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| MLB EXPRESS REVIEW |
| ★2001.5.17〜5.20★ | [MLB EXPRESS REVIEW] |
| ■2001.5.20(現地5.19) | ||||||
●ボンズ、3発で通算514号!歴代13位に浮上! ▼NL【○GIANTS 6-3 ●BRAVES】ジャイアンツの主砲、バリー・ボンズが1試合3本塁打の大当たりで、通算本塁打を514本まで伸ばした。通算本塁打が511本のメル・オットー、512本のアーニー・バンクス、エディー・マシューズの3人を一気に抜き去り、歴代13位に躍り出た。また、これで今季20号にまで伸ばし、ルイス・ゴンザレスにも並んだ。 ボンズは第1打席にブレーブス先発のオダリス・ペレスから2塁打を放ち、3回に回ってきた第2打席にはこの日1本目のホームラン。ペレスがマウンドを降りた7回にはホゼ・キャブレラ、8回にはジェイソン・マーキスからそれぞれホームランを放ち、5打数4安打3打点。チームを勝利に導いた。 ブレーブスは点を取られれば、取り返すという形で、2対2の同点で迎えた6回にはハビア・ロペスのホームランで勝ち越し。先発ペレスも6回を11安打2失点と勝ち投手の権利を残してマウンドを降りたが、課題のブルペン投手陣がボンズ1人にやられる形で逆転負けした。 雨の影響で試合開始が1時間16分遅れたが、6回途中にも雨で1時間35分も中断される試合だった。この雨の影響をもろともせず、3本塁打のボンズ。ボンズ自身、1試合2本以上のホームランを打ったのはキャリア47回目。これはハーモン・キルブリュー、ミッキー・マントルに並んで歴代9位の記録である。 ●ヤンキース、佐々木を打って、イチローも止めた! ▼AL【○YANKEES 2-1 ●MARINERS】 マリナーズ先発のジェイミー・モイヤーが7回を1安打無失点と好投すれば、ヤンキース先発のオルランド・ヘルナンデスも8回を4安打1失点と好投し、投手戦で試合は進んだ。 4回にエドガー・マルチネスのタイムリーで1点を先制したマリナーズは9回から佐々木主浩を送り出したが、1アウト後、アルフォンゾ・ソリアーノがレフト前ヒットで出塁すると2盗3盗で3塁まで進み、ここで迎えたデレク・ジーターにセンター前に運ばれ同点。試合は延長戦にもつれ込んだ。延長10回でも続投した佐々木だが、先頭のバーニー・ウイリアムスに2塁打を打たれ、続くティノ・マルチネスのセカンドゴロの間に3塁まで進ませてしまう。デビッド・ジャスティスを歩かせた後のホルヘ・ポサダがセカンドゴロを打ち、その間にウイリアムスがホームを踏んでヤンキースは勝ち越し。佐々木はこの後、スコット・ブローシャスに死球を当てて降板した。佐々木は今季2度目のリリーフ失敗で2敗目を喫した。 注目のイチローの連続安打だが、この日は、4打数無安打で死球が1つ。ヘルナンデスとマリアーノ・リベラからはヒットを打つことが出来なかった。連続安打は23試合でストップした。 ●好投プロコペックにグリーンは2発! ▼NL【○DODGERS 10-2 ●METS】ドジャース先発のルーク・プロコペックが4安打7奪三振でエドガード・アルフォンゾのソロホームランによる1点に抑える好投を見せれば、主砲のショーン・グリーンが2本のホームランを含む4打数3安打4打点の大活躍。ダイヤモンドバックスを抜いて地区首位に再度躍り出た。 メッツ先発のケビン・エイピアーは6回1/3を7安打4失点。2番手のリック・ホワイトは、ここまで18打数ノーヒットというスランプに陥っていたゲーリー・シェフィールドに2点タイムリー2塁打を打たれるなど、シェイスタジアムに集まった46346人の観客をがっかりさせた。 プロコペックはまだ23歳のルーキー投手。前回はグレッグ・マダックスとの投げ合いで投げ勝ったオーストラリア出身の投手。もともとは外野手だったが、投手転向後に才能が開花。今季の成績はこれで5勝1敗となった。 メッツ監督のボビー・バレンタインはテキサスの息子の高校の卒業式のため、欠場した。 ●アンダーソン、8回を零封で、チームの6連敗を止めた! ▼NL【●BREWERS 1-6 ○PIRATES】 ここまでの11試合で6連敗を含む1勝11敗で、しかも若きエースのクリス・ベンソンの今季絶望が決まったばかりのパイレーツに救世主が現れた。25歳の左腕、ジミー・アンダーソンである。メジャーのマウンドに立つのは今季で3シーズン目。昨年のオールスター後からチームのローテーションに入ったばかりの投手である。そのアンダーソンが8回を4安打無失点。最終回は抑えのマイク・ウイリアムスがジョロミー・バーニッツにホームランを浴び、完封リレーこそ逃したものの、パイレーツには待望の勝利となった。パイレーツにとって、開幕40試合を13勝27敗というのは、1957年の12勝28敗に次ぐ最悪の成績である。 一方のブリュワーズは先発のベン・シーツが4回を6安打5失点でノックアウトされたものの、嬉しいニュースも入ってきた。5月2日の試合から右肩を痛め故障者リスト入りしていたジェフ・ジェンキンスと、3月12日に左手親指を骨折し、この日がメジャー復帰となるマーク・ロレッタの2人がブリュワーズのスタメンに戻ってきたことだ。ジェンキンスは戦線離脱する前の4月後半には2試合で5本塁打という打棒を発揮した。この試合、ロレッタは4打数無安打だが、ジェンキンスは3打数1安打だった。 ●連敗しないツインズ!メイズが6勝目! ▼AL【○TWINS 7-5 ●ORIOLES】 今季のツインズが好調であるという理由に連敗しないということがあげられそうだ。ツインズが今季連敗したのは開幕後にロイヤルズに2連敗したのみである。それ以外は黒星が2つ以上続く事はない。昨日はエリック・ミルトンで負けたツインズだが、この日はジョー・メイズが6回を投げホームラン3発のみの3安打4失点。7回にツインズ打線が6安打を集中させ4点をもぎ取り、メイズに今季6勝目をプレゼントした。最後はラトロイ・ホーキンスが締め、今季14セーブ目をマーク。 オリオールズ先発のホゼ・メルセデスが5回を7安打2失点で勝ち投手の権利を残してマウンドを降りたが、2番手のBJ・ライアンが7回に捕まり、勝ちを逃した。 ●パーソンの好投がドリューの1発をも吹っ飛ばす! ▼NL【●CARDINALS 4-5 ○PHILLIES】フィリーズ先発はロバード・パーソン。パーソンは6回まで2安打無四球無失点に抑える好投。7回に四球で出したジム・エドモンズを1塁において、フィリーズとは因縁のあるJD・ドリューに2ランホームランを浴びるが打線の援護で完投勝利。4安打2失点5奪三振という内容だった。 1回裏にダグ・グランビルの先頭打者ホームランで幕明けたこの試合、7回にスコット・ローレン、トラビス・リー、パット・バールというフィリーズの誇る若手3人による3連続2塁打で2点を追加。パーソンの投球を楽にした。 パーソンからホームランを打ったドリューだが、1997年のドラフトでフィリーズから全米2番目となる1位指名を受けたが、契約金の額で揉めフィリーズと契約せず独立リーグでプレー。翌年のドラフトでドリューの才能をあきらめられないカージナルスが1位指名(全米5番目)で破格の契約金を提示し入団させたという経緯を持つ。ファンからの矢面に立たされやすいドリューだが、練習態度は非常に熱心で今季ようやくブレーク。この日のホームランは16号。マグワイアの不在を感じさせない活躍ぶりである。 ●マルダー、7回途中までノーヒット! ▼AL【●WHITE SOX 3-4 ○ATHLETICS】 アスレティックス先発のマーク・マルダーが7回2アウトまでノーヒット。ここで迎えたマジリオ・オルドニェスに1発を浴び、この試合初失点。マルダーはその後も続投し、9回に2安打で2アウト1塁2塁のピンチで抑えのジェイソン・イズリングハウゼンと交代。イズリングハウゼンは先頭のポール・コナーコに2塁打を打たれ2人がホームイン。コナーコの代走、ホセ・バレンティンが3盗しあわや同点かというピンチを迎えるが、何とか抑え今季7セーブ目。マルダーの5勝目を守りきった。 ホワイトソックス先発のジェイムス・ボールドウィンは8回を投げ5安打4失点。この日、アスレティックスの捕手として初めてスタメンに名を連ねたトム・ウィルソンがボールドウィンからメジャー初ホームランを放った。 ●31歳のルーキー、オーティスがスランプ脱出! ▼AL【●RED SOX 2-5 ○ROYALS】 13年ものマイナー生活を経て、今季からメジャーに定着した捕手ヘクター・オーティスはここ41打数で5安打と不調だったが、この日は3塁打を含む4打数3安打と大活躍。レッドソックス先発の野茂英雄とオーティスは相性が良く、過去2安打を放っている。今日の3安打で通算6打数5安打と大当たりである。ロイヤルズ先発のダン・レイチャートは7回を5安打2失点で今季4勝目をマークした。 野茂は6回を9安打5失点で奪三振はわずか3個。防御率も4.24となり、今季3敗目(4勝)を喫した。 |
| ■2001.5.19(現地5.18) | ||||||
●最下位メッツにエースが帰ってきた!ライター、6回を無失点! ▼NL【●DODGERS 0-8 ○METS】1ヶ月間の故障者リスト入りで戦列を離れていたアル・ライターがメッツに戻ってきた。ライターは不調のチームに活を入れるピッチングを披露。メッツ打線もこの好投に応え、打線が爆発。相手のドジャース先発はケビン・ブラウンをノックアウトした。 3回にダレン・ブラッグのタイムリーで1点を先制したメッツは続く4回、先頭のロビン・ベンチュラがライトへホームラン。この後も新庄剛志、トッド・ジールが連続ヒットの後、デシー・リラフォードの2点タイムリー2塁打で追加点。更にパスボールと、ティモ・ペレスのタイムリーでこの回一挙4点。ブラウンはこの回でマウンドを降りた。4回を9安打5失点という内容だった。この試合までメッツは開幕からのチーム総得点が145点とメジャーリーグの球団の中で最下位に位置するほど、得点力不足に泣いていた。そのメッツが、この試合まで防御率1.09のブラウンから5点を奪い取ったというのもライター復活の影響なのか。 ライターは6回を投げ4安打無失点で6奪三振。ドジャース打線に3塁も踏ませずに、今季初勝利をマークした。メッツ打線は8回にもブラッグの満塁の走者一掃の2塁打が飛び出し更に3点を追加。ライターを引き継いだターク・ウェンデルも残りの3回を1安打無失点に抑えた。 試合前にメッツ先発陣のスティーブ・トラックセルが1勝6敗、防御率8.24という低調ぶりからマイナー降格が決まった。しかし、この日のライター復活で、昨年リーグチャンピオンチームとしての自信と誇り、そして実力を発揮するか、今後のメッツの戦いからは目が離せない。 ●インディアンズ、チーム打率は3割!コルドバは22試合連続ヒット! ▼AL【○INDIANDS 7-2 ●ANGELS】 オールスターチームのような強力打線に守られて、インディアンズ先発のデーブ・バーバは7回を6安打2失点と好投し、今季6勝目(2敗)をマークした。 インディアンズの注目はこの日まで21試合連続ヒットを続けているマーティ・コルドバである。センターライナー、センターフライ、サードゴロとノーヒットで迎えた第4打席目、2アウト1塁3塁というチャンスでライト方向への2塁打を放ち、記録を更新。コルドバはかつてツインズに在籍し、デビューした1995年にアメリカンリーグ新人王に輝いた選手である。ちなみにこの年のナショナルリーグの新人王は野茂である。 ●ノ−ヒッター、その後・・・バーネット編! ▼NL【●ROCKIES 1-2 ○MARLINS】前回の登板でノーヒッターを達成したAJ・バーネットが登板。初回、先頭打者のホアン・ピエールにいきなりレフト線を抜ける2塁打を打たれ、2試合連続ノーヒッターという夢はもろくも崩れた。毎回のようにヒットや四球でランナーを出しながら、4回までは無失点に抑えたが、5回にネイフィ・ペレスのタイムリーが飛び出し、13イニングぶりの失点を喫す。バーネットは6回1/3でマウンドを降りたものの、8安打を打たれながら1失点と粘り強いピッチング内容。前回の話題になった四球の数は今回は4個にとどまった。 一方のロッキーズ先発のペドロ・アスタシオは2回に1本のヒットを打たれただけで4回までは無失点ながら、5回にチャールズ・ジョンソン、ケビン・ミラーに連続ホームランを浴び、2失点。失点はこの2点のみで8回を4安打2失点11奪三振と好投した。しかし、打点の援護なくアスタシオは負け投手。 ●ヘレディア好投でアスレティックス4連勝で地区2位タイ! ▼AL【●WHITE SOX 2-3 ○ATHLETICS】 開幕から4連敗と不調に苦しんでいたアスレティックス先発のギル・ヘレディアがこの日は6回まで無失点に抑える好投。7回にヒットと四球で2人のランナーを出した時点で降板し、後続の投手がダブルプレーに打ち取る間に1点を取られたものの、ヘレディアは6回を4安打1失点、防御率も8.92から7.84までに下げた。 ホワイトソックスの先発、キップ・ウェルズは今季初先発。ここまで5試合リリーフで好投していたウェルズだが、4回にミゲル・テハダにホームランを打たれ、12回2/3ぶりの失点となった。テハダのホームランが狂わせたか、この回、ヒット、四球、バントヒットで満塁。ここで迎えたジョニー・デイモンに押し出しの四球。その後も犠牲フライを打たれ、この回3失点。結局5回でマウンドを降りた。 アスレティックスの抑えとしてマウンドに上がったジェイソン・イズリングハウゼンはヒットと四球2つでノーアウト満塁のピンチを迎えるが、ダブルプレーとサードフライでこのピンチを1失点でくぐり抜け、今季6セーブ目をマーク。これでアスレティックスは4連勝。首位マリナーズとのゲーム差は12ゲーム。 ●T・マルチネスがHR含む5打数4安打!イチローは3安打2盗塁! ▼AL【○YANKEES 14-10 ●MARINERS】 父親が亡くなり、プエルトリコへ帰郷していたバーニー・ウイリアムスがこの試合から復帰。ノーアウト満塁で迎えた第1打席、ショートゴロでダブルプレーになってしまうが、その間に3塁ランナーがホームインし、1打点をマーク。 試合は初回から両チームが大量点を奪う展開。ヤンキースは初回にデビッド・ジャスティスが2ランを放ち、ティノ・マルチネスは4回に3ランホームランを放つ。T・マルチネスはこの日5打数4安打4打点と大当たりした。一方のマリナーズは連日のイチローの活躍。この日は6打数3安打3得点に2盗塁。盗塁数はリーグ単独トップに躍り出た。最終回の打席ではヤンキースの守護神、マリアーノ・リベラと初対決し、投手ゴロに終わった。 ●昨年の19敗投手、ダールが今季はここまで5勝0敗! ▼NL【●CARDINALS 4-5 ○PHILLIES】フィリーズ先発のオマー・ダールは8回まで2安打無失点に抑える素晴らしいピッチング。しかし、打線の援護がなく、両チームゼロ行進が続く。 8回裏にフィリーズ打線がマーロン・アンダーソン、ジミー・ロリンズのホームランを含む5点を一気に奪取。ダールはこれでお役ご免とマウンドを降りるが、後続の投手がつかまる。2番手のレマル・コーミエは3連打を浴び、1アウト満塁で降板。この場面をリリーフしたホゼ・メサがボビー・ボニーヤ、エドガー・レンテリアにタイムリーを打たれ4点を奪われながら、何とかここで抑えきった。 これでダールは今季5勝目(0敗)。昨年は4勝19敗と低迷したが、今季はそれを糧に飛躍を果たし、好調フィリーズの象徴ともいえる投球内容をみせた。カージナルスの連勝は10でストップした。 ●ジョンソンら3投手で1安打完封リレー! ▼NL【○DIAMONDBACKS 4-0 ●CUBS】 カブスの主力として13年間もチームを引っ張っていたマーク・グレースがダイヤモンドバックスのユニフォームを着て、リグレーフィールドに帰ってきた。6回に回ってきた1アウト満塁のチャンスでライト前へ2点タイムリーを放つなど、4打数2安打でダイヤモンドバックスの勝利に貢献した。 この日のダイヤモンドバックス先発はランディ・ジョンソンは初回にロン・クーマーにヒットを打たれただけで5回を1安打無失点の7奪三振ながら4四球。6回からマウンドに上がったキム・ブンヨンは3回を投げ無安打無失点で7奪三振。最終回はブレッド・プリンズが投げ、こちらも無安打無失点。3人の投手での1安打完封はダイヤモンドバックスの球団史上2度目である。 カブス先発のジョン・リーバーは6回2/3で6安打2失点ながら負け投手。リーバーはここまでダイヤモンドバックス相手に0勝5敗と相性が悪い。 ●ベンソン、右肘手術で今季絶望! ![]() 1996年のアトランタオリンピックのアメリカ代表チームのエースとして活躍し、その年のドラフトでは全米1位で指名されたパイレーツのクリス・ベンソンが右肘手術の道を選び、結果、今季の登板は絶望となった。 スプリングキャンプ中の3月に1340万ドルの4年契約を交わしたばかりのベンソン。その将来性は誰もが認めるところである。来年にはその勇姿を見せてくれることだろう。 パイレーツとしてはエース格のフランシスコ・コルドバも離脱中で、しかもベンソンの今季絶望と非常に苦しい台所事情である。せっかくの新球場PNCパーク開場そうそうとんだ災難だ。 |
| ■2001.5.18(現地5.17) | ||||||
●ゴンザレス、マグワイア越えるホームランペース! ▼NL【○DIAMONDBACKS 7-2 ●REDS】ルイス・ゴンザレスのバットが止まらない。この日も初回と9回にそれぞれ第19号、第20号ホームランを放ち、まるでマーク・マグワイアのように打ち続けている。マグワイアがシーズン70本を打った1998年の5月17日時点ではまだホームラン数は16本だったことを考えれば、恐ろしいほどのハイペースだ。 今季ここまで勝ちのなかったブライアン・アンダーソンが6回を投げ、4安打2失点。この2失点とは、3回に打たれたジェイソン・ラルーの2ランホームランだ。3回頃から降り出した雨が徐々にひどくなり、4回に入ったところで試合は中断。2時間43分もの時間が経った後に試合再開。それでもアンダーソンは調子を崩さず投げ抜いた。 レッズはこれで5連敗。アストロズ4連戦とダイヤモンドバックス3連戦と本拠地シンシナティでの7戦で1勝6敗と最悪の成績。ここまで本拠地で6勝16敗という成績は、ナショナルリーグのチームの中でも最低である。その不調を象徴するかのように、バリー・ラーキンがここのところ17打数無安打とスランプに陥っている。 ●レンジャーズ、2回に10安打10得点の猛打爆発! ▼AL【●INDIANDS 7-12 ○RANGERS】 初回にラファエル・パルメイロのタイムリー2塁打、5月2日以来のスタメン復帰のイバン・ロドリゲスの犠牲フライで2点を先制したレンジャーズは2回に大爆発した。2回の先頭打者、ゲーブ・キャプラーがセンター前にヒットを打った後は連打が続き、インディアンズ先発のチャック・フィンリーに襲いかかる。アレックス・ロドリゲスに3ランホームランを打たれたところで、フィンリーはようやく降板。1回0/3を投げ9安打8失点と散々な内容に終わった。フィンリーにとってはここ10年では最短のイニングでの降板となった。2番手のジャスティン・スパイヤーも替わってすぐにパルメイロにホームランを打たれてしまい、その後もヒットと四球でチャンスを作られ、この回の2度目の打席のキャプラーがタイムリー2塁打で更に追加点。インディアンズはこの回だけで14人の打者を送り出してしまい、10点を取られるという魔の2回になってしまった。 レンジャーズ先発のケニー・ロジャースは大量点をもらいながら、6回までで10安打7失点。普通なら負け投手でもおかしくない内容ながら、今季2勝目(3敗)をマークした。 インディアンズのマーティ・コルドバは7回にライト前にヒットを打ち、21試合連続ヒットを記録。インディアンズとしての球団記録は1997年のマット・ウイリアムスの24試合である。イチローのすぐ後ろを追走しているコルドバである。 ●ラドキー、リーグトップの7勝目!コーン復活を飾れず! ▼AL【●RED SOX 3-5 ○TWINS】フリーエージェントで今季からレッドソックスのユニフォームに袖を通すことになったデビッド・コーンが今季初のマウンド。立ち上がりは快調で2回までで四球を1つだけのノーヒットピッチング。味方もトロイ・オレアリーのタイムリー、マニー・ラミレスの2ランホームランで3点の援護をもらった。しかし、3回裏に2アウトをとってからコーンのピッチングがおかしくなってきた。四球と死球で自らピンチを招き、マット・ロートンに初ヒットとなるタイムリーを打たれ、初失点。4回には先頭のダグ・ミントケイビッチにホームランを打たれた後、2者連続四球を出してしまい、ここでコーンは降板。3回0/3を2安打2失点4四球の球数76球でマウンドを降りた。 一方のツインズ先発の今季好調のブラッド・ラドキーは序盤にこそ3点を奪われたものの、尻上がりに内容が良くなった。コーリー・コスキーの逆転3ランホームランも飛び出し、ラドキーを援護。結局、6安打3失点6奪三振で完投勝利を果たし今季リーグトップの7勝目(1敗)。 ●延長12回に痛恨のミス!フィリーズがサヨナラ勝ち! ▼NL【●BREWERS 1-2 ○PHILLIES】 延長12回裏にブリュワーズが迎えた大ピンチ。ヒットと2塁打、敬遠で迎えた1アウト満塁の事である。迎える打者はフィリーズの若き主砲スコット・ローレン。ローレンの打球はセカンドゴロでダブルプレーかと思われたが、ブリュワーズのセカンド、ロン・ベリヤードが痛恨のエラー。3塁ランナーのダグ・グランビルがホームを踏み、フィリーズがサヨナラ勝ちした。 延長12回にヒットを打ったグランビルはこれで13試合連続ヒットとなった。 ●グラウスが勝ち越し2点タイムリー!長谷川が2勝目! ▼AL【●BLUE JAYS 2-4 ○ANGELS】 2対2の同点で迎えた8回裏、2本のヒットでつかんだ1アウト1塁2塁のチャンスでトロイ・グラウスがレフトを越える2点タイムリー2塁打を放ち勝ち越し。先発ラモン・オーティスを引き継いで8回からマウンドに上った長谷川滋利が四球で出したランナーを自らのワイルドピッチなどで3塁にまで進めてしまうが、要所を内野ゴロで抑える。その後に勝ち越し打が飛び出したため、今季の2勝目(3敗)を拾った。9回からは切り札のトロイ・パーシバル。パーシバルは3者凡退で締め、今季9セーブ目。 ブルージェイズの主砲、カルロス・デルガドはこの日2打数2安打で、3回には2点タイムリー2塁打を放った。その他は初回と8回に敬遠の四球をもらっている。 ●スモルツ、復帰のマウンドは3回でノックアウト! ▼NL【○ROCKIES 8-3 ●BRAVES】1996年のサイヤング賞投手であるジョン・スモルツが約19ヶ月ぶりにメジャーリーグのマウンドに戻ってきた。しかし、復帰のマウンドは立ち上がりから非常に苦しい展開となった。先頭打者のホアン・ピエールに内野安打を打たれ、その後投手ゴロで1アウトをとるが、すぐ後のトッド・ヘルトンにタイムリーヒットを打たれ、続くジェフ・シリーロには2ランホームランを浴び、初回に3失点。2回はヒットと四球で出したランナーをトッド・ウォーカーのタイムリーでホームへ返されてしまい、更に2失点。3回は3者凡退に抑えるが、この回で降板。3回を投げ、6安打5失点、2四球の2奪三振で球数が70球である。マウンドを降りた際は、チームメイトとこの日ターナーフィールドに集まった31221人の観衆がスタンディングオベーションで肘の手術を乗り越えたスモルツを称えた。 ロッキーズの先発はかつてブレーブスに在籍し、スモルツと共にブレーブス4本柱と言われたこともあるデニー・ネイグルである。ネイグルはブライアン・ジョーダンに2点タイムリー、アンドリュー・ジョーンズにソロホームランを打たれるが、6回を8安打3失点と好投した。スモルツ降板後にはトッド・ヘルトンの2ランホームランも飛び出し、ネイグルを援護。今季4勝目をあげた。 ●勝てないメッツ、大敗に最後は野手をマウンドへ! ▼NL【○PADRES 15-3 ●METS】 メッツが勝てない。昨日からメジャーに上がってきたばかりのダレン・ブラッグを1番に据え、今日は新庄剛志を3番に置いた。ブラッグは4打数2安打、新庄は第1打席目にヒットと結果は残したものの投手陣がピリッとせず大敗。昨年のリーグチャンピオンチームが苦戦している。 メッツ先発はスティーブ・トラックセル。トラックセルは3回の1イニングで、アレックス・アリアス、リッキー・ヘンダーソン、ライアン・クレスコ、ブッバ・トランメルの4人にホームランを打たれ7失点。2回1/3を投げ6安打の7失点で今季早くも6敗目(1勝)。 あまりの大敗に、メッツ、ボビー・バレンタイン監督は最後の9回にはショートを守っていて、この日4打数2安打のデシー・リラーフォードをマウンドに送った。リラーフォードは三振を一つ奪い、3者凡退に抑えた。 ●イチローもマリナーズも止まる気配を見せず! ▼AL【●WHITE SOX 1-5 ○MARINERS】 ホワイトソックスのエース左腕、デビッド・ウェルズとの対決が注目されたイチローだが、第1打席にあっさりセンター前に運び、22試合連続ヒットを記録。塁に出るやすぐに2盗、3盗。エドガー・マルチネスのタイムリーでホームインし先制点。今日のイチローは5打数3安打で2盗塁。圧巻なのはここまで40試合に出場し、38試合にヒットを記録している点である。打率は.371とし、リーグ3位にまで浮上。盗塁数も13個に伸ばし、チャック・ブロックに並びリーグトップとなった。まさにイチロー旋風がメジャーリーグで巻き起こっている。 マリナーズ先発のフレディ・ガルシアは7回2/3を6安打で、ポール・コナーコのホームランによる1失点のみで今季4勝目。一方のウェルズはここ2試合、援護を得られず勝てない事が続いたが、この日は6回を投げ10安打5失点で降板。今季の成績は3勝4敗となった。 マリナーズは開幕から31勝9敗という好成績を記録した史上11番目のチームになった。 |
| ■2001.5.17(現地5.16) | ||||||
●ソーサ、通算400号ホームランもチームは泥沼の6連敗! ▼NL【○ASTROS 6-2 ●CUBS】4回裏に飛び出したサミー・ソーサの今季第14号ホームランはチームを同点にする一発になったと同時に、通算400号ホームランとなるメモリアルアーチとなった。ソーサのメジャー初ホームランはまだレンジャーズに在籍していた1989年6月21日に、ロジャー・クレメンス(当時レッドソックス)から打ったもの。それから時は流れ、2年連続60本以上のホームランを記録したこの偉大な男は、ついに史上33人目の400ホームランクラブへの入会を果たした。 しかし試合はというと、7回にかつてカブスに在籍したことのあるオルランド・メルセドが、勝ち越しの2ランホームランを放ち、アストロズは4連勝。ここ13試合で10勝目をあげた。一方のカブスはなんと6連敗。開幕から好調だったカブスも同地区のカージナルス、アストロズ、ブリュワーズが非常に好調なため、地区4位にとどまってはいるが、ここまでは21勝18敗と決して悪いわけではない。 ソーサのメモリアルアーチを浴びたアストロズの先発、シェーン・レイノルズは7回を投げ5安打4奪三振、失点はソーサの1発だけだった。今季4勝目(2敗)をあげたレイノルズだが、1998年、ケリー・ウッドが1試合20奪三振を達成したときの相手投手だった。 なお、デビルレイズからアストロズへ移籍したばかりのビニー・キャスティーヤはアストロズの選手としてはこの日が2試合目。昨日は5打数3安打で、この日は犠牲フライによる1打点含む3打数無安打だった。 ●代打ブキャナンの一振りが試合を決めた! ▼AL【●RED SOX 3-4 ○TWINS】 3対3の同点で迎えた8回裏、AJ・ピアジンスキーの代打として登場したブライアン・ブキャナンがレフトスタンドへ運び、これが勝ち越しのホームランとなった。 先制したのはレッドソックス。初回にカール・エバレット、マニー・ラミレスの連続タイムリーで2点。3回にはまたラミレスのタイムリーが飛び出し、序盤で3点のリード。ラミレスはこの日2打点で、開幕から39試合目で48打点とハイペースである。追うツインズは5回に2アウトランナーなしから四球とヒットで2アウト1塁3塁とチャンスをつかみ、ここで、ピアジンスキーのタイムリーとクリスチャン・グーズマンの2点タイムリー3塁打で同点に追いついた。なお、5月5日から打率4割をキープしていたダグ・ミントケイビッチがこの日3打数無安打で打率を.390にまで落とした。 レッドソックス先発のティム・ウェイクフィールドは6回を3安打3失点に抑える好投。3点を取られた5回以外は全て無安打に抑える好投を見せた。 ●カイルが7安打完封でチームは9連勝! ▼NL【○CARDINALS 3-0 ●PIRATES】カージナルス先発のダリル・カイルは、パイレーツ相手に7安打完封を演じた。ここまでチーム打率がリーグ最下位の.229という貧打に嘆いているパイレーツだが、カイルに対しては相性が良く、カイルの対パイレーツ戦の防御率は5.29である。この日も6回までに9人ものランナーを出す苦しい内容ながら、粘り強く抑えた。 好調のアルバート・プホルスとJD・ドリューのコンビは4回に連続タイムリーを放ち、2人合わせて3打点。これでカージナルスは9連勝。 ●チッパーのバットがチームを救った!そして、あの男の復帰は明日! ▼NL【●ROCKIES 4-6 ○BRAVES】 チッパー・ジョーンズの一振りがチームを救った。同点で迎えた8回にヒットで出塁したアンドリュー・ジョーンズを1塁に置いて、チッパー・ジョーンズがセンターへの勝ち越し2ランホームランを放った。 この日はブレーブス先発のトム・グラビンが3回にはラリー・ウォーカーに3ランを打たれ、4回にはベン・ペトリックに犠牲フライを打たれ、結局5回でマウンドを降りる結果に。内容は7安打4失点。グラビンは4月28日以来勝ち星がつかない苦しいピッチングが続いている。それだけにチッパーに1発はチームにとって非常に価値あるものとなった。 そして、明日はついにあのジョン・スモルツがマウンドに戻ってくる。開幕から19勝21敗と期待を裏切る結果で、フィリーズに地区首位を独走されているブレーブス。この展開に変化をもたらすことが出来るか非常に楽しみである。 ●アスレティックス、連夜の延長サヨナラ勝ち! ▼AL【●YANKEES 3-4 ○ATHLETICS】 昨日のサヨナラ勝ちをチャンスメイクしたフランク・メネチーノが、この日は延長10回に1アウト2塁3塁で回ってきた打席でサヨナラヒットを放った。これでアスレティックスは2連勝。一方のヤンキースは3連敗。しかも全て延長戦での負けである。ヤンキースの延長戦での3連敗は1964年の4月16日から18日までに喫した3連敗以来ということになる。 アスレティックスの先発はバリー・ジート。ジートは6回まで無失点に抑えたが、7回に先頭のデレク・ジーターにソロホームランを浴び、続く、ティノ・マルチネス、ホルヘ・ポサダに連続四球を与え、デビッド・ジャスティスに内野安打を打たれノーアウト満塁のピンチを迎えたところで降板。 ヤンキースの先発のアンディ・ペティットは4回にエリック・チャベス、ミゲル・テハダに連続タイムリーを打たれ、5回には延長10回にサヨナラヒットを打つことになるメネチーノにソロホームランを打たれたが、8回を7安打3失点の8奪三振に抑えた。球数は143球である。また、チャック・ノブロックは2回にアダム・ピアットの深いレフトフライを追ったのが元で脇腹を痛め、3回に2回目の打席に立った後、マイケル・コールマンと交代した。ジョー・トーレ監督によると、明日はノブロックを休ませるそうである。 ●イチローはまだまだ止まらない!マリナーズは30勝1番乗り! ▼AL【●WHITE SOX 2-7 ○MARINERS】連続ヒットが注目されているイチローだが、3回裏にカルロス・ギーエンが同点となる2点タイムリーを放った後の2打席目の打順が回ってきた。この打席でイチローは左中間へ2塁打を放ち、勝ち越しの打点をあげて連続試合安打を21試合までに伸ばした。 マリナーズ先発のポール・アボットは序盤に2点を奪われるが、6回1/3を投げ、3安打2失点の10奪三振で今季2勝目をマーク。点差が開き、佐々木主浩の出番はなく、ホゼ・パニアグアが最後を締め今季2セーブ目をあげたが、このパニアグアは5月9日に対レッドソックス戦でマニー・ラミレスに投げた危険球の裁定が出て、3試合の出場停止ということになった。しかし、パニアグアが3試合出場停止したぐらいでは、このマリナーズの勢いは止まらないだろう。この日で7連勝となり両リーグ1番乗りの30勝。 イチローの21試合連続ヒットはマリナーズの球団史では史上2位タイの記録。ダニー・メイヤー(1979年)、リッチー・ジスク(1982年)に並んだことになる。球団記録はジョイ・コーラ(1997年)の24試合である。 ●メジャーデビュー、レイスがシリングに匹敵する好投見せるが・・・! ▼NL【○DIAMONDBACKS 2-1 ●REDS】 レッズの先発は2Aから昇格したばかりで、この日がメジャーデビューとなる23歳のブライアン・レイス。このレイスが6回2アウトまでダイヤモンドバックス打線をノーヒットに抑える好投を見せた。6回2アウトからスティーブ・フィンリーがセンター前ヒットを打たれたところで記録はとぎれてしまう。レイスにメジャーリーグの洗礼が浴びせかかったのは次の回。ルイス・ゴンザレスとマット・ウイリアムスに連続ホームランを打たれ、1アウトをとった後、レジー・サンダース、トニー・ウォーマックに連続ヒットを打たれ降板。しかし、デビュー戦で6回1/3を投げ、5安打2失点は十分な合格点を与えられるだろう。ちなみにこのレイスは、昨年途中までレッズに在籍していたデニー・ネイグル(現ロッキーズ)をヤンキースに放出した際の交換相手である。 ダイヤモンドバックス先発のカート・シリングは7回を4安打1失点で10奪三振と先輩の貫禄。今季6勝目をマークしている。なお、この日第18号ホームランを放っているルイス・ゴンザレスはすでに、1998年のマーク・マグワイアの70本塁打ペースを上回っている。ホームラン打者ではない彼が記録をどこまで伸ばすかも注目である。しかも、11試合連続ヒットを打っている。 ●ウィーバー、3安打に抑えて負け投手の不思議!? ▼AL【●TIGERS 2-3 ○ORIOLES】 タイガース先発のジェフ・ウィーバーはキャリア2回目の3安打完投を記録したが勝利には結びつかず、ウィーバー自身3連敗で3勝5敗となった。初回に四球と死球とパスボールでランナーを2塁3塁とし、デビット・セギーの2点タイムリーヒットが、ウィーバーの打たれた初ヒット。5回にはデライノ・デシールズの2塁打、続けてセギーのヒットがタイムリーとなりウィーバーは3失点。この日のウィーバーが打たれたヒットはこの3本だけ。8回を投げ、3安打3失点、5奪三振の2四球1死球という内容だった。タイガース打線は6回にボビー・ヒギンソン、7回にホアン・エンカーナシオンにそれぞれホームランが飛び出すが、ともにソロであった。 オリオールズ先発のパット・ヘントゲンは7回を6安打の失点は2本のホームランの2失点。効率のいい勝ち方をしたオリオールズであった。 |
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