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MLB EXPRESS

MLB EXPRESS REVIEW

★2001.5.12〜5.16★ [MLB EXPRESS REVIEW]

■2001.5.16(現地5.15)
●試合結果 〔先がビジター、後がホーム〕
▼National League
○DIAMONDBACKS 5-1 ●REDS
●DODGERS 0-2 ○EXPOS
○BREWERS 14-10 ●PHILLIES
○CARDINALS 8-3 ●PIRATES
○GIANTS 7-4 ●MARLINS
●PADRES 0-1 ○METS
●ROCKIES 3-5 ○BRAVES
○ASTROS 9-7 ●CUBS
▼American League
●TIGERS 3-11 ○ORIOLES
●DEVIL RAYS 2-6 ○ROYALS
○RED SOX 5-2 ●TWINS
○INDIANDS 8-6 ●RANGERS
○BLUE JAYS 9-3 ●ANGELS
●YANKEES 2-3 ○ATHLETICS
●WHITE SOX 3-4 ○MARINERS

●ジャイルズ、メジャー初ホームランはグランドスラム!
貧打ブレーブスの起爆剤となるか、ジャイルズ。▼NL【●ROCKIES 3-5 ○BRAVES】

メジャー初のホームランを値千金の満塁ホームランで飾り、チームに勝利をもたらしたのはルーキーのマーカス・ジャイルズ。ジャイルズは試合後のテレビインタビューの前に、この日10セーブ目をあげたジョン・ロッカーにひげのシェイビングクリームを顔に塗りたくられ、真っ白な顔でインタビューに望むことになった。

ロッキーズの先発は今季まだ負けのないマイク・ハンプトン。ブレーブス打線は毎回のようにヒットを放ち、ハンプトンを攻め立てるが、得点は3回のブライアン・ジョーダンのタイムリー2塁打による1点のみだった。しかし8回、ハビア・ロペスウェズ・ヘルムズの連続ヒットに続き、バーナード・ギルキーが四球を選び、打席はジャイルズ。この絶好の場面でジャイルズが満塁ホームランを放ち、ハンプトンをノックアウト。貧打に苦しんでいたブレーブスを救う一発となった。ハンプトンは7回1/3で13安打5失点という内容だった。

ブレーブスの先発はジョン・バーケット。7回を投げ、ラリー・ウォーカーのソロホームランの1点のみに抑えた。2番手のマイク・レムリンジャー、最後のジョン・ロッカーがそれぞれ1点取られながらも勝利に導いた。

ジャイルズにとって、ホームランを打った打席はメジャー通算で12打席目。彼はパイレーツで活躍するブライアン・ジャイルズの実の弟で、1996年のドラフト53位で入団した22歳の内野手(2塁手)である。

●延長12回、勝負を決めたのはメジャー復帰したばかりのピアット!
▼AL【●YANKEES 2-3 ○ATHLETICS】

ヤンキースの先発がロジャー・クレメンスなら、アスレティックスの先発はティム・ハドソン。序盤に共に点を取られはしたが、試合前からの予想通り投手戦で試合は進んだ。両投手が7回を投げ2失点に抑えて降板。

後続の投手も好投し、試合は延長12回へ。延長12回裏、先頭のフランク・メネチーノがヒットで出塁し、続くジェイソン・ジオンビーが四球。ここでマーク・ベルホーンがバントで送り1アウト2塁3塁。延長10回途中からマウンドに上っていたヤンキース3番手のラミロ・メンドーサテレンス・ロングを敬遠で歩かせ満塁策を取る。1アウト満塁で迎えたのはこの日にマイナーからメジャーに復帰したばかりのアダム・ピアット。このピアットの3塁線のゴロをヤンキースのサード、スコット・ブローシャスが捕れず、レフト前へ転がり、アスレティックスがサヨナラ勝ちした。

●メッツ、6連敗でストップ!リードが止めた!
リック・リード▼NL【●PADRES 0-1 ○METS】

メッツ先発のリック・リードと投げ合ったのは、昨年まで同じユニフォームを着ていたボビー・J・ジョーンズ。息詰まる投手戦を展開した。メッツは5回に先頭の新庄剛志がヒットで出塁。続くダリル・ハミルトンの内野ゴロの間に新庄が2塁へ。ここで迎えたのはレイ・オルドニャス。オルドニャスがセンター前にはじき返し、新庄がホームイン。この1点が決勝点となった。

リードは8回を投げ5安打無失点、ジョーンズが7回を6安打1失点に抑えた。リードは今季7試合の登板で四球はわずか1個。これはメジャーリーグのここ30年間で唯一という大記録である。また、リードはここまでナショナルリーグでの登板、163試合目にしてはじめてパドレス相手に投げたことになる。

●イチロー、20試合連続ヒット!守備でも魅せた!
▼AL【●WHITE SOX 3-4 ○MARINERS】

イチローが第1打席目でセンター前にはじき返し、あっさり20試合連続ヒットを達成。シーズンが開幕してから、無安打だった試合はわずか2試合のみ。メジャーリーグでのいかんなく実力を発揮している。イチローと共に大当たりしたのはブレット・ブーン。ブーンは3打数3安打の2打点。

4対3の1点リードで迎えた9回、先頭のジョシュ・ポールが1塁線を破る打球を放つが、ライトのイチロー、セカンドのイチローが素晴らしい中継プレーを見せ、3塁でポールを刺した。その後、ホゼ・バレンティンが2塁打を放ちピンチを迎えるが、最後は佐々木主浩の出番はなく、豊富なブルペンで乗り切った。

●バスケス2安打完封!16イニング連続無失点!
▼NL【●DODGERS 0-2 ○EXPOS】

エクスポズ先発のハビア・バスケスがドジャース打線を2安打完封で4勝目(4敗)。しかも無四球9奪三振で2塁をも踏ませない内容。ヒットの2人とエラーでの1人と出塁を許したのはわずか3人のみ。対した打者は30人で、投球数は121球でストライク83球。前回の登板で7回を無失点に抑えているため、これで16イニング連続無失点。これはバスケス自身のキャリアハイである。

一方のドジャース先発はパク・チャンホ。パクは7回を6安打2失点で8奪三振も、打線の援護なく今季4敗目(4勝)を喫した。

●カージナルスが8連勝!12試合でなんと10勝!
もうどうにも止まらないスーパールーキー、プホルス。▼NL【○CARDINALS 8-3 ●PIRATES】

好調カージナルスは、3回にルーキーのアルバート・プホルスが勝ち越しホームランを放ち、更に7回、かつてパイレーツに在籍していたボビー・ボニーヤがブーイングの中、3ランホームランを放ち、だめ押し。投げては先発ダスティ・ハーマンソンが7回を8安打2失点に抑え、今季4勝目(1敗)。

ここまでチーム成績が13勝24敗と乗り切れないパイレーツだが、エースのクリス・ベンソン、センターのエイドリアン・ブラウンが共に故障者リスト入りでは非常に苦しい。ナショナルリーグでも最低の成績で、1985年に104敗したときのようなペースで負け続けている。ブライアン・ジャイルズのホームランも勝利には結びつかなかった。

●カスティーヨが6回零封!ヒレンブランドは3打点!
▼AL【○RED SOX 5-2 ●TWINS】

レッドソックス対ツインズという地区首位同士の対戦。レッドソックス先発のフランク・カスティーヨが6回を2安打4四球で無失点に抑え、打つ方ではルーキーのシェア・ヒレンブランドが5打数2安打3打点の活躍でレッドソックスは快勝。

ツインズは今季、レッドソックスと対戦した4試合で、先発投手に限れば25回をわずか15安打と抑えられている。明日からのレッドソックスは今季初先発の2投手が並ぶ。まず明日が、ナックルボーラーのティム・ウェイクフィールド、その次が大家友和をマイナーに落としてまで先発を任せることになるベテランのデビッド・コーン。この2投手にツインズ打線がどのように立ち向かうか見物である。

●I・ロドリゲスに放出の噂あり!

開幕から13勝25敗で地区最下位を走るレンジャーズはチームの再編成が求められている。ジョニー・オーツ監督が辞任するなどいいニュースがない中で、球団内で話題になったのが、来年オフにはフリーエージェントになるイバン・ロドリゲスの処遇。4年前には7月31日のトレード期限のギリギリでヤンキースへの移籍話が浮上したことがあったが、ここで5年契約4200万ドルで再契約した経緯がある。

これから先、I・ロドリゲスとの再契約となれば、1億ドルは超える大型契約になると予想されるため、レンジャーズにとっては頭の痛いところだ。

■2001.5.15(現地5.14)
●試合結果 〔先がビジター、後がホーム〕
▼National League
●PIRATES 8-11 ○BREWERS
○ASTROS 6-4 ●REDS
▼American League
●ROYALS 1-3 ○TWINS

●控え捕手カサノバ、3ランHR含む4打点!
見事な活躍、ラウル・カサノバ。▼NL【●PIRATES 8-11 ○BREWERS】

正捕手のヘンリー・ブランコが打率.190の低迷からチャンスが回ってきた控え捕手のラウル・カサノバ。カサノバが3ランホームランとタイムリーによる4打点でチームの勝利の貢献した。

ブリュワーズの先発はジェイミー・ライト。初回にいきなりジェイソン・ケンドールに2塁打を浴び、続くジョン・バンダーウォールに2ランホームランを浴びる。さらに3番のアラミス・ラミレスが内野安打で出塁後、盗塁とパスボールで3塁まで進み、エンリケ・ウィルソンの内野ゴロの間にホームインされ、立ち上がりに3点も取られた。その後、4回に四球で出たデレク・ベルを1塁に置いて、パット・ミアーズがレフトスタンドへ痛烈な打球を放ち、これが一旦はホームランと判定されたが、レフトスタンドのファンの手に触れ、ファウルゾーンに入ったのだとロイヤルズのデービー・ロープス監督が猛抗議。この結果、判定は覆り、ファールとなった。この後、1塁ランナーのベルは牽制アウト、ミアーズは三振という最悪の結果になった。しかし、ライトは5回に3点を取られ、この回で降板した。

追いかけるブリュワーズ打線は3回にロン・ベリヤードテイラー・ヒューストンにそれぞれ2点タイムリー。その後両チームが得点を加え、5対5の同点で迎えた5回裏、ホゼ・ヘルナンデスのタイムリー、カサノバの3ランホームランで引き離し、パイレーツ先発のダン・ウェンゲートを4回2/3、9安打8失点でマウンドから引きずり下ろした。一方のライトは5回を投げ7安打5失点ながら、打線の援護で今季5勝目。抑えのカーティス・レスカニックが今季5セーブ目をあげた。

なお、好調ながら右肩を痛め故障者リスト入りしたジェフ・ジェンキンスはこの日の試合前、17日のゲームから復帰できそうだと報告があった。ブリュワーズはビジターの試合では5勝10敗ながら、ホームの新球場ミラーパークでは15勝7敗と大きく勝ち越している。しかもデイゲームでは10連勝中である。

●メイズが5勝目!ツインズには5勝以上の投手が3人!
▼AL【●ROYALS 1-3 ○TWINS】

ツインズ先発のジョー・メイズが8回を6安打1失点に抑え、今季5勝2敗。ブラッド・ラドキー(6勝1敗)、エリック・ミルトン(6勝2敗)に続いてツインズから3人目の5勝投手。現在アメリカンリーグには5勝をあげた投手が7人いるが、そのうちの3人はツインズの投手。ツインズの好調を示すものになるだろう。なお、抑えのラトロイ・ホーキンスも今季12セーブ目。13回のセーブ機会で失敗はわずかに1回だけである。

ロイヤルズ先発のダン・レイチャートも7回を5安打2失点に抑えたが、援護はマイク・スウィーニーのタイムリーによる1点だけだった。8回にはロイヤルズ2番手のジェイソン・グリムスリーがルーキー、ダグ・ミントケイビッチにソロホームランを打たれた。

ツインズは開幕から26勝10敗。前身のワシントン・セネタース時代の1930年以来の好成績で、ミネソタ移転後では最高記録である。2位インディアンズにも1.5ゲーム差をつけた。

●アルーが決勝打!オズワルト、メジャー初勝利!
モイゼス・アルー▼NL【○ASTROS 6-4 ●REDS】

フリオ・ルーゴの先頭打者ホームランで幕明けたこの試合、レッズはルーベン・リベラのホームランなどで一旦は逆転するが、8回にモイゼス・アルーが満塁の走者一掃の2塁打を放ち逆転。アストロズが勝利を収め、レッズとの4連戦を3勝1敗と勝ち越した。

アストロズ先発のウェイド・ミラーは5回を8安打4点で降板。ミラーの後を引き継いだのが、昨年のシドニーオリンピックのアメリカ代表チームメンバーのロイ・オズワルト。オズワルトは6回から投げ、8回までは1安打3奪三振と好投。9回に入って三振とセンターフライでツーアウト。このまま投げきると思いきや、ここでポーキー・リースに2塁打を打たれ、ここで降板。3回2/3で2安打4奪三振は十分な合格点を与えられるだろう。最後を締めたのはビリー・ワグナー。代打のアレックス・オチョアを三振に取り、今季9セーブ目。オズワルトもメジャー初勝利をあげた。

●リーバーサル、右ヒザ靱帯切断で今季絶望!

ナショナルリーグ東地区の首位を走るフィリーズに最悪のニュースが飛び込んできた。昨日の対ダイヤモンドバックス戦で、フィリーズの正捕手、マイク・リーバーサルが1塁ランナーとして牽制で帰塁した際、右ヒザを痛め、退場した。調べた結果、右ヒザ靱帯切断で全治6ヶ月から8ヶ月の大怪我との診断を受け、今季の残り試合の出場は絶望的となった。

リーバーサルは1999年に打率3割でホームラン31本、96打点と大ブレークし、昨年はオールスターにも出場した。昨年終盤、ホームでのクロスプレーが原因で痛めた右ヒジの手術に踏み切り、今季はその復帰のシーズンになるはずだった。フィリーズは、今季、リーバーサル抜きで戦うことになった。

■2001.5.14(現地5.13)
●試合結果 〔先がビジター、後がホーム〕
▼National League
●PIRATES 1-4 ○BREWERS
●CUBS 4-13 ○CARDINALS
○EXPOS 14-10 ●ROCKIES
●METS 3-6 ○GIANTS
●BRAVES 1-3 ○DODGERS
●PHILLIES 1-6 ○DIAMONDBACKS
○MARLINS 10-4 ●PADRES
○ASTROS 4-3 ●REDS
▼American League
●ATHLETICS 4-5 ○RED SOX
○DEVIL RAYS 7-0 ●INDIANDS
○ANGELS 14-2 ●TIGERS
○ORIOLES 10-5 ●YANKEES
○MARINERS 7-5 ●BLUE JAYS
●RANGERS 3-6 ○WHITE SOX
●ROYALS 3-7 ○TWINS

●好調カージナルス、ウッドを打ち崩して首位奪取!
マグワイアを押しのけてカージナルスの顔となっているプホルス(左)とドリュー。▼NL【●CUBS 4-13 ○CARDINALS】

カージナルス打線が4本のホームランで圧勝。首位カブスとの直接対決3連戦で3連勝とスウィープ。カブスから首位の座を奪い取った。

好調のカージナルスに立ち向かったカブスの先発はケリー・ウッド。初回に2点の援護をもらったものの、2回裏に捕まる。ヒットと2つの四球でノーアウト満塁の大ピンチ。ここで、レイ・ランクフォードは三振にとるものの続くマイク・マセニーに押し出しの四球を与えてしまう。その後、一人抑えて迎えたフェルナンド・ビーニャがウッドの154キロの高めの速球をライト線に運ぶ走者一掃の三塁打。この回に4点をとったカージナルスは続く3回にもジム・エドモンズJD・ドリューにホームランが飛び出し、3回までに7点という大量得点。ウッドは結局4回を5安打7失点で降板。7四球に7奪三振というのがウッドらしい。

5回にラリー・サットン、7回にアルバート・プホルスにそれぞれホームランが飛び出し、終わってみれば13点を取っていた。これでカージナルスは7連勝で、カブスは4連敗。今回のカブス3連戦の前のパイレーツ4連戦を含んだ7試合でカージナルスは57得点で17失点。投打のかみ合ったカージナルスは昨年の定位置(地区首位)に4月15日以来に戻ってきた。

●ミルトン5勝目!ツインズ単独首位へ復帰!
▼AL【●ROYALS 3-7 ○TWINS】

ツインズ先発、エリック・ミルトンは最初の3回を無安打に抑える好投。しかし、4回以降の3回1/3で8安打3失点という内容でマウンドを降りた。前回のヤンキース戦での完封から続いていた無失点記録は5回にAJ・ヒンチのタイムリーで1点とられ、13回でストップした。ミルトンは6回1/3を投げ、今季5勝目を手にした。

ロイヤルズ先発のマック鈴木は2回に先頭のダグ・ミントケイビッチにいきなり2塁打を打たれ、さらに続くチャド・アレンに四球。ピンチを迎えたところで、下位打線のジャック・ジョーンズトリ・ハンターといったところにタイムリーが飛び出しこの回4点。3回の先頭のコーリー・コスキーに2塁打を打たれたところでマックは降板。2回を6安打5失点と不本意な内容でマウンドを降りることになった。これで今季のマックは2勝3敗。

●もうマイナーはたくさん!好投シーツ、存在感十分アピール!
ベン・シーツ▼NL【●PIRATES 1-4 ○BREWERS】

ブリュワーズ期待のルーキー、ベン・シーツが4連勝。一時のマイナー降格後に再昇格してからの4試合で防御率1.37。この日は7回を投げ、4安打1失点。この1失点とは6回のブライアン・ジャイルズの1発だけだ。ジェフ・ダミーコマーク・ライターが共に故障者リスト入りと苦しいブリュワーズ先発陣の中でシーツの期待通りとも言える好投は明るい光を灯しそうだ。なお、同じくルーキーでリリーフのアレン・リブロートが2日後のフィリーズ戦に先発することが決まった。リブロートは先週の対カブス戦でメジャー初勝利をあげたばかりだ。

このシーツの好投に応えるように、ジェロミー・バーニッツホゼ・ヘルナンデスにそれぞれホームランが飛び出している。

●スターズの好投に、コックスがキャリアハイの5打点!
▼AL【○DEVIL RAYS 7-0 ●INDIANDS】

メジャーリーグ30球団の中で唯一勝率が3割に達していないデビルレイズが快勝した。この日の打の主役は5打数3安打5打点のスティーブ・コックス、投の主役は先発し、7回を5安打無失点に抑えたタニヨン・スターズである。デビルレイズは今季、対インディアンズ戦、6戦目にして初勝利をあげた。

インディアンズの4番手として1イニングを投げたダニス・バエスはこの試合がメジャーデビュー。1999年のキューバ、ナショナルチームの一員で、1450万ドルでインディアンズと契約した。今朝、3Aのバッファローから緊急招集されたばかりで、2四球を出しながらも無失点に抑えた。

●イチローが止まらない!19試合連続ヒット!
▼AL【○MARINERS 7-5 ●BLUE JAYS】

1番打者として打席に入ったイチローは、ブルージェイズ先発のエステバン・ローアイザの初球を叩き、いきなり2塁打。3打席目には3塁打、4打席目にはまたヒットを放ち、昨日に引き続きあわやサイクルヒットの大活躍。ただ、2打席目と5打席目のは死球を受けた。5打席目の出塁の時、飛び出してしまい、1,2塁間に挟まれるというミスも犯したが、イチローのバットは1番打者としてマリナーズを引っ張っているのは誰の目から見ても明らか。

ローアイザが6回を投げ、11安打7失点なら、マリナーズ先発のジェイミー・モイヤーは同じく6回を投げ、8安打5失点。最後は両チームのブルペンの差が出た。佐々木主浩が17セーブ目をあげている。

なお、ブルージェイズ期待の若手、バーノン・ウェルズは今季2試合目の出場で今季初ホームランを放った。

●プロコペック、初めてのブレーブス戦で勝利!
去年もメジャーで投げているが、実質ルーキーのプロコペック。▼NL【●BRAVES 1-3 ○DODGERS】

オーストラリア出身の23歳右腕、ルーク・プロコペックが7回を3安打1失点に抑え、今季4勝目をマーク。ブレーブス先発のグレッグ・マダックスの立ち上がりを責めて取った3点を守りきった。公式戦ではブレーブスと初対戦だが、スプリングトレーニングでブレーブス相手に投げており、その時もいいピッチングを披露している。

マダックスは7回を7安打3失点、ここまでの防御率が2.63と決して悪くない。しかし、マダックスが投げたここ5試合のうちの4試合は、平均して1点の援護しかない。これではさすがのマダックスも苦しい。貧打のブレーブス打線だが、キルビオ・ベラスが2日前の試合で3塁へヘッドスライディングした際、左手人差し指を痛め、この日で2試合連続欠場。もうしばらくで復帰の予定だが、ブレーブスとしては今が耐え時である。

復帰の待たれるジョン・スモルツは5月10日にシングルAのメコン・ブレーブスで先発し、5回を投げ4安打1失点。63球を投げ、5奪三振で無四球。メジャー復帰は当初の予定だった4月15日から4月17日になりそう。スモルツのメジャーリーグでの登板は1999年のワールドシリーズ第4戦以来となる。

●ジョンソン、146球も投げて12奪三振!
▼NL【●PHILLIES 1-6 ○DIAMONDBACKS】

前回の登板で1試合20奪三振をマークしたランディ・ジョンソンがこの日は12奪三振。2試合連続での最多奪三振は1998年のケリー・ウッドの33奪三振がメジャー記録である。この記録に挑戦となったジョンソンだが、記録更新はならなかった。2試合で32奪三振という記録はジョンソンにとっては1997年に続く2回目の記録。現役ではペドロ・マルチネスが1999年と2000年の2回達成しているのみである。その他ではドワイド・グッデン(1984年)、ノーラン・ライアン(1974年)、ルイス・ティアント(1968年)と懐かしい名前が並ぶ。

フィリーズの先発は前回の登板で好投したロバート・パーソンは前の打席で2ランホームランを打たれたレジー・サンダースに死球を当て、これが危険球とみなされ、退場。5回2/3で4安打2失点と好投している最中のことだった。ダイヤモンドバックスは8回にマーク・グレースの満塁ホームランが飛び出し、これがだめ押しとなった。

●どうした!?リベラ、キャリアハイの5失点!
▼AL【○ORIOLES 10-5 ●YANKEES】

延長11回から登板したヤンキースの守護神、マリアーノ・リベラジェフ・コーナインの3ランホームラン含む4安打5失点。これまでリリーフとして339試合に登板してきたリベラにとって最悪の結果となった。2点差で負けている状態で9回裏にポール・オニールの2ランホームランが飛び出し、延長戦にまでもつれ込ませたものの、勝利には結びつけられなかった。

オリオールズの若手、クリス・リチャードがここ6試合で22打数10安打の5打点10得点と大当たり。10安打の中には3本の2塁打と3本の本塁打が含まれている。

■2001.5.13(現地5.12)
●試合結果 〔先がビジター、後がホーム〕
▼National League
●CUBS 2-5 ○CARDINALS
○EXPOS 8-4 ●ROCKIES
●METS 3-10 ○GIANTS
○ASTROS 2-1 ●REDS (Game1)
●ASTROS 4-5 ○REDS (Game2)
●PIRATES 4-5 ○BREWERS
○MARLINS 3-0 ●PADRES
○PHILLIES 6-5 ●DIAMONDBACKS
●BRAVES 0-1 ○DODGERS
▼American League
●ATHLETICS 3-9 ○RED SOX
●ANGELS 1-4 ○TIGERS
●ORIOLES 5-8 ○YANKEES
○MARINERS 11-7 ●BLUE JAYS
○RANGERS 16-6 ●WHITE SOX
●DEVIL RAYS 0-8 ○INDIANDS
○ROYALS 12-4 ●TWINS

●バーネット、9四球ながらノーヒッター!野茂に続き今季2人目!
野茂に続く今季2度目のノーヒッター、バーネット。▼NL【○MARLINS 3-0 ●PADRES】

マーリンズの先発は今季2試合目の登板となるAJ・バーネット。この24歳の右腕がパドレス相手にノーヒッターを達成。9回を投げなんと9四球も出す不安定な内容。トータル129球でストライクが約半分の65球。実質、メジャー3年目のバーネットはここまで先発としてしか起用されてないが、完封どころか、完投さえも一度もない。初完投がこのノーヒッターというわけである。ここまでの通算は7勝10敗。この日の登板がメジャーで22試合目である。

マーリンズの球団としては、バーネットが3人目。アル・ライター(現メッツ)が1996年5月11日に対ロッキーズ戦で、ケビン・ブラウン(現ドジャース)が1997年6月10日に対ジャイアンツ戦でそれぞれ達成している。この偉大な2人の投手のようになれるか、バーネットの今後を注目して見ていかなければならない。

バーネットは初回に四球1個、2回には四球2つと外野フライで1アウト1塁3塁とピンチを迎えるがダブルプレーでしのぐ。3回にはまた四球2つに盗塁、バーネット自身のワイルドピッチでまた1アウト2塁3塁のピンチを迎えるが、ここもしのぐ。

4回は四球1個に死球1個と毎回のようにランナーを2人以上出すバーネットがノーヒッターとは誰も思わないだろう。5回、6回は3者凡退に抑えるが、7回は四球1つ、8回は四球2つ。そして9回、先頭のアレックス・アリアスをライトフライ。続いて代打のサンチアゴ・ペレスを空振りの三振。いよいよあと1人となって迎えたのは代打のフィル・ネビン、最も怖い打者である。このネビンをショートフライに抑え、見事にノーヒッター達成。今季のメジャーリーグでは4月5日の野茂以来2人目である。

祝福にわくマーリンズナイン。バーネットのボールをうけていた捕手は今年からマーリンズに戻ってきたチャールズ・ジョンソン。かつてのライター、ブラウンがノーヒッターを達成した時にマスクをかぶっていたのもこのジョンソンだった。このジョンソンが、3回に2点タイムリー2塁打、5回にはジョンソンの内野安打がパドレス野手陣の送球エラーを引き出し、更に1点追加。バーネットにとってはうれしい追加点だっただろう。

バーネットは9回を投げ、計9四球。ノーヒッターを達成した投手の中で9イニングでの9四球というのは過去最多。1965年8月19日にジム・マローニ(レッズ)が対カブス戦で延長10回でのノーヒッターで10四球を記録している。9回までということでは、これまでは4人が8四球で並んでいた。1938年6月15日、ジョニー・バンダミーア(レッズ)が対ドジャース戦で、1951年5月6日、クリフ・チャンバース(パイレーツ)が対ブレーブス戦で、1970年6月12日、ドック・エリス(パイレーツ)が対パドレス戦で、1974年9月28日、ノーラン・ライアン(エンゼルス)が対ツインズ戦でそれぞれ8四球ノーヒッターを記録している。

●初先発サントス好投でタイガース5連勝!5割ライン復帰!
▼AL【●ANGELS 1-4 ○TIGERS】

タイガースの先発はルーキーのビクター・サントス、メジャー初先発である。6回にアダム・ケネディにヒットを打たれるまでなんと強打エンゼルス打線をノーヒット。6回を1安打無失点と十分に合格点の内容。

タイガース打線は8回からマウンドに上ったエンゼルス、長谷川滋利に襲いかかった。ボビー・ヒギンソンの3塁打から四球2つで満塁。ここで、デイビー・クルーズのタイムリー、ホアン・エンカーナシオンの犠牲フライ、捕手ホゼ・モリーナベンジー・モリーナの実弟)のパスボールでこの回3点をとり、勝負を決めた。長谷川は今季3敗目。

タイガースはここ15試合で12勝。ついに5割ラインに到達。5月にタイガースが5割にいる状況というのはなんと6年ぶり。しかし、この地区にはツインズ、インディアンズというとんでもないチームがいる。この差をいかに埋めていくか。

●絶好調モリスが4連勝で、チームも6連勝!首位カブスへ半ゲーム差!
手術の後遺症なんて全くなし、完全復活のモリス。▼NL【●CUBS 2-5 ○CARDINALS】

投げてはマット・モリスが7回を5安打2失点で4連勝。今季の成績を5勝2敗とした。今季はこの試合で8試合目の登板だが、2試合目の登板からの7試合では防御率が1.38と抜群の安定感を誇る。

打つ方では、アルバート・プホルスが12号ホームラン含む5打数3安打、JD・ドリューが13号ホームラン含む4打数3安打とチームを引っ張る。この他にもフェルナンド・ビーニャジム・エドモンズがそれぞれ2安打を放つなど、打線もかみ合っている。

対するカブスは先発ジョン・リーバーが6回を11安打3失点で今季2敗目。カブスは3連敗で、2位カージナルスに半ゲーム差と迫られている。

●イチロー、あわやサイクルヒットの大活躍!
▼AL【○MARINERS 11-7 ●BLUE JAYS】

イチローが額面通りの大活躍。この日も2塁打、3塁打含む6打数4安打で、あとホームランが出ればサイクルヒットという内容。18試合連続ヒットで、マリナーズのここまでの36試合で実に34試合でヒットを打っている。ここまで積み上げた59安打もメジャーリーグトップ。

序盤に7点と大量リードを奪ったマリナーズだが、5回表に先発フレディ・ガルシアがブルージェイズ打線に捕まった。トニー・バティスタバーノン・ウェルズへ連続四球を与えてから、ガルシアがおかしくなり、ジェフ・フライカルロス・デルガドブラッド・フルマーらのタイムリーが飛び出し、この回一挙6点。ガルシアは勝ち投手の権利取得前にマウンドを降りた。

しかし、その後追加点を重ねたマリナーズが最後にはセーブの付かない場面で佐々木を投入し、逃げ切った。

●白熱投手戦!決めたのはシェフィールドの1発!
▼NL【●BRAVES 0-1 ○DODGERS】

0対0の投手戦のまま、試合は9回裏。ドジャースの主砲、ゲーリー・シェフィールドは、替わったばかりのマット・ホワイトサイドからサヨナラホームラン。今季11号ホームランは値千金の一発となった。

ドジャースの先発は実績あるケビン・ブラウンに対し、ブレーブス先発はメジャー初先発のジェイソン・マーキス。150キロを超える速球が持ち味の22歳のマーキスはブラウンに負けない素晴らしいピッチングを披露した。マーキスは6回を投げ2安打無失点の5奪三振。今後が期待の持てる内容だ。一方、ブラウンは8回を3安打無失点の9奪三振。勝利を得ることは出来なかったが、ブラウンの防御率は1.09と驚くべき内容。

出遅れていたドジャースのサード、エイドリアン・ベルトレイがこの試合から復帰。3打数1安打だった。

●アルー監督に66歳のバースデイ勝利をプレゼント!
将来有望のブラディミール・ゲレーロ。▼NL【○EXPOS 8-4 ●ROCKIES】

エクスポズは先発トニー・アーマスが初回に一挙4点をとられ苦しい内容だったが、4本のホームランで逆転。エクスポズのフィリッペ・アルー監督の66歳の誕生日を白星で飾った。

トッド・ヘルトンの3ランホームラン、トッド・ウォーカーのソロホームランで先制したロッキーズだったが、追いかけるエクスポズは3回にブラディミール・ゲレーロに今季6号となるホームランが飛び出し、反撃開始。3回にはリー・スティーブンスの2点タイムリー2塁打、ゲレーロのタイムリーヒットで同点。さらに、6回にはホゼ・ビドロマイケル・バレットのホームランで勝ち越し、7回にはジェフ・ブラムの2ランホームランがだめ押しとなった。

ロッキーズは7回に投手のマイク・ハンプトンが代打で登場し、センターフライに倒れている。

●A・ロドリゲスが史上5番目の若さで通算200本塁打!
▼AL【○RANGERS 16-6 ●WHITE SOX】

通算200本塁打まであと1本で当たりの止まっていたアレックス・ロドリゲスがこの日2本のホームランを放ち、通算本塁打を201本まで伸ばした。25歳と289日での200本塁打到達は史上5番目。ちなみに今までの記録は、メル・オットーが1934年に25歳と144日で達成したのが史上最速。続いて1957年のエディー・マシューズが25歳243日、1933年のジミー・フォックスが25歳と267日、1957年のミッキー・マントルが25歳と280日と続いている。そうそうたるメンバーである。

この試合はレンジャーズが初回から、A・ロドリゲスが通算200本塁打を始めとして、ゲーブ・キャプラーケン・カミニティにもホームランが飛び出し、2回までに8点を取るなど打線の大爆発でレンジャーズらしい勝ち方をした。

●連敗ストップ!ペドロが12奪三振で5勝0敗!
▼AL【●ATHLETICS 3-9 ○RED SOX】

この日、19安打と大当たりのレッドソックス打線とは対照的にペドロ・マルチネスに3安打に抑えられたアスレティックス打線。しかし、6回に死球とヒットでつかんだチャンスでジェイソン・ジオンビーの3ランホームランで一矢報いる。ペドロにとっては今季初ホームランを喫した。しかし、ペドロは7回を投げ3安打3失点で今季5勝目をマーク。
ここまで3連敗だったレッドソックスもトロット・ニクソンがホームラン含む5打数4安打、マニー・ラミレスもホームラン含む4打数2安打。ホゼ・オファーマンカール・エバレットダンテ・ビシェットもそれぞれ3安打を放っている。

■2001.5.12(現地5.11)
●試合結果 〔先がビジター、後がホーム〕
▼National League
○PIRATES 3-0 ●BREWERS
●CUBS 2-7 ○CARDINALS
●EXPOS 4-13 ○ROCKIES
●MARLINS 6-7 ○PADRES
○PHILLIES 5-1 ●DIAMONDBACKS
○BRAVES 5-1 ●DODGERS
●METS 2-3 ○GIANTS
▼American League
○ATHLETICS 7-6 ●RED SOX
●DEVIL RAYS 6-10 ○INDIANDS
●ANGELS 6-7 ○TIGERS
●ORIOLES 5-14 ○YANKEES
○MARINERS 7-2 ●BLUE JAYS
●RANGERS 5-6 ○WHITE SOX
●ROYALS 4-5 ○TWINS

●グランビル、リーがそれぞれ2発で全打点を叩き出す!
かつてのアリゾナの至宝がフィラデルフィアで開花。▼NL【○PHILLIES 5-1 ●DIAMONDBACKS】

ダイヤモンドバックスの先発はカート・シリング。そのシリングに対して、1番のダグ・グランビルが初回先頭打者ホームランで応戦。3回の先頭打者として、この日2度目の打席に立ったグランビルはさらにホームランを放ち、2打席の連発。6回と9回には今度はトラビス・リーが2打席連続のホームラン。9回にはさらにグランビルのタイムリーが飛び出し、この2人だけでチームの全打点をマークした。

昨年7月26日まではフィリーズのユニフォームを着ていたシリング。優勝できるチームに移りたいという彼の希望が実り、ダイヤモンドバックスへ移籍したのは記憶に新しい。シリングの入ったダイヤモンドバックスは混戦のナショナルリーグ西地区で下位に低迷。一方、シリングの抜けたフィリーズは若手の活躍で東地区の首位をキープ。この地区の本命、ブレーブス、メッツが低迷ながら、フィリーズの大躍進は特筆すべきである。なお、シリングがホームランを打たれたリーとはシリングとの交換相手だった。

●ホームラン8発の乱れ打ち!バレンティンが決めた!
▼AL【●RANGERS 5-6 ○WHITE SOX】

5対5のまま、延長戦にもつれ込んだ10回裏、ホゼ・バレンティンのこの日2本目のホームランがサヨナラホームランとなり、ホワイトソックスが勝利をものにした。

ホワイトソックス先発はデビッド・ウェルズ。5対3とリードして迎えた9回に、ルーベン・マテオの2ランホームランが飛び出し同点。ウェルズは前回の登板に引き続いて、9回を投げながら勝利をものにすることは出来なかった。9回を投げ、127球で10安打5失点。

注目のアレックス・ロドリゲスはここ5試合で23打数4安打と低迷。なお、マジリオ・オルドニェスは2日で3ホームランと好調である。

●ヒギンソンがサヨナラホームラン!タイガースはここ14試合で11勝!
チームの柱、ボビー・ヒギンソン。▼AL【●ANGELS 6-7 ○TIGERS】

シーズン開幕前にタイガースと4年の契約延長をしたばかりのボビー・ヒギンソンが延長11回にサヨナラホームランを放ち、試合を決めた。ヒギンソンはレフトの守備でも素晴らしいプレーを見せる。延長10回、エンゼルスがヒットと犠牲バントで1アウト2塁とチャンスをつかんだ。ここで、ダリン・アースタッドがレフト前に運ぶと、2塁ランナーのオルランド・パルメイロは当然ホームを狙う。しかし、ヒギンソンの好返球でホームタッチアウト。まさにこの日はヒギンソンの日になった。

この日、タイガース監督のフィル・ガーナーは実娘の大学の卒業式で、替わりにベンチコーチのダグ・マンソリーノが采配を振るった。

●リバスがサヨナラヒット!ツインズが粘り勝ち!
▼AL【●ROYALS 4-5 ○TWINS】

ツインズがリードされながらも粘り強く追いつき、延長11回裏には、2アウトランナーなしの場面からクリスチャン・グーズマンが2塁打で更に送球エラーがあり、3塁まで進み2アウト3塁。続くルイス・リバスがセンター前に運び、サヨナラ勝ち。今季の好調を象徴する試合となった。

1対3とリードされたツインズは8回裏、コーリー・コスキーダグ・ミントケイビッチの連続ホームランで同点。延長10回にはロイヤルズがカルロス・ベルトランの犠牲フライで1点を取ったが、その裏にはマット・ロートンのホームランで同点に追いつく。引き離しても追いついてくるツインズの強さは本物に違いない。

●リトルがメジャー初ホームラン!代役を見事に果たす!
▼NL【●EXPOS 4-13 ○ROCKIES】

祖父の葬儀でカナダに帰ったラリー・ウォーカーの替わりにライトに入ったロッキーズの新鋭、マーク・リトルが2回にメジャー初ホームラン。8回にはこの日2本目のホームランと1試合2発含む5打数4安打の大活躍。ラリー・ウォーカーの代役を見事に果たした。

ロッキーズ先発のデニー・ネイグルは7回6安打3失点。一方のエクスポズ先発はクリス・ピーターズ。3回を投げ8安打6失点。エクスポズは投手陣の立て直しが必要。3Aで伊良部秀輝が登板。6回を6安打2失点で負け投手になったという情報も入ってきた。先発入りが噂される吉井理人と共に日本人選手がエクスポズ先発陣を救うことが出来るか。

●カイルが好投!ドリューもチームトップの12号!
カージナルスのエース、ダリル・カイル。▼NL【●CUBS 2-7 ○CARDINALS】

カージナルス先発のダリル・カイルが7回を6安打2失点と好投。これで5連勝となり、5勝2敗。地区首位を走るカブスとの直接対決で勝利を収めた。

カイルは初回、エリック・ヤングに先頭打者ホームランを打たれたものの、2回からカージナルス打線が爆発。JD・ドリューの12号ソロホームランに加え、フェルナンド・ビーニャの2点タイムリー。5回にはルーキーのアルバート・プーホルスが犠牲フライ、ドリューのタイムリー、そして、クレイグ・パケットの2ランホームランでカイルに7点をプレゼントした。

●グウィン、クルーズが故障者リスト入り!

パドレスのトニー・グウィンが右膝の裏の腱を再度痛め、今季2度目の故障者リスト入り。戦列に復帰して3日後にまた故障者リスト入りは非常に苦しいところだ。43歳のリッキー・ヘンダーソンがまだまだ元気なだけに、41歳のグウィンもまだ大丈夫のはずだ。復活を期待。

なお、ブルージェイズのホゼ・クルーズ・ジュニアも腰痛で故障者リスト入り。今季は非常に好調で19試合連続ヒットも記録している。

●暴投王、アンキールがマイナー落ち!
リック・アンキール
21歳の期待の左腕、リック・アンキールのマイナー落ちが決まった。今季6回の先発でいずれも5回を持つことなく降板。1勝2敗で防御率7.13。24回を投げ、四球が25個と死球が3個。ワイルドピッチは6つと暴投王の名を欲しいままにしている。昨年のディビジョンプレーオフでは1回に5つのワイルドピッチと大荒れに荒れた。このアンキールがそれでもメジャーに残れるのはその高い将来性からだ。本人もこのマイナー落ちは前向きに捕らえており、メジャーへの再昇格の際には、さらにパワーアップした姿で登場することだろう。

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