2001.10.23
2001年のシーズンサマリー、予選の4回目は、最高速です。BMWが目立った年でしたが、M。シューマッハは動じませんでした。BMWの強さと弱さはどこにあるのでしょうか。
17GP×3セクターで51計測点あります。各ドライバーの最高速を平均すると、左のようになります。BMW勢が1,2位を占めました。しかし、フェラーリが後半に追い上げ、差は2km/hほどです。
前年最速だったメルセデスは3番目に落ちました。ホンダはフェラーリの型落ちといい勝負になってしまいました。
ルノーは前半、ミナルディのフォード3年落ちと互角でしたが、後半に改善してきました。
予選におけるセクターごとの最高速記録者とPPの回数です。最高速は11人が記録しました。
最高速はモントーヤが最多の17回記録。R・シューマッハも15回と、ウィリアムズ勢が圧倒しています。しかし、PP回数には反映されませんでした。速いタイム=最高速ではないということです。
M・シューマッハは、最高速6回のみでした。コーナリングスピードを最も重視し、直線加速は二の次でした。それがPPにつながりました。
セクター1 | セクター2 | コントロールライン | (PP) | 名前の太字はセクタータイムでベストを記録。 数字の太字は3計測点での最高速。 |
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オーストラリア | R・シューマッハ | 288.0 | モントーヤ | 301.3 | モントーヤ | 302.5 | M・シューマッハ | ||
マレーシア | R・シューマッハ | 307.7 | フィジケラ | 153.0 | モントーヤ | 274.5 | M・シューマッハ | ||
ブラジル | R・シューマッハ | 311.9 | M・シューマッハ | 260.0 | フェルスタッペン | 314.4 | M・シューマッハ | ||
サンマリノ | モントーヤ | 300.7 | モントーヤ | 232.7 | トゥルーリ | 180.2 | クルサード | ||
スペイン | バリチェロ | 294.5 | モントーヤ | 305.6 | モントーヤ | 290.1 | M・シューマッハ | ||
オーストリア | R・シューマッハ | 311.2 | R・シューマッハ | 212.3 | R・シューマッハ | 283.9 | M・シューマッハ | ||
モナコ | クルサード | 216.0 | クルサード | 211.5 | R・シューマッハ | 273.0 | クルサード | ||
カナダ | M・シューマッハ | 270.5 | R・シューマッハ | 298.2 | R・シューマッハ | 295.4 | M・シューマッハ | ||
ヨーロッパ | R・シューマッハ | 293.5 | ハッキネン | 232.0 | R・シューマッハ | 258.1 | M・シューマッハ | ||
フランス | モントーヤ | 308.5 | R・シューマッハ | 283.7 | ブルティ | 143.0 | R・シューマッハ | ||
イギリス | アレジ | 314.2 | M・シューマッハ | 272.1 | R・シューマッハ | 296.3 | M・シューマッハ | ||
ドイツ | モントーヤ | 285.8 | モントーヤ | 327.6 | モントーヤ | 282.3 | モントーヤ | ||
ハンガリー | R・シューマッハ | 293.9 | M・シューマッハ | 244.7 | R・シューマッハ | 259.0 | M・シューマッハ | ||
ベルギー | M・シューマッハ | 321.3 | モントーヤ | 199.8 | モントーヤ | 269.8 | モントーヤ | ||
イタリア | トゥルーリ | 342.7 | アレジ | 344.4 | アレジ | 328.1 | モントーヤ | ||
アメリカ | モントーヤ | 268.5 | ハッキネン | 177.9 | M・シューマッハ | 331.2 | M・シューマッハ | ||
日本 | モントーヤ | 290.4 | モントーヤ | 315.9 | モントーヤ | 290.1 | M・シューマッハ |
日本GP予選 130Rを全開で行くM・シューマッハ
最高速も計測点によって130km/h台から、340km/h台まであります。そこで、4段階(200以下、200〜250、250〜310、310以上)に分けて速さを見てみました。これにより、各エンジンの特性が浮かび上がります。
BMWは全域でトップクラスですが、特に250〜310の高速域で他を離しています。これに対し、フェラーリは200〜250の中高速域と、310以上の超高速域で互角、これがBMWに対する狙い目です。
メルセデスは高速・超高速の伸びがなく、ホンダとフェラーリ型落ちに抜かれます。
ホンダは、ジョーダンがレスダウンフォースで2強に迫りますが、BARはハイダウンフォースのため伸びません。
ルノーは、中高速・高速域でダウンしてしまう弱点があります。中低速ではマレーシアのセクター2でフィジケラが最高速1位を記録しました。
つづく