2001決勝成績(2)

ミヒャ周回数でトップ、"おとな"になったからではない

2001.11.2

2001年のシーズンサマリー、決勝の2回目は、周回数です。周回数は、最終戦でM・シューマッハがアレジを逆転し、トップになりました。M・シューマッハの強さは、信頼性・安定性にありました。完走レース数では、アレジの16がトップ。

 

周回数では、M・シューマッハが1009、アレジが1002でした。アレジは最終戦で惜しくも全戦完走を逃したばかりか、周回数で抜かれてしまいました。ただし、完走レース数では、アレジの16がトップで、M・シューマッハは15で2位です。

フェラーリはバリチェロも3位(932周)に入り、信頼性の高さを示しました。マクラーレンはクルサードが4位(930周)に入ったものの、ハッキネンが17位(640周)と泣かされました。ウィリアムズはR・シューマッハが8位(807周)、モントーヤが15位(719周)と今ひとつでした。2002年は信頼性を高めることが課題です。

ベネトン、BAR、ザウバー、ジョーダン、ジャガーは、2人のドライバーが近い周回数となっており、チームの信頼性が示されています。

アロウズはフェルスタッペンが5位(893周)と安定していましたが、ベルノルディはレギュラードライバーの中では最低の22位(569周)と不安定でした。

M・シューマッハのピンチ(1)
マレーシアで突然振り出した雨に加えて、前の周にパニスがオイルをまいたところでコースアウトを喫す。だが復帰し、優勝してしまった。

M・シューマッハのピンチ(2)
ブラジルは雨の中、セッティングが裏目に出てコントロール困難でスピン。クルサードに抜かれたが2位でフィニッシュしたのは大きかった。

M・シューマッハのピンチ(3)
ドイツのスタートで失速し、ブルティに追突される。赤旗中断で再スタートできた。結局リタイヤだったが。

 

 

M・シューマッハは11年間で73%と高い完走率です。速くて長持ちすることが、王座の秘訣と言えるでしょう。

2001年はレース中のスピンやアクシデントによるリタイヤがありませんでした。モントーヤと2度接触したが引きました。2000年は中盤に2戦連続スタート1コーナーで消え、選手権で逆転を許したことが教訓になったようです。

M・シューマッハ無理せず(1)
ブラジルでモントーヤと接触。無理せず先に行かせる。モントーヤは2001年でシューマッハに果敢に挑んだ唯一のドライバーと言える。

M・シューマッハ無理せず(2)
オーストリアでもモントーヤとからむ。両者コースオフ。これはモントーヤがブレーキ遅らせすぎだったが、シューマッハも接触事故は避けた。ここでも2位をゲット。

シューマッハのイメージとして、強引な幅寄せと接触がどうしてもついてまわる。2001年に123ポイントも稼いだのは、珍しく"おとな"になったからではなく、速いマシンで引く余裕があったからだった。

つづく