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MLB EXPRESS REVIEW |
★2001.4.16〜4.20★ | [MLB EXPRESS REVIEW] |
■2001.4.20(現地4.19) |
●6時間にも及ぶ熱戦は延長17回に決着がつきました! ▼AL【YANKEES 6-5 BLUE JAYS】 延長17回表にポール・オニールのタイムリーが飛び出し、2塁からチャック・ノブロックがホームを踏み勝ち越しの1点を取り、ようやく5時間57分にもおよぶ熱戦に終止符が打たれた。これほどまでに長いゲームというのはブルージェイズ創立以来初のことである。試合開始時にはトロント・スカイドームに24684人のファンが押し掛けていたものの、試合が終わった午前1時には約1500人のファンしかいなかった。 この日の先発は、ヤンキースがロジャー・クレメンス、ブルージェイズがジョー・ハミルトン。ブルージェイズ打線は3回に1本の3塁打、2本の2塁打を含む5安打を集中させ、クレメンスから一挙5点を奪った。一方ヤンキースも5回に飛び出したデービッド・ジャスティスのホームランを含んで5回までに5点を取り同点。両先発投手は6回でマウンドを降りたが、その後の投手が好投し、試合は延長17回までもつれる展開となった。 ●ネイグル、ナショナルリーグで100勝目! ▼NL【ROCKIES 4-0 PADRES】 ロッキーズ先発はデニー・ネイグル。6回を投げ3安打3四球の5奪三振で今季2勝目。ネイグル自身にとっては通算107勝目なのだが、主にナショナルリーグで投げていたのもあり、この勝利がナショナルリーグでは100勝目となる。ネイグルの後を引き継いだ3投手での完封リレー。昨日の先発、マイク・ハンプトンの好投で完封リレーしたのに続いての完封リレーとなる。 前回のダイヤモンドバックス戦で1試合3本塁打を記録したトッド・ホランズワースがホームラン、捕手のベン・ペトリックにもホームランが飛び出している。その他にも、この日1番を打ったメジャー2年目のホアン・ピエールが5打数4安打の大活躍も見せた。 パドレスでは先日メジャーに昇格したばかりのリッキー・ヘンダーソンがスタメンに今年初めて名を連ねた。ここまでの2試合は代打での出場にとどまっていた。この日は4打数0安打。42歳の再スタートは始まったばかりである。 ●ウェルズ、100球で完投勝利、今季2勝目! ▼AL【WHITE SOX 3-1 TIGERS】 昨年の20勝投手が素晴らしいピッチングを見せた。すでに38歳でありながらまだまだ元気なサウスポーのデビッド・ウェルズ。8回にホセ・マシアスの2塁打で1点を奪われたが、終わってみれば球数100球での完投勝利。しかもそのうち、81球はストライクという内容。ウェルズにとって、この日の完投はキャリア46回目のものとなった。 ●投手戦!ガルシアがバルデスに投げ勝つ! ▼AL【MARINERS 3-2 ANGELS】 マリナーズ先発のフレディ・ガルシア、エンゼルス先発のイシュメール・バルデスの2人が好投し、5回まで0行進で進んだ。試合が動いたのが6回裏、注目のイチローがその発端である。初回の第1打席で早々とヒットを打ち、14試合連続ヒットを記録したが、6回の第3打席にもヒットで出塁すると、即2塁へ盗塁。その後、ジョン・オルルドのタイムリーが飛び出し、この試合の初得点に大きく関わった。イチローの連続試合ヒットのことが話題になるが、チームの勝利につながる働きを1番打者としてしっかりと見せているということも素晴らしいことである。結局この試合はマリナーズが3対1とリードして最後は佐々木主浩にマウンドを任せるが、ティム・サーモンにホームランを浴びるもののこの回を抑え、今季8セーブ目。 この勝利でマリナーズは16試合を戦い、12勝4敗の好成績。1点差ゲームでの勝利数はこれで4つを数え、非常に競り合いに強いチームといえる。しかし、マリナーズの属するアメリカンリーグ西地区は優勝候補がひしめく地区であり、いくらゲーム差を引き離していても安全とはいえない。マリナーズにとって不安な要素としては手を痛め、この日まで12打数無安打の不調に陥っているエドガー・マルチネスだ。マルチネスの復調がマリナーズにとっては待たれるところだ。 ●ペドロ・マルチネス、6回で13奪三振! ▼AL【RED SOX 8-3 DEVIL RAYS】 レッドソックス先発のペドロ・マルチネスが6回を投げ、9安打3失点という内容ながら、13奪三振を奪う好投。ブライアン・ドーバックの3試合連続ホームランも飛び出し、5連勝を飾った。 デビルレイズは移籍発言で注目されたビニー・キャスティーヤがここのところ26打数無安打と極度のスランプに陥っている。しかも、ペドロに対してはここまで20回対戦して無安打で12三振を奪われている。デビルレイズの新監督ハル・マクレーにとっては頭の痛い問題になっている。さあ、ここからどう立て直すか。 ●その他の試合結果 ▼NL【MARLINS 5-2 EXPOS】 ▼NL【DODGERS 10-1 GIANTS】 ▼AL【INDIANS 11-5 ORIOLES】 ▼AL【RANGERS 9-5 ANGELS】 ●B・ウイリアムスが帰ってきます! 父親の状態が悪いということで、生まれ故郷プエルトリコに帰っていたヤンキースの主砲バーニー・ウイリアムスが明日の試合から復帰するようである。ウイリアムスは10試合欠場したことになる。 ヤンキース情報としてはもう一つ。マイナーリーガーでありながら、ヤンキースと6年間1700万ドルで契約したドリュー・ヘンソンが左手の怪我で4週間から6週間、プレーできなくなった。未来のヤンキースのサードを守るとされている男である。じっくりと直してもらいたい。 |
■2001.4.19(現地4.18) | ||||||||||||||||||||||||
●好投グラビン、貧打ブレーブスに勝利導く! ▼NL【BRAVES 1-0 MARLINS】 チッパー・ジョーンズ、アンドリュー・ジョーンズというスラッガーを抱えてながら、開幕から極度の貧打に泣くブレーブス。チーム打率は.221、ここまでの16試合で4点以上得点した試合はわずか2試合しかない。それでありながら、チームが5割ライン近くをキープできるのは、ベテランの2人の投手がいるからだ。一人は、ここまで3試合20イニングを投げて、いまだ無失点無四球のグレッグ・マダックス、そして、今日投げたサウスポー、トム・グラビンである。 グラビンは7回を投げ、3安打4四球で6奪三振という内容で危なげなく無失点に抑えた。ランナーに3塁を踏ませたのは7回表の1回だけ。8回にマウンドに上ったマイク・レムリンジャーは2奪三振を奪い、続く9回には抑えのジョン・ロッカー。最後はセンター、アンドリュー・ジョーンズのファインプレーも飛び出し、完封リレー。初回に内野ゴロの間に入れた1点を守りきった。 マーリンズ先発のライアン・デンプスターは7回を4安打と好投したものの、初回に出した2つの四球がこの日唯一の得点につながり、苦汁をなめる結果となった。 ●今季初のダブルヘッダー!共にファセロが締めた! ▼NL【CUBS 4-3 PHILLIES】----GAME1 ▼NL【CUBS 5-3 PHILLIES】----GAME2 2日前に雪で試合が中止になったため、この日にダブルヘッダーで試合を消化することになった。今季メジャーリーグで初のダブルヘッダーである。 カブスの第1戦先発はケビン・タパニ、第2戦先発はジェイソン・ブレイ。この2人が共に勝ち、ナショナルリーグの投手で今季3勝した初めての投手になった。その両試合を締めたのは今季からカブスのストッパーになったばかりの38歳のサウスポー、ジェフ・ファセロであった。昨年までわずか10セーブしかあげたことのない投手で、主に先発で活躍してきた投手である。この日の2セーブで早くも今季8セーブ。昨日は救援失敗したが、その借りを見事に返した。 ●イチロー、新人球団記録の13試合連続ヒットをホームランで飾った! ▼AL【RANGERS 8-6 MARINERS】 チームは負けたもの、イチローが第4打席にソロホームランを放ち、マリナーズの新人記録である12試合連続ヒットを更新する13試合連続ヒットを記録。チーム状態のいいマリナーズの中でイチローがこの記録をどこまで続けられるか非常に期待。 試合開始から両先発投手がピリッとしない内容で、打撃戦。マリナーズ先発のブレッド・トムコに続いて2番手としてマウンドに上ったのは2日前に2回とちょっとだけを投げてKOされたアーロン・シーリー。なんと彼のメジャーキャリアの中で初の中継ぎ登板。シーリーは2回を1安打2奪三振の無失点に抑え、試合自体も締まった展開となった。マリナーズとレンジャーズのカードは何点差があっても最後までわからないというのは開幕からの試合で証明されている。マリナーズは1点差まで追いつめるが追いつけなかった。 ●コロン、8回を4安打無失点の剛投ならぬ好投! ▼AL【INDIANS 4-1 ORIOLES】 その速球の威力ではメジャーリーグでもトップクラスに入るインディアンズのバートロ・コロン。コロンは8回を投げ4安打無失点。相手のオリオールズはというとチーム打率2割の貧打。野茂のノーヒッターの相手もオリオールズだった。1番を打つブラディ・アンダーソンも今日も四球を選び、これで5試合連続四球となるが、打率は.148では悲しい。明るいニュースといえば、オリオールズ3番手で投げた、この日がメジャーデビューとなるチャド・パラント。2回を投げ見事無安打無失点に抑えた。 ●8回一挙逆転!強いツインズ! ▼AL【TWINS 5-3 ROYALS】 強いツインズを引っ張るのが、ここまでリーグトップの19四死球で出塁を果たしているマット・ロートンである。この日も1対3でリードされた8回裏、先頭打者としてロートンが四球を選ぶと、堰を切ったかのように、コーリー・コスキー、ダグ・ミントケイビッチ、ボビー・キールティの連続タイムリーが飛び出す。ロイヤルズの守護神、ロベルト・ヘルナンデスが登板する前に逆転した。 ツインズ同様、若い選手がひしめくロイヤルズもマーク・クィーンが打率4割を記録する好調ぶりをはじめ、ジャーメイン・ダイ、カルロス・ベルトランも今日3安打を放つなど、悪い話題ばかりでない。ただ、セットアップに更なる充実が求められる。 ●復活レイノルズ、勝利で飾れず! ▼NL【PIRATES 8-4 ASTROS】 アストロズの先発はシェーン・レイノルズ。昨年は開幕から絶好調だったものの背中を痛め、昨年の7月29日からマウンドに上っておらず、オフの12月にはジョギング中に左膝を痛め、スプリングキャンプにも参加が遅れていた。いわゆる今日は復活のマウンドになる。しかし、レイノルズは復活を飾れず、5回3分の2を9安打7失点。復活勝利はお預けになった。 パイレーツのジョン・バンダーウォールがホームランを含む4打数4安打2打点、アラミス・ラミレスもホームランを含む4打数2安打3打点。バンダーウォールにとって4打数4安打はキャリア2度目である。 ●その他の試合結果 ▼NL【EXPOS 7-1 METS】 ▼NL【BREWERS 7-4 REDS】 ▼NL【CARDINALS 3-1 DIAMONDBACKS】 ▼NL【ROCKIES 8-0 PADRES】 ▼NL【GIANTS 5-4 DODGERS】 ▼AL【WHITE SOX 6-4 TIGERS】 ▼AL【BLUE JAYS 7-2 YANKEES】 ▼AL【RED SOX 9-1 DEVIL RAYS】 ▼AL【ANGELS 3-2 ATHLETICS】 ●シロトカは今季投げられません! オフに決まった大型トレードの一つとして、ホワイトソックスとブルージェイズの間のトレードがあげられられる。デビッド・ウェルズとマイク・シロトカのあのトレードだ。しかし、トレード成立後にシロトカの左肩に異常があることがわかり、ブルージェイズ側がトレード不成立を求めていた。結論から言えば、既にトレードは成立しており、今から戻すことはできない。そのシロトカだが、復活には半年から1年はかかるというのが正式にわかり、シロトカの今季復帰は絶望になった。シーズン開幕すれば、シロトカの投げられないブルージェイズが絶好調で、ウェルズを獲得したホワイトソックスが調子に乗れてない。これも面白いことではある。 ●開幕14試合でデビルレイズの監督が交代!
●ドジャースGM、マローンが責任をとって・・・! 1998年からドジャースのGMの座にいたケビン・マローンがどうやらその座を追われそうだということが報じられた。ケビン・ブラウン、ショーン・グリーンらの大物を獲得したものチーム結果には結びつかなかった責任なのか。後任にはマローンの補佐であるデーブ・ウォーレスが候補に挙がっている。 |
■2001.4.18(現地4.17) |
●ボンズ、通算500号本塁打でチームを勝利に導く! ▼NL【GIANTS 3-2 DODGERS】 この日、サンフランシスコのパシフィックベルパークに集まった41059人の観客の目当てはバリー・ボンズの通算500号本塁打である。 両チームとも初回に1点ずつ取り合い、5回にはゲーリー・シェフィールドの犠牲フライでドジャースが2対1と勝ち越し。ドジャースのペースで進んでいたが、8回裏にその時はやってきた。 それまでの3打席は三振、レフトフライ、ファーストゴロ。ボンズが4回目の打席に立ったときには、3塁には三塁打で出塁したリッチ・オーリリアがいた。舞台は整った。やはり、選ばれた男にはそれにふさわしい舞台が用意されるものだ。ボンズは期待に答えた。ボンズの捕らえた打球は大きな弧を描き、ライトスタンドを飛び越え、海に飛び込んだ。いわゆるスプラッシュヒットである。ボンズのこのホームランでジャイアンツは3対2と勝ち越し、勝利を収めた。 通算500号本塁打を達成したのはメジャー史上17人目。大記録を達成した36歳の外野手は過去3度のMVPを獲得し、オールスターに選ばれること実に9回。今日のセレモニーは数々の名誉を手にしてきた男の一つの通過点である。 ●イチロー、4打数4安打!12試合連続ヒット! ▼AL【MARINERS 6-4 RANGERS】 マリナーズが絶好調である。それを象徴しているのがイチローである。ここまで11試合連続ヒットを打っているイチローはこの日も第1打席にセンター前に運び、あっさり12試合連続ヒットを記録した。マリナーズの新人の12試合連続ヒットは1983年にリッキー・ネルソン、1986年にダニー・タートブルが記録している。ちなみに、アメリカンリーグの新人記録は1997年のノマー・ガルシアパーラで30試合、ナショナルリーグの新人記録は1987年のペニト・サンチアゴで34試合、いわゆるこれがメジャー新人記録である。この日、イチローは4打数4安打。打率も.377となり、リーグ10位にまで上がってきた。しかし、2盗塁を試み、2回ともイバン・ロドリゲスの強肩に刺されるという場面もあった。 シアトルのファンの熱い視線を浴びてるという意味では、イチローとは同格、いやそれ以上なのが、アレックス・ロドリゲス。この日は3打数1安打だが、8回の第4打席にはアーサー・ローズから死球を受けた。この他にも守備の面で、1回には一塁へ悪送球、7回にはゴロをはじくという2つのエラー。このエラー2つとも、マリナーズの得点に絡んでいるというのが悲しい。 最終回には佐々木主浩がマウンドに上がり、ヒットを1本打たれるものの2奪三振を奪う好投。早くも今季7セーブ目。 ●勢いはまだまだ止まらない!ツインズサヨナラ勝ち! ▼AL【TWINS 4-3 ROYALS】 開幕から好調のツインズ。この日も4対5とリードされていながら9回にサヨナラ勝ち。というのもロイヤルズが最終回にマウンドに送ったのは切り札のロベルト・ヘルナンデスではなく、セットアップのジェイソン・グリムズリーであった。「ヘルナンデスはこの3日間で70球も投げている」というのが、ロイヤルズ監督トニー・ミューザーの言い分だ。しかし、これはツインズには幸いした。 9回裏、2本のヒットと犠牲バント、四球でつかんだ1アウト満塁のチャンスでコーリー・コスキーが左中間を破るサヨナラヒット。ツインズの勢いはまだまだ続きそうだ。 ●ダイヤモンドバックス打線が大爆発! ▼NL【DIAMONDBACKS 17-4 CARDINALS】 ルイス・ゴンザレスが初回にホームランを放ち、これが今季早くも10号。この他にもジェイ・ベル、レジー・サンダース、デービッド・デルーシ、エルビエル・デュラーゾもそれぞれホームランを放ち、17対4と大勝した。 ダイヤモンドバックスの圧勝で終わったこの試合、ちょっと変わった珍記録も誕生した。5回までに15対1とリードされていたカージナルスは代打に控え投手のジーン・ステックシュルトを送り、このステックシュウルトが2ランホームランを打ったのだ。彼にとってはメジャー初打席だった。代打で今までメジャーの打席に立ったことのない控え投手が出てきてホームランを打ってしまう、とんだ珍記録である。しかもそれだけでは終わらない。カージナルスの最終回のマウンドに上ったのは野手のボビー・ボニーヤ。1回を3安打の2失点で、エルビエル・デュラーゾにホームランを浴びている。これだけ点差があれば何でもありである。 ●ファセロを捕まえた若いフィリーズ、逆転勝ち! ▼AL【PHILLIES 6-3 CUBS】 カブスのクローザーとして6セーブを記録しているジェフ・ファセロが捕まった。9回、2対3とリードされていたフィリーズは、トラビス・リー、スコット・ローレン、マイク・リーバーサルの3人がそれぞれファセロから四球を選び、1アウト満塁で向かえるのは今季2年目で更なる飛躍を期待されているパット・バール。1998年のドラフトで全米1位で指名された選手である。このバールが二塁打を放ち、逆転。後続も続き、この回4点を奪取。見事、勝利を収めた。 若さがはじけるフィリーズは現在ナショナルリーグ東地区の首位を走っている。 ●ラーキンが引っ張り、レッズ5連勝! ▼NL【REDS 3-2 BREWERS】 相変わらずケン・グリフィー・ジュニアは代打だけの出場。今季はまだヒットも出ていない。そんな中、手首を痛め2試合欠場したものの、チームリーダーであるバリー・ラーキンがこの日も4打数2安打1打点と活躍。これでレッズは5連勝。デニー・グレイブズも今季5セーブ目を記録。あとはグリフィーの復活を待つのみか。 ●大家、7回を無失点に抑え、今季2勝目! ▼AL【RED SOX 10-0 DEVIL RAYS】 好調のレッドソックス。この日は打線が大爆発した。マニー・ラミレスが2本のホームラン、カール・エバレット、ブライアン・ドーバックももそれぞれホームランを放って、10点を取った。投げては先発大家が7回を7安打無失点と抑える好投。2勝目をマークした。 心配なのはデビルレイズ。ここ10試合を3勝7敗。開幕からはトータルで4勝10敗だ。そんな中、サードのビニー・キャスティーヤが移籍を希望する発言をするなど頭の痛い問題が続く。光明はあるのか? ●その他の試合結果 ▼NL【METS 4-0 EXPOS】 ▼NL【MARLINS 3-2 BRAVES】 ▼NL【ROCKIES 9-5 PADRES】 ▼AL【INDIANS 8-1 ORIOLES】 ▼AL【TIGERS 7-4 WHITE SOX】 ▼AL【BLUE JAYS 6-5 YANKEES】 ▼AL【ATHLETICS 5-1 ANGELS】 ●マグワイアが故障者リストへ! 膝の手術後の経過がおもわしくないマーク・マグワイアが故障者リストに入ることが決まった。マグワイアは今季は21打数2安打で打率にすれば.095、本塁打は1本で打点は1点。今まで通り、レギュラーとしてフィールドに戻ってくるのは6月以降になりそうだということらしい。 |
■2001.4.17(現地4.16) |
●A・ロドリゲス、シアトルに帰る! ▼AL【MARINERS 9-7 RANGERS】 多くのブーイングの中、アレックス・ロドリゲスがシアトル・セーフコフィールドに戻ってきた。本人としては、自らがつかんだ権利をフルに使い、その中で決断を下しただけなのだという思いだろう。それらのブーイングに対しては自らのバットでチームを勝利に貢献するしかないし、それは本人が一番わかっているはずだ。なお、A・ロドリゲスの愛称はA-ROD(エイロッド)というが、それを揶揄するように、PAY-ROD(ペイロッド)と呼ばれている。これは笑い話として笑ってあげようではないか。 試合だが、マリナーズ打線はレンジャーズ先発のライアン・グリンに襲いかかり、2回までに6点を奪う猛攻。しかし、打線が売りのレンジャーズはマリナーズ先発のアーロン・シーリーに襲いかかった。3回表に一挙4点を奪い、この回1アウトもとれずにシーリーは降板。しかし、2番手のライアン・フランクリンが、ラファエル・パルメイロのソロホームランに抑える好投。3番手として7回から登板したノーム・チャールトンも7,8回の2イニングで4奪三振を奪う圧巻ともいえる内容。9対5のマリナーズリードで向かえた9回、4点差があるため佐々木の出番がないと思われたが、チャールトンが先頭のラスティ・グリアーに二塁打を打たれたところで佐々木がマウンドへ。ワイルドピッチでグリアーを3塁に進めてしまうが、ランディ・ベラーディを三振、A・ロドリゲスをライトフライに抑えるものの、続くパルメイロに2ランホームランを打たれてしまう。しかし、後続のI・ロドリゲスをサードゴロに抑え、マリナーズは3連勝。今季、メジャー30球団で10勝一番乗りである。 さて、注目のA・ロドリゲスだが、5打数1安打。その1安打は3回の一挙4点を取る口火となるセンター前ヒットだった。イチローは4打数2安打。この2安打は共にチームの得点に結びついている。しかも11試合連続ヒットである。 ●マダックス好投もロッカーが台無しに!でもサヨナラ勝ち! ▼NL【BRAVES 4-3 MARLINS】 ここまで2試合の登板で12イニングを投げ絶好調のグレッグ・マダックス。この日のピッチングも素晴らしかった。4回に1点を奪われるがワイルドピッチ絡みのため自責点はゼロ。8回を投げ5安打6奪三振。この日も無四球で、今季は20イニングを投げ、いまだ四球を出していない。 不調で6番に下がっているアンドリュー・ジョーンズが2試合連続のホームラン。これで復調の兆しを見せるか。 3対1とブレーブスリードで満を持して9回からマウンドに上ったジョン・ロッカーがエリック・オーウェンス、クリス・フロイドに2連打を浴び、ノーアウト1塁3塁。ここでロッカーのワイルドピッチで1点を失い、捕手ポール・バコのパスボールでランナーを進める。そして、マイク・ローウェルのピッチャーゴロの間に同点。マダックスの勝ちはこの瞬間消えた。 しかし、9回裏にリコ・ブローニャのサヨナラヒットが飛び出し、ブレーブスはチーム成績を7勝7敗のタイに戻した。 ●レッドソックス、ヤンキースに3勝1敗! ▼AL【RED SOX 4-3 YANKEES】 アメリカンリーグ東地区のライバル球団同士の注目の対決。レッドソックスの先発は2年間で450万ドルという破格の安さで契約したフランク・カスティーヨだった。カスティーヨは6回をスコット・ブローシャスの2本のヒットのみで、無失点に抑える好投。一方、ヤンキースの先発は6年間で8850万ドルという大型契約をしたマイク・ムシーナ。ムシーナは初回、レッドソックスの1番ダレン・ルイスにいきなり三塁打を打たれ、続くトロット・ニクソンの一塁ゴロの間にホームインされ1点を失った。5回にはルイスのタイムリー、7回には自らのバント処理の際、一塁に悪送球してしまい、さらに1点を失った。結局ムシーナは7回を3失点で降板した。ヤンキースは8回にティノ・マルチネスのソロホームランで一矢を報いるが、そこまでだった。 注目されたこの2チームの4連戦。終わってみればレッドソックスの3勝1敗。この4連戦ではレッドソックスにはホームランが出ていないものの、4戦トータルのスコアでは14対10と勝ち越すなど得点力の高さを見せた。防御率の差もすさまじく、リーグ1位、2位のペドロ、野茂がいるため、チーム防御率は1.97。ヤンキースのチーム防御率は3.89と明らかな差が開いている。打つほうでもこの4戦、1番チャック・ノブロック、2番デレク・ジーター、3番ポール・オニール、4番デービッド・ジャスティスの4人合わせて、63打数8安打、今日に限っては15打数1安打に終わっている。 ●悲劇!ベル、審判をストライクアウト! ▼NL【DIAMONDBACKS 2-1 CARDINALS】 この試合、ジェイ・ベルが1打点1得点とチームの得点に全て絡む大活躍。しかし、6回の守備で悲劇は起こった。センター前に抜けようとする当たりを捕り、ファーストに投げたボールが、二塁塁審ラリー・ヤングの顔面に直撃。ヤングは顔面から出血し、退場。残りの3人の審判で残りのイニングを守り(?)きった。ヤングは14針を縫う怪我だそうだ。 ダイヤモンドバックス先発は突然メジャー昇格を果たしたロバート・エリス。エリスは6回を5安打1失点という内容でメジャー初勝利をもぎとった。 ●打撃開眼!?オルドニャス! ▼NL【METS 4-3 EXPOS】 マイク・ピアザが2打数2安打2四球1打点、レイ・オルドニャスが4打数2安打2打点の活躍でメッツの連敗をストップした。メッツはここ最近の5試合を1勝4敗といわゆる絶不調の状態である。その1勝というのは対ブレーブス戦で0対0のまま延長に入って、オルドニャスのヒットで勝った試合だった。オルドニャスは昨年怪我で途中離脱したが、45試合に出場して9打点しか上げていない。しかし、今年は13試合の出場で既に5打点を上げている。 エクスポズ3番手でマウンドに上った吉井理人が新庄剛志と対戦。結果はショートゴロ。吉井は1回3分の2を投げて2四球ながら無失点。新庄は4打数無安打に終わった。 ●その他の試合結果 ▼NL【PIRATES 3-0 ASTROS】 ▼AL【ORIOLES 6-2 DEVIL RAYS】 ▼AL【ROYALS 5-3 TWINS】 ▼AL【ATHLETICS 6-3 ANGELS】 ●リグレーフィールドに雪!試合中止! この日予定されていたカブス対フィリーズの一戦はリグレーフィールドに雪が降り、試合中止となった。なお、この試合は18日にダブルヘッダーを組むことで消化することも決まった。 |
■2001.4.16(現地4.15) |
●スモールマーケットってどこのこと?ツインズ6連勝で首位独走! ▼AL【TWINS 4-3 WHITE SOX】 今、アメリカンリーグ中地区が熱い。優勝の望みが薄い、金がない、トム・ケリーがずっと監督を務めてていいのかなど、いいニュースがなかったツインズが大躍進。この日も打ってはコーリー・コスキーが4打数4安打と大当たり。投げてはエースであるエリック・ミルトンが7回を6安打の10奪三振、フランク・トーマスの2ランホームラン1本の2失点に抑えた。 昨年、地区優勝を果たしたホワイトソックスでさえもツインズの勢いは止められない。今日投げたミルトンに、ブラッド・ラドキー、ジョー・メイズと先発陣が非常にしっかりしている。打撃陣も若い選手がドンドン台頭してきている。これで開幕から9勝2敗。ダントツの首位独走である。まさしく、今ツインズから目が離せない。とはいってもこの日のツインズ本拠地・メトロドームには9141人しか入ってません。この間は46000人も入ったのに・・・。 ●肘手術から復活!ペレスがもたらした大きな1勝! ▼NL【BRAVES 3-0 PHILLIES】 期待は大きいが、なかなか結果を出せなかったブレーブスの22歳左腕、オダリス・ペレス。そのストレートの威力はボビー・コックス監督も認めるところ。一昨年には開幕から先発ローテーションに入りながら結果を出せず、昨年は肘の手術でボールを握ることが出来なかった。この日は7回を4安打3四死球と力強いピッチングで今季初勝利。この1勝は1999年の6月8日のデビルレイズ戦以来であった。心配の多いブレーブス先発陣にとっては非常に明るいニュースとなった。 また、貧打にあえぐブレーブス打線はブライアン・ジョーダン、アンドリュー・ジョーンズの2本のホームランとラファエル・ファーカルのタイムリーツーベースで3点を援護。今ひとつ乗り切れないブレーブスはここから上昇線を描けるか。 ●まさにシーソーゲーム!レッドソックスが勝利! ▼AL【RED SOX 5-4 YANKEES】 フェンウェイパークでのレッドソックス対ヤンキースの3戦目。第1戦はマニー・ラミレスのサヨナラヒット、第2戦はアルフォンゾ・ソリアーノの大活躍で1勝1敗。この日の第3戦はノーヒッター野茂英雄とアンディ・ペティットの先発で始まった。野茂はホルヘ・ポサダとポール・オニールにホームランを浴びたものの3安打2失点とまあ合格点の内容か。3戦続けての好投でチームの信頼を揺るぎないものにした。ただ、6回にポサダの打球を胸に当てるというアクシデントがあった。その後も投げ、三振を奪い影響のないところをみせたが、心配なことは心配だ。一方、ペティットはキャリア初の14安打を浴び6回を5失点。彼特有のうまい牽制などで要所を締めたのはさすがと言うべきなのか。 レッドソックスは8回から投げた抑えのデレク・ロウが不安定な内容で、ローランド・アローホがマウンドに上り、今季2つ目のセーブをあげた。 ●ホランズワースがサヨナラホーマー含む3本塁打7打点! ▼NL【ROCKIES 10-7 DIAMONDBACKS】 トッド・ホランズワースが大爆発。6回にダイヤモンドバックス先発のカート・シリングからまず1発。続いて2番手のグレッグ・スウェンデルから1発。最後は7対7で延長にもつれ込んだ10回裏、抑えの切り札、マット・マンテイの155キロの剛速球をクアーズフィールドのライト側のロッキーズ・ブルペンにぶち込んでサヨナラ勝ち。 この他にもマット・ウイリアムスが1本塁打含む5打数3安打。9回にはエルビエル・デュラーソの同点2ランホームランが飛び出すなど、追いつ追われつの好ゲームとなった。これもクアーズフィールドならでは。なお、この試合ではルイス・ゴンザレスは4打数0安打である。 ●A・ロドリゲスの取り扱いにはご注意を! ▼AL【RANGERS 10-8 ATHLETICS】 アスレティックス戦までは絶好調とはほど遠い位置にいたアレックス・ロドリゲスだが、ここに来てまさに絶好調。アスレティックス3連戦で4本の本塁打含め、計10打数6安打の13打点。だてに2億5200万ドルの契約は勝ち取っていない。 打線は凄いが、投手陣が課題のレンジャーズ。この日先発のダレン・オリバーは5回で6失点を奪われる内容ながら、今季早くも3勝目。ちなみに防御率は5.17。1点に抑えても負ける投手がいるのに・・・。投手が勝つには運も必要なんだ。 ●ボンズ、通算499本塁打! ▼NL【BREWERS 7-4 GIANTS】 この日の主役はあくまでもバリー・ボンズです。チームが負けようが、ブリュワーズのジェフリー・ハモンズが逆転3ランホームランを打とうが、ボンズの通算499本塁打は素晴らしい。続いては地元サンフランシスコへ戻っての12連戦。500本塁打を打って殿堂入りしなかった選手はいません。改めて、ボンズに最敬礼。 ●長谷川火だるま!イチロー10試合連続ヒットに初盗塁! ▼AL【MARINERS 7-5 ANGELS】 好調のマリナーズの餌食になったのはエンゼルスの長谷川滋利だった。8回の頭からマウンドに上った長谷川は先頭のマーク・マクレモアを四球で歩かせてから、打席にはイチロー。イチローはファーストゴロに抑えたものの、続くマイク・キャメロン、エドガー・マルチネス、ジョン・オルルド、ブレッド・ブーンに4連打を浴び交代。3分の1を投げ4安打5失点と散々な内容。結局イチロー以外の打者からはアウトをとれなかった。マリナーズはこの回に一気に6点を取った。 最後はジェフ・ネルソンが締め、佐々木の出番はなかった。さて、注目のイチローだが、最初の4打席はヒットがなかったが、最終回に三遊間を破るヒットを打ち、これで10試合連続ヒット。しかもその後、メジャー初盗塁も決めた。 ●ブラウンの左肘に死球!でも本人は「大丈夫」! ▼NL【DODGERS 5-4 PADRES】 5回を投げ、4失点だったドジャース先発のケビン・ブラウン。6回表に打席に立ったブラウンはパドレス2番手のロドニー・マイヤーズから左肘に死球を受けた。結局、大事をとりドジャースはブラウンの代走にアンディー・アシュビーを送った。この回にドジャース打線は3点を奪い逆転。ブラウンに白星をプレゼントした。心配なのはブラウンの左肘だが、本人は大丈夫とのこと。次の登板も予定通り投げるらしい。 ●その他の試合結果 ▼NL【REDS 3-1 METS】 ▼NL【MARLINS 6-3 EXPOS】 ▼NL【CUBS 5-1 PIRATES】 ▼NL【CARDINALS 6-5 ASTROS】 ▼AL【ROYALS 4-2 BLUE JAYS】 ▼AL【DEVIL RAYS 7-4 ORIOLES】 ●走る伝説、リッキー・ヘンダーソンが帰ってくるぞ! サンディエゴ・パドレスの開幕メジャーのメンバーから漏れたリッキー・ヘンダーソンのメジャー昇格が決まった。ヘンダーソンの23年目のメジャーシーズンが始まろうとしている。すでに42歳だが、まだまだ元気。あと3つの四球でベーブ・ルースのメジャー記録2062を抜くことになるし、あと68得点でタイ・カップの記録2245点を抜くことになる。また、あと86本のヒットでメジャー史上25人目の3000本安打達成となる。彼の1370盗塁はすでにメジャー記録。これからの彼の盗塁一つ一つが記録更新となる。まさに走る伝説だ。1996年のパドレスの地区優勝にも中心メンバーとして活躍した経験を持つ。 |
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