ワチャーザのカルト
Cult of Wachaza

T:神話と歴史 U:カルトの生態 V:世界におけるカルト W:入信者 X:侍祭
Y:戦匠 Z:特殊ルーン魔術 [:下位カルト \:友好カルト ]:メモ

Non Official written by Nicholas Effingham: This Japanese Version is only for personal use, English Version is on His Site of Address
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 T.神話と歴史

 古代においては、海は今より静かなところで、世界が海の真中にむかって傾斜していくわけではなかった。「海の君主」マガスタは「大洋の姫」とその僕の者が死んだことを耳にした。落胆して、マガスタは自分の召使であるグリンドンをこの不安の源を探り出すために派遣した。グリンドンの腹がマガスタの宮廷まで漂着すると、「海の王」は海に響き渡るほど怒号して、その音は海洋を襲う猛る嵐たちの元にまで聞こえた。マガスタは諸洋の力を結集して自分の召使と宮廷の者を殺した下手人を探した。彼はその女が自分の罠に誘い込んだ全ての者の骨と肉に囲まれている姿を海溝の奥に見出した。暗く、謎めいた美しさを用いて、この殺し屋はマガスタをも自分の罠に誘い込もうとした。彼はこれに乗り、女妖魔は彼が近づいてくるのに気付き、彼を捕まえられたと思って喜んだ。彼らは抱き合い、彼女が長く黒い爪を彼の背中に突き入れようとしている間に、彼は拳を彼女の魂Soulの中に撃ち込んで、自分の手の周りにその魂を巻きつけた。これを彼女から奪い取ることで、彼は女の性質を変換し、彼女から力を奪った。彼の慈悲により彼女の霊Spiritそのものは、彼の力の元に屈服した。しかしこの二人の交わりにより、偉大で力ある子供が生まれた。彼の名前がワチャーザである。

 彼は以前には見られることのなかった種類の存在だった。暗黒の存在でも水の存在でもなく、暗黒と水双方からなる存在であり、両者の最悪の部分から生まれた。彼の母親である「泥棒女神」は彼の父親に生のために死の力を用いるように強要されたが、ワチャーザは死のためにのみ死を用いた。彼は武器と魔術双方の達人であり、抑制されない激怒と暗黒の邪悪な呪いを知っていた。彼は誕生の後の最初の数時間で、百もの敵を打ち負かした。そして自分の要求に応える役目を果たす召使たちを捕まえていた。最後には、マガスタが、ただ彼がそうする力を持つということのみの理由から彼の後見人となるように強いられた。しかしこれはマガスタが望むところではなかった。みゅうみゅう泣く幼児が彼を狂気の瀬戸際にまで追い詰めたし、マガスタは海洋の首長としての正当な地位に戻ることに焦がれた。その者が彼自身の息子であるにもかかわらず、彼は息子を自分の秘密の「人食い鮫Eat−Shark」の海へと放り入れた。そこは全てのもっとも忌まわしい海洋の秘密と産物が見出されるところだった。マガスタは一年に一回だけそこを訪れたが、その間「玉座」は空であり、嵐たちが海を暴れまわり、海流たちが荒廃を産んだ。ワチャーザは「暗黒の海」の宮殿に住み、「地界」の間道をしばしば歩み、スティクスと「地獄」を訪問した。これらの地で彼はデイホール族や邪悪な生物と密約を結び、「海の神々」が敢えて想像すらしないような魔術を「暗黒の神々」から学んだ。ワチャーザは三叉戟Tridentの考案者で、彼は武器鍛造の術を「地獄」の精霊たちの指導の元に学んだ。

 ワチャーザは「人食い鮫」の海にいる邪悪な怪物たちと戦い、鋼鉄で武装した支配権を主張した。「死」の苦痛か、ワチャーザの私室に永遠に閉じ込められることを覚悟して彼の支配に挑戦しようとする者はいなかった。しばらく後には、ワチャーザは退屈して外の海洋へと乗り出した。そこに彼は父親の領海を見出し、統治する権利を要求するためにマガスタの元に向った。マガスタは自分の息子に会って驚いたが、自分の価値を証明すれば受け入れることを正当に伝えた。ワチャーザはマガスタを「知恵の泉」へと送り、彼のいない間、代理として支配し、良く務めを果たした。マガスタが戻ってきた時には、彼の息子が行ってきたことと彼が良く果たしてきたことを目にした。マガスタはワチャーザに自分の一族と宮廷の中に場所を認め、もはや自分自身の息子の巻き起こす修羅場を恐れなくなった。

 ワチャーザはかつて恐れられ、そして今でも恐れられている神である。彼はマガスタの息子だったが、彼に話しかける神は一人もいなかった。なぜなら彼は最も暗い深淵から来た、信じがたいほど恐ろしい存在だったからである。しかししまいには、怪物を退治したり、侵略軍をずたずたに分断したり、神の血を引く敵を暗殺したりする時に、全ての者にとって援助を求める頼みの綱となった。(多くの者は仲介者を利用したが)「混沌」が侵略してきた際には、ワチャーザは接近してくる獣たちを討つために呼び出された。ワチャーザは「悪魔」の破壊した「海の心臓部」へと向い、前衛へと吐き出された怪物たちの動きを止めた。かつてと同じく偉大であったワチャーザには、「虚無」の穴に開いたうちの三つの角のみ守ることができたので、これらの角から押し入って彼と渡り合おうとした全ての混沌は退治され、四番目の角をくぐり抜けた者のみが世界へと抜け出すことができた。

 「第二期」に、ワチャーザは「神知者」と「中部海洋帝国」の「軍神」となった。彼のウェアタグ人に対する成功は帝国にとって最も重要な軍神となる権利を与えた。その崩壊の後でも、このカルトは強さを保ち、今日でも戦時の危機においては非常に強力なものである。
 
 このカルトの死後の生についての信仰はきわめて極端である。マガスタのカルトにしたがわず、このカルトは生死の循環サイクルの破壊を信仰に挙げている。カルト内部では身を落とした者は葬式と後世については他のカルトの教えに依存し、カルト内で高位に昇る者はワチャーザ信仰の死後の生に入る機会を得ることに意欲的になる。彼らが向っていると信じているものに確信がある者はいない。なぜならそれは議論することが自由なカルトの秘儀だからである。ある者はワチャーザの海の宮殿における不死を唱え、他の者は未知の目的から、海の最深部、辺境における魂の巡回について言い、またある者は全くの「忘却」であると告げている・・・遺体は海の深みに運ばれ、沈むに任せるため重みを付けられる。

 ワチャーザのルーンは「死」、「水」、「暗黒」である。ジルステラの民の最盛時、異端者は「混沌」のルーンとの関係について語っていた・・・

 U.カルトの生態
 ワチャーザのカルトは、自発的に彼の冷たい魔術と呪いに活路を求めるほど、悲惨な戦争に臨む全ての者に支援される。彼のカルトは血まみれの生贄や、失敗の戒めとしての自発的な傷害、より古めかしい形の犠牲と同じくらい、血による呪縛や血で結ばれた兄弟関係を要求する。これにはカルトの優越して強力な構成員に対して、比較的悪くない死後の生への機会を提供することが含まれている。そのためきわめて危急のときにのみ信仰が向けられる。
 
 このカルトはマガスタとその信者の好意を享受しているが、ワチャーザ、マガスタともに海の民に恐れられ、敬われ、また陰口を利かれる。彼のカルトは積極的にすべての混沌カルトを忌避し、特に「海の落し仔Sea Spawn」ベンザイディーンBenzeidinをにくむ。彼のカルトは隠された海の者として、マガスタに軽んじられている全ての神々と友好的であり、それゆえにドロスポーリーやヴァーチュランガのカルト構成員や信者と盟約を結んでいる。

 彼の聖祝日は各「豊穣の週」の「神の日」にあり、大聖日は「闇の季」である。

 V.世界におけるカルト
 このカルトは魚人族が住む全ての海域に見られ、沿岸地帯にいるある種の人間や、もっとも暗黒に親しむ船乗りたちにも崇拝されている。イッグス諸島に彼の信仰があるのは「東方諸島」のそれとおなじく有名である。トゥサンクス信者は見つけ次第の全てのワチャーザ信者を殺す。ウェアタグ人はワチャーザを信仰せず、特に「神知者」との関係という理由から、彼を軽蔑している。一般的に、小寺院が見つけることのできる最大限の規模の寺院であり、もっともながら社がよく見られるが―寺院は、一時的に生贄や死にまつわる儀式によって強大化することが可能である。社は《溺死》呪文を教えている。

 寺院は特に階層的な序列をもって運営されているわけではなく、戦争やもめ事が起こったいかなる時にも発生する。ふつう、「戦匠War Master」が儀式を司り、いかなる口論もトライデントと戦闘網によって鎮められる。(大抵は人間の手になる)永久的な社が存在する場合は、数少ない腰を落ち着けようと望む「戦匠」によって管理される。

 魚人族のグナイドロン族やルードック族、マラスプ族がワチャーザを信仰しているが、最も有力な信者は暗きイサッバウ族である。

 W.入信者
 ワチャーザを信仰するには献身が必要である.入信者は長い儀式の祭礼に参加せねばならず、水で呼吸しない種族の場合、海水に腰まで浸かって行われる。トライデントを除いて全裸になり、三人の「戦匠」が彼らの武勇を試験する。志願者は以下のうちの三つの技能に成功しようと試みねばならない。〈回避〉、〈網攻撃〉、〈視力scan〉、〈(任意の)武器攻撃〉、〈浄化〉。いかなる失敗も、候補者が1D6ヒットポイント失うことを意味する。(志願者が裸である事を忘れないこと。したがって鎧や焦点具はない。)もし候補が死ねば、その死体は後で「戦匠」達に行われる儀式に利用される。もし試験に通過したら、志願者は1ポイントPOWを捧げねばならない。その者は海の金属一片で編み出された戦闘用の網を一幅、ルーン王達に授けられる。この網は神聖なもので、全ての神聖な儀式に持ちこまれねばならない。儀式に網を持ち出さない入信者は引退した者とみなされ、網が戻ってくるまでその状態にとどまる。もしネットが破損した場合、参入者は他の構成員を打ち負かし、その者の網を奪わねばならない。

 通常の入信者の制限と特典が適用される。入信者は大聖日の儀式に参加せねばならず、1ポイントのMPと1D3ヒットポイントを流血の儀式で捧げねばならない。

 精霊魔術:《鋭刃》、《機敏》、《消沈》、《破裂》、《早足》、《第二の目》、《減足》、《筋力》

 X.侍祭
 侍祭はカルト内で非常に人数が多く、制限は「戦匠」ほどに過酷でもなければ死の危険もない。しかし侍祭の階級の者は海の外の陸上のカルト内では珍しく、寺院の欠如は侍祭たちを保護することを困難にする。侍祭は「戦匠」と同じく価値を証明し、1000ペニーかそれに値する品物を寺院に寄付せねばならない。彼らは侍祭であることによって通常の利益と制限を持つ。

 大部分の「戦匠」が簡便な社の運営よりも、破壊行為や死や戦争を好むのと対照的に、侍祭は非常に熟練した戦士として、また寺院の管理者として行動する。

 Y.戦匠War Masters
 戦匠は力にあふれ、恐れられているカルトの司祭である。資格を得るためには90%の〈網攻撃〉と〈(任意の種類の)武器攻撃〉を持ち、50%の〈浄化〉を持たねばならない。大抵の場合空席があるが、いつもという訳ではない。しばしば空席は戦時に出るし、その後にはなくなってしまう。全ての「戦匠」は「聖試験」をも通過せねばならない。この儀式には志願者が自分の手で屠った生き物を持ってくる必要がある。(この条件を満たすには援護のために仲間を呼んでも良いが、実際の戦闘には自分自身が向わねばならない。)この生き物は深海の水域から来た者でなければならず―たいていはヴァーチュランガの恐怖の存在である。単独の魚人にとってこれは困難であるが、空気呼吸者にとっては、それを打ち負かすために深海へと旅する方法を見つけねばならないのでほとんど不可能である。儀式の後に、ふつうその獣の骨は「戦匠」の位の伝授の証として、寺院に保管される。

 全ての「戦匠」は水銀か鉄で呪鍛された武器と鎧を持つ権利がある。大抵の場合、空気呼吸者は水銀の鎧と鋼鉄の武器を受け取り、魚人族は、もし寺院にその余裕があれば、鉄の鎧と鉄の武器双方を得る。(それは大抵の場合、略奪から得たものから手に入れる)彼らは全ての司祭と同じく再使用可で神聖魔術を得る。全てのマガスタとワチャーザの恐怖、海獣や怪物は挑発されない限り「戦匠」を傷つけたりしない。「戦匠」は同盟精霊を持つチャンスが通常と同じだけあり、それは使っている三叉戟に呪付される。全ての「戦匠」は通常のAPの2倍のポイントを持つ新しい儀式用ネットを受け取る。彼らはワチャーザに友好的なカルトにしか入信できない。「戦匠」は各聖日の儀式に参加しなければならない。(このことについては後述のノートを読むこと)全ての「戦匠」は再使用可の神性呪文ならびに食物と援助をカルトから提供され、90%の時間と収入をカルトに捧げねばならないが、敵から奪ったどんな略奪品も自分のものにしてよい。(これは彼らの主要な収入源であり、「戦匠」は非常に裕福になることができるということを意味する)全ての「戦匠」が略奪の分捕り品から最初に自分の分を手にする。しかしながら、全ての「戦匠」は(聖祝日の儀式に参加する義務があることから来る)多くの強力な誓約に従っている。この誓約の中で最悪のものは彼らが海の世界の生死の輪廻、サイクルから引き離されることである。彼らはワチャーザへの神性介入によってのみ蘇生することが可能であり、《蘇生》の呪文もしくは類似の術は効力を発揮しない。そしてもし蘇生が失敗すれば、そのとき魂はもっとも強力なヒーロークエストをもってしても永久に戻ってこなくなる。そして彼らは出会ったいかなる混沌にも全てに攻撃を仕掛けねばならない。そしてその戦いでしたいかなる失敗も、大きな損失として受け取る。もし退却するように強いられた場合、彼らは報復するために1週間の準備に取りかかることになる―その間じゅう「戦匠」は同盟者を召集し、魔術と回復のために犠牲を捧げねばならない。もしもう一度失敗するか、挽回戦に参加することを拒否するのならば、その「戦匠」は自分で身体の一部を切り取らなければならない。最初に失うことになる体の器官は指で、続いて手になり、次に前腕部になる―この後には、あまりにも何度も失敗することにより「戦匠」は破門されることになる。もちろん、二本の手を失った腕しかない「戦匠」が生き延びるために、そして出会った混沌の獣を殺すことができなくて破門される必要があることなどは稀である。

一般神性魔術:全て
特殊神性魔術:《ウンディーヌ支配》、《溺死》、《恐怖》、《海力》、《ワチャーザの毒牙》


 Z.ワチャーザ特殊ルーン魔術
 このカルトの特殊ルーン魔術の効果については「グローランサの神々」P75(訳注:これは英語版のページ)を見る事。

 [.下位カルト
 復讐精霊
復讐精霊は魚人のまさに体内で精霊として実体化し、周囲500メートルにいる全ての危険きわまる海の生物を精霊が取りついたカルト信者へと引き寄せる。これらの海の動物たちはその後この者を攻撃するために突進する。このことが意味するのは背教者の魚人は魚人族の居住域のなかで孤立して生活するように強いられるということだが、通常、裏切り者たちはカルトの者に捕虜として捕らえられて、敵の軍を攻撃する時にこれらの捕虜が味方の軍の側面に集められる。そして海の動物たちが敵を代わりに攻撃するようにする!空気呼吸者にとっては、復讐精霊は彼らの肺の中に噴き上がって入り込む水として実体化する。1D8ラウンドの間、この信者は30ポイントのPOWをもつ何者かによって投射された《溺死》呪文の効果を被っているかのようになる。

 ディロス Diros
 船乗りにのみ信仰され、魚人にはされない下位カルトの一つ。この下位カルトはきわめて多く存在し、戦船を征服と破壊の道具として用いる彼のカルトの信者全てに信仰されている。この下位カルトは多くの秘密の魔術を開発してきたが、それは主に船に魔法で呪付を行う術である。

 《神の衝角》 True Ram
 1ポイント
 遠隔、残照、複合不可、再使用可
 この呪文はディロスの軍艦のために特別に準備された衝角にのみ投射できる。ひとたび投射されると、呪文は呪文の効果の及ぶ限りラムによって与えられるダメージを倍化する。

 スナイマル Snymal
 この下位カルトは、死者を海の悠久に存在する生死の輪廻から引き離すことを務めにしているワチャーザの力に専念している。この下位カルトの信者はまずワチャーザカルトの「戦匠」に自分の価値を証明しなければならないし、海洋の死と暗黒の諸力の崇拝を自ら示さなければならない。この下位カルトの暗黒の力を信仰する信者たちはきびしい死亡率により名高い。この下位カルトの信者は《蘇生阻止》呪文の利用が可能になる。全ての信者は「決して蘇生されない」という制約geasを受け入れなければならない。

 プロサーサ Prothatha
 プロサーサはワチャーザが手に持っている袋の名前である。その中に彼は自分の敵を的にした千と一つの数からなる暗黒の呪いを持ち運んでいる。この下位カルトが提供するヒーロークエストの魔術は船を沈没させる力を教えるもので、浅瀬にいる魚人族の軍勢を壊滅させ、闘争に慣れている魚人族より、遥かに暗く悪意に満ちた諸力を海に解き放つ。時おりワチャーザのカルトの者はこの下位カルトの信仰に入る。通常の状況下では、このカルトは《ファンブル》の呪文使用を認める。

 人食い鮫の海 Eat Shark
 ワチャーザの「人食い鮫の海」にある秘密の宮殿は世界の中でもっとも見つけることが難しい場所の一つである。ある神知者たちはフマクトが破壊した「死の泉」があったところではないかと仮説を立てていた。ワチャーザはいつも自分の信者が宮殿の暗鬱な広間や部屋にとどまることを許している。自分たちがそこにいるということを見つけ出したヒーロークエスターを除けば、いかなる者も自分たちが訪問することになった部屋を離れた者が災厄に遭うことをほぼ意味しているということを警告されているべきである・・・・この下位カルトの構成員は《人食い鮫の海への瞬間移動》の呪文を習得できる。

 《人食い鮫の海への瞬間移動》Teleport to Eat-Shark
 3ポイント 
儀式(浄化)、一回限り
 この呪文の使用には一時間の儀式を要する。使用者は「人食い鮫の海」にある秘密の宮殿に瞬間移動される。その中で利用者は監獄の独房を偲ばせるような空の部屋で滞在することになる。利用者は望む限りその場に留まる事ができるが、自分が食べる食物は用意しなければならないし、いかなる致命的な疾病やその類のものも依然として利用者を殺すことになる。彼らはその中にいて、いついかなる時も戻ることができるし、彼らが去った地点に正確に戻ることになる。「人食い鮫の海」にいる者にとって「通常世界」と連絡を取る事は不可能であり、逆もまた真である。しかしワチャーザへの《神託》呪文は彼が「人食い鮫の海」にいることを明らかにする。前述の通り、宮殿をさまようために部屋を離れることは、きわめてわずかな時間の間に死につながる。魚人族の英雄たちが少数住んでいて、自分の民人を、自らの帰還とともに勝利へと導く時を待ち受けている。
 

 \.友好カルト
 ドロスポーリー Drospoly
 「冷たき死の神」は「人食い鮫の海」に住んでいて、ワチャーザの支配化にある。他の支配化にある神々と同じように、ドロスポーリーのような恐るべき存在でも支配しているのだ。彼はワチャーザに《凍結》呪文の使用を認める。

 《凍結》 Fleeze
 1ポイント
遠隔、瞬間、複合可、再使用可
 この呪文は標的のからだの一箇所を無作為に選んで凍結する。標的のMPが打ち破られると、無作為に選ばれた発射武器による部位が、呪文に複合されたポイントにつき1D4ポイントの凍結によるダメージを受ける。もし部位のHPが0以下にまで落ちて、10戦闘ラウンドの間に治癒を受けないと、その部位は切断されて魔術で再生されない限り役立たずになる。

 マガスタ Magasta
 彼の父は《肺/えら呼吸》の呪文を提供する。

 泥棒女神 Robber
 海洋に「死」をもたらした彼のおぞましい母はワチャーザの「戦匠」たちに一回限りで《霊魂放逐》を提供する。

 ショーグ Sshorg
 もう一人の魚人族に人気のある戦神はワチャーザに《熱狂Berserk》呪文を提供する。

 ヴァーチュランガ Varchulanga
 もう一柱のワチャーザにしたがう神性である。彼女は《落し仔》の呪文使用を認める。
 《落し仔》 Spawn
 2ポイント
 接触、残照、複合不可、再使用可
 この呪文はいかなる海の生物にも、ヴァーチュランガ女神の怪物的な属性をいくらか付与する効力を持つ。この呪文は固定INTを持つ海の獣にのみ働く。魔術的に占有されたり支配されたりしていない限り、彼らがこの呪文に抵抗することはできない。この呪文は混沌の諸相を持つ生物には効かない。ひとたび呪文を投射されると、その生き物は通常と異なる奇形的な姿を取り、おぞましい見かけを帯びることによって特別な能力を身につける。この能力の正確な性質はStrangers in Praxに載っている表にしたがってロールするか、有益な混沌の諸相の表で無作為にロールすることになる―しかしこの呪文は混沌のものではないので、ひとたび呪文が投射されても、混沌の汚点を残すことはない。

 
 ].注記(メモ)

 聖祝日の儀式
 ワチャーザの聖祝日における祭典が血まみれの供儀や、切断や自傷行為ばかりであることはつとに知られている。これらの儀式は長時間続き、血みどろである。この儀式に参加する(生贄の祭壇に縛りつけられていない)者全てが、〈浄化〉技能のロールをしなければならない。大成功かそれより良い場合、傷を受けないで儀式を終えることを意味し、普通の成功は(2D20のFPを失った)疲労した状態で、血の提供と引っかき傷で1D3ポイントの全身HPの損失をこうむることを意味する。失敗は普通の成功と同じようになることを意味するが、失うHPは1D8であり、POW×3のロールに成功するか、1D3ポイントのAPPを永久的に失うことになる。ファンブルは1D6の永久的なAPPの損失と1D10ポイントの全身HP(これは比較的弱い信者を殺す可能性がある)の損失を意味する。そしてPOW×5に成功しなければならず、さもなければ四肢を一つ永久的に失う。ゲームマスターはこの儀式の描写について望む限り詳しく徹底的にすることも可能である・・・


T:神話と歴史 U:カルトの生態 V:世界におけるカルト W:入信者 X:侍祭
Y:戦匠 Z:特殊ルーン魔術 [:下位カルト \:友好カルト ]:メモ

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