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| MLB EXPRESS REVIEW |
| ★2001.5.31〜6.3★ | [MLB EXPRESS REVIEW] |
| ■2001.6.3(現地6.2) | ||||||
●もうどうにも止まらない♪カブスが65年ぶりの12連勝♪ ▼NL【○CUBS 10-4 ●BREWERS】1908年から世界一の座から遠ざかっているカブスが、21世紀最初の今年、凄い勢いで勝ち続けている。今日も勝って12連勝。1936年に15連勝を記録して以来の勝ちっぷりである。この連勝中、カブス打線は1試合平均6点を取り、投手陣も防御率2.33に抑えている。 この日のカブス打線も快調。3回表にはマット・ステアーズが3ランホームラン、4回表にはサミー・ソーサ、ロンデル・ホワイトがそれぞれ2ランホームランを放ち、一挙8点を奪い取る。ブリュワーズ先発のポール・リグドンは4回を6安打6四球の8失点で降板した。 ブリュワーズ打線も毎回のようにランナーを出し、攻め立てるもののなかなか大量点にはつながらない。この日のブリュワーズは16安打を放って4点しか取れなかった。一方のカブス打線は9安打で10点を奪っている。カブス先発のケビン・タパニは5回を6安打1失点で今季8勝目(1敗)をマークした。 カブスの過去の最長連勝記録は、1880年と1935年に記録している21試合である。 ●初回から打者一巡の猛攻!マリナーズ、球団タイ記録の10連勝! ▼AL【●DEVIL RAYS 4-7 ○MARINERS】 マリナーズ先発のポール・アボットは1回表にグレッグ・ボーンに2ランホームランを打たれ、先制されるが、その裏、先頭のイチローがセンター前ヒットが打つところからマリナーズの猛攻が始まった。続くアル・マーチンがライト前ヒット、エドガー・マルチネスが四球でいきなりノーアウト満塁。ここで、ジョン・オルルド、ブレッド・ブーンに連続タイムリー。マイク・キャメロンには押し出しの死球、カルロス・ギーエンが2点タイムリーを放ち、この回に一挙5点を奪った。 デビルレイズ先発のライアン・ループは初回の猛攻に加え、4回裏にもセンター、ジェラルド・ウイリアムスのまずい守備もあり、更に2点を奪われ、結局4回を7安打7失点で降板した。一方のマリナーズ先発のポール・アボットは5回を投げ4安打2失点でマウンドを降りたが、今季4勝目(2敗)。最後は佐々木主浩が締め、今季22セーブ目。25回のセーブ機会で失敗はわずか3回である。 今日勝ったマリナーズは42勝12敗。シーズンの3分の1である54試合で貯金が30もある状況というのはマリナーズの球団史上初なのは当然のことだが、メジャーリーグの長い歴史をみてをこのマリナーズの記録を超えるチームというのはわずか2チームしかない。1912年のニューヨーク・ジャイアンツと1939年のニューヨーク・ヤンキースで、43勝11敗という成績を残している。 イチローはこの日も5打数2安打。1試合で2安打以上打ったのがすでに28試合を数え、早くも今季89安打を記録している。89安打というのはリーグトップなのはもちろん、メジャー全体を見てもダントツトップである。アメリカンリーグの2位はマニー・ラミレスの78安打、ナショナルリーグのトップはリッチ・オーリリア(ジャイアンツ)の72安打である。 ●ウェルズ、約1ヶ月ぶりの4勝目!移籍話は・・・! ▼AL【●TIGERS 3-5 ○WHITE SOX】ホワイトソックスの先発のマウンドに上ったのはデービッド・ウェルズ。前回の登板を股関節を痛めたとのことで先発を回避したウェルズだったが、この日は5回までゼロに抑えたが、6回にウェンデル・マギー、トニー・クラークに連続ホームランを浴び、降板。5回2/3を投げ、8安打3失点だったが、打線の援護もあり、5月6日以来の4勝目(5敗)をマークした。ここ3試合では防御率が7.52と調子に乗り切れてなかった。 3回裏にサンディ・アロマーが自己通算200本目となる2塁打を打ち、続くホゼ・バレンティンも2塁打を放ち、1点を先制。4回裏にはマジリオ・オルドニェスのソロホームラン、5回裏にはハーバード・ペリー、ハロルド・ベインズに連続タイムリーが飛び出し、この回に3点を奪った。タイガース先発のジェフ・ウィーバーは8回を10安打5失点で8奪三振を奪ったが、今季6敗目(4勝)となった。 移籍の噂が絶えないウェルズだが、レッドソックスへの移籍話も浮上した。交換相手にはダーネル・ステントン外野手に投手の大家友和、もしくはパクストン・クロフォーズのいずれかを加えた形との具体的な話も出てきている。この3人はともにレッドソックス期待の若手選手である。 ●ポサダ、ジャスティスがそれぞれ2発!クレメンスが通算266勝目! ▼AL【●INDIANS 4-9 ○YANKEES】インディアンズの先発がバートロ・コロンなら、ヤンキースの先発はロジャー・クレメンス。共にメジャーリーグを代表する投手で投手戦が予想されたが、序盤から両投手が捕まる意外な展開となった。 クレメンスはジム・トーミに2本、ラッセル・ブラニアンにホームランを打たれたが、全てがソロホームランというのが不幸中の幸いで6回を投げ9安打4失点で降板した。一方のコロンはホルヘ・ポサダ、デービッド・ジャスティスにホームランを打たれるなどで、5回を投げ7安打5失点で降板した。 インディアンズはコロンを引き継いだ投手が打たれたが、ヤンキースは後続の投手がゼロに抑えた。クレメンスに続く2番手投手のマイク・スタントンはこの日が34歳の誕生日。8回に1アウト1塁3塁とピンチを迎えたところで、守護神マリアーノ・リベラが登場。このピンチを抑えたリベラは最終回を3三振を奪い締めくくり、今季16セーブをマークした。先発クレメンスは6勝目(1敗)をマーク。これで通算266勝とし、ボブ・フェラー、エッパ・リクシーに並び、歴代30位タイとして名を連ねた。 コロンはここ5試合の登板で0勝4敗で防御率が6.06と調子を落としている。コロンが降板後も、ポサダ、ジャスティスにこの日2本目のホームランがそれぞれ飛び出している。また、5回裏にはバーニー・ウイリアムスの1500本安打も飛び出した。 ●ウォーマックがホフマンからサヨナラヒット! ▼NL【●PADRES 1-2 ○DIAMONDBACKS】 1対1の同点で迎えた9回裏。マウンドにはこの回からマウンドに上がったのはトム・デービーがいた。デービーは2つの四球とヒットで1アウト満塁とピンチを迎えたところで、パドレスの守護神、トレバー・ホフマンと交代。ホフマンはいきなりトニー・ウォーマックに右中間に運ばれ、サヨナラ負けを喫した。 ダイヤモンドバックス先発のブライアン・アンダーソンは6回まで好投していたが、7回途中に股関節を痛め、突如降板。6回1/3を投げ、3安打無失点に抑えていた。一方のパドレス先発のアダム・イートンは2日前に先発予定だったが、DVDのパッケージを開けようとして、自らの腹部を小型ナイフで刺してしまい、先発を回避し、この日にスライド登板した。イートンは7回を5安打1失点に抑え降板した。 ●絶好調ドリューが19号!モリスは5失点ながら8勝目ゲット! ▼NL【●REDS 5-8 ○CARDINALS】 ●24歳ルーキー、タワーズが7回を零封!オリオールズ、3位浮上! ▼AL【○ORIOLES 7-0 ●ATHLETICS】 ●初先発オズワルトが6回を2安打1失点に抑え、勝利投手! ▼NL【●DODGERS 1-2 ○ASTROS】 ●ラミレス、エバレットがそれぞれホ−ムラン!依然首位キープ! ▼AL【○RED SOX 2-1 ●BLUE JAYS】 |
| ■2001.6.2(現地6.1) | ||||||
●カブス、11連勝!ウッドは10奪三振で3連勝! ▼NL【○CUBS 4-3 ●BREWERS】6月になってもカブスの勢いは止まらない。先発のマウンドは、前回の登板で1安打完封を記録したケリー・ウッド。ウッドは6回1/3を投げ、今季6回目の2ケタ奪三振となる10奪三振を記録し、ラウル・カサノバの2ランホームランによる2失点にだけ抑えた。ウッドはこの日の勝利で3連勝で、今季の成績を4勝4敗とした。 カブス打線は2回にロンデル・ホワイトのソロホームラン、3回にはリッキー・ギタレスがタイムリー、4回には2アウト2塁3塁のチャンスをつかみ、ブリュワーズ先発のジミー・ヘインズは8番のジョー・ジラーディとの勝負を避け、投手のウッドの対決を選んだ。しかし、ウッドに2点タイムリーを打たれるという大誤算。ヘインズは5回を投げ、6安打4失点でマウンドを降りた。 最終回のマウンドに上ったトム・ゴードンも2三振を奪い、今季7セーブ目を記録。これでカブスは1970年4月以来の11連勝である。この日はカブスにとってはビジターのミラーパークでありながら、集まった42392人のうち、半分はカブスファンという状況だった。 ●シリング、9勝一番乗り!ベル、ゴンザレスが大当たり! ▼NL【●PADRES 2-4 ○DIAMONDBACKS】 ダイヤモンドバックス先発のカート・シリングが7回を投げ、9安打2失点という内容で今季のメジャーリーグで一番乗りとなる9勝をマークした。ダイヤモンドバックスはこれで7連勝、混戦のナショナルリーグ西地区を一歩先ん出た形となった。 シリングは前回の登板であわやパーフェクトという素晴らしいピッチングを見せたが、今回の相手はその時の相手と同じパドレス。前回の時、記録を止めたのはベン・デービスのバントヒットだった。いろいろと批判のあったバントだったが、この日のデービスはシリングと3回対戦し、2塁打を含む2安打を放った。 3回裏には、ルイス・ゴンザレス、ジェイ・ベルが連続ホームラン。開幕からかなりのハイペースでホームランを打ち続けていたゴンザレスだったが、この日のホームランは5月17日以来の第21号。バリー・ボンズの勢いにかき消された感はあるが、凄いハイペースであることに違いはない。ベルもこの日はホームランの他にタイムリー2塁打を放ち、4打数4安打。パドレス先発のウッディ・ウイリアムスはこの2人にやられたような感じで、10安打4失点で5回で降板した。今季4敗目(5勝)である。 ●ピンチを乗り越え、延長11回に勝ち越し点!レッドソックス3連勝! ▼AL【○RED SOX 6-4 ●BLUE JAYS】延長11回表、マウンドにはブルージェイズの守護神、ビリー・コッチが上がった。レッドソックス打線はこのコッチから、先頭のマイク・ランシングが右中間を破る2塁打を放つ。続くジェイソン・バリテックもセンター前に運び、ランシングがホームイン。その後、ダンテ・ビシェットにもタイムリーが飛び出し、この回2点をもぎ取り、勝負を決めた。 「ピンチの後にチャンスあり」との格言がある通り、レッドソックスは延長10回裏に大ピンチを迎えていた。昨年42セーブをあげたものの今季は思うように成績を残し切れてないデレク・ロウがこの回からマウンドにのぼっていた。セカンドのホゼ・オファーマンの送球エラー後、4回に2ランホームランを打っているブライアン・シモンズがライト前に運ばれ、1アウト2塁3塁というピンチを迎える。ここで、トニー・バティースタを敬遠し、満塁策。一打サヨナラのピンチで打席に迎えたダリン・フレッチャーをショートゴロ。6−2−3のダブルプレーでピンチを切り抜けた。11回裏のマウンドにも立ったロウは3人で抑えきり、今季3勝目(5敗)を記録した。 この試合の4回裏、カルロス・デルガドは盗塁を成功させた。デルガドの盗塁は1999年4月28日以来である。これで通算の盗塁数を6個にまで伸ばした。この盗塁がマウンドにいたレッドソックス先発のフランク・カスティーヨを狂わせたのが、この後すぐ、シモンズのホームランが飛び出した。 ●ヒダルゴ、サヨナラホームラン!打撃戦にケリをつけた! ▼NL【●DODGERS 9-10 ○ASTROS】9対9で迎えた9回裏。この回の先頭打者、リチャード・ヒダルゴは替わったばかりのマーク・フェターズの3球目をとらえ左中間スタンドにぶち込み、アストロズがサヨナラ勝ちした。この日のヒダルゴは5打数4安打3打点と大当たりだった。 ドジャース先発のルーク・プロコペックは初回に、一挙4点を奪われるなど不安定な内容で、5回を投げ11安打7失点の内容。一方のアストロズ先発のスコット・エラートンは序盤にショーン・グリーン、アレックス・コーラにそれぞれホームランを打たれるなど、6回1/3を投げ6安打4四球7失点でマウンドを降りた。 ドジャースは7回表にマーク・グルジラネックにキャリア初の満塁ホームラン、さらにエイドリアン・ベルトレイがタイムリー2塁打を放ち、この回5点を奪い取り、9対7とリードするが、アストロズにじわりじわりと追いつかれた。ホームでは21勝8敗とメジャーナンバー1の成績を残しているドジャースだが、ビジターでは10勝15敗と分が悪い。 ●ブーンが4打数3安打3打点!マリナーズ、今季2度目の9連勝! ▼AL【●DEVIL RAYS 4-8 ○MARINERS】 今年からマリナーズに移籍してきたばかりのブレット・ブーンが大活躍である。この日も3打点をあげ、今季53打点。これはマニー・ラミレスの58打点に次ぐ、リーグ2位の記録(3位はホアン・ゴンザレスの50打点)。打率も.316でリーグ13位に食い込んでいる。このブーンの活躍もあって、マリナーズは今季2度目の9連勝。6月に入ってもこの勢いは止まりそうにない。 マリナーズ先発はジェイミー・モイヤー。モイヤーは4回までデビルレイズ打線を無安打に抑えていたが、5回表に先頭のラス・ジョンソンに2塁打を打たれた後、ヒットと四球で1アウト満塁とピンチを迎え、ランディ・ウィンにレフト前に運ばれ、2人がホームイン。この回に2点を奪われ、続く6回表には四球で出塁したベン・グリーブを1塁において、フレッド・マグリフに2ランホームランを打たれ、モイヤーは降板した。5回を投げ4安打4失点という内容ながら、打線の活躍で今季7勝目(1敗)である。 4打席目までヒットのなかったイチローだが、8回裏に回ってきた5打席目には、ランナーを2塁に置いて3塁線を破るタイムリー2塁打を放つ。その後、3塁への盗塁を敢行したイチローは、3塁への送球がそれ、野手が見失っているうちに一気にホームを陥れ、追加点。イチローはこの盗塁が今季18個目。これはチームメイトのマーク・マクレモア、ヤンキースのチャック・ノブロックと並んでリーグトップタイの記録である。 ●ボンズ、29号!怖いボンズに3つの四球!チームも勝利! ▼NL【○GIANTS 11-7 ●ROCKIES】 ●6回裏に降雨コールド!4回降板のサバシアが6勝目ゲット! ▼AL【○INDIANS 7-4 ●YANKEES】 ●チッパーがホームランと3塁打!しかし、左手親指を痛める! ▼NL【○BRAVES 5-1 ●PIRATES】 ●バルデスが2年ぶりの完投勝利!グラウスも15号ホームラン! ▼AL【●ROYALS 1-7 ○ANGELS】 |
| ■2001.6.1(現地5.31) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●シーリー、通算100勝目!今季、負けなしの8連勝! ▼AL【●ORIOLES 1-2 ○MARINERS】マリナーズ先発のアーロン・シーリーが好投。7回1/3を投げ、カル・リプケンのソロホームランによる1失点に抑えた。シーリーはこれで開幕から負けなしの8連勝で、昨年終盤とあわせて、2シーズンをまたいで12連勝中である。また、この試合の勝利が通算100勝目となる記念すべき1勝となった。 オリオールズの先発はホゼ・メルセデス。メルセデスは開幕6連敗後、先週のレンジャーズ戦でようやく今季初勝利をあげたばかりの投手である。この日は順調な立ち上がりを見せたものの3回にデービッド・ベルにヒットを打たれた後、イチロー、マーク・マクレモアに連続四球。自ら招いたピンチで、エドガー・マルチネスに犠牲フライ、ジョン・オルルドにタイムリーを打たれ、2点を奪われる。結局この2点が決勝点となった。メルセデスは6回1/3で6安打2失点ながら、6四球で今季7敗目(1勝)を喫した。 この日の最後を締めくくったのは、マリナーズの大魔人こと佐々木主浩。佐々木は最終回を完全に抑え、今季21セーブを記録した。マリナーズはこれで8連勝。5月では2回目の8連勝。4月にも1度、9連勝を記録している。4月は20勝5敗、5月は20勝7敗という成績を残したマリナーズはアメリカンリーグ西地区のダントツの首位。2位アスレティックスに14ゲーム差をつけている。4月、5月続けて20勝をあげたのは今年のマリナーズが、メジャーリーグ史上初である。 ●レイノルズ、自らホームランを放ち、5勝目! ▼NL【○ASTROS 8-4 ●PADRES】 パドレスの先発予定はアダム・イートンであったが、イートンが小型ナイフでDVDのパッケージを開けようとして自らの腹部を切るという信じられないアクシデントがあり、先発を回避。代わりに先発のマウンドに上がったのは、ワスカー・セラーノだった。セラーノは、初回に四球と死球でピンチを作り、ランス・バークマン、モイゼス・アルー、ビニー・キャスティーヤにタイムリーを打たれ、4失点。6回を投げ、9安打6失点で、イートンの代役を果たすことは出来なかった。 アストロズ先発のシェーン・レイノルズは自らのホームランを含む大量点に守られ、7回を投げ7安打4失点で今季5勝目(4敗)。アストロズ打線はバークマンが5打数3安打3打点、キャスティーヤが4打数4安打1打点と大当たりした。 ●ジオンビーが2発!先発ハドソンは8回を1失点で5勝目! ▼AL【●DEVIL RAYS 1-10 ○ATHLETICS】 初回からアスレティックス打線が爆発。2回までで8点を奪い取り、先発ティム・ハドソンのピッチングを楽にした。主砲、ジェイソン・ジオンビーが2本のホームラン、テレンス・ロング、ミゲル・テハダにもそれぞれホームランが飛び出すなど、アスレティックスの大勝に終わった。ハドソンは8回を投げ4安打1失点の7奪三振で今季5勝目(3敗)。 深刻なのはデビルレイズ。この試合の負けで今季15勝38敗とメジャーリーグ全体でも最悪の成績。新監督、ハル・マクレーも頭の痛いところ。7回表にスティーブ・コックスのソロホームランで一矢を報いるのが精一杯だった。 ●サンチェス、4安打!18試合連続ヒット継続中! ▼AL【○ROYALS 8-2 ●RANGERS】 メジャーリーグを代表するショートストップ、レイ・サンチェスのバットが火を噴いている。この日も5打数4安打の大当たりで18試合連続ヒットを記録している。この18試合の間、78打数29安打で打率にすれば、.372。守備に関してはメジャーでトップクラスのサンチェスは今季、272回の守備機会でエラーはわずか1個。守備率は.996と素晴らしい。また、188回の捕殺に、ダブルプレーが50個というのもリーグトップである。一方のレンジャーズのショートストップ、アレックス・ロドリゲスは7回表に送球エラーをしてしまい、今季9個目のエラーを記録してしまう。 ロイヤルズ先発のブレイク・ステインは5回を投げ3安打2失点に抑えたものの、球数100球のうちストライクが49球で、四球を6つも出すほどの不安定な内容ながら、4月15日以来の2勝目(4敗)をあげた。 ●アルー監督解任!後任はトーバーグ! ▼NL【○PHILLIES 5-2 ●EXPOS】エクスポズ監督、フェリペ・アルーが解任された。1992年5月22日から監督を引き受け、今年で10年目を迎えていた。通算成績は691勝717敗ながら、1992年から96年の5年間は392勝315敗の勝率.554を記録していた。チームの財政難からペドロ・マルチネス、ラリー・ウォーカーなどの主力選手を放出せざるを終えなくなり、1997年からの成績は299勝402敗で勝率は.426にとどまっていた。アルーは選手時代、コーチ時代を合わせて27年もの間、エクスポズのユニフォームを着ていたがそれもここで終止符を打つことになる。ちなみに今季は3年契約の最後の年だった。 新監督のジェフ・トーバーグは過去、インディアンズ(1977〜79年)、ホワイトソックス(1989〜91年)、メッツ(1992〜93年)で監督を務めていて、通算成績は492勝551敗。今季の監督交代は、デビルレイズ、レンジャーズ、マーリンズに続いて4球団目である。 トーバーグ新監督で迎えた初戦。エクスポズの先発のマウンドに上ったのは今季初登板となる伊良部秀輝。いきなり、ダグ・グランビルに先頭打者ホームランを打たれる波乱の立ち上がり。昨年7月27日以来のマウンドだった伊良部は、5回を投げ8安打2失点で勝敗はつかなかった。 試合を決めたのはエラーだった。2対2で迎えた9回表、ヒットと四球2つでノーアウト満塁というチャンスをつかんだフィリーズ。ここで、マウンドにいたスコット・ストリックランドが2者連続三振と踏ん張る。続くマーロン・アンダーソンが、ファーストゴロを打ったが、エクスポズのファースト、リー・スティーブンスがその打球を捕れず後ろに逸らしてしまう。その間に満塁のランナーが全員ホームインしてしまい、フィリーズは決勝点を手にした。トーバーグ新監督は初陣を飾れなかった。 ●終盤7点取って逆転!ラミレスもスランプ脱出の2ランホーマー! ▼AL【○RED SOX 11-5 ●BLUE JAYS】 ●先発ピーターソンが5回を2失点!2年ぶりの勝利! ▼NL【○BREWERS 6-2 ●CARDINALS】 ●5月までの勝敗表!依然強いマリナーズ!
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| ■2001.5.31(現地5.30) | ||||||
●ボンズ、通算522号!歴代単独11位へ!しかし、チームは3連敗! ▼NL【○DIAMONDBACKS 4-3 ●GIANTS】驚異的なペースでホームランを打ち続けているバリー・ボンズがこの日も2本のホームランを放ち、今季早くも28号。これでボンズ自身の通算本塁打数は522号となり、テッド・ウイリアムス、ウィリー・マッコビーの521号を抜き、歴代単独11位となった。 しかし、ボンズがどれだけ打ってもチームが勝てないというのが悩みである。この日も、ダイヤモンドバックス先発、ロバート・エリスが7回を投げ、ボンズの2本のホームラン(ソロと2ラン)による3失点のみに抑えた。一方のジャイアンツ先発のリバン・ヘルナンデスは7回2/3を13安打で4失点。今季8敗目(3勝)はメジャートップである。 一昨日は延長12回、昨日は延長18回と激闘を繰り広げた両チームだが、この日もダイヤモンドバックスが勝利を収めた。ダイヤモンドバックスは6連勝、ジャイアンツは3連敗である。 ボンズは5月に打った月間ホームラン数が17本となり、これは5月月間ホームランとしてはメジャー新記録。これまでの記録は1956年のミッキー・マントル、1998年のマーク・マグワイアの16本だった。1998年、70本打ったマグワイアは59試合で28本打ったのに対して、今年のボンズは53試合で28本打っている。 ●カブス、10連勝!初回にソーサが15号2ランホーマー! ▼NL【○CUBS 3-1 ●REDS】 カブスの先発は前回の登板でレッズ打線を1安打完封に抑え、レッズの連続試合完封負けなしの記録を208試合でストップさせたジョン・リーバー。この日のリーバーも好投し、4回裏にエラーとヒットでピンチを迎え、1点を奪われるがそれ以外の回は、2塁を踏ませることなく、8回途中にジェフ・ファセロにマウンドを譲るまで、7回1/3を投げ、5安打1失点6奪三振に抑えた。最後はトム・ゴードンが締め、今季5セーブ目。 レッズ先発のクリストファー・レイツマは6回2/3を投げ、8安打3失点に抑えたが、今季5敗目(2勝)を喫した。5月に入って、鮮烈なメジャー復帰を飾ったディオン・サンダースも、徐々に成績を落とし、この日も3打数無安打で打率も.179にまで落ちた。 カブスはこれで10連勝で開幕から31勝20敗。カブスの球団史上、6月1日までに30勝を越えたのは過去2回しかなく、今季が3回目である。過去2回とは32勝16敗の1969年と、31勝24敗の1998年である。 ●メイズ5安打完封!ツインズ、依然地区首位キープ! ▼AL【○TWINS 3-0 ●ANGELS】ツインズの先発、ジョー・メイズが今季初の完封勝利。キャリアでは3回目の完封となる。強打エンゼルス打線を相手に散発5安打に抑え、今季7勝目(3敗)。チームも4連勝で、2位インディアンズと1ゲーム差を保ち、地区首位を守った。 一方のエンゼルス先発、パット・ラップは7回を5安打2失点に抑えたが、援護なく今季5敗目(1勝)を喫した。 ツインズ打線は2回にジャック・ジョーンズの2点タイムリー、8回にAJ・ピアジンスキーがタイムリーを放ち、3点を奪い、メイズを援護した。これでツインズは34勝16敗で貯金18個。ツインズが貯金を18個としたのは、1992年に90勝72敗でシーズンを終えて以来のことである。しかし、好調をキープしていた新人、ダグ・メインケビッチは4打数無安打2三振で打率を.353と落とし、リーグ4位となった。 ●ペドロが13奪三振で8回零封!天敵ヤンキースに勝利! ▼AL【●YANKEES 0-3 ○RED SOX】 レッドソックス先発、ペドロ・マルチネスは8回を投げ、4安打無失点で13奪三振で今季7勝目(1敗)。これまで、対ヤンキース戦においては素晴らしいピッチングを見せながら勝利に結びつかなかったペドロだが、序盤にブライアン・ドーバックの2点タイムリー2塁打、カール・エバレットのタイムリーヒットが飛びだし、ピッチングが楽になった。ペドロは2塁を踏ませたのはわずか1回で、今季の防御率もメジャーリーグでダントツトップの1.44である。 ヤンキースの先発はマイク・ムシーナ。ムシーナは、4安打に抑え、しかも11奪三振ながら3失点で今季5敗目(5勝)となった。このムシーナとペドロの対戦は来週の6月4日にまた行われることになる。 ●先発パクが好投!シャウがドジャース球団史上3位となる102セーブ! ▼NL【●ROCKIES 1-4 ○DODGERS】ドジャースの抑えの切り札であるジェフ・シャウが今季16セーブ目をマーク。17回のセーブ機会で失敗はわずか1回である。ドジャースに移籍してきて4年目となるシャウだが、移籍後に積み上げたセーブ数は102個目。これは、ロン・ペラノスキー(101個)の記録を抜き、歴代3位。この上にはトッド・ウォーレル(127個)、ジム・ブリューワー(125個)がいる。 この日の先発は、ドジャースがパク・チャンホ、ロッキーズがマイク・ハンプトンとお互いにメジャーリーグを代表する投手である。パクはこれまでロッキーズとは相性があまり良くなく、防御率は6.60であった。しかし、この日のパクは7回2/3を投げ、4安打1失点に抑え、6四球ながら9奪三振を記録し、今季6勝目(4敗)。一方のハンプトンは8奪三振ながら、6回を4安打4失点で今季2敗目(7勝)となった。 6回表にパクから一矢を報いたのはトッド・ヘルトンの一発だった。ヘルトンはこのホームランで今季59打点となり、ナショナルリーグの打点王争いのダントツトップである(2位はバリー・ボンズの52打点)。 ●両リーグの第1回中間発表!NLはピアザがトップ! ▼オールスターファン投票中間発表・ナショナルリーグ! 昨日のアメリカンリーグの中間発表に続いて、ナショナルリーグの中間発表があった。捕手はマイク・ピアザ(213,723票)、一塁手はトッド・ヘルトン(110,816票)、二塁手はジェフ・ケント(86,873票)、三塁手はチッパー・ジョーンズ(125,882票)、遊撃手はバリー・ラーキン(89,561票)、外野手はバリー・ボンズ(167,356票)、サミー・ソーサ(153,607票)、ルイス・ゴンザレス(106,760票)となっている。 怪我で出遅れていたマーク・マグワイアは、一塁手部門でヘルトン、ジェフ・バグウェルに次いで3位。一方、いまだ復帰が見えないケン・グリフィーはラリー・ウォーカーに続く、外野手5位につけている。 |
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