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last update:2000.12.31.sun
Animations World 「Space Pirate Captain Harlock」
女王ラフレシア
(1999.8/ Illustrated by Maja)
マゾーンの大キャラバン率いる女王にふさわしく、偉大な女性です。ハーロックと対峙する敵役としては申し分ないキャラクターでした。
これだけ存在感を持った厚みのある敵役もそうそう出てきませんね。
彼女は、ただ地球侵略を目論む敵の女王として描かれているだけではなく、一族の運命を背負ってハーロックと戦っている。
更に、反乱を起こした左腕の文官を処刑し、平然としていたわけではなく、孤独な悩みや苦しみもあり、またまゆを誘拐するという作戦も「ハーロックに卑怯者と呼ばれたくはない!」と最初退けるところからも心あるマゾーンだとわかるのです。
そういう機械的な冷酷な女王というだけでない、様々なことに葛藤し、悩む姿の描かれ方が非常によかったですね。また敢えて勝つ為に心を「捨て去ろう」としたところにも彼女の人間性を感じました。
(結局、ラフレシアはラフレシア以外の人間になろうとしても無理な話で、やはり完璧に冷酷なマシーンにはなれなかったところなど、最終回近くなったストーリーの中の彼女を見ていても感じられました。)また、ラフレシアは彼女の肩に一族の存亡がかかっている、大いなる使命があるわけですが、一方で自分の信じるものの為に戦うというハーロックの立場と全く異なっている両者の対決もこの作品の一つの見所として、非常に面白いところでありました。
こういうところなども、従来の対象視聴者の年齢層を引き上げてみたというだけのことはあると感じさせる部分でありました。
立場は異なる二人ではあるが、「私にはわかる。私がハーロックならこうする。」とラフレシアが彼の行動パターンや心情を段々と理解していく過程など見ても声担当の北浜さんがおっしゃるように「愛してはいけないのに愛してしまった…」感覚ってあるように思えますね。
ある意味、戦いを通して立場の違いという垣根はあれど、彼女もハーロックの理解者の一人になっていたと思うのです。
話題に出たので声優さんについて。担当は先ほども出ましたが北浜晴子さん。この方の声も非常によかったです。厚みがあり、女性らしい柔らかさがあり、かつ威厳がある。
この役にピッタリの正に適役でした。ラフレシアの奥深い魅力もこの人が演じたからこそというところもあるのでしょう。
この方も古いキャリアをお持ちのベテランの方なんですよね!
おなじみの古いところでは「海のトリトン」の白イルカのルカ、昔の「デビルマン」のシレーヌ、「TV版999」のリューズなど…。
個人的に大好きな声優さんの一人です。
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