北沢・仏沢ルート(エスケープ路)

 

愛鷹山縦走路を日帰りでとる場合、越前から呼子を回って進むと位牌を越え前岳まで行くと大変時間が掛かります。その場合のエスケープ道として北沢登山道がお勧めです。

北沢登山道はかつて道迷いが多く敬遠されていましたが、現在はマークが多く付き利用できるようになりました。しかし、仏沢登山道につきましては詰の部分が急傾斜でキツいのであまりオススメできません。縦走計画にお役立てください。

北沢ルートを大沢登山道から利用する場合に気をつけていただきたい箇所があります。        下の写真は第一ケルンから入り約150m程度沢を渡った場所です。

この場所は枯沢を渡った場所で足元に注意ばかりしてから前を向くので前方に目が行きがちです。渡ったら右を向いて登ってください、約90°角度が違いますのでまったく異なった場所に登ってしまいます。

北沢ルート

北沢ルートは山神社駐車場に車を置いて大沢登山道から割石峠、鋸岳を通過してから降りるとぐるりと周遊でき時間的にも無理はありません。また、前岳から位牌岳を堪能してから使用しても時間的にちょうど良いルートとなります。

北沢ルートは十数年くらい前に導入部の岩に誤って「北面沢」とペンキで書かれたため、今でもこのルートを北面沢という方がおります。位牌岳から北に伸びる広範囲の沢を北沢渓谷と言いますので注意してください。

現在マークは多くあり、また沢も明瞭なので比較的安全に通行できます。

仏沢ルート

仏沢ルートは北沢ルートが位牌岳の西側稜線に到達するのに対して、位牌の東側稜線に到達するルートです。北沢下降点を過ぎて位牌に登った場合に有効なのですが、稜線のコブから少し降りた場所から急斜面になり残置ロープを使うなど危険な場所があります。

仏沢の広場に出ると岩の上に根ざしたブナの大木が複数存在する斜面があります。このあたりは穏やかで危険箇所もありません。

晴れていれば稜線が見えるので方向を見失うことはまずありません。

ところが急斜面を登る場所から足掛かりが柔らかく登りにくい難所が大きく2ヶ所あり大変危険です。

難所を越えると御料局三角点があり、この道が古くから使われていた旧道であることがわかります。

 

北沢・仏沢ルート

この2つのルートは位牌岳をはさんで大沢登山道に出る大変便利なルートです、北沢ルートは大いに活用していただきたいのですが、仏沢ルートについては道が古く危険もあり、また道迷いになる可能性もありおすすめできません。十分な経験者か経験者の同行でお願いします。

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