![]() |
|||
|
|
|||
![]() |
|||
|
|
|||
| MLB EXPRESS REVIEW |
| ★2001.5.26〜5.30★ | [MLB EXPRESS REVIEW] |
| ■2001.5.30(現地5.29) | ||||||
●シーツ、メジャー初の完封勝利!カージナルス打線に3塁踏ませず! ▼NL【○BREWERS 7-0 ●CARDINALS】ブリュワーズ期待のルーキー、ベン・シーツがメジャー初完封を飾った。カージナルス打線をわずか5安打。9回に代打で出場したマーク・マグワイアを見逃しの三振に抑えた。シーツはこれで5勝目(4敗)。打つ方でも8回表に初安打初打点を記録した。先週24日にもカージナルス戦に先発し、その時は5回途中で5失点を奪われ降板した。今日はそのリベンジを返したということになる。 このシーツを援護したのが、ここ23打席でわずか1安打のみ、開幕からの打率が.167に低迷しているヘンリー・ブランコの一打だった。4回表に2アウト満塁のチャンスで打席が回ってきたブランコは走者一掃の2塁打を放つ。この他にもマーク・ロレッタが3安打、ジェフ・ジェンキンス、ジェフリー・ハモンズ、ジェロミー・バーニッツがそれぞれ2安打を記録している。そんな中、4番のリッチー・セクソンは5打席5三振を喫している。 一方のカージナルスの先発、マイク・マシューズは、リック・アンキールのマイナー降格でローテーションの座を手にし、この日が3試合目の先発。5回を投げ8安打4失点で奪三振は7個。今季初黒星(2勝1敗)となった。 22歳の期待の右腕、シーツは1999年、ブリュワーズのドラフト1位選手(全米10番目)である。全米中にシーツの名を広めたのは昨年のシドニーオリンピックの決勝でキューバを3安打完封に抑え、アメリカに金メダルをもたらしたことだ。シーズン前からナショナルリーグの新人王候補の筆頭にあげられていた選手。今季は開幕をメジャーで迎えるが、思うように成績が残せず、一旦はマイナー落ち。しかし、すぐにメジャーへ再昇格を果たし4連勝と期待通りの活躍を見せる。目下のところ、新人王争いのトップにいるのはこの日の対戦相手のアルバート・プージョルス。先週は5打数3安打、今日は4打数1安打という対戦成績である。 ●イチロー、連日のファインプレー!打っても4打数2安打1打点! ▼AL【●ORIOLES 2-3 ○MARINERS】 昨日の対ロイヤルズ戦ではマイク・スウィーニーのホームランをもぎ取るファインプレーを見せたイチローだが、この日の対オリオールズ戦でもファインプレーを見せた。3回表のブラディ・アンダーソンのライトフェンス際の打球をスライディングキャッチ。3対2とリードして迎えた9回にも最後の打者となったジェリー・ヘアストンのライト前方へのポップフライをスライディングキャッチ。ウイニングボールをつかんだイチローは珍しいガッツポーズも見せた。 イチローは打つ方でも活躍。5回に1アウト1塁2塁のチャンスで打席に立ち、タイムリーヒット。今日は4打数2安打で安打数はリーグトップの83本。打率はリーグ3位の.358である。 マリナーズ先発のフレディ・ガルシアは7回4安打2失点に抑え、今季無傷の5勝目。佐々木主浩もリーグトップの20セーブ目をマークした。マリナーズは開幕50試合を38勝12敗。この記録は、1984年に世界一に輝いたタイガースの39勝11敗という記録に次ぐものである。 一方のオリオールズ先発のウィリス・ロバーツはキャリア初の完投。8回を投げ9安打3失点に抑えるが今季4敗目(5勝)となった。 ●バーネットが8回を零封!ペレス臨時監督に初勝利! ▼NL【○MARLINS 5-0 ●PIRATES】5月12日にノーヒッターを達成したAJ・バーネットがこの日も好投。8回まで投げ、7安打無失点。四球はわずか2個に抑えた。昨日、臨時監督に就任したばかりのトニー・ペレスに初勝利をもたらした。 マーリンズ打線は4回にマイク・ローウェルの犠牲フライ、チャールズ・ジョンソンのタイムリーで2点を先制。7回にプレストン・ウィルソンのタイムリー、8,9回にはアレックス・S・ゴンザレス、クリス・フロイドにそれぞれホームランが飛び出し、計5点を奪った。 パイレーツ先発は最近好調を持続しているジミー・アンダーソン。アンダーソンは6回2/3を投げ、6安打3失点に抑え、キャリアハイの7奪三振を記録したものの勝利には結びつかず4敗目(3勝)。 ●カーペンターがチームを救う完封劇! ▼AL【○BLUE JAYS 4-0 ●WHITE SOX】ここ5試合で1勝4敗と低迷し、ついに勝率5割ジャストになってしまったブルージェイズだが、先発クリス・カーペンターが7奪三振で6安打完封と好投し、勝率5割割れを防いだ。カーペンター自身にとって完封は1999年7月3日の対デビルレイズ戦以来で、今季5勝目(2敗)。また、アレックス・ゴンザレスが4打数無安打ながら、内野ゴロの間に入った1点と犠牲フライで2打点をあげた。 ホワイトソックス先発のキップ・ウェルズが6回2/3を投げ、自らの2回のワイルドピッチに送球エラーで3失点。ウェルズは勝利を手にすることが出来ず今季の成績を1勝2敗とした。 ●スランプ脱出か!チッパーが2ホーマーで、キャリアハイの5打点! ▼NL【●EXPOS 4-7 ○BRAVES】チッパー・ジョーンズが2本のホームランを放ち、自己最多タイの1試合5打点。開幕から低空飛行を続けていたブレーブスはこの日の勝利で26勝25敗とし、勝率も5割を超えた。この試合前まで、57打数8安打で、.342あった打率も.274まで落としていた。調子の上がりつつあるブレーブス打線にとって、チッパーの復調は嬉しい限りだろう。スイッチヒッターであるチッパーは、エクスポズの先発がマット・ブランクと左投手だったため、2ホーマーはともに右打席から打ったものである。 ブレーブス先発はオダリス・ペレス。ペレスは7安打4失点で6奪三振。2番手のジェイソン・マーキスが2回を完全に抑え、最後の9回もジョン・ロッカーが見事に締めくくった。ペレスは3勝目(4敗)、ロッカーは14セーブ目をあげている。 ●ホワイトが3ランホーマーに、ソーサが4打点!カブス9連勝! ▼NL【○CUBS 10-5 ●REDS】 ●ボーンが3ランHR!先発スターズが5四球ながら7回1失点で2勝目! ▼AL【○DEVIL RAYS 5-1 ●ATHLETICS】 ●延長18回の大熱戦!デュラーゾが均衡破るタイムリー! ▼NL【○DIAMONDBACKS 1-0 ●GIANTS】 昨日、延長12回を戦った両チームが今日は約6時間の熱戦を繰り広げた。0行進のまま延長18回までもつれ込み、18回表に四球で出塁したスティーブ・フィンリーを1塁に置いて、エルビエス・デュラーゾが2塁打を放ち、待望の1点をもぎ取る。そのまま終わるかと思われたこの試合も、18回裏にジャイアンツは1アウト満塁と一打逆転のチャンスを作るという大波乱。しかし、ダイヤモンドバックス7番手のグレッグ・スウェンドルが抑え、ようやく熱戦にピリオドが打たれた。 ●パルメイロ2発!先発復帰マック鈴木が4敗目! ▼AL【●ROYALS 2-8 ○RANGERS】 ●I・ロドリゲスがトップ!イチローは外野部門2位! ▼オールスターファン投票中間発表・アメリカンリーグ! 7月10日にシアトル・セーフコフィールドで行われるオールスターゲームのファン投票、アメリカンリーグの中間発表が行われた。注目のイチローは外野手部門2位の187,730票。外野手1位はマニー・ラミレス(188,771票)、3位はホアン・ゴンザレス(164,083票)となっている。 捕手はリーグ最多の票を集めたイバン・ロドリゲス(229,159票)。一塁手はカルロス・デルガド(113,197票)、二塁手はロベルト・アロマー(200,269票)、三塁手はカル・リプケン(98,130票)、遊撃手はアレックス・ロドリゲス(139,778票)、指名打者はエドガー・マルチネス(182,032票)となっている。 |
| ■2001.5.29(現地5.28) | ||||||
●マグワイア、復活の1発!カージナルス、地区首位キープ! ▼NL【●BREWERS 2-6 ○CARDINALS】マーク・マグワイアが戻ってきた。2番ファーストで4月15日以来の出場。第1打席目は併殺打に終わったものの、第2打席目にはセンター前ヒット、第3打席目に4月11日以来の今季第2号ホームランを放った。右ヒザを痛め、戦線から遠ざかっていたマグワイアだが、その存在を大きくアピールした。 この日、マグワイア以上に目立っていたのは新人のアルバート・プージョルス。マグワイアのいなかったカージナルス打線を支えたのはこのプージョルスとJD・ドリューだったのは間違いない。プージョルスは6回と8回にホームランを放ち、4打数2安打3打点、ドリューは4打数2安打と大当たりし、チームの勝利に貢献した。 カージナルス先発のマット・モリスは、6回を6安打無失点に抑え、今季7勝目(3敗)。チームもここ20試合で15勝と好調を依然キープしている。この試合の初回、ジェフ・ジェンキンスへの死球を巡って、チームメイトのジェロミー・バーニッツ、カージナルスのトニー・ラルーサ監督、ボビー・ボニーヤの3人が退場になった。ブリュワーズはこれで4連敗となった。 ●21歳右腕、ギャーランド好投!ホワイトソックス5連勝! ▼AL【●BLUE JAYS 3-6 ○WHITE SOX】 デービッド・ウェルズの移籍の噂が充満しているホワイトソックスだが、この日は先発の21歳右腕、ジョン・ギャーランドの好投が光った。7回表、トニー・バティースタにソロホームランを打たれたところで降板。6回2/3を投げ、4安打1失点に抑え、今季2勝目(2敗)をマークした。 打線もホゼ・バレンティン、マジリオ・オルドニェスがそれぞれホームランを放ち、守備面でもセカンドのレイ・デューラムの好プレーでダブルプレーを3つ完成させている。これで、ホワイトソックスは8連敗後、5連勝である。 ●延長10回、バールがベニテスから決勝ホームラン! ▼NL【○PHILLIES 5-3 ●METS】9回裏にフィリーズの守護神、ホゼ・メサからマイク・ピアザが同点ホームランを放ち、延長戦にもつれ込んだこの試合、決めたのはフィリーズの若き主砲、パット・バールだった。延長10回表からマウンドに上ったメッツの切り札、アーマンド・ベニテスから、バールが2ランホームラン。フィリーズは地区首位の意地を見せた。 バールはこの他にも、6回の先頭打者として打席に入り、右中間に飛んだ打球はメッツのセンター、新庄剛志のまずい守備もあり3塁打。その後、ゲーリー・ベネットの犠牲フライでホームを踏んだ。このバールは1998年のドラフトで全米1位で指名された逸材。若き才能が、好調なチームと共に、スーパースターへの階段を昇り始めている。 フィリーズ打線は9回を除く全ての回で出塁を果たしている。フィリーズ先発のランディ・ウルフは6回を投げ、6安打2失点。一方のメッツ先発のアル・ライターは6回を7安打3失点でマウンドを降りている。 ●不調で6番降格のオニールが2安打!ポサダが決勝打! ▼AL【○YANKEES 4-3 ●RED SOX】 この試合に入るまで、42打数6安打とスランプに陥っていたポール・オニール。普段は3番打者が指定席だったが、この日は6番打者として試合に臨んだ。そのオニールは、3回にレッドソックス先発のデービッド・コーンからホームランを放つ。コーンは結局この回の途中で、マウンドを降りることになる。 3対3と同点で迎えた8回表の先頭打者として打席に立ったオニールは2塁打を放ち、次打者のホルヘ・ポサダの2塁打でホームを踏み、この1点が決勝点となった。 ヤンキース先発のアンディ・ペティットは7回を投げ9安打3失点で6勝目をマークした。レッドソックスはリーグトップの56打点を記録しているマニー・ラミレスがこの日も4打数無安打で5試合連続打点なしという状態である。 ●スモルツ、今季初勝利!雨で8回降雨コールド! ▼NL【●EXPOS 3-5 ○BRAVES】ブレーブス先発のジョン・スモルツは今季3試合目の先発。最速152キロのストレートを中心に6回2/3を投げ、8安打2失点5奪三振、無四球という内容で今季初勝利をあげた。昨年1年間を右肘手術のため棒に振ったスモルツが、1999年10月1日以来となる勝利投手の栄誉を手にした。この勝利でブレーブスは通算成績を25勝25敗とし、勝率を5割に戻した。 エクスポズ先発は吉井理人。吉井は3回裏に先頭のウェズ・ヘルムズのヒットを皮切りに、キルビオ・ベラス、アンドリュー・ジョーンズ、ブライアン・ジョーダンにそれぞれタイムリーを打たれ、3点を奪われる。吉井が危なかったのはこの3回裏だけで、6回を投げ5安打3失点と好投したが、勝利には恵まれなかった。 昨年新人王に輝きながら、2年目のジンクスに苦しんでいたラファエル・ファーカルがホームランを含む4打数2安打。徐々に調子を取り戻している。また、この試合は雨にたたられた試合であり、2回も雨で中断。結局8回降雨コールドとなった。8回途中から登板したジョン・ロッカーが今季13セーブ目をあげている。 ●グレースが延長12回に決勝HR!ダイヤモンドバックス4連勝! ▼NL【○DIAMONDBACKS 2-1 ●GIANTS】 ●アボット完投勝利!オルルドは5打数4安打2打点! ▼AL【○MARINERS 13-3 ●ROYALS】 ●ドジャースに新1番打者誕生!ロデュカが6打数6安打! ▼NL【●ROCKIES 10-11 ○DODGERS】 ドジャースの1番捕手としてスタメンに名を連ねたポール・ロデュカは6打数6安打4打点。ロデュカは延長11回裏の先頭打者としても打席に立ち、レフト前ヒットを放ち、最後はサヨナラのホームを踏んでいる。ブルックリン出身の29歳、ロデュカはこれまで、マイク・ピアザ、トッド・ハンドリーの陰に隠れ、控え捕手に甘んじていたが、今年は2人ともチームを去り、今はチャド・クルーター、エンゼル・ペーニャとの併用となっている。 ●パーマーが5打点!フィンリーを2回途中でノックアウト! ▼AL【●INDIANS 6-12 ○TIGERS】 ●マーリンズ、ボールズ監督を解任!トニー・ペレスが臨時監督! ▼NL【●MARLINS 5-8 ○PIRATES】マーリンズのデーブ・ドンブロウスキーGMはジョン・ボールズ監督を解任し、後任の監督が決まるまでは、昨年殿堂入りを果たしたトニー・ペレスを臨時監督に据えることを発表した。 監督解任が伝えられたこの試合、マーリンズは5対1とリードした8回裏に、2つのエラーとパット・ミアーズの3ランホームランなどで一挙7点を奪われ、逆転負け。昨日、首脳陣を批判したダン・ミセリが3番手としてマウンドに上がったが、1アウトも取れずに降板。ミセリは5敗目(0勝)を喫した。 ボールズは現役時代にメジャーリーグでプレーしたことがない。しかし、その手腕が認められ、1996年の一時期と1999年から今までと2回に渡って、マーリンズの監督を務め、通算205勝241敗の成績を残している。 |
| ■2001.5.28(現地5.27) | ||||||
●ジラーディ、通算1000安打目が勝ち越し打!カブス、7連勝! ▼NL【●BREWERS 1-4 ○CUBS】1点リードされて迎えた7回裏、カブスはサミー・ソーサ、マット・ステアーズの連続ヒットでチャンスを作り、犠牲バントと犠牲フライで同点。2アウト2塁3塁でブリュワーズベンチは、打席のゲーリー・マシューズを敬遠し、次打者のジョー・ジラーディとの勝負を指示。ここまでの34打席でわずか5安打と不振に陥っていたジラーディだが、この打席で2点タイムリー2塁打を放ち、意地を見せた。しかも、この2塁打がジラーディの通算1000本安打となった。 カブスの先発はケビン・タパニ。カブスはここまでジョン・リーバーとケリー・ウッドが2試合連続1安打完封を記録しているだけにタパニへの期待も高まるところ。その期待に答え、タパニも好投し、5回まで無失点。6回にジェフ・ジェンキンスのタイムリーで1点を失い、カブス投手陣の連続イニング無失点記録は30回でストップした。しかし、タパニは7回を投げ6安打1失点で今季7勝目(1敗)を記録。その後は8回をジェフ・ファセロ、9回をトム・ゴードンがしっかり抑えた。ゴードンは今季5セーブ目。カブスは好調を持続し7連勝で、カージナルスと並び、地区首位に立っている。 ブリュワーズ先発はジミー・ヘインズ。ヘインズは5回まで無失点に抑え、5月11日から続いていた自身の連続イニング無失点を23回まで伸ばすが、6回に失点し、記録はストップ。6回2/3を投げ5安打4失点で今季5敗目(5勝)。 ●マリナーズ、貯金24(36勝12敗)球団史上初の快挙! ▼AL【○MARINERS 5-4 ●ROYALS】 延長11回表に、マイク・キャメロンの犠牲フライで勝ち越し点をあげたマリナーズが勝利。これでマリナーズは開幕から36勝12敗で、貯金はなんと24。これだけの貯金はマリナーズ球団史上初のことである。 この試合が延長に入ったきっかけは、4対3とマリナーズリードで迎えた9回にマウンドに上った佐々木主浩の失投だった。ここまで19セーブをあげている守護神がデーブ・マッカーティーに1発を浴び同点。守護神が打たれても負けないマリナーズの強さは本物だ。 マリナーズ先発のジェイミー・モイヤーは6回2/3を7安打3失点。ロイヤルズ先発のジェフ・スパーンは7回を7安打4失点。また、スタメンからはずれたイチローだが、8回から守備で登場。打席には2回立ち、1打数無安打。延長11回には1アウト2塁3塁のチャンスで打席に立ち、敬遠。しかし、次打者のキャメロンに犠牲フライを打たれ、作戦は実らなかった。 ●強打インディアンズ打線に立ちはだかった新人リリー! ▼AL【○YANKEES 6-2 ●INDIANS】チーム打率がアメリカンリーグでダントツトップの3割を誇るインディアンズ打線の前に新人左腕、テッド・リリーが立ちはだかった。リリーは6回2/3を投げ、7安打2失点6奪三振で今季2勝目をマークした。リリーの誇るべき点はインディアンズの2番から6番のオマー・ビスケル、ロベルト・アロマー、ホアン・ゴンザレス、エリス・バークス、ウィル・コルデロに対して15打数無安打に抑えた点だ。 インディアンズの先発はバートロ・コロン。コロンはバーニー・ウイリアムスにホームランを打たれるなど、6回までに3失点。7回先頭のウイリアムス、続くティノ・マルチネスに連続四球を与え、コロンは降板。6回を4安打5失点で4四球という内容だった。コロンを引き継いだのが、セットアップとしていい働きを見せていたポール・シューイ。シューイは2アウトをとるが、スコット・ブローシャスを敬遠で満塁にするが、ここからアルフォンゾ・ソリアーノ、チャック・ノブロックに連続四球で2失点。ヤンキースはこの回無安打ながら、5四球で4点を奪った(もらった?)。 ヤンキースは8回1アウトの場面でマリアーノ・リベラをマウンドに送る。1回2/3を抑え、今季14セーブ目を記録した。 ●スランプ脱出のホームラン、ピアザが逆転への口火! ▼NL【●MARLINS 4-5 ○METS】 2対4とリードされていたメッツが8回裏に逆転した。8回の先頭打者はここまで極度のスランプに陥っていたマイク・ピアザ。最近では60打数7安打と当たりの止まっていたピアザが5月7日以来、18試合ぶりのソロホームランで反撃ののろし。その後、四球で出たランナーを1塁に置いて、ダリル・ハミルトンのタイムリー2塁打が飛び出し、同点。2アウト1塁2塁とチャンスを広げ、メッツは代打レニー・ハリスを送り込む。このハリスがライト前に運び、メッツが勝ち越した。ハリスの代打安打はナショナルリーグ記録タイとなる138回。メジャーリーグ史上では歴代4位に入る記録である。 メッツ先発のディッキー・ゴンザレスは7回を10安打4失点で勝敗つかず。2番手のターク・ウェンデルが今季初勝利。最後を締めたアーマンド・ベニテスが今季8セーブ目をあげた。一方のマーリンズ先発のマット・クレメントは7回を5安打2失点。2番手のダン・ミセリが捕まり、クレメントの勝ちは消えた。 ●ホフマンが打たれる!ダイヤモンドバックス価値ある逆転勝ち! ▼NL【○DIAMONDBACKS 6-4 ●PADRES】4対2とリードした展開で満を持して9回表のマウンドに立ったのはパドレスの守護神、トレバー・ホフマン。今日はこのホフマンがいけなかった。先頭のスティーブ・フィンリーに内野安打を打たれた後、エルビエル・デュラーゾが同点となる2ランホームラン。さらにこの試合の7回に2ランホームランを打っているデービッド・デルーシにセンター前に運ばれた後、レジー・サンダースにまたまた2ランホームランを浴び、逆転を許してしまう。ホフマンは8回までを4安打2失点に抑えた先発のウッディ・ウイリアムスの勝ち星を奪う結果となった。 ダイヤモンドバックス先発のブライアン・アンダーソンは7回を投げ6安打2失点に抑える好投を見せたが、2番手としてマウンドに上がったキム・ブンヨンが2塁打と、押し出しの四球を含む3四球で1アウトをとっただけで降板となった。 ●ボンズ、今季26号で通算520本塁打!チームも勝利! ▼NL【●ROCKIES 4-5 ○GIANTS】 ●ポンソン、7回を1失点!レンジャーズ、18試合ぶりホームランなし! ▼AL【●RANGERS 1-3 ○ORIOLES】 ●完封リレーでカイルが7勝目!ドリューも先制打含む3安打! ▼NL【○CARDINALS 2-0 ●REDS】 ●延長10回、ウイリアムスがサヨナラヒット! ▼AL【●ANGELS 3-4 ○DEVIL RAYS】 ●外野手ケンドールがグラビンからホームラン含む3安打! ▼NL【○PIRATES 6-3 ●BRAVES】この日のパイレーツの3番レフトはジェイソン・ケンドール。外野手としては3試合目のスタメン出場である。ケンドールはブレーブス先発のトム・グラビンから、1,2打席ともヒットを打ち、3打席目にはホームランを放った。パイレーツはこのケンドールの活躍で、スウィープを免れた。 |
| ■2001.5.27(現地5.26) | ||||||
●100年前にタイムスリップ!1901年のダブルヘッダー! ▼AL【○ATHLETICS 5-4 ●TWINS】▼AL【●ATHLETICS 6-7 ○TWINS】 この日のダブルヘッダーは両チーム、1901年の頃のユニフォーム、つまりツインズは前身のワシントン・セネタース、アスレティックスはフィラデルフィア・アスレティックスのユニフォームを着てのゲームとなった。しかし、舞台はメトロドーム。100年前には考えられなかったであろうドーム球場でこのゲームが行われたというのは愉快なことである。 第1試合は同点で延長戦に入った。延長10回表、ノーアウト1塁2塁のピンチを迎えてしまったツインズは抑えの切り札、ラトロイ・ホーキンスを投入。しかし、ホーキンスはいきなり自らのワイルドピッチでランナーにそれぞれ進塁を許す。1アウト2塁3塁となり、ミゲル・テハダに対する投球。ここで、ホーキンスはこの試合2度目のワイルドピッチ。3塁ランナーのフランク・メネチーノがホームイン。その後、打席のテハダにも左中間に運ばれ、さらに1点追加。2点を取られホーキンスはこれでマウンドを降りた。 2点を追うツインズは、10回裏から登板したアスレティックスのジェイソン・イズリングハウゼンに襲いかかった。四球とヒットでチャンスをつかみ、マット・ロートンのタイムリーが飛びだし、イズリングハウゼンは降板。しかし、救援したマーク・ガスリーがこのピンチを抑え、今季初セーブをマークした。 第2戦は序盤からアスレティックス打線が爆発。しかし、この試合のヒーローはツインズの8番を打つトリ・ハンターだった。1対5とリードされた4回裏にハンターがソロホームラン。2対6となった7回裏の先頭打者として打席に立ったハンターはレフト前ヒットでチャンスメイク。この回、デニー・ホッキングのタイムリーなどで2点を返す。4対6で迎えた9回裏の先頭打者としてハンターはこの日2本目のホームラン。アスレティックスは第1試合でセーブをあげたガスリーをマウンドに送るが、クリスチャン・グーズマンを四球で出塁後、盗塁を許す。スコアリングポジションにランナーを置いて、ダグ・メインケビッチがタイムリーを打ち、土壇場で追いついた。 延長10回裏にノーアウト満塁で、この試合の5打席目に立ったハンターはセンター前ヒット。ツインズはサヨナラ勝ちした。この日のハンターは5打数4安打3打点3得点の大活躍だった。第1試合でセーブをあげたガスリーは、第2戦では負け投手。 ●スタメン復帰のサーホフ、あわやサイクルヒットの大当たり! ▼NL【●PIRATES 3-9 ○BRAVES】背中の怪我でここ5試合欠場していたBJ・サーホフがスタメン復帰。第1打席目に3塁打、第2打席目にホームラン、第3打席目に2塁打と大当たり。サイクルヒット達成かと注目された第4打席目はファーストゴロに終わり、記録達成はならなかったが、4打数3安打3打点2得点で、チームの勝利に大きく貢献した。不調だったサーホフも打率を.219から.235にまであげた。 ブレーブス打線はアンドリュー・ジョーンズのホームランを含む14安打。そのうちには6本の2塁打も含まれている。しかし、チッパー・ジョーンズは4打数無安打。5月8日からの成績は50打数7安打。この間、打率は.342から.280にまで降下した。大量点に守られて、ブレーブス先発のジョン・バーケットは6回2/3を5安打3失点8奪三振で今季3勝目(4敗)。 一方、元気のないパイレーツ。アラミス・ラミレスの11号ホームランが飛び出すものの5連敗。ここ17試合で14試合を落としている。 ●あわやパーフェクトの好投!シリング、今季8勝一番乗り! ▼NL【○DIAMONDBACKS 3-1 ●PADRES】8回裏、ここまでパーフェクトを続けていたダイヤモンドバックス先発のカート・シリングは、ベン・デービスのバントヒットで初出塁を許し、パーフェクトの夢は途切れた。シリングはその後、3安打を打たれ1失点。しかし、9三振を奪ったシリングはこの日の勝利が今季のメジャーリーグ8勝目の一番乗りとなった。 デービスのバントはマウンド横を抜け、ファーストとセカンドの間に転がり、セカンドのジェイ・ベルがボールを取ったとき、デービスはファーストまで達しており、ボールを投げることは出来なかった。デービスはまだ24歳の若い選手である。得点も2点差という事で作戦としては正しいのかもしれないが、大記録がかかっていただけに周囲から疑問の声は多く聞かれた。 シリングと投げ合ったパドレス先発、アダム・イートンは9回を投げ7安打3失点と好投したが、3敗目(6勝)。4月23日以来の黒星である。 ●ミカラック好投!レッドソックス、今季初の完封負け! ▼AL【○BLUE JAYS 5-0 ●RED SOX】 ブルージェイズ先発のクリス・ミカラックは強打レッドソックス打線を相手に8回を相手に7安打無失点。ミカラックを引き継いで最終回のマウンドに立ったポール・クオントリルはマニー・ラミレス、ダンテ・ビシェットに連続ヒットを打たれピンチを招くが、ダブルプレーで抑え、完封リレー。レッドソックスは今季初の完封負けである。 ミカラックは9年間のマイナー生活を経て、初めてメジャーのマウンドを踏んだのは今年4月7日、対ヤンキース戦だった。その試合で好投し勝利を収めた、この30歳の左腕はブルージェイズのローテーションに入り、この日の試合で5勝目(3敗)である。 レッドソックスの先発は昨年、ブルージェイズに在籍していたフランク・カスティーヨ。カスティーヨは6回を投げ5安打3失点、9奪三振ながら今季3敗目(5勝)。4回まで無失点に抑えながら、5回にアルバート・カスティーヨにホームランを打たれ、ここまで続いていた連続イニング無失点は18回2/3でストップした。 ●ウィルソン2発!今月初、約80打数ぶりのホームラン! ▼NL【○MARLINS 7-3 ●METS】マーリンズ主砲のプレストン・ウィルソンが4月29日以来のホームランを放った。この日のウィルソンは2本のホームラン含み、5打数4安打3打点。これで打率は.341で現在6位。開幕以来、ホームラン数こそ今日の2発で第7号だが、打率は常に3割をキープしている。 マーリンズ先発はここまで3連敗中のライアン・デンプスター。デンプスターは7回を投げ6安打6四球ながら3失点で今季4勝目(6敗)。一方のメッツ先発はグレンドン・ラッシュ。ラッシュは初回に2塁打2本を含む4安打を集中され、2失点。結局、4回を投げ9安打4失点で降板した。 この日のマーリンズは18安打を記録。マーリンズにとって、今季最多安打は4月29日の対アストロズ戦で記録した19安打だ。 ●ビュールが散発3安打に抑え、メジャー初完封勝利! ▼AL【○WHITE SOX 8-0 ●TIGERS】 ●シーリー好投で7勝0敗!防御率2.81はリーグ3位! ▼AL【○MARINERS 7-2 ●ROYALS】 ●クレメンス、3575奪三振で歴代5位! ▼AL【○YANKEES 12-5 ●INDIANS】 ヤンキース先発のロジャー・クレメンスは、3本のホームランを浴びて、7回を投げ8安打5失点。この試合、8奪三振のクレメンスは、通算奪三振を3575個とし、ドン・サットンの3574個を抜き、歴代5位に躍り出た。クレメンスの上には4人いる。ノーラン・ライアン(5714個)、スティーブ・カールトン(4136個)、バート・ブライレブン(3701個)、トム・シーバー(3640個)といずれも蒼々たるメンバーである。 |
| ■2001.5.26(現地5.25) | ||||||
●野茂、14奪三振無四球で1安打完封!外野に飛んだのは2回だけ! ▼AL【●BLUE JAYS 0-4 ○RED SOX】レッドソックス先発、野茂英雄が素晴らしいピッチングを披露。ヒットは4回表の先頭打者、シャノン・スチュワートの左中間を破る2塁打のみ。他に外野に飛んだ打球とすれば、2回のトニー・バティースタのレフトフライのみ。その他の26人に対しては14個の三振、11個の内野ゴロ、1個の内野フライに抑え、5勝目(3敗)をマークした。 ここまでリーグトップの31四球を記録していた野茂だが、この日は無四球。しかも、6回途中から7連続三振を奪う。連続三振におけるアメリカンリーグ記録は8連続。ロジャー・クレメンス、ノーラン・ライアン、ロン・デービスがそれぞれ達成している。ちなみにクレメンスが達成したのは初めての1試合20奪三振を奪った1986年4月29日のことである。メジャーリーグ記録はトム・シーバーの10連続である。 今季初登板でノーヒッターを達成し、この日の試合で1安打完封を演じた野茂。1シーズンの中でこれを両方達成したのは、1997年のケビン・ブラウン(現ドジャース、当時マーリンズ)以来である。 レッドソックス打線は初回、四球でホゼ・オファーマンが出塁後、トロット・ニクソン、カール・エバレットが連続2塁打を放ち、1点を先制。8回、2アウト満塁でマイク・ランシングの走者一掃の2塁打が飛び出し、さらに3点追加で野茂のピッチングを楽にした。 ●マダックス、1994年以来パイレーツからは負けていない! ▼NL【●PIRATES 0-1 ○BRAVES】ブレーブス先発のグレッグ・マダックスが7安打無失点で今季2度目の完封勝利。1994年4月30日以来、対パイレーツ戦には13試合登板してるマダックスだが、負けなしの9連勝。しかもその13試合では96回2/3を投げ、防御率は1.59である。過去4回のサイヤング賞受賞投手はキャリアでの対パイレーツ戦の成績は19勝13敗である。 マダックス好投に対して、パイレーツ先発のトッド・リッチーも7回まで無失点と好投。8回裏に2アウトランナーなしからキルビオ・ベラスにヒットで出塁され、盗塁も許し2アウト2塁。ここで、今季不調のラファエル・ファーカルにセンターを越える2塁打を放たれ、貴重なタイムリーとなり、1点を失った。ブレーブス打線を8回5安打1失点に抑えたリッチーだが、今季の成績は0勝6敗となってしまった。 ●パク、10奪三振!グリーンが援護弾! ▼NL【●ASTROS 1-4 ○DODGERS】ドジャース先発のパク・チャンホは右手中指のマメの影響があったものの、7回2/3を投げ5安打1失点の10奪三振と好投し、今季5勝目(4敗)。このパクを援護したのは6回裏に飛び出したショーン・グリーンの2ランホームランだ。最終回はジェフ・シャウが締め、リーグトップとなる15セーブ目をマーク。 好調のパクに対し、クレイグ・ビジオが4打数2安打、ジェフ・バグウェルが4打数3安打と大当たりし、この試合アストロズが放った7安打のうち、5安打を2人が占めた。8回にビジオのタイムリーが飛び出し、パクは降板した。しかし、アストロズはこれで5連敗。先発のウェイド・ミラーは7回を9安打4失点6奪三振で2敗目(6勝)。 ●マルダー、好投!ジオンビーが3安打でチャンスメイク! ▼AL【○ATHLETICS 4-2 ●TWINS】アスレティックスの先発は若手左腕のマーク・マルダー。6回2/3を投げ7安打1失点で今季6勝目(2敗)。ここ9試合で8勝と好調のアスレティックスだが、投手陣の好調がそれを支えていると行っても過言ではない。ここ9試合はトータルで22失点で防御率にすれば、2.25である。 ツインズ先発は3本柱の一人、ジョー・メイズである。しかし、メイズは6回を投げ9安打4失点でノックアウト。ジェイソン・ジオンビーに2本の2塁打を含む3安打を打たれた。これで、メイズは2敗目(6勝)。リーグトップの7勝をあげているチームメイトのブラッド・ラドキー、デーブ・バーバ(インディアンズ)に並ぶのはお預けになった。 ●あわやノーヒッターのウッド!1安打完封で14奪三振! ▼NL【●BREWERS 0-1 ○CUBS】6回まで無安打に抑えていたカブス先発のケリー・ウッド。7回先頭のマーク・ロレッタにレフト前に運ばれ、ノーヒッターこそ達成できなかったが、この1安打のみで完封。積み上げた三振数は14個を数える。この日のマスクを被っていたのはジョー・ジラーディ。かつてヤンキース時代にドワイド・グッデンのノーヒッター、デービッド・コーンの完全試合でマスクを被っていたのもジラーディだった。 昨日はジョン・リーバーが1安打完封し、今日はウッドが1安打完封。同じチームの投手が2試合続けて1安打に抑えたというのはナショナルリーグでは1972年6月18,19日のアストロズのジェリー・レウス、ラリー・ダーカー(現監督)両投手が対フィリーズ戦で達成して以来である。アメリカンリーグでは1996年5月3,4日のレンジャーズのケン・ヒル、ロジャー・パブリック両投手が対タイガース戦で達成している。リーバーとウッドの記録はメジャーリーグ史上では10回目となる大記録である。 ブリュワーズ先発のアレン・リブロートは6回を投げ、4安打1失点。ここまで29打数2安打とスランプに陥っていたロンデル・ホワイトの1発が4回に飛び出し、それが決勝点になった。 |
| Copyright (C) 1998-2003 "CIRCLE CHANGE" Kenji@webmaster -----All Right Reserved |
| This Page is maintained by Kenji@webmaster <reggie@myad.jp>. |