(腹筋運動とダイエット)・・・・・・皆さんの中に、お腹の脂肪を落とすために、腹筋運動をせっせとやっておられる方はいないでしょうか?これは、あながち、まちがった方法とは言えないのですが・・・・。少なくとも、お腹にラップをまいたり、脂肪をグニョグニョもんだりするよりは、脂肪をへらす効果はありますが、しかし、腹筋運動はどちらかといえば、無酸素運動(筋肉内のグリコーゲンを使って体をうごかす運動。)ですので、脂肪を燃焼させるのは、ちょっとむずかしいかと思います。腹筋運動を30分から1時間ぐらい連続でやれば、有酸素運動(脂肪をエネルギーに変えて体を動かす運動)になりますので、運動中脂肪も燃焼するでしょうが、なかなかたいへんですよね。(ちなみに、アテネオリンピック、陸上100と200メートル代表の末続慎吾選手は、毎日、腹筋運動を2000回やるそうです。これだけやれば、脂肪も燃焼するでしょうが。)やはり、普通の人は、腹筋運動は、無酸素運動と割り切って、腹筋の強化をめざした方がいいでしょう。腹筋を強化すれば、ポッコリ出っ張った腹を引き締める事ができます。(お腹がポッコリ出ているのは、腹筋が弱ってしまって、内臓が内側から押す圧力を押さえられずに、出っ張っている事が多い)。脂肪は、ウォーキングその他の有酸素運動で燃焼させる方がいいのではないでしょうか。なおかつ、腹筋運動の他にも、背筋運動、屈伸運動、腕立て伏せなど、体の中の大きな筋肉を使う筋トレをおこなえば、トレーニング後も、新陳代謝を高いレベルにたもてます(トレーニング後も、カロリーの消費を高い状態で維持できるということ。)ので、脂肪を減少させやすいですし、これに、カロリーコントロール(食事制限)をプラスすれば、その、効果は、いっそうアップするでしょう。
(体内の痩せ薬、レプチン)・・・・・・食事をすると、体内の脂肪細胞に、中性脂肪が貯えられます。あるていど貯えられると、脂肪細胞からレプチンというホルモンが出てきます。このレプチンが、脳内にある視床下部に届くと脳は、満腹感を感じるため、食欲がおちます。そして、脳は、体にどんどん動くように司令をだします。つまり、レプチンは、食欲をおさえてくれて、しかも、体をせっせと動かしてカロリーを消費してくれる、まさに、体内の痩せ薬なのです。この、レプチンは、太った人ほどたくさんでます。「それはありがたい」と、思われるかもしれませんが、ところがどっこい、現実は、そんなに甘くないんですね。どういうわけか、視床下部は、あまり多くのレプチンわ受け付けてくれないんですね、視床下部にレプチンが届かないもんだから、いくらたべても、満腹感を感じないために、いつも、お腹がパンパンになるまで食べてしまい、しかも、ぜんぜん運動する気もおきないためにますます太ってしまったりするわけです。レプチンが体の中でスムーズに働いてくれると、わりと、楽にやせられるのですが、そうなるためには、残念ながら、ある程度のところまで、苦しいでしょうが、食事制限と運動で痩せて、レプチンの量を視床下部がスムーズに受け入れてくれる量まで減らす必要があるようです。
(マッサージ・ダイエット)・・・・・皆さんの中に、お腹の脂肪を取りたくて、脂肪をせっせと、もんだりしたこと、ないですか?。これも、さっぱり、効果ありませんので、やめた方がいいと思います。
(ダイエットと運動)・・・・・・・運動には、有酸素運動(エアロビクス,ウォーキングなど、長い時間続けられる運動)と、無酸素運動(筋トレや短距離走のように、短い時間しか続けられない運動)があります。有酸素運動は、運動中、脂肪をエネルギーとして使用しますので、ダイエット中の運動としては、最適です。無酸素運動は、運動中、脂肪をエネルギーとしては、使用しません。筋肉中にあるグリコーゲンというものう使用します。では、無酸素運動は、ダイエットにむかない運動なのでしょうか、いいえ、そうではありません。もしかしたら、有酸素運動以上にダイエットむきの運動といえるかもしれません。無酸素運動は、たしかに、運動中は、脂肪を燃焼しませんが、運動後、十数時間、体の新陳代謝率を高い(カロリーの消費が多い)状態に保ち続けることができるといわれています。つまり運動後十数時間、脂肪が燃焼しやすい状態を維持する事ができるという事です。それに対して、有酸素運動は、運動中は、脂肪を燃焼しますが、運動後は、その効果を持続する事はありません。さらに、無酸素運動、とくに筋トレ(ウェイトトレーニング)は、筋肉を強化(発達)させます。筋肉は、何にもしていない時でも、つねにカロリーを消費しています。つまり、筋肉の量が増せば、カロリーの消費量も増すというわけです。ダイエット中は、筋肉が減少しやすいですので、タンパク質をしっかり取って、筋トレ(ウェイトトレーニング)を行うといいでしょう。そして、さらに、ウォーキング(歩き)やエアロビクスなどの、無酸素運動をうまくミックスさせれば、より、効果的なダイエットができるとおもいます。
(痩せにくい人、痩せやすい人)・・・・・・遺伝的に、痩せやすい人と、痩せにくい人がいるようです。食事中、すぐに体温が上昇して、体がポカポカしてくるような人は、なにもせず、ただ、じっとしていても、相当量のカロリーを消費するタイプです。反対に、食事をしてもあまり体温に変化のない人は、カロリー消費が少ないタイプです。この二つのタイプの人が、同じダイエットを実行しても結果は、当然同じではありません。やはり、痩せにくいタイプの人は、痩せやすいタイプの人より、運動量を少し増やすか、カロリー摂取量を少し減らす必要があると思われます。
(ダイエットとタンパク質)・・・・・ダイエット中は、タンパク質をしっかり取るようにするといいようです。その理由は、ダイエット中はどうしても、カロリー不足になります。それをおぎなうために、体は、脂肪をエネルギーにかえて使用します、それは、体脂肪がへるので、おおいに、けっこうなことなのですが、体は、脂肪をエネルギーに変えると同時に、筋肉もエネルギーとして使用します。(脂肪が100グラムぐらい減ると、筋肉は、だいたい50グラム前後ぐらい減るようです。)こうなると、いくら体重が減っても、ガリガリに痩せた、栄養失調の人みたいで、とてもカッコイイ体とはいえません。カッコイイ体とは、出る所は出て、引っ込む所は引っ込んでいる、メリハリのある体のことではないでしょうか、そをなるためには、ダイエット中も、筋肉は減らさないように注意する必要があります。そのためには、筋肉の原料であるタンバク質をしっかりとる必要がありますし、さらに、タンパク質は、空腹感を鈍らせる働きもあると言われておりますので、食事制限中もその苦痛を減らすことができるかもしれません。サプリメント(プロテイン)などう利用すれば、さらに、効果的かもしれません。
体重計ダイエット
このダイエット法のやりかたは、体重計で体重を一日二回ほど測定し、それをグラフにしていきます。たったこれだけです。これを毎日つづけます。体重計は、針のやつではなくて、数字の出る、デジタルの物を使用します。体重を測定するときは、いつも同じ時間、同じ服装で測定します。そして、測定した数値をグラフ(折れ線グラフ)にします。グラフは、タテ軸が体重で、ヨコ軸が日にちです。これで、なんで、体重が減るのかといいますと、たとえば、食べ過ぎや運動不足で体重が増えると、グラフは右肩上がりに上がります。すると、「いかんいかん、食事を減らして(または、運動して)グラフを下げなくちゃ」と思い、自然と体重を下げるような行動をとるようになると言うわけです。さらに、グラフが下がる楽しさがわかってくると、自分から積極的に体重を下げるようになるようです。私は、この方法を試した事はありませんので、絶対効果があるとは言えませんが、そんなにお金もかかりませんので、興味がある人は試してみてはいかがでしょうか・・・? 尚、筋トレ(ウェイトトレーニング)を行っている人は、タテ軸を体重ではなくて、 体脂肪率にしてもいいかもしれません。