セアードの神話及び歴史
Mythology and History of Saird
セアードの地勢
現在セアードと呼ばれている地域のほぼ全てがルナー帝国の支配下に入っています。この地域はさらにいくつかの区分に分けられますが、ダラ・ハッパとヒョルト人の長く続く抗争と諸王国の攻防もあいまって、ここを理解するのを難しくしています。
北西部はシリーラSylilaといい、ここは英雄フワーレン・ダールシッパHwarin Dalthippaの拠点として唯一、属領地でなく、君主領として支配されています。(ここの北部はかつてリストRistという広大なエルフの森がありましたが、ルナーの炎月呪文で燃やされてしまい、ここのエルフはのちにドラストールに入って「地獄の森」のカージョールク信者になりました。)
セアードの北東にはイムサー山脈Imther Mts.、さらにむこうにはジョード山脈Jord Mts.があります。オスリル川の東岸、多くの河川とオスリルの合流地の北にはヴァンチがあり、ここにはイェルマリオ神の聖地、「黄金の丘」があります。そこの東のイムサー山脈の麓、山がちな国がイムサーで、ジョードとイムサーの間に「混沌大戦」の犠牲者の魔術的な封印、トルク狂気領があります。彼らはクリムゾンバットで狂い、英雄ジャニソールに封印されました。ジョードとイムサーにはドワーフが住んでいます。
セアードの南東部の黒ウナギ川流域はホーレイ女王国といい、長いあいだ女王によって統治されてきました。また南西部はアガーと言い、ここは英雄アラコリングがドラゴンを殺して自らの王朝を築いた場所です。近年のルナーの拡張によって、これらの地域は太陽崇拝者の影響が濃くなっていますが、オーランス人はもともとこれらの地域は自分たちの勢力範囲と解釈しています。
セアードの北西にはさらに蛮族ベルト地帯が続き、カルマニア地方まで届いています。その途中の、セアードの西には混沌に汚染された地域、ドラストールがあり、ここからあらゆる形の怪物たちが浸食してきます。東にはバラザールの未開の地があり、これらの土地の多くはルナーの文明の光(あるいは闇?)に頑強に抵抗する土着の勢力を隠しています。
セアードの歴史
「光の息子」が黄金の丘で死に、女神たちが眠りにつくと、大暗黒がセアードを襲い、「光の息子」の残した「最後の希望」を必死で守る民族が「光持ち帰りし者」の探索行と曙の到来を成功させました。
長いあいだ、セアードは太陽崇拝者と嵐崇拝者が原住民である獣神崇拝者の支配をめぐって争う地域でした。たとえば「イェルムの輝ける再昇」のムルハルツァームMurharzarm皇帝、アナクシアルAnaxial皇帝はそれぞれオスリルの河畔に都市を築きましたが、それらの内の二つは明らかに蛮族ベルト地帯に位置していました。(今日の属領地政府首都、ミリンズ・クロスはその遺跡の上に築かれたものだという説があります。)
またヴィングコット人とその冬の諸部族も、大いに北に勢力を伸ばし、太陽の帝国と戦った伝説が多く残っています。その中の一つがベレネスの部族Berenethtelliで、彼らはその時代この地方にいた騎馬民族と交わった痕跡が残っています。またラストラルゴール部族は皇帝ウルヴァイリヌスUrvairinusの軍に滅ぼされたという説があります。
時の「曙」の後も二勢力の争いは続き、その中で、第一評議会がジェナロング王朝の騎馬民族と争うようになったとき、この地方が戦火を浴びるようになりました。コルダフ王朝のマハツァネルムMahzanelm皇帝は先代皇帝を殺して、イムサーおよびヴァンチを征服しましたがタラスターの英雄、ロカマヤドンに討たれました。オーランス人がどこまで北まで住んでいたのかは「ラスタラルフのサガ」のインクステッドがちょうどホーレイとアガーの国境地帯にあったことからも分かるでしょう。ヴァンチの黄金の丘の神話争いはこの状況を写したものなのかもしれません。
ナイサロールの征服とグバージ戦争、アーカットの北上を、オーランス人のダラ・ハッパへの征服と見立てることは可能ですが、これにトロウル族の支配権や、ドラゴニュート族の思惑が重なります。ドラゴン崇拝は可能な限りEWFを伸長させる助けになりましたが、セアードは(ミリンズ・クロスの古名であるドマナンドDomanandを始め)、長いこと反EWFの拠点として勢力を有していました。(最後にはEWFに征服されましたが。)
アラコリングがラリオスから来ると、セアードは反EWFの拠点として戦い、EWFの滅亡への道を開きました。「三人の兄弟達、世界を統治する」はペローリアをカルマニア、ダラ・ハッパ、セアードの三王国で統治するというもので、これは途中仲間割れがあったものの結局はドラゴンキル戦争まで続きました。ドラゴンキルの大虐殺は衝撃的で、長いこと北の国々の人的損失は回復されませんでした。
ルナー帝国では、フワーレン・ダールシッパやホン・イールHonEelのやったことが再び天秤の傾きを北に向けましたが、イムサーのジャニソールのグラマー攻撃や、アラコリング族のキンネルフCynnelf同盟、そしてターシュ王国の成立など、長いこと原住民やオーランス人の抵抗は「死線」の北で続いたのです。今日、セアードはルナー一色に塗り変えられたように見えますが、英雄戦争におけるアーグラスの役割とこの地方の反ドラゴン的な伝統、そしてアーグラスと結婚することになるというホーレイの女王など、この地域が大戦争の主要な舞台になることは疑いがありません。
(ハラルド・スミス氏は地理的な条件から閉鎖されたイムサーとヴァンチから自分のキャンペーンを始め、徐々に周辺の地域をそれに合わせて開拓していきました。グレッグ・スタフォードが各地域のエキスパートたちを任命してから、彼の発言はセアード地方について、半ば公式的な重みをもつようになりました。)
セアードの神々
大地の女神たち
*アーナールダ(アラコリング人及びヒョルト人双方のオーランス人):「イェルムの栄光ある再昇」によると、グレッグ・スタフォードはアーナールダがセアードの大母神であると書いています。(わたしにはオリア女神と、アーナールダ、その他の地方的な大地の女神たちの違いが単なる言語上の称号のせいなのか、あるいは割り当てられた穀物の種類の違いによるものなのか、はっきりとは分かりません。)もしかすると、ネアルダNealda(New Lolon Gospelに出てくる女神。ケルマルの妻)とレラディーヴァReladiva(セアード盆地の女神、ヘリアカルの妃)は彼女かオリアの下級の相なのかもしれません。そして数多くの土地の女神たちが問題を余計に複雑にしてしまうのです。
*オリア(平原)とビゼルエンスリーブBiselenslib(湿地)(ペローリア人がダラ・ハッパ人の領域を取り囲んでいる。)ダラ・ハッパとルナーの支配下では、ロウドリルがこれらの女神たちに夫神としてあてがわれていますが、それは彼がたいていの場合、兄に従順だからです。シャーガーシュはその狂信性からルナー帝国にとって良いものではありません。
*レラディーヴァとネアルダ(ヴァンチ地方とイムサー地方)もう一柱(二柱?)のヴァンチとイムサーの女神ですが、もしかすると両方がアーナールダの仮面かもしれません。イェルマリオと呼ばれる神がセアードの「黄金の丘」に宗教的中心地を持っていて、たいていの場合、彼の仮面のひとつが彼女の夫の役割を占めています。(上古のヴィングコット人(ヒョルト人の古名)もしくはEWFの時代には、「騎手」ベレンBeren(騎馬の民?)が彼らの夫の役をこなしていた?)わたしは今日のルナーの権威がどのように男性性と女性性の間を泳いでいるか知りません。ホーレイは女王達によって治められることで知られています。そしてヴァンチもしくはイムサーのようなその他の属領地はシリーラとは異なっています。
イェルマリオ達
*ヘリアカルHeliakal or Heliacal(ヴァンチ地方の死せる神)彼の「小暗黒」時代の
死以来、彼を信仰している者はいません。(ハラルド・スミス氏の言葉)、そして彼の死は大地の女神レラディーヴァReladivaを不毛にすることにつながりました。ひょっとするとフワーレン・ダールシッパやその他のこの土地の古代の豊穣性を回復させようと望む英雄たちはヒーロークエストを行って成功したのでしょう。(フワーレンはレラディーヴァ女神と同一視された。)しかしもしかすると彼らの敵は逆を行い、英雄探索の効果を台無しにしようとしたのかもしれません。なんにせよ、黄金の丘は数多くの種族と社会にとっての聖地であります。(タラスター人にとっての「オーランス勝利の丘」やダラ・ハッパ人にとっての「「目の宝珠」のあったところ」など、)ヴァンチから遠く離れた国ですらこの丘を聖地として崇拝しています。しかし私にとってのこの神話におけるイェルマリオの役割は英雄や戦士というよりは、むしろ殉教者や、スケープゴート、もしくはトリックスターとしての役割です。そしてキリストがゴルコダの丘に登っていったように、イェルマリオは世界を救うために自発的に死に向かっていったのではないかと考えています。
*テュノーラルTunoral(ヴァンチ地方)アライグマの神、ハラルド・スミスが最近言っていたことには、彼は自分の構想をより統一的な神話に合致したものに変更したそうです。統合された、「黄金の丘」神話では、テュノーラル(ヴァンチ)とケルマル(イムサー)双方がヘリアカルの従属神とされているようです。ヴァンチとイムサーの双方が自分たちの神だけがヘリアカルの真の力を受け継いだのだと主張しているようです。しかし私は十分に彼らの神殿の神々について知りませんし、陽の天蓋寺院の兵士達の組織がどのようになっているかも知りません。貴方も知っているように、第二期に英雄バラザールがナイサロールとディセネラスの破壊後、はじめてサルカントゥスTharkantusの信仰を復活させました。そして彼はバラザールに行き・・・・陽の天蓋傭兵団はEWFに仕えて働きました。(これは私見ですが、パヴィスの弓師王朝とアリンソールの傭兵団など例外を除いて、EWFとイェルマリオの関係は堅苦しいものだったと解しています。なぜならイェルマリオ教徒はたいていオーランス人の生活圏でイェルム的な習慣を好む変人たちだからです。)そしてヴァンチの住民は原始的な猟師たちであり、(バラザール人よりは洗練されていますが、)テュノーラルは他の民族からものを盗む盗賊神なのです。これが他の地域の「イェルマリオ信者」重装歩兵団のイメージとどう対応しているのかはわかりません。
*ケルマルKhelmal(イムサー地方)イムサーの「陽の天蓋」の神。私はどうハラルドがニュー・ロロン・ゴスペル(以下NLGと略。ハラルド氏主幹のイムサー関係の同人誌)と公式の設定をうまく適合させるのか知りません。彼はイムサーの神話伝説を描写するのに多くのギリシアやローマの画像イメージを利用しています。(もしかすると、それらはみなペーランダ地方か、ルナー教徒か、歴史以前の失われた秘密のつなぎ目からなんらかの手段で取り入れられたのかもしれない?)NLGによると、イムサー地方の風景は、とてもハラルドの故郷の地に似ているようです。そのためにイムサーやヴァンチの原野にはアライグマやオポッサムが住んでいることになります。私はこのイメージに古代エジプトのイメージを挿入しようと努力しました。(そして問題をよけい面倒にした。)
その他の大神たち
*オデイラ(シリーラ地方)大いなる熊。昔オーランス信徒の土地だったこれらの地域はこの神が今ではオーランスの役目を代わっています。ルナーの神話ではルフェルザが天の熊を手懐けたことになっているからです。オデイラはセアードの龍殺しの王朝の時代でも、これらの地域ではオーランスの子供や従属神というよりは、むしろオーランスの同格の兄弟であったようです。(三人の兄弟、世界を分割する)わたしはアラコリングが「緑の弓の」トボスタTobostaに殺されるまでどれくらい北まで行ったか知らないが、ターシュの北にいる大部分のオーランス人は現代でもアラコリング族と呼ばれている。もしかするとオデイラはルナー帝国では、狩りの神という元々の役割のほかにおおくのオーランスの役割を果たしているのではないでしょうか。
*ジャジャガーパJajagapa(ヴァンチ地方&イムサー地方)(そしてアナーラ・ゴア?)彼は犬頭の神であり、最初にグレッグ・スタフォード氏の「ルナー帝国の歴史」で「グラマーを攻撃するジャニソール」を絵柄にしたルナーの花瓶に、登場人物として描かれていたことで知られていました。そしてハラルド・スミスはジャジャガーパが英雄ジャニソールの神であるという考えを持ちこみました。この神は網で死者の魂を集める霊的仲介者(ギリシア神話のヘルメスなど、霊的なものとの仲介をある意味つかさどる)の神です。私見ですが、ジャジャガーパはエジプト神話の「死者の審判」アヌビスなのではないかと思っています。(この神はエジプトの神話で、嵐の神セトの妻ネフテュスにオシリスが生ませた不義の息子です。)わたしはハラルドがどのようにこのアイデアをジャニソールの神として適合させたのか知りませんが、ひょっとするとイムサーの神話に描写されているオーランティオとケルマルの争いの一面としてかも知れません。ジャニソールの項をこのことに関しては読んで下さい。
*光持ち帰りし者たち
*アラハルArahar、テリスカTeliska(イムサー神話と・・・・ユスッパ?)ハラルドは同人誌ワームズ・フットノートに記述されていて、後にグレッグがダラ・ハッパ神話を掘り下げるこころみで切り捨てられた多くの昔の天空神話の情報を自分のイムサーの神話に取り入れました。そして「極星」と「舞踏の女神」(ハラーナ・イロールとラーンステイの娘)はイムサーの神になりました。わたしは彼の努力は彼の関心が山がちな、かなり孤立したイムサーにとどまっている限り具合のよいものであったと少なくとも思っています。しかし、わたしは隣国がどのようにイムサーの神殿を取り入れているのか知りません。
*「先駆星」ララガールLaragarと「光持ち帰りし者たち」(イムサー神話)わたしはハラルドがどのようにもともとのグレッグのアイデアである「宇宙の盟約」や「オーランス人神話」との関係を彼の領域に導入したか知りません。多くの「光持ち帰りし者」の神話が、七母神の神話とは別に、エルマルの神話についてはじめて書いた後に作られました。たとえば、ペーランダの「先駆星」イドジャルトスIdojartosは霊的仲介者として崇拝されています。わたしはそれぞれの文化がどのように「太陽が我々のところに戻ってきてくれたわけ」についての説明を重視しているのかわかりません。もしかすると(ダラ・ハッパのほかにも)太陽が自分で「天空」に戻ってきたのだと考える文化もあるかもしれません。
*エンテコスEntekos(モラーニMolanni?)とドゥブルドゥンDoburdun(ペーランダ地方)現代のルナー帝国では、ルナーの属領地政策はこのペーランダ神殿の神性を七母神のほかにオーランスの代替物として用いているようです。あるいはこのことはシェン・セレリスの月への侵入とエギたちの虐殺、ホーン・イールの再建によって作られた変化に関係があるのかも知れません。シリーラ君主領とホーレイ女王国、そしてターシュ王国はそれぞれ蛮族の習慣を帝国に適合させるのに異なる手段を用いています。これらの教化の手段は帝国中枢の権力の構造の変化に永久を受けているかもしれません。(ターシュの王朝は他の「オーランス人」属領地諸国よりもサーターに対してより抑圧的な態度をとっている可能性があります。)わたしはまた、帝国の中部地方でエンテコスの信仰がどのような形態をとっているのかわかりません。しかしもしヴァレーレ・アッディ(彼女はエスヴシル地方のダラ・ハッパ女性でした。)が彼女の英雄探索で多くの信者を集めることに成功していたのなら、多くの転向者が彼女の神格化の後に生まれていたことも考えられます。
鎮めるための消極的信仰Propiatory Worship
*オーランス(もしくはオーランティオOrlantio)黄金の丘で、常にイェルマリオの敵たちが現れて英雄探索者から鎮めるための供儀を得ています。イムサーでは、オーランスはいつもトリックスターの役目を果たしているようです。(とても強いのですが、下劣で卑怯です。)そしてヒョルト人の神話「光持ち帰りし者たちの探索行」でユールマルが果たしていたような役割をイムサーの同じ神話でこなしています。わたしはヴァンチやホーレイの神話がどの程度このユニークなアイデアを取り入れているのか知りませんが、わたしが覚えていることが正しいとすれば、ハラルドはヴァンチ地方を異なる民族にいろどられるパッチワークと言及していたことからいろいろと類推できます。わたしには現代のオデイラ教徒の思想がこれらのルナー化されたアラコリング人の中でどのようになっているか分かりません。(Unspoken Word: Tarshの説明は皮相的すぎるのかも。)もしかすると彼らの信仰はバラザールやタラスターやブローリアなど、他のさらに未開の地の神話体系から影響を受けているかもしれません。
*ゾラーク・ゾラーン(もしくはオラクOrak)トロウル文化へのルナー人の保護はおそらくゾラーク・ゾラーン信仰には、彼らの混沌の勢力に対する敵意と太陽信仰の文化に対する連綿と続く悪意から、適用されない気がします。イサリーズ社サイトが最近明らかにした、消極的信仰についてのことを考えると、この神の狂戦士からなる教団の人数について考慮する必要はないようです。トロウル族はおそらく火の魔術と精霊を手に入れるために「黄金の丘に出入りしているのでしょう。
*イノーラ(トロウル族はこの女神のことをノラグNoragという。イムサー人がどう呼ぶかは不明である。)山上の「雪の女王」。そして彼女はいつも黄金の丘の支配者として現れます。この女神は黄金の丘の四者の中で最弱かもしれませんが、この女神の信仰が山そのものに中心を置いている以上、他のオーランスやゾラーンのような大神より手勢を多く集められるのでしょう。
英雄たち:
*ロカマヤドンLokamayadon(タラスター)とマハツァネルムMahzanelm(ダラ・ハッパ)Enclosure誌に、ハラルド・スミスがセアードへのマハツァネルムの侵略を記述しています。そして彼がロカマヤドンによって殺されたという記述が他の文献に散見します。両者ともに敵に書かれた記事には悪者にされているようです。またおそらく彼らは自分の本拠地ですら、今日では崇拝されていないでしょう。彼らのカルトが敵に完全に破壊されているからです。ロコ・モコLoko Mokoもしくはマハツァネルムは敵対する文化圏でデーモンとして扱われているかもしれません。
*アラコリングAlakoringとヴェレンマルス、その他の龍殺しの英雄たち
今のところ、ハラルド・スミス氏もピーター・メトカルフ氏も「竜殺しの」アラコリングと「三兄弟、世界を分ける」のヴェレンマルスVerenmars王(カルマニア大王の娘とダラ・ハッパ皇帝の皇子)の関係についてはっきりとはわかっていないようです。ハラルド氏はセアードの反EWFの王朝が、ダラ・ハッパやカルマニアの代官としてよりも、むしろヴィングコット王の後継者として独自の支配を貫いていたことを仄めかしています。
*「混沌の束縛者」ジャニソールJannisor(イムサーの英雄)ハラルド・スミスは彼について多くを書いています。ハラルドは彼のモデルがアメリカ開拓史のダニエル・ブーンDaniel Booneであることを教えてくれました。(わたしはこの伝説についてはよく知りません。)しかしハラルドはジャニソールがアライグマの帽子をかぶり、文明の外から来た山男であることを言いました。(しかしハラルドはNew Lolon Gospelでローマ皇帝の偶像(なかんずくマルクス・アントニヌス)をジャニソールのものとして用い、多くのオデュッセイアの情景を彼のイメージとして使っています。)ジャニソールはルナーに敵対したのにも関わらず、イムサー人によって今でも信仰されているとのことです。もしかするとこれがイムサーの王室が滅びかけている理由なのかもしれません。ルナーが彼らの権力を奪い、彼らの数を減らそうとしているからです。
*フワーレン・ダールシッパHwarin Dalthippa(シリーラ地方)彼女は赤の皇帝とデンダーラの女祭との間に生まれたとハラルド・スミスは言っています。(少なくとも彼女のカルトライトアップにそう書いています。彼女はローマ帝国様式の「娘の道」のような建築物を建て、ルナーの道で多くの国々を征服しました。彼女はこの地方の女神レラディーヴァの化身として現れ、オーランス人社会のメンバーと結婚しました。彼女は馬の女神?として優秀な馬の血統(ジラーロ馬)を作りだし炎月の後にリストのニンフを回復させました。私は彼女への信仰が近隣地域でどのように扱われているか知りません。
*セアード地方の都市の神々(空白)
*ハイアロール人の馬の神(空白)
さらに知りたい方は以下のサイトを参照のこと
Mirin's Cross
http://www.glorantha.com/tribes/mirinfounding.html
Sairdite Kings and EWF Dragons
http://www.glorantha.com/greg/q-and-a/emperorDragons.html
Dog Gods of Peloria
http://www.glorantha.com/greg/q-and-a/dogGods.html
Verenmars and Spolite Black Queen
http://www.gloranthadigest.com/cgi-bin/message.py?ref=20744
Verenmars and the Test of Water Dog
http://www.geocities.com/TimesSquare/Realm/5545/mything/waterdog.html
それから、「グワンドルのサガ:諜報機関のレポート」も非公式では
ありますが、Harald Smith氏の設定の多くを
Martin Laurie氏が取り入れている以上、
資料の一つに加えられるかもしれません。
http://www.celtic-webs.com/glorantha/campaigns/gwandor/saga/intelligence1634.html