以来となる。メジャーリーグの長い歴史で、初めてメジャーリーガーとしてプレーした試合で完封勝利に加え、初ホームランを記録したのはジェニングスが初めてである。 メッツの先発はグレンドン・ラッシュ。初回にラリー・ウォーカーの犠牲フライとホアン・ユーリビの2点タイムリーで3点を失う。5回表にもさらに2点加えられ、ラッシュは結局、5回を投げ8安打5失点で今季9敗目(6勝)となり、メッツの4連勝も止まってしまった。なお、ロビン・ベンチュラが左手の親指を痛めており、この日で4試合連続欠場となった。 ●先発ミルウッド、7回2失点で今季4勝目!スモルツが2セーブ目! ▼NL【●PADRES 2-3 ○BRAVES】 ●WC争い!レッドソックス、8回に4連打含む5安打4得点で逆転! ▼AL【○RED SOX 7-6 ●ANGELS】 ●レッズ、18安打12得点で大勝!絶好調グリフィー、18号HR! ▼NL【●CARDINALS 2-12 ○REDS】 ●先発ヒッチコック、6回1/3を2失点で3勝目!リベラ、39セーブ目! ▼AL【○YANKEES 5-2 ●RANGERS】 ●バレンティン、コナーコの連続HRで勝ち越し!クインの2発もフイ! ▼AL【○WHITE SOX 7-6 ●ROYALS】 |
| ■2001.8.23(現地8.22) | ||||||
■現在、アメリカンリーグトップの49盗塁を記録しているロジャー・セデーニョ(タイガース)は今季オフにFAとなる。タイガース側は契約延長を希望。セデーニョ側は7月の段階で3年間の1350万ドルの契約の申し出をすでに断っており、求めているのは4年契約の2500万ドルだそうである。■注目のレンジャーズ1位(全米5番目)のマーク・テキシーラ三塁手がついに契約を完了させた。4年間のメジャー契約で、契約金は950万ドルである。この他に450万ドルの契約金が3年間にわたって支払われるともいわれている。さらに、カブス1位(全米2番目)のマーク・プライアー投手は5年間のメジャー契約で、契約金は過去のドラフト史上で最も高額1050万ドルである。また、フィリーズ1位(全米4位)のゲイビン・フロイド投手は420万ドルで契約した。
●ソーサ、1試合3発で49号HR!先発タパニ、2ヶ月半ぶりの9勝目! ▼NL【●BREWERS 3-16 ○CUBS】カブス打線は序盤から、ブリュワーズ先発のマック鈴木に襲いかかった。初回にサミー・ソーサの2ランホームランで先制したカブスは、続く2回裏、先頭のリッキー・ギタレスがライト前に運び、ビル・ミラーが右中間を破るタイムリー2塁打。さらにカブス先発投手であるケビン・タパニ、新人のコーリー・パターソンもタイムリーヒットを放ち、計5安打でこの回一挙5点。マックは自身の2つのワイルドピッチなどもあり、6安打3四球の7失点という散々な内容で、2回でノックアウトされた。 この日のカブスは17安打で16点を奪う猛攻でブリュワーズを振り切った。その中でもソーサの打棒が光った。初回のホームランに続き、5回裏、6回裏にもホームランを放ち、今季2度目の1試合3ホームラン(キャリア通算では4回目)。ソーサは今月9日の対ロッキーズ戦でも3ホームランを記録したが、この試合ではチームが5対14と大敗した。この試合の3本で今季49号とし、8月だけで14本ものホームランを記録。最近6試合では24打数15安打の12打点と猛打を見せつけている。 カブス先発のタパニは打線の大量援護もあったが、7回を投げ6安打3失点で今季9勝目(10敗)。今季6月2日まで8勝1敗と破竹の勢いで勝ち進んでいたタパニだが、それ以降13試合に登板し9連敗と、全く勝ち星に恵まれていなかったタパニは、約2ヶ月半ぶりに勝ち投手になった。勝てない間の防御率は4.03だったが、カブス打線の1試合平均の援護はわずかに2.7点と不運な面もあった。 カブスの1番打者、エリック・ヤングはここまで19打数2安打とスランプにあえいでいたが、この日は6打数4安打2安打3得点とチームの勝利に大きく貢献した。 ●モリーナ、HR含む4打数4安打!パーシバル、今季36セーブ目! ▼AL【●RED SOX 2-4 ○ANGELS】 プレーオフ進出を狙う両チームの対戦は、エンゼルスの捕手、ベンジー・モリーナがキャリアハイの4打数4安打を記録し、8回裏にはだめ押しとなるホームランを放ち、エンゼルスが勝利した。一番最後をトロイ・パーシバルが締めくくり、今季36セーブをあげた。 エンゼルス先発のラモン・オーティスは6回までアスレティックス打線に3塁を踏ませない好投を見せた。3回裏に1アウト1塁2塁のピンチで、カール・エバレット、ダンテ・ビシェットを連続三振にとって斬った。7回表にトロイ・オリアリーに死球、シェイ・ヒレンブランドに2塁打を打たれ、ノーアウト2塁3塁のピンチ。ここでマイク・ランシングに2点タイムリー2塁打を打たれ、この回途中で降板となった。 一方のレッドソックス先発はティム・ウェイクフィールド。ウェイクフィールドは6回まで投げ、7安打3失点で今季9敗目(8勝)を喫した。なお、ウェイクフィールドはあと3三振を奪えば、通算1000奪三振を記録する。 ●マダックス、3安打3失点で今季17勝目!打っては通算201安打! ▼NL【●PADRES 3-6 ○BRAVES】ブレーブスの先発はグレッグ・マダックス。マダックスは8回までライアン・クレスコの2ランホームランのみの2安打2失点に抑える好投を見せる。最終回、先頭のマーク・コッツェイにソロホームランを打たれて降板したが、今季17勝目(7敗)をあげた。最後はマイク・レムレンジャーが締め、今季初セーブをマークした。 連続無四球記録を敬遠の四球で途切れたマダックスだが、2回表にベン・デービスに四球を与えてしまう。6月20日のマーリンズ戦でチャールズ・ジョンソンに四球を与えて以来、敬遠の四球以外で、デービスは340人目の打者である。イニングにすれば、72回1/3ぶりである。なお、マダックスは打者としては2安打を放ち、通算安打を201本とし、投手としては歴代62位の記録を持っている。 パドレスの先発はブライアン・トールバーグ。トールバーグはブライアン・ジョーダン、チッパー・ジョーンズ、BJ・サーホフにホームランを打たれ、6回を投げ10安打5失点で今季4敗目(6勝)となった。 ここまで本拠地6連敗のブレーブスは、マダックスの好投などによりこの連敗をストップさせた。もし落としていれば、1990年以来の7連敗となるところだった。この日のターナーフィールドには、1997年開場以来で最低となる22,787人の観客しか集まらなかった。 ●17打数無安打のトーミ、延長11回に決勝点となる第43号HR! ▼AL【○INDIANS 5-4 ●ATHLETICS】同点のまま延長11回までもつれ込んだこの試合は、11回表にここまで17打数無安打のスランプだったジム・トーミが右中間スタンドにぶち込むホームランを放ち、この1点が決勝点となった。トーミはこの1発が今季43号となり、アメリカンリーグのホームランキング争い単独トップに立っている。 11回表に1点を勝ち越したインディアンズ。11回の裏をゼロに抑えれば、勝利を手にすることが出来るが、ここまでの再三のピンチを投手の継投で乗り切っていただけに残っている投手は少ない。10回まで投げていたボブ・ウィックマンを引き継ぎ、リッチ・ロドリゲスをマウンドに送るが、いきなり先頭のジェイソン・ジオンビーにヒットを打たれる。ここで、ブルペンに残された最後の投手である新人のデビッド・リスキーを送る。このリスキーは代わってすぐに、ヒットと四球でノーアウト満塁のピンチを招く。しかしここでミゲル・テハダを投手ゴロに打ち取り、1−2−3のダブルプレー。続くエリック・チャベスを敬遠し満塁策を取り、ラモン・ヘルナンデスとの勝負を選択。ヘルナンデスをフルカウントにまで追い込み、最後は高めの速球で見逃しの三振に取り、ピンチ脱出。メジャー初セーブをマークした。 敗れたアスレティックスだが、ジャーメイン・ダイが3回裏に先制2ランホームラン。ダイは4打数2安打2打点で、今月だけで25打点を記録しており、これは両リーグ合わせてトップである。ダイのホームランで先制したアスレティックスは、6回表にロベルト・アロマーに2点タイムリー2塁打を打たれ同点とされる。7回裏にテレンス・ロングの内野安打がタイムリーとなり、さらにワイルドピッチでこの回に2点を勝ち越したが、8回表にホアン・ゴンザレスに同点2ランホームランを打たれ、そのまま両チームの抑え投手の好投で延長11回までもつれ込むことになった。 ●不調のツインズ、先発リードの好投で、ようやく後半戦10勝目! ▼AL【●BLUE JAYS 3-6 ○TWINS】 ツインズ先発のリック・リードは初回、ホゼ・クルーズに先頭打者ホームランを浴びるが、それ以外は危なげないピッチングで7回まで投げ、4安打1失点に抑え、移籍後の2勝目(2敗)をあげた。移籍初登板の相手もブルージェイズでこの時は12安打2失点に抑え、勝ち投手となっている。前に在籍していたメッツの時と合わせれば、今季ブルージェイズ相手に3勝をあげたことになる。前半戦、55勝32敗と好調だったツインズだが、後半戦は10勝29敗と大きく負け越している。 この日は初回からツインズ打線が爆発した。ジャック・ジョーンズ、クリスチャン・グーズマンが連続ヒットの後、ダグ・ミントケイビッチが犠牲フライを放ち、1点を奪取。さらにここまで22打数無安打のデビッド・オーティスにもタイムリーヒットが飛び出し、最後はブライアン・ブキャナンの2ランホームランで初回に一挙5点を奪った。 ブルージェイズ先発のエステバン・ローアイザは5回1/3を投げ、9安打6失点で今季10敗目(9勝)となった。なお、今季25号となる1発を先頭打者ホームランで飾ったクルーズだが、今月だけで11本ものホームランを放っている。 ●先発ロペス、4安打完封勝利!グレースが先制3ランHRで援護! ▼NL【○DIAMONDBACKS 6-0 ●PIRATES】 ダイヤモンドバックス先発のアルビー・ロペスが4安打完封勝利で移籍後、3勝目(3敗)をあげた。デビルレイズに在籍していた4月13日の対オリオールズ戦で完封勝利を記録しており、今季2度目の完封である。カート・シリング、ランディ・ジョンソンに並ぶ力強い投手が加わったダイヤモンドバックスはここ11試合で10勝し、2位ジャイアンツに2.5ゲーム差をつけ、地区首位に立っている。 ダイヤモンドバックス打線は、初回にマット・ウイリアムスのタイムリー2塁打の後、マーク・グレースが3ランホームランを放ち、先発ロペスにいきなり4点をプレゼント。3回表にはグレースのタイムリー、7回表にはジュニア・スピーベイの犠牲フライで1点ずつを加えた。グレースは4打数2安打4打点と大当たりした。 対するパイレーツの先発は新人、ジョー・ベイメルは2回1/3を投げ、6安打5失点で降板。今季10敗目(5勝)となった。これでパイレーツはここ15試合で12敗で、チーム成績も46勝79敗で地区最下位(リーグでも最下位)と低空飛行を続けている。1985年(57勝104敗)以来の100敗突破しそうな低調ぶりである。 ●先発パーソン、8回2安打1失点の好投!フィリーズ、5連敗で止めた! ▼NL【●ASTROS 1-2 ○PHILLIES】 ●マリナーズ、20安打16得点で大勝!昨年の勝ち星に並ぶ91勝目! ▼AL【●TIGERS 1-16 ○MARINERS】 ●エイピアー、8回2安打1失点で7勝目!ベニテスが今季31セーブ目! ▼NL【●ROCKIES 1-2 ○METS】 ●オリバー、6回1失点で10勝目!ムシーナ、6回3失点ながら援護なし! ▼AL【●YANKEES 1-8 ○RANGERS】 ●バスケス、連続無失点は23回でストップも、8回1失点で13勝目! ▼NL【●GIANTS 1-7 ○EXPOS】 |
| ■2001.8.22(現地8.21) | ||||||
■3Aのインターナショナルリーグで父と子の対決が実現した。父親の名はティム・レインズ・シニア。過去7回もメジャーリーグのオールスターゲームに出場している名選手である。既に41歳であり、一度は引退を決めるが息子と共にプレーしたいという希望を叶えるため、現役復活を決めた。一方の息子のティム・レインズ・ジュニアは1998年のドラフトでオリオールズから6位指名を受けて入団した、まだ21歳の若者である。この日はダブルヘッダーで行われ、第1戦はジュニアの所属するロチェスター・レッドウィングス(オリオールズ3A)が、シニアの所属するオタワ・リンクス(エクスポズ3A)を4対3で破るが、第2戦はリンクスが延長10回の末、5対4でレッドウィングスを破った。シニアは第1戦、2塁打を含む3打数1安打1得点だったが、第2戦4打数無安打と不発に終わった。一方のジュニアは第1戦、3打数1安打で、第2戦は2塁打含む4打数1安打だった。
●オーティス、7回途中までノーヒッター!8回2安打1失点で14勝目! ▼NL【○GIANTS 10-2 ●EXPOS】ジャイアンツ先発のラス・オーティスが6回まで無安打無失点に抑える好投を見せた。7回2死からマーク・スミスにこの試合初めてとなるヒットを打たれる。8回裏に、四球で出したランナーをホゼ・ビドロのタイムリー2塁打でホームへ帰され1失点を喫するが、8回を投げ2安打1失点に抑える好投を見せ、今季14勝目(6敗)をあげた。これでジャイアンツはオールスター後を、リーグ最高の25勝12敗という好成績で、地区首位のダイヤモンドバックスへ1.5ゲーム差と迫った。 序盤からジャイアンツ打線が爆発。初回に5安打2四球で一挙5点を奪う。さらに2回表は4安打と2エラーが絡み、3点を追加。3回表にはリッチ・オーリリアとジェフ・ケントの2人のホームランでさらに追加点。3回が終わった段階で10対0と大量リードを奪った。なお、注目のバリー・ボンズは2打数無安打の3四球という結果に終わった。 エクスポズの先発は今季2試合目の登板となるカール・パバーノ。パバーノは1回1/3を投げ7安打3四球の8失点で降板。24.00だった防御率が31.15とさらに跳ね上がった。味方のエラーに足を引っ張られる不幸な面もあったが、自らのボークで追加点を許すなど、詰めの甘い点もあった。 ノーヒッターを逃したオーティスだが、もし達成していたとすればジャイアンツの球団史上、1976年9月29日のジョン・モンテフスコ以来となるはずだった。この日はホームランのなかったボンズだが、エクスポズの本拠地では28本ものホームランを記録しており、この記録は殿堂入り選手のマイク・シュミットの32本に次ぐものである。対エクスポズ戦ということでは、ボンズが55本、シュミットが57本を記録している。 ●レンジャーズ、17安打13得点で大勝!ニック・ジョンソンがデビュー! ▼AL【●YANKEES 3-13 ○RANGERS】 ヤンキースの先発は、6月1日に故障者リストに入って以来のマウンドとなるオルランド・ヘルナンデス。そのヘルナンデスをを迎えたのは、アレックス・ロドリゲスの先制2ランホームランというレンジャーズの激しい攻撃だった。さらに2回裏にはフランク・カタラノットの2ランホームラン、3回裏にはラファエル・パルメイロ、ルーベン・シエラがそれぞれソロホームランを放つなど、猛攻を見せる。ヘルナンデスは4本のホームランを浴び、11安打8失点で今季6敗目。プレーオフでは8勝1敗と抜群の勝負強さを持つヘルナンデスだが、今季は未だ勝ち星には恵まれていない。 レンジャーズ先発のダグ・デービスは、7回を投げ6安打1失点に抑え、今季7勝目(8敗)をマークした。この日のレンジャーズ打線は4回裏以外の全てのイニングで得点を奪った。中でもここ7試合で30打数5安打と当たりの止まっていたシエラが5打数5安打3打点と大当たりした。既に35歳になるシエラだが、64試合に出場し、打率.309をマークしている。 この日はティノ・マルチネスが股関節を痛め欠場。替わりにヤンキースのファーストを守ったのが期待の若手、ニック・ジョンソンである。7番ファーストとして、初めてメジャーリーガーとなったジョンソンは2回表に巡ってきた初打席でライト前に運ぶタイムリーヒットを放った。ジョンソンのデビュー戦は4打数2安打1打点という記録に終わった。 ●ピアザ、捕手として通算300号HR!さらに7年連続となる30号! ▼NL【●ROCKIES 2-5 ○METS】この日のロッキーズの先発は、昨年までのメッツのメンバーだったマイク・ハンプトン。ハンプトンは1年だけメッツに在籍した後、フリーエージェントでロッキーズと8年契約の1億2100万ドルで契約。当然、この日のシェイスタジアムはブーイングでハンプトンを包み込んだ。そのハンプトンは初回に一挙4点を奪われる。2回裏にはマイク・ピアザにホームランを打たれるなどし、結局6回を投げ6安打5失点で今季10敗目(12勝)となった。 2回裏に飛び出したピアザのホームランは、捕手として通算300号となるもの。(ピアザ自身にとっては通算308号である。)これは、カールトン・フィスク(351本)、ジョニー・ベンチ(327本)、ヨギ・ベラ(306本)に次ぐ歴代4位となるものである。しかも今季30号となる1発で、7年連続30本も記録した。ピアザ以外の現役選手で7年以上の連続30本を記録しているのは、バリー・ボンズ(10年連続)、ラファエル・パルメイロ、サミー・ソーサのみである。 メッツ先発はアル・ライター。ライターは7回を投げ6安打1失点で今季8勝目(10敗)。最後はアーマンド・ベニテスが締め、今季の30セーブ目をあげた。 ●アストロズ、7回に一挙6点を奪って突き放す!フィリーズ、5連敗! ▼NL【○ASTROS 8-2 ●PHILLIES】アストロズ先発、ペドロ・アスタシオは6回まで2失点に抑えるが、味方の援護をなかなか受けられずにいた。しかし、7回表にアストロズ打線が大爆発。ジェフ・バグウェルの当たりをサードのスコット・ローレンがエラーをしてしまってから、フィリーズ先発のネルソン・フィゲロアに襲いかかり、この回6安打で6点を取り、大量リードを奪った。アスタシオはトレード期限ギリギリにアストロズ移籍が決まり、この日の試合が4試合目の登板となるが、7回を6安打2失点に抑え、今季8勝目(14敗、移籍後2勝1敗)をあげた。これでアストロズは今季2度目の5連勝で、2位タイで並ぶ、カージナルス、カブスに3ゲーム差をつけて地区首位に立っている。 元気のないフィリーズは気性の激しいラリー・ボーワ監督がボブ・アブリューの盗塁失敗の判定に食い下がり、今季3度目の退場。しかし、これが裏目に出たようでアストロズ打線に火をつけるきっかけとなってしまった。 フィリーズ先発のフィゲロアは、6回1/3を投げ7安打6失点でノックアウト。今季4敗目(4勝)となった。フィリーズは今季初の5連敗で、首位ブレーブスと1ゲーム差の2位である。 ●勝負を決めたのは押し出しの四球!先発ウッダード、7回1失点! ▼AL【○INDIANS 2-1 ●ATHLETICS】 1対1と投手戦で進んだこの試合。アスレティックス先発のコーリー・リドルは、7回まで5安打1失点に抑える好投を見せていた。8回表のマウンドに立ったリドルは先頭のラッセル・ブラニアンに四球を与えてしまう。その後、フィルダースチョイスと送りバントなどで2アウト2塁3塁となったところで、ロベルト・アロマーを敬遠。満塁となったところで、ホアン・ゴンザレスに押し出しの四球で、この回ノーヒットで1点を奪われる。これでリドルは降板したが、この1点が決勝点となった。 インディアンズ先発は、7月28日にブリュワーズから移籍してきたばかりのスティーブ・ウッダード。移籍後5試合目の登板となるウッダードは7回を5安打1失点に抑え、3勝目(2敗)。8回はジョン・ロッカー、9回はボブ・ウィックマンが締めた。ウィックマンは今季22セーブ目をあげた。 ●マリナーズ、球団記録タイの90勝!シーリー、約1ヶ月ぶりの13勝目! ▼AL【●TIGERS 1-4 ○MARINERS】マリナーズの先発はアーロン・シーリー。シーリーは8回を3安打1失点に抑える好投で7月20日以来の13勝目(4敗)をマークした。最終回は佐々木主浩が2三振を奪うなど完全に抑え、リーグ単独トップとなる今季39セーブ目をマークした。この日の勝利でマリナーズは今季早くも90勝目。1997年にあげた90勝72敗という数字が球団記録として2番目の記録だったが、早くもこの記録に並んだことになる(球団記録は昨年の91勝71敗)。また、監督のルー・ピネラにとって通算1200勝目と記念すべき勝利でもあった。(マリナーズ監督としては721勝をマーク) 対するタイガース先発のジェフ・ウィーバーは、7回裏に先頭のカルロス・ギーエンに2塁打を打たれ、送りバントと死球で1アウト1塁3塁とピンチを迎える。ここで得点圏打率の高いイチローを空振りの三振に打ち取るが、続くマーク・マクレモア、エドガー・マルチネスに連続タイムリー打たれ、この回3点を奪われる。結局、ウィーバーは7回を投げ、11安打4失点で今季13敗目(10勝)となった。 タイガースが奪った1点はホアン・エンカーナシオンのソロホームランによるもの。エンカーナシオンは先発出場した24試合でホームランがなく、ここ17試合では打点も記録していなかった。なお、この日は雨の影響で屋根がずっと閉まったままだった。 ●パイレーツ、ようやく9連敗でストップ!シリング、19勝目ならず! ▼NL【●DIAMONDBACKS 2-4 ○PIRATES】 ●ブルージェイズが4発で、DLからの復活のラドキーを沈める! ▼AL【○BLUE JAYS 7-5 ●TWINS】 ●両チーム合わせて8発の空中戦!カージナルスは5発で打ち勝つ! ▼NL【○CARDINALS 11-6 ●REDS】 ●コーン、7回2失点で8勝目!ミラベルがグランドスラムで援護弾! ▼AL【○RED SOX 8-5 ●ANGELS】 ●延長戦でパドレスが粘り勝ち!ブレーブス、本拠地で6連敗! ▼NL【○PADRES 3-1 ●BRAVES】 |
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