クラロレラ龍帝達 Kralorelan Dragon Emperors

出典: Ye Booke of Tentacles#2, Genertela Book, Some Thread of Glorantha Digest from Eastern Dictionary, Some Greg Sez! in Issaries Site, and Glorantha: Introduction to Hero Wars
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タルン=ガト=ハTarnGatHa (東方諸島では、ヴィスVith、神知者にはエーテルAetherと同視された)
最初の皇帝にして龍。西方の至福の地ヴィセラを支配した。彼はウン・ルーUn Lo、すなわち宇宙ドラゴンのウツマUtumaによって創造された息子である。
ヒー=マロウンHeeMaroun (東方諸島では、ゴウヴェラネンGoveranen、神知者にはイーヒルムEhilm(イェルムYelm)と同視された)
反神達によってヴィセラが分断された後、彼はシャン・シャン山脈の上から全世界を睥睨した。

メトゥサイラMetsyla (東方諸島では、オスデロOsderoと呼ばれる)
賢人だったが、自分が知る以上のことを学ぼうとしなかった。彼の傲慢の罪でアブサードAbseredの地は「霧の海」に沈み、そこから邪悪なる海の民、ザブダマー族が生まれでた。
シャヴァイアShavaya
メトゥサイラの没後、ケレンダールスKerendaruth(クラロレラの古名)を統治した皇帝。「忘却王国Chern Durel」の邪神「太陽嵐Solarstorm」を啓蒙し、その第三眼を開かせた。メトゥサイラと異なり彼は謙虚な態度を崩さなかった。
セケヴァーSekever: Anti Dragon
龍の秘密が喪われ、邪神が至福の地を支配した。セケヴァーは反神達から術を学び、忌まわしい生ける死者達とそれらを操る人食いホワン・トゥー達を従えていた。

ダルーダDaruda
彼は「龍の秘密」を再発見し、セケヴァーを追放した。天上と地下に繋がる魔法の井戸を作った。クラロレラの名で初めてこの国を呼んだ。また、「夏の王国Summer Land」をヴィセラに定め、死後、霊達がそこに待機して龍帝達の昇華に加わることが出来るようにした。
サラーズニーThalurzuni
彼は「エレメントの天秤」であり、エレメントの邪神達「影の癌Shadow Cancer」、「神秘の水Secret Water」、「大地を食らう者Earth Eater」、「星を並べ変える者Star Permutator」を「忘却の至福」へと追放した。彼はクラロレラ錬金術の創始者でもあり、妃であるハリサヤンと共に不老不死の霊薬を飲み、妻に「夏の王国」の管理を任せた。
ミカデイMikaday
クラロレラの法律を定めて碑を建て、「筆の人」アロウの助けを得てダルーダの神秘主義を国家と官吏の教育に組み込んだ。お忍びで国内を遍歴して人々の苦しみを癒した。

ヴァヨビVayobi
ヴィセラの散逸した文献から独自の文字を作り、クラロレラの文化を作り出した。また、再び来襲した反神セケヴァーを倒すために「戦争の龍達Dragons of War」を編成し、クラロレラ帝国軍の母体を作った。

ヴァシャンティVashanti
「正知の網Web of Righteous Knowledge」を作り出し、世界を結び合わせた。(嵐の蛮族が言う「大いなる盟約」)その後、彼は完全な龍となった。
ヤヌールYanoor
太陽停止の時の龍帝。彼は「虚偽の龍輪False Dragon Ring」に攻撃され、止むを得ず不完全な形で龍となった。何千人という民が悲嘆の余り殉死した。志を秘めた太守Exarch達は「忘却王国」に逃れて捲土重来を期した。
シャン=シャShangHsa, "May His Name is Cursed"「その名は呪われよ」: Anti Dragon(またの名をマオ=ツウェンMaoTzen)
真の皇帝ではなく、(神知者と呼ばれる)西方の蛮族を「新龍輪」に抱えてその邪悪さで何千年もの伝統を汚し、圧制の何百年もの間、みずからの過ちを隠していた。 しかし遂に天と龍達がその無道に対して怒り、「太守」達は「天上戦争War in Heaven」で彼を失脚させた。

ゴドゥーニアGodunya
彼はシン・イン市の行商人であったが、シャン=シャ退位に手を貸した後、帝位に就くのを嫌がり、太守と官吏達がその高徳を察知するまで、遠く「彫像の高原」という荒野の中で隠遁していた。その時以来、現在まで続く「黄金の龍帝」の治世は蛮族どもに奪われなければ、常に完全なものであった。しかし、シャン・シャ、シェン・セレリスとつねに悪しき者は外からやってくる。彼は真の龍の姿を現してこれらの簒奪者を放逐したのである。
七本の魔法の橋を「驚異の島(フム・チャン)」と本土(ヴァスカ・ロン)の間に架けた。

シェン・セレリスSheng Seleris: Anti Dragon(またの名をアガトゥ=セイAgartuSay)
この腹黒い裏切り者、「痛みの星Pain Star」はペントの蛮族であったが、「刹那の拷問の野営Instant Torture Camp」にてクラロレラの秘術を盗み、それを帝国に対して用いた。皇帝は彼を打ち負かしたが、シェンは西方で新たな魔術と奴隷を得て逆襲してきた。
最悪の時代、血の雨を残してゴドゥーニアは去り、帝国は寡婦ばかりになった。

ゴドゥーニアGodunya(再登位)
悪霊シェン・セレリスがゴドゥーニアの徳により、西方の血の色をした月の呪いと地獄に囚われて以来、帝国は常態に復し、正当なる皇帝が再び位についた。

クラロレラの半神と英雄達Kralorelan Demigods & Heros

すでに夏の国へ渡った人々(もしくは解脱した人)
トルンヒン=ダーThrunhin Dah(東方諸島ではハランターラHarantaraと呼ばれる): 霧の海の主人たる龍は、オルカOrca(ラテン語でシャチの意)カルトの者に鯱シャチKiller Whaleになる術を提供する。彼女は気まぐれにも(事情は不明)?、ザブダマー族を作ってクラロレラの敵とし、またスアム・チョウ(内海)の旧都ゴロフェンを沈めた。「深淵の蒼龍」

尊厳ある龍August Dragon: 彼は極めて卓越した「龍の賢者」だが、その知恵ゆえに多くの年月を眠ることで過ごしている。ヴァシャンティ帝の昇天(0ST)より四度ほど目覚め、恐るべき知恵と予見力をその度に示した。(訳注:ジェナーテラブック日本語版の「八月龍」は誤訳である。クラロレラ暦には八月はない。)彼の巣はフム・チャン島の北端、ティン・シュイ市にある。

ミヨMiyoもしくは穀母Rice Mother:米を司るクラロレラの豊穣女神。ジョーボン省で生まれた彼女はシャヴァイア帝の娘であった。

オケリオOkerioもしくは慈悲の女人Allgiver:龍の慈悲によりエベに与えられた妻。彼等の結びつきから賢者アプタネイス、そして真の人間達の 子孫が生まれ出た。

エベEbeもしくは原人Wild Man:最初の人間。彼は寂しさから妻を与えられるまで数多くの生命と交わり、多くの異種族(ドザーキ(トロウル)、ババディ(ドワーフ)など)を創造した。

ハリサーヤンHalisayanもしくは慈愛の源Source of Compassion:シアン・ワン市で生まれたサラーズニー帝の妃。神知者はペローリアの女神デンダーラと同視した。

ボドカルトゥBodkartu:ハリサーヤンの暗黒の姉妹。秘密の守護者にして圧政に逆らうもの。神知者はペローリアの女神ゴゴーマと同視した。

アプタネイスAptanace:彼は野人と慈悲の女人の間に生まれた「最初の文明人」である。彼から全ての文明人が発する。(ハンジャン省で彼と彼の息子ジョラン・ホムボンドルは生活していた。)

翠玉魚公Emerald Fish Lord:現代の(17世紀)のグローランサで、最北端のシーヤン省のクワイ・タン・カン河流域で非常に崇められている。

セララルーンSeralaloon:クラロレラのもう一人の慈悲深い女神。シェン・セレリスの戦争でゴドゥーニアを訪れたのも彼女かもしれない。この女神はタルン=ガト=ハの娘のひとりであり、神知者によってチャラーナ・アローイと同視された。(Glorantha Con Compendium #4)

ニャン=マオNyangMao:古代の解脱を望む賢者の教祖。その教えは現実世界で言うジャイナ教に近いものを唱えている。皇帝メトゥサイラは彼の隠遁の教えを学ぼうとしなかったので破滅したと彼の学派は主張している。

ホォ・アダーラHo Adara:上古のヴィゼラ、ケレンダルス(クラロレラ古名)地方の賢者で、彼の金言、「汝のなすべきことをなせ」で、日常の仕事に完全な注意を払うことだけで神秘の真理に到達できるということを教えた。

フア・ロウチューHua Lowchu:古代クラロレラ・ケレンダールスKerendaruthの道士にして武道家。ヴィセラのカバルトKabalt信仰(解放の稲妻の軍神)を広め、反神ヘレスプールHerespurと争った。

ハン・マジャンHan Majang:最初の帝国宰相。三人の龍帝たちに仕え、「天空の太守Archexarch of Heaven」の命で天界の法則と歴史の記録を司る。


ルィ・ウィーLui Wei:ミカデイ帝の治世にオケリオ女神から生まれた魔術的な存在。自らの卵の殻でローコウ市を築き、また荒野との国境に魔術で護られた「鉄の城砦」を築いた。

アロウ「筆の人」Alou Brushman:ミカデイ帝を援助して紙に墨で書く術を見出した。文人達の守り神。

フェン・ワタ・ルーFen Watha Loo:この(オルフェウスのような)偉大なクラロレラの詩人は、東方の謎の島々を訪れるために寺に隠棲する前に、全ての彼の死んだ恋人達に別れのキスをするために黄泉の国を訪れた。

シャラン・チョウSharan Cho:第一期、蛮族の地の「評議会」に参加し汚染されたクラロレラの大使。地上界に呪縛され、定命の者の姿で留まっているとされる。

パイ・ラオウPai Raow the Cook「料理人」:彼はクラロレラ最古の省ハンジャンに生を受け、17世紀現在に料理の神として信仰されている。

リー・ファンクァンLi Phanquann:この第二期のクラロレラ人の英雄は異邦の死のカルト(フマクト)に加わり、ワームの友邦帝国のため、アンデッドを狩った。ジェナートの荒野で吸血鬼の神に傷を負わせたとされる。

ヘセルン・マルーンHeseroon Marn:シャン・シャの暴政に敢えて逆らい、殺害された武道家。彼はゴドゥーニアに蘇生されて帝国の秘法を司る道士と見なされている。

現住の英雄
七の龍と智恵の太守Archexarch of Seven Dragons and Wisdom:現在ゴドゥーニア帝の元で帝国の軍事を司っている龍の道士。

ウダム・バグールUdam Bagurもしくは地獄の太守:龍帝に死者達の賞罰の任を与えられた太守。

バン・ヨウBan You:この英雄は偉大なるフム・チャン島の南端の灯台に住み、スアム・チョウ内海の口を彼の有名な黄金の網で守っている。

キャン・シューCan Shu:かつて大解放で現れたファラオの軍船を沈めるのに反対したワンゾウ省太守。現、忘却王国の太守として赴任し、黒蓮の粉を「王国」の太陽神カルトと不法に交易して野心を強めている。また、外国人傭兵を数多く雇い入れ、妖魔を数多く配下にしている。

イモロ・ウェンImolo Wen:剣の達人。 ボシャン省にいたシェン・セレリスの残党?、双頭の妖魔シャイ=トゥーンを殺し、護身術学校を開いている。彼の皇帝の寵愛と帝国内における一族の勢威は、文人官僚達の不評の的になっている。

クイ・フイ巨人英雄Kui Hui Gianthero: 1580ST頃にザリガニ悪魔グラバ・カータックを殺した彼(かもしくはその先祖)はシェン・セレリスとも争った。住所はプーチャイ省、ラオナン・タオ。

ヤオ・フネYao Fune: スアム・チョウの沈んだ陸地を取り戻すことを説く平和宗教家。

赤の庭師Red Gardener:星の都クーチョーン市に住む謎の人物。彼はシェン・セレリスにこの地に流されるまでは、西方の「赤い月の帝国」の支配者であったということである。

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