HOME  INDEX  NEWS  掲示板  Comicsworld  AnimationsWorld  FRAME ON(INDEX) ◆

←BACK(Animation「宇宙海賊キャプテンハーロック」扉)


 

Animations World  "Space Pirate Captain Harlock"

「宇宙海賊キャプテンハーロック」

Great Characters ("Space Pirate Captain Harlock")

 

line

 

 

 ★キャプテンハーロック
    ★大山 まゆ
 ★有紀 螢
 ★ミーメ 
 ★マゾーン 

 

 この作品の魅力は、何と言っても登場するキャラクターの魅力にかかるところも非常に大きい。また、この作品に登場するキャラクターの数は、他にあまり例を見ない程多く、多彩である。
 この作品を語る時、当然キャラクターの魅力なしでは語れないのだが、時が経っても人々の心に生き続けるそんな偉大なキャラクターの魅力に迫ってみたいと思う。

 主人公のキャプテンハーロックは今更述べるまでもないが、そのハーロックだけでなく、その他登場する大勢のキャラクターも敵、味方問わず素晴らしいキャラクターばかりだ。
 彼等が作品を支えているといっても決して過言ではないだろう。

 キャラクター設計・デザインを担当したのは小松原一男氏だが、零士氏の世界だと似た顔になってしまう(…)女性達を、よくもまあここまで全く違う人物に描き分けられたものだとその才能に本当に感心しないではいられない。
小松原氏の場合は、それまでの過去に、「キューティーハニー」や、「タイガーマスク」や「デビルマン」等も手がけているので、華やかでバラエティに富んだ敵役の登場が楽しめたのも、そういう作品のエッセンスを持っている小松原氏ならでは、というところなのかもしれない。
 また、一種独特な零士氏個人の世界の人物等をアニメーションという形にするのは、沢山の他人の手によって創られるわけだからとても難しいと思うが、それを零士のタッチは生かしつつ、自らの個性を加えて上手に「アニメーション」としての世界を創り上げている感性や能力は本当に素晴らしく、それは既にご存知のとおりである。
 これは、本当にいくら原作のタッチを模倣しようと、技術があろうと、出来ることではないと思う。
 零士氏のキャラクターをアニメで描く難しさは、今までアニメ化された作品等を見れば、カットによって、また描く人によって微妙に顔が変わってしまうことを見ても、容易に理解できるのである。
 一般的なキャラクターのように、丸描いて、棒引けば、誰でも同じあひるのコックさんが描けるというわけにはいかないのである。(零士氏のキャラクターを描いたことのある人なら、おわかりであろう。)
キャラクターの設定見本というものがあっても、描く人の感覚や感性によって同じハーロックを描いても、いろんなハーロックが出来てしまうのである。
 それが、1年にわたる42話分もあるTVアニメの製作で、作画監督によってもバラツキが出来てしまったのは、しょうがないといえば、しょうがないことなのかもしれない。
 全42話の中で、小松原氏が作画監督をしたのは、たったの7話である。(42話放映データ参照。
そのうち、4話をりんたろう氏が監督した作品だ。何故か彼等が担当した回の作品は、他の回のものと比べても映像美や動き等でも非常に素晴らしいと思う。
 また、作品の大半の作画監督を担当した菊池城ニ氏も、29話分、本当によく頑張られたと思う。
特に、韓国の会社で、現地のアニメータが作品を作っていたのだが、菊池氏が韓国と日本を行ったり来たりしながら、国の感覚の違い等の統一をしつつ次から次へと作品を作っていかなければならなかったわけだから、かなり大変なことだったろうと思う。
 やはり、異国で作った感覚の違いは作品を見ていれば微妙なところで色彩や絵柄、感覚的にも表れているが、アニメーションの製作事情からしてそれはいたし方のないことだったのだろう。(たとえ30分ものでもアニメーションを実際に作り出すことはとても大変なことなのだとつくづく思わずにはいられない。)

 

◆FRAME ON(CONTENTS)◆

◆「宇宙海賊キャプテンハーロック」の扉に戻る ◆Animations Worldへ戻る

◆Comics Worldへ行く ◆Novels Worldへ行く ◆掲示板へ行く

◆Indexへ戻る ◆Topへ戻る