Others 5


8.Trader Horne

trader_h.JPG - 8,915Bytes「MORNING WAY」

1. JENNY MAY  2. CHILDREN OF OARE
3. THREE RINGS FOR ELVEN KINGS  4. GROWING MAN 
5. DOWN AND OUT BLUES  6. THE MIXED UP KIND 
7. BETTER THAN TODAY  8. IN MY LONELINESS 
9. SHEENA  10. THE MUTANT 
11. MORNING WAY  12. VELVET TO ATONE 
13. LUKE THAT NEVER WAS 


 このグループをプログレ・バンドと呼ぶのは間違いでしょう.その音楽性はごく正統的なブリティッシュ・フォーク・ロック.でも,わたしがこのアルバムを聴いたきっかけはKing Crimson,Ian McDonaldにあるので,まあここで扱っても間違いはないでしょう.
 トレイダー・ホーンは元フェアポート・コンヴェンションのジュディ・ダイブルと元ゼムのジャッキー・マコーレイが結成したグループで,紛れもないブリティッシュ・フォーク・バンド.
 ただ,このジュディ・ダイブル.1969年当時,Ian McDonaldの恋人だったそうで,その縁からKing Crimsonのベスト・アルバム「新世代への啓示」に収録されている「風に語りて」では,彼女がヴォーカルを担当しています.オリジナルとは違った魅力があり,ジュディ・ダイブルの名前がしっかり記憶にインプットされてしまいました.(<ホラ,Crimsonにつながったでしょ)
 そうしたきっかけで聴いたトレイダー・ホーンですが,一聴して大のお気に入りになってしまいました.全編に漂うそこはかとない哀愁.やっていることは正統的なフォーク・ロック,扱っているモチーフはメルヘンチックなものも多く,ポップな味付けの曲もありけっして暗い雰囲気ではないのに,哀しいまでの透明感がこのアルバムを支配しています.

 メロウ・キャンドル,チューダー・ロッジetc...このアルバムとの出会いがなければ,ブリティッシュ・フォークの世界を覗くことはなかったかもしれません.その意味でも思い出深い一枚です.


next

back to lists


top