セトの地下大神殿
Underground Temple of Mesu Bedshet

ようこそ欺瞞と策略の迷宮へ
セトの箴言:
「これまで教えてきたことは全て嘘だ。」



徒弟「なぜそんなことを?私達が敵にありあまる憎しみと策略を
敵にしかけてきたのは

我らの父祖であるセトが彼らの破滅と敗北を望み、
我らが勝利の暁には(いやな表現だが)
神の賞賛と報酬が得られると望むのみなのに。」

第一の神官「黙れ徒弟よ、長上に対して口の利き方を知らぬな。
考えてもみよ。報酬とはなんだ?
お前たちが敵に与えた堕落と弱さの芽とどこが違うというのだ。
我々は確かにお前達に嘘をついた。
それはお前の心の中にある、富と勢力をほしいままにする
敵に対する憎しみを我らが愛でたればこそ。」

徒弟「ではお教え下さい。どこまでが嘘なのか?」

第二の神官「これまで私達が敵の内部からの破壊と腐敗に精力を注いできたのは
私達が間違いなくエジプトの神の末裔だからであり、知識を集めてきたのは
我らの始祖の復活の目的があってのこと。それは間違っておらぬ。」

第一の神官「しかしセトの御心と策略はあまりにも広く、深い。入信したばかりの雛どもに
なんでそれが理解できようぞ。セトは策略の神、神殿の者とて彼の巡らす迷宮からは
奥義に達せぬ限り逃れられぬ。」

第二の神官「「テュフォンの道、すなわち嵐の道」とは人の心、
すなわち魂に与える試練であり解放でもある。彼が堕落と腐敗
を人に教えるのは人が自分がセトの敵によって与えられた
先入観、束縛、そして奴隷の服従の見えない網
を教えんと志してのこと。」

第一の神官「セトの敵、太陽神の眷属を
我々はアイオ―ンAeonと呼ぶ。奴隷の
主人達だ。彼らは人に安逸と因習を善美と教え、戦士を軽蔑し、盲目であることを
信仰と唱え、自由を堕落と虐げる。この桎梏を我らはマアトと呼ぶ。
我々は決して同族を甘やかさぬ。」

第二の神官「我々は真実を尊ぶがゆえに
嘘を振りまく。そして反逆の子ら(Mesu Bedshet)はアイオーン達
(これは太陽神、他の血族の贋の創造主であるカイン、他の氏族の創始者達、
ユダヤ・キリスト・イスラム教の神などが含まれる)
の眷属である他の血族達に戦を挑む…
自由の神セトに祈りを捧げよ。彼こそがはじめて
アイオーン達に反逆の旗を翻したがゆえに。」

第一の神官「勘違いするな。セトの復活とはお前達自身
の復活であり、解放なのだ。さあ、先に進め。神ご自身がすでに復活してお前を待っている
かもしれんぞ…「報酬」を用意してな。」(含み笑い)


世界各地の「セトのしもべ」
セト教団は暗黒の神の末裔を自認する血族の宗教教団であり、もっとも
信用のない氏族として知られる。この氏族の特徴は世界各地の
宗教における信仰形態に対する微妙なエジプトのセトの相対神を
それぞれが特色を持って崇拝していることである。長い拡散と分断の歴史の末、
この結果が生まれた。つまるところセト教団は別の氏族の入信も禁じてはいない…
カルト内の迷宮をかいくぐって信頼を得ることは困難だが。
(その全てがセトの策略かも知れないが)

主流派Orthodox as Theophidians
本拠地:エジプト及び北アフリカ

「啓発の道」:「テューボーンの道(基本ルール)」および
「ステックの道(より純粋(グノーシス主義的)な「セトのしもべ」としての道」)
祭神:セト
「ステックSutekhの道」は敵対する者を堕落させることで
啓蒙し、見えない圧制者たちに与えられた認識されざる
束縛を理解させ、それを解放する宗教的「啓発の道」であり、
彼らの観点からすると
「タイフォンの道」はヨーロッパ的な堕落した物質主義的形態、
あるいは単なる道具と見なされている。


独立の血脈
ウェプワウェトの軍団Cohort of Wepwawet(「戦士の道」を奉ずる。)
スカンディナヴィア派Scandinavians
タウェレトのカルトCult of Taweret(「恍惚の道」を奉ずる。)

セクメトの姉妹団Sisterfood of Sekhmet
テュフォン・トリスメギストスの教団Cult of Typhon Trismegistus(ヨーロッパのセト教団)


ダンバラーの子らChildren of Damballah
本拠地:西アフリカ
「啓発の道」:主流派と同じ
祭神:ダンバラー・ウェド(ヨルバ族の蛇の神)
主流派と合流は拒否。

光の蛇Serpents of the Light(セタイト反逆氏族)
本拠地:カリブ海沿岸
「啓発の道」:サバトの「道」
祭神:ヴードゥー教の神々、サバトの信仰
積極的に主流派と対立。

ダイトヤDaitya、「聖なる冒涜者達」(ヒンズー教の悪魔の名前)
本拠地:インド亜大陸
「啓発の道」:「テューボーンの道」および「ステックの道」(ただし彼らは全体的な世界の破壊が
再生を導くと考える。)
祭神:シヴァ
主流派と並んで強盛。ヒンズーのブラフミン(貴族)階級を占有している。

トラシックTlacique、「太陽の僕」
本拠地:中部及び南部アメリカ
「啓発の道」:かつてはサバトと類似。現在は全員が「人間性」
祭神:ケツアルコアトル
かつて同盟者を誤ってサバトを選び、衰退の道をたどった歴史を持つ。


さらに神殿の奥に進むのなら
(建設中)
もう勘弁して欲しいのなら
表の神殿に戻ること


出典:Clanbook Revised: Followers of Set

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