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MLB EXPRESS REVIEW |
★2001.6.14〜6.17★ | [MLB EXPRESS REVIEW] |
■2001.6.17(現地6.16) | ||||||
ちょうど39歳の誕生日を迎えたウォーリー・ジョイナーがこの日、現役を引退することを発表した。メジャーでの最初の6年間を過ごしたエンゼルスに戻ってきた今年は打率.243と低迷。1998年にはパドレスのリーグ優勝に貢献し、昨年はブレーブスの一員として通算2000本安打、通算200本塁打も達成した。19年間のメジャー生活、本当にご苦労さまでした。 5月7日から故障者リスト入りしていたケビン・ミルウッドが投球練習を開始した。復帰はオールスター明けになる模様。ナショナルリーグの東地区はこれまでフィリーズの独走状態だったが、ブレーブス、マーリンズの追い上げにより差が縮まってきた。オールスター前には一波乱ありそうな気配である。
●オルルド、自身2度目のサイクルヒット!球団史上3人目の快挙! ▼IL【○MARINERS 9-2 ●PADRES】 ここまで2塁打、3塁打、ヒットを打っていたジョン・オルルド。9回表に巡ってきた5回目の打席でライトスタンドに飛び込む推定飛距離127メートルの特大ホームランでサイクルヒットを達成した。オルルドにとって、サイクルヒットはメッツに在籍していた1997年9月17日、対エクスポズ戦で達成して以来2度目。マリナーズの球団史上においても、1993年6月23日のジェイ・ビューナー、1997年6月5日のアレックス・ロドリゲス(現レンジャーズ)が達成して以来3人目である。 マリナーズ先発のジョン・ハラマは5回を投げ7安打2失点で今季6勝目(4敗)。これでマリナーズは3連勝でここ24試合で21勝と開幕以来の好調を維持している。66試合終わった段階で52勝14敗という今年のマリナーズは、1912年のニューヨーク・ジャイアンツが記録した54勝12敗に次ぐものである。 一方のパドレスは先発のカールトン・ロウワーが3回途中で7安打6失点で降板。4回裏にフィル・ネビンのソロホームランが飛び出し、5回と6回に満塁のチャンスを迎えるが、タイムリーが出なかった。パドレスは一度は地区首位に登りつめたもののそれ以後がよくなく、ここ21試合で17敗と調子に乗れない。 ●カブス、ソーサの2発含む5発で大勝!本拠地リグレーで12連勝! ▼IL【●TWINS 4-11 ○CUBS】 初回からカブス打線がエリック・ヤングの先頭打者ホームランに、サミー・ソーサ、リッキー・ギタレスのホームランが飛び出し、一挙4点を先取。4回裏にはソーサのこの日2本目のホームラン、5回裏にはジョー・ジラーディのホームランが飛び出し、カブスが大勝した。これでカブスは本拠地リグレーフィールドで12連勝。1936年に本拠地14連勝を達成して以来の勝ちっぷりである。 カブス先発、ジョン・リーバーは終盤に捕まり4失点したが、7回で7奪三振の好投を見せ今季7勝目(4敗)をマークした。一方のツインズ先発の新人、ブラッド・トーマスは3発のホームランを打たれ、2つのアウトをとるだけで降板した。先月後半にメジャーに昇格したばかりのトーマスだが、マイナーでは51回2/3を投げ、わずか1本のホームランしか打たれていない。メジャーのマイナーの差を感じた瞬間だっただろう。 12年目のこの日は、ソーサがメジャーデビューした日である。その時のソーサはレンジャーズの一員で対ヤンキース戦で4打数2安打を記録している。 ●バーネットとマーキスが2安打完封リレーで完勝!野茂は不運! ▼IL【●RED SOX 0-8 ○BRAVES】 ブレーブス先発のジョン・バーケットは8回を投げ、2安打無失点で8三振を奪う内容。最終回のマウンドに上ったジェイソン・マーキスも無安打で抑えきり、完封リレー。ブレーブスとしては今季10回目の完封勝利でこれはリーグトップである。バーケットは今季6勝目(5敗)で防御率も2.51でリーグ3位の安定感を見せている。 レッドソックス先発の野茂英雄も5四球を出してしまい、この他にもサードのクリス・スタインズ、センターのカール・エバレットのまずい守備にも足を引っ張られ、6回1/3を投げ7安打6失点でマウンドを降り、今季4敗目(6勝)を喫した。また、1995年に野茂と新人王を争ったチッパー・ジョーンズに対してこれまで28打数無安打と抑えていた野茂だったが、7回表に初めてヒットを打たれた。 アメリカンリーグの首位打者をイチローと争っているマニー・ラミレスだが、この日も4打数無安打で、最近28打数で3安打しか打てないというスランプに陥っている。ここまで8試合連続ヒットを打っていたブライアン・ドーバックも3打数無安打で記録ストップ。バッテリー間でも、BJ・サーホフの1試合3盗塁を含め、ブレーブスに5盗塁を記録されるなど課題が残った。 ●マーリンズ、今季初の5割!ペニー、ボーンズの1安打完封リレー! ▼IL【●DEVIL RAYS 0-11 ○MARLINS】 昨日のAJ・バーネットのあわや完封のピッチングに続いて、この日は先発ブラッド・ペニーが好投した。ペニーは7回まで23人の打者に対して出塁を許したのは、初回にエラーでグレッグ・ボーンに出塁されたことと、5回表にジョン・フラハティにセンター前ヒットを打たれたときだけでる。それ以外の21人の打者を全て抑えきり、7回を投げ1安打無四球5奪三振で右手人差し指のマメの影響でペニーはマウンドを降りた。2番手としてマウンドに上がったリッキー・ボーンズも残りの2回を完全に抑え、1安打完封リレーを達成した。これでマーリンズはついにチーム成績を今季初の5割ラインに乗せた。 デビルレイズ先発のアルビー・ロペスは5回を投げ10安打8失点で今季9敗目(3勝)を喫した。マーリンズ打線も1番のルイス・カスティーヨが4打数3安打1打点、2番のエリック・オーウェンスが5打数3安打2打点、3番のクリフ・フロイドがホームラン含む4打数3安打4打点と大当たりした。 ●ゲレーロ、通算150号本塁打!ブランク、メジャー初勝利! ▼IL【●BLUE JAYS 2-7 ○EXPOS】 昨年打率.345に44本塁打を放ちながら、その将来性にいまだ多くの期待を抱かせる25歳のドミニカン、ブラディミール・ゲレーロが通算150本塁打を達成した。新人の1997年には3度の故障者リスト入りに悩まされたが、98年から今までのエクスポズの554試合のうち、539試合に出場しエクスポズの顔として活躍している。 エクスポズ先発は2年目のマット・ブランク。昨年は救援で13試合に登板しただけだった。この日は今季4試合目のマウンドで先発としては3試合目。5回まで1失点に抑え、6回にラウル・モンデシーにソロホームランを打たれるなどし降板。結局、5回1/3を投げ7安打2失点でマウンドを降りた。しかし、後続の投手が抑えきりブランクはメジャー初勝利を手にした。 ●ムシーナ、自らのタイムリーヒットでサブウェイシリーズ2連勝! ▼IL【○YANKEES 2-1 ●METS】 ヤンキース先発のマイク・ムシーナは7回2/3を投げ6安打1失点に抑え、打つ方でもタイムリーヒットを打ち、この1点が決勝点となり、今季6勝目(7敗)をマークした。ムシーナはメッツに対して3勝0敗とカモにしている。ずっとアメリカンリーグのチームでプレーしているムシーナにとって打席に立つのはインターリーグしかない。これまでの打撃成績は23打数4安打の4打点であった。 対するメッツの先発はケビン・エイピアー。エイピアーはバーニー・ウイリアムスのソロホームランとムシーナのタイムリーによる2失点に抑えたが、援護はロビン・ベンチュラのソロホームラン1本で6敗目(4勝)を喫した。エイピアーはここ4試合の先発で2勝0敗で防御率1.61という安定感を見せていた。ウイリアムスにホームランを打たれるまでは16回連続無失点を続けていた。 最後を締めくくったのはヤンキースの切り札、マリアーノ・リベラ。リベラは新庄剛志にヒットを打たれるなどで、2アウト1塁2塁とピンチを迎えるが、難なく抑えきり、今季21セーブ目をマークした。ちなみに新庄はこの日、4打数3安打と一人気を吐いていた。 ●フィリーズ、2試合合わせて33安打29得点で首位をキープ! ▼IL【●ORIOLES 6-14 ○PHILLIES】 ●L・ゴンザレス、かつての古巣相手に27号HR含む2打点! ▼IL【●TIGERS 1-3 ○DIAMONDBACKS】 ●L・ヘルナンデスが8回4安打1失点でようやく5勝目!ネンは19S! ▼IL【●ATHLETICS 1-2 ○GIANTS】 ●ローンスターシリーズ(テキサス対決)はアストロズが3勝2敗とリード! ▼IL【●RANGERS 1-2 ○ASTROS】 ●ドリュー、21号HR含む4打数3安打3打点!ハーマンソンが6勝目! ▼IL【●WHITE SOX 3-8 ○CARDINALS】 ●グリフィーの2点タイムリー2塁打も、延長でロッキーズに振り切られる! ▼IL【○ROCKIES 8-7 ●REDS】 |
■2001.6.16(現地6.15) | ||||||
ボンズの恐ろしいほどのホームランペースはどこまで続くのか。怪我だけには気をつけてと言わざるを得ません。そして、マグワイアが2本のホームランを放ち、グリフィーがスタメンに戻ってきました。
●ボンズ、連発で36号!1998年マグワイアより12試合早いペース! ▼IL【●ATHLETICS 1-3 ○GIANTS】 バリー・ボンズの勢いが止まらない。ボンズの2本のホームランでジャイアンツが快勝した。これでボンズは今季の本塁打数を36本にまで伸ばした。67試合目での36号というのは、1998年に70本を打ったマーク・マグワイアと比べてもとんでもないペース。マグワイアがその年、36号を打ったのは79試合目である。今年のボンズはそれよりも12試合速いペースで打ち続けている。 オールスターまでに打った本塁打数のメジャー記録は1969年のレジー・ジャクソンと98年のマグワイアが打った37本である。この記録にもあと1本と迫っている。ジャイアンツはオールスターまであと21試合も残している。 ジャイアンツ先発のショーン・エステスは7回を4安打1失点に抑え、今季6勝目(2敗)。本拠地パシフィックベルパークでは、今年6勝0敗で防御率も1.29と抜群の安定感を見せている。トータルの防御率も2.41とし、グレッグ・マダックスに次いでリーグ2位を保っている。最後はロブ・ネンが締めくくり、18セーブ目をマーク。このセーブはネンにとって通算244セーブ目。ダン・クイセンベリーと並んで歴代19位に浮上した。 一方のアスレティックス先発のマーク・マルダーは6回を投げ、ボンズの2発含む6安打3失点で今季4敗目(8勝)となった。 ●フィリーズ、4発含む18安打15得点で連敗ストップ! ▼IL【●ORIOLES 7-15 ○PHILLIES】 ここまで4連敗と苦しいフィリーズが4本のホームラン含む18安打で15点をもぎ取るなど、打線が大爆発し連敗ストップ。2位ブレーブスとの差を再び3と広げた。 3対5とリードされた4回裏、先頭のトラビス・リーのホームランに続いて、ボブ・アブレウの3ランホームランなど8安打を集中させ、7点を一挙奪った。7回裏にはスコット・ローレン、ジョニー・エストレイドにもホームランが飛び出し勝負を決めた。 ●サブウェイシリーズ、第1戦はヤンキースが先勝! ▼IL【○YANKEES 5-4 ●METS】 昨年のワールドシリーズに続いてのサブウェイシリーズ第1戦は、ヤンキースはアンディ・ペティットが先発、対するメッツはアル・ライターという両左腕の対決。投手戦が期待されたが、ペティットは股関節の痛みを訴え、4回途中でマウンドを降りそのまま故障者リスト入り。ライターは立ち上がりを責められ、3回までに4点を取られる内容。 3対5とリードを奪われた8回裏、メッツはベニー・アグバヤーニとマイク・ピアザのヒットで1アウト1塁2塁のチャンスを作った。ここで迎えたのはトッド・ジール。ジールはライト線に運び、2塁ランナーのアグバヤーニはホームインしたが、1塁ランナーのピアザもホームを狙いタッチアウト。同点のチャンスを失った。 ペティットの突然のアクシデントがあったが、ラミロ・メンドーサ、マイク・スタントンが投げつなぎ、最後はマリアーノ・リベラが締め、今季20セーブ目をあげた。 ●レッドソックス、ロッカーから追いつき、延長戦で逆転! ▼IL【○RED SOX 9-5 ●BRAVES】 5対4とリードして9回表にマウンドに登ったのはブレーブスの切り札、ジョン・ロッカーだった。ここまで15連続セーブを決めているロッカーだったが、先頭のホゼ・オファーマンに3塁打を打たれ、続くトロット・ニクソンに犠牲フライを打たれあっさり同点に追いつかれた。延長戦に入り、ロッカーに代わりマウンドに上がったホゼ・キャブレラが4安打を打たれ、チッパー・ジョーンズのエラーも絡み、一挙4点を奪われ、勝負は決まった。 ブレーブスの先発はリーグ防御率1位のグレッグ・マダックス。マダックスは初回に立ち上がりの悪さを攻められ、4安打で3点を奪われる苦しい展開。2回以降は抑え、7回を6安打3失点でマウンドを降りた。 3点のビハインドを背負ったブレーブスもアンドリュー・ジョーンズの4打数2安打4打点の活躍で一度は逆転した。追いつかれた9回裏にも2アウト満塁の一打サヨナラのチャンスをつかむが、リコ・ブローニャが三振に倒れ、チャンスをつぶした。首位フィリーズとの差は3と広がった。 ●マグワイア、久々の1試合2発!代打ボニーヤがグランドスラム! ▼IL【●WHITE SOX 3-10 ○CARDINALS】 マーク・マグワイアが2本のホームランを放った。今季初のマルチホーマー(1試合2本塁打以上)である。これで通算本塁打数を559本とし、あと4本で歴代6位のレジー・ジャクソンの記録に並ぶことになる。この日のマグワイアは5打数4安打4打点と大当たりした。 カージナルス先発のアンディ・ベネスは6回2/3を投げ、4安打3失点で今季6勝目(4敗)。ロード9連戦で1勝8敗と苦しんでいたチームを救った。首位カブスともゲーム差が6と広がったが、復調したマグワイアとともに今後どのような戦い方をするのか注目される。 ここまで12打数ヒットがなくスランプに苦しんでいたボビー・ボニーヤが7回裏に1アウト満塁で代打として登場し、満塁ホームランを放った。 ●グリフィー、スタメン復活!今季初安打!でも、チームは負けた・・・! ▼IL【○ROCKIES 8-4 ●REDS】 ケン・グリフィーがスタメンに戻ってきた。同じようにこの日から、バリー・ラーキン、アーロン・ブーンも復帰した。しかし、チームはというとロン・ガント、トッド・ヘルトンらのホームランで敗れた。 グリフィーは第1打席にノーアウト1塁2塁とチャンスで打席に立つが、セカンドゴロでチャンスを生かせなかった。第2打席目で右中間に運び、これが今季初ヒット。第3打席目はセカンドゴロに倒れ、グリフィーはこれでゲームから退いた。 レッズ先発はクリス・レイツマ。レイツマは1回表に6安打を打たれ、一挙4点を奪われる。2回以降は立ち直り、3者凡退に抑えるものの、4回でマウンドを降りることになった。 ハムストリング(膝裏の腱)の痛みに苦しんでいたグリフィー。彼の人気は依然メジャーリーグでもトップともいえる。レッズはビジターでは18勝18敗なのに対して、ホームでは7勝22敗と苦しんでいる。通算では25勝40敗と借金15である。苦しいレッズの内容を示すもののとして、ボブ・ブーン監督はここまでの65試合で55通りの打順を組んでいる。グリフィーらの復帰がレッズに上昇軌道をもたらすことが出来るか。 ●バーネット、8回まで3安打無失点ながら完封逃す!しかし、5勝目! ▼IL【●DEVIL RAYS 4-7 ○MARLINS】 ●ガルシア、8回4安打1失点で今季7勝目!チームも6月は11勝2敗! ▼IL【○MARINERS 8-4 ●PADRES】 ●クーマーが古巣ツインズ相手に決勝ホームランを放つ! ▼IL【●TWINS 3-5 ○CUBS】 ●乱打戦、ブルージェイズが勝利!デルガドに9試合ぶりの第20号HR! ▼IL【○BLUE JAYS 9-3 ●EXPOS】 ●パクが7回1/3を6安打2失点の9奪三振!今季8勝目! ▼IL【○DODGERS 6-2 ●ANGELS】 ●8回に一挙5点!レンジャーズ、逆転勝ち! ▼IL【○RANGERS 12-9 ●ASTROS】 |
■2001.6.15(現地6.14) | ||||||
今日はフィル・ネビン、ポール・コナーコ、ランス・バーグマンがそれぞれ満塁ホームランを打ちました。なお、今週末のヤンキース対メッツの昨年ワールドシリーズ以来のサブウェイシリーズでは、ロジャー・クレメンスの登板がまわってきそうにありません。クレメンスといえば、ピアザといろいろと揉めました。2人の対決は今回はなさそうですが、試合前から審判が両チームに警告を与える異例の展開になるのでは、といわれています。
●ジョンソン、通算3199奪三振!奪三振ランキング、歴代単独10位! ▼IL【●CUBS 2-3 ○DIAMONDBACKS】 ダイヤモンドバックス先発のランディ・ジョンソンは、7回を5安打無失点に抑え、今季8勝目(4敗)。ジョンソンは対カブス戦にここ10試合登板して9勝0敗と抜群の成績を残し、カモにしている。 この試合で11奪三振を記録したジョンソンは、これで通算奪三振数を3199個とし、ファガーソン・ジェンキンスの3192個を抜き、歴代単独10位に躍り出た。歴代1位はノーラン・ライアンの5714個であり、現役1位はロジャー・クレメンスの3597個、この記録は歴代では単独5位に位置している。 ダイヤモンドバックスは4回裏、エラーとヒット、四球で2アウト満塁のチャンスをつかみ、ダミアン・ミラーの走者一掃の2塁打が飛び出し、3点を奪取。7回までカブス打線を無失点に抑えていたジョンソンだったが、8回表にノーアウト1塁2塁のピンチを迎え降板。2番手のキム・ブンヨンが好投し、このピンチを乗り切った。9回表には3番手のブレット・プリンズがゲーリー・マシューズに2ランホームランを打たれるが、ダイヤモンドバックスが逃げ切った。 ジョンソンは今季15試合に登板し、11試合で2ケタ奪三振を記録していて、キャリアでは159回目となる。ジョンソンの上の単独9位はフィル・ニークロの3342個である。この記録もあっさりと更新されてしまうのだろう。 ●メジャー再昇格、ケイスラー今季初勝利!B・ウイリアムス、4打点! ▼IL【●EXPOS 6-9 ○YANKEES】 4月にマイナー降格したヤンキース期待の若き左腕、ランディ・ケイスラーがメジャーへ再昇格した。早速この試合に先発し、6回2/3を投げ5安打5失点で今季初勝利をあげた。ケイスラーは、4回表に3安打を集中され1点を奪われ、7回表に2つの四球などでピンチを作り降板することになるのだが、この2イニングを除く回はいずれも3者凡退に抑える好投を見せた。 ヤンキース打線はエクスポズ先発の吉井理人に序盤から襲いかかった。初回にバーニー・ウイリアムスの2点タイムリー2塁打、ホルヘ・ポサダの2点タイムリー3塁打など5安打を打たれ4点を奪取。2回裏には先頭のアルフォンゾ・ソリアーノに1発を浴び、吉井はこの試合3つのアウトしか取れず降板した。この日はウイリアムスが5打数3安打4打点、ポサダが2打数2安打3打点、ショーン・スペンサーにも今季第1号ホームランが飛び出している。 ●ジェンキンス2発で4点差をひっくり返す!シーツが7勝目! ▼IL【○BREWERS 9-4 ●INDIANS】 0対4とリードされたブリュワーズは、4回表にジェフ・ジェンキンスのソロホームランで反撃ののろし。続く5回表にジェンキンスのこの日2本目となる3ランホームラン、さらに62打数ぶりに飛び出したリッチー・セクソンのソロホームランで逆転した。この試合チームとしては17安打を放ち9点を奪い、終わってみればブリュワーズの快勝となった。 ブリュワーズ先発は新人のベン・シーツ。2回裏に2本の2塁打を含む6安打で3点を奪われ、さらに3回裏にはジム・トーミにソロホームランを打たれ、序盤に4点を奪われるものの打線の援護で今季7勝目(4敗)をマークした。6回を投げ9安打4失点という内容である。 インディアンズ先発のチャールズ・ナギーは立ち上がりこそ良かったものの、ジェンキンスの1発からおかしくなった。ジェンキンスは今季3試合目のマルチホームラン(1試合2本塁打)。4月末に2試合で5本のホームランを打ったあと、すぐに故障者リスト入りしていた。また、ここまで15試合連続ヒットを続けていたロベルト・アロマーは2打数無安打2四球で記録がストップした。 ●バークマン、グランドスラム含み2HR!5打数4安打6打点! ▼IL【○ASTROS 8-3 ●TWINS】 ランス・バークマンが6回表に2ランホームラン、7回表に満塁をホームランを放つなど、この日5打数4安打6打点と大活躍。打率も.335でリーグトップ10に入る活躍をみせているバークマンも、今月はここまでホームランがなく、この日の2本のホームランが5月27日以来のホームランとなる。 アストロズ先発はロイ・オズワルト。オズワルトは今年5月にメジャー昇格したばかりの新人選手。この日が先発としては3試合目のマウンドで、6回を投げ7安打3失点で今季4勝目(1敗)、この4勝のうちには救援であげた2勝がある。昨年のシドニーオリンピックのアメリカ代表メンバー二も選ばれた。オリンピックでは計13イニングを投げ2失点に抑える好投を見せ、金メダルに貢献。将来のアストロズ投手陣を支えると思われる23歳右腕である。 一方のツインズ先発はジョー・メイズ。アメリカンリーグ初の9勝目をあげるかどうかと期待されたマウンドだったが、6回を投げ10安打4失点で降板し、今季4敗目(8勝)となった。 ●デビルレイズ、今季初スウィープ!フィリーズ、11試合で9敗! ▼IL【●PHILLIES 3-6 ○DEVIL RAYS】 開幕からずっと低空飛行を続けていたデビルレイズがナショナルリーグ東地区首位のフィリーズ相手に今季初の3連勝とスウィープした。デビルレイズのスウィープは昨年9月26日から28日の間の対ヤンキース戦で記録して以来である。一方、スウィープされてしまったフィリーズは2位ブレーブスとの差が2ゲームと縮まった。 初回から、グレッグ・ボーンとフレッド・マグリフの連続2塁打を含む4連打で3点を先制。その後もランディ・ウインのタイムリー3塁打やマグリフの第13号ソロホームランと効果的に追加点した。 デビルレイズ先発はライアン・ループ。ループは7回を投げ3安打3失点、8奪三振で今季4勝目(5敗)をあげた。一方のフィリーズ先発のランディ・ウルフは8回裏にマグリフにホームランを打たれて降板。結局7回を投げ9安打6失点で今季7敗目(4勝)となった。 フィリーズの若きホープ、ジミー・ローリンズがこの日も2盗塁を決め、今季21盗塁。これで16回連続盗塁失敗なしとなり、この記録はフィリーズの球団史上、1996年のミッキー・モランディニィが記録した19回連続盗塁失敗なしの記録に迫っている。ローリング同様、若きホープであるパット・バールが7回表に追撃の2ランホームランを放った。バールのこの1発は今季第8号となったが、そのうちの7本はビジターの球場で打ったものである。 ●新人チャコンが7回を2安打1失点の好投!打線も爆発! ▼IL【●MARINERS 2-8 ○ROCKIES (Game1)】 ●ベルがロッキーズ監督の父の前で2ランホームラン!チームも50勝! ▼IL【○MARINERS 5-1 ●ROCKIES (Game2)】 ●ボンズが34号HR!首位打者オーリリアも5打数3安打2打点! ▼IL【●ANGELS 4-10 ○GIANTS】 ●コナーコがグランドスラム!キャリアタイの5打点!オルドニェスもHR! ▼IL【●REDS 5-7 ○WHITE SOX】 ●ネビンが2発!8回裏に逆転のグランドスラム!ホフマン、13セーブ! ▼IL【●ATHLETICS 4-6 ○PADRES】 |
■2001.6.14(現地6.13) | ||||||
マーク・マグワイアがようやく今季第3号ホームランを打ちました。怪我人の復活は嬉しい限りです。しかし、ペドロ・マルチネスも故障者リスト入りするのではという話があります。なお、ジェイ・ビューナーの復活が8月になりそうです。
●ミルトン好投!完封逃すも1失点完投勝利で今季7勝目! ▼IL【●ASTROS 1-3 ○TWINS】 昨日のブラッド・ラドキーに続いて、エリック・ミルトンも好投した。9回表の先頭打者のジェフ・バグウェルにホームランを打たれ、完封こそ逃したものの、9回を6安打無四球で1失点に抑え、今季7勝目(3敗)をマークした。ミルトンは対した33人の打者に対し、25人には初球ストライクをとるピッチングでアストロズ打線を翻弄。ツインズは2連勝で2位インディアンズに半ゲーム差のまま首位をキープした。 一方のアストロズ先発のシェーン・レイノルズも5回までは16人の打者に対し、2安打に抑える好投を見せたが、6回裏の先頭打者、ルイス・リバスに3塁打を打たれたところから狂った。続くAJ・ピアジンスキにセンター前に運ばれ、0対0の均衡が破れる。この回、さらに2アウト2塁3塁のピンチで迎え、ここでコーリー・コスキーに2点タイムリー2塁打を打たれ、一挙3点を奪われる。それ以後は立ち直ったレイノルズは8回(完投)を、8安打3失点で今季5敗目(6勝)となった。昨年後半を怪我で棒に振ったレイノルズは負けはしたものの、1999年8月15日以来の完投となった。 6回裏のリバスの3塁打だが、ツインズとしては20本目の3塁打。このうちの9本はクリスチャン・グーズマンによるもの。アストロズはツインズとの2戦で63打数10安打(打率.159)と低迷している。9回表のバグウェルのホームランで17イニング連続無失点に終止符を打った。 ●両先発が好投!決めたのは失投をとらえたダンストンのホームラン! ▼IL【●ANGELS 0-1 ○GIANTS】 エンゼルス先発のスコット・ショーエンワイスとジャイアンツ先発のラス・オーティスを分けた差は1球の失投だった。7回裏、38歳のユーティリティプレイヤー、ショーン・ダンストンがショーエンワイスから貴重なソロホームランを放った。強打を売り物にしていたエンゼルスもここ7試合中5試合は2点以上得点をあげていないという貧打に泣いている。 ジャイアンツはオーティスが8回を5安打無失点で8勝目(4敗)、最終回はロブ・ネンが抑え今季17セーブ目をあげた。一方のショーエンワイスもホームランを量産しているバリー・ボンズから3三振を奪うなど好投したが1球の失投が命取りになり、7回5安打1失点で今季4敗目(6勝)。 ●ボーンが勝ち越しホームラン!レカーがようやく今季初勝利! ▼IL【●PHILLIES 3-5 ○DEVIL RAYS】 アメリカンリーグ最下位のデビルレイズが、ナショナルリーグ首位のフィリーズに連勝した。2対3とリードされた8回裏、ランディ・ウインの同点となるタイムリー2塁打が飛び出し、続くグレッグ・ボーンが勝ち越しの今季17号ホームランを放ち、デビルレイズがリードを奪った。 デビルレイズ先発のブライアン・レカーは今季14試合目の先発でようやく初勝利(1勝7敗)。昨年9月28日以来の勝利である。8回を投げ9安打3失点で7三振を奪った。最終回はエステバン・ヤンが締め、今季7セーブ目をマークした。 ここのところ元気のないフィリーズはスコアリングポジションで10打数2安打。ここまで15試合連続ヒットを続けていたダグ・グランビルが4打数無安打で記録がストップした。先発のブルース・チェンも7回を4安打2失点でキャリア最多タイの9奪三振ながら勝利には結びつかなかった。2位ブレーブスが2.5ゲーム差と迫ってきているだけにここが正念場といえそうだ。 ●ビュール、連続イニング無失点記録ストップも8回2失点で5勝目! ▼IL【●REDS 2-4 ○WHITE SOX】 ここまで24回2/3を連続イニング無失点に抑えていたマーク・ビュールだが、1回表にいきなりレッズ1番のブラディ・クラークに先頭打者を打たれ、あっさり記録は途切れた。立ち上がりこそ不安定だったビュールだったが、8回を5安打2失点に抑え、4連勝で今季5勝目(3敗)をマークした。 クラークの先頭打者ホームランに対して、ホワイトソックスも1回裏にレイ・デューラムが先頭打者ホームランを放つ。この他にもカルロス・リー、マジリオ・オルドニェスにもホームランが飛び出し、ビュールを援護した。一方のレッズ先発、ロブ・ベルは5回2/3を投げ8安打4失点で今季5敗目(0勝)。昨年9月13日から勝ちに恵まれず、レッズの投手で開幕から0勝5敗というのは1996年のデーブ・バーバ(現インディアンズ)以来である。 ●ウィーバー、7回を1失点!新人捕手インゲが先制タイムリー! ▼IL【●PIRATES 3-6 ○TIGERS】 新人キャッチャー、ブランドン・インゲがパイレーツに5盗塁を許すなどしたものの、打率.218と低空飛行を続けているインゲが2回裏に先制となる2点タイムリーを打ち、なんとか汚名返上した。タイガース先発のジェフ・ウィーバーは7回を投げ5安打1失点で今季6勝目(6敗)。 パイレーツ先発のジョー・ベイメルは5回裏にロジャー・セデーニョにヒット、盗塁、続くダミオン・イーズリーが四球で1アウト1塁2塁とピンチを迎えたところで、降板。しかし、2番手のジョシアス・マンザリーノがディーン・パーマーに2点タイムリー2塁打、トニー・クラークに2ランホームランを打たれ、ベイメルは2敗目(2勝)を喫した。 ●伊良部、古巣ヤンキース相手に5失点でKO!クレメンス、8勝目! ▼IL【●EXPOS 3-9 ○YANKEES】 かつて、「日本のノーラン・ライアン」の触れ込みでヤンキース入りし話題をさらった伊良部秀輝がエクスポズのユニフォームを着て、ヤンキースタジアムに戻ってきた。雪辱を果たそうとしたが、ホルヘ・ポサダのホームランやバーニー・ウイリアムスのタイムリーなどで5回2/3を投げ、7安打5失点で降板した。今季2敗目で勝ちはまだない。 ティノ・マルチネスは5月18日から、81打数12安打(打率.148)でホームランなしという極度のスランプに陥っていたが、エクスポズ2番手のスコット・スチュワートから2ランホームランを放ち、スランプ脱出のきっかけをつかんだ。この日のマルチネスは4打数2安打4打点の大活躍である。 ヤンキース先発のロジャー・クレメンスは8回を投げ、7安打3失点で今季8勝目(1敗)をマークした。 ●A・ゴンザレスが3ランHR!グラビン、4回7失点でノックアウト! ▼IL【●BRAVES 5-12 ○BLUE JAYS】 ●メッツ、0対6から逆転!延長10回に新庄が勝ち越し打! ▼IL【○METS 7-6 ●ORIOLES】 ●ジート、ふるさとで好投!勝利投手は逃すもののチームは勝利! ▼IL【○ATHLETICS 6-2 ●PADRES】 ●マーリンズ、ウェイクフィールドを攻略!5割へ王手! ▼IL【○MARLINS 4-2 ●RED SOX】 ●劇的!延長10回裏、トーミがサヨナラ3ランホームラン! ▼IL【●BREWERS 2-5 ○INDIANS】 |
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