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ポロックって何？

ポロックとは、ルビー・サファイア・エメラルドにおいて、ポケモンのコンディションを高めるお菓子。
ポロックケースをカイナシティ（エメラルドはミナモシティ）のコンテスト会場でもらった後、
同じくコンテスト会場にある木の実ブレンダーで作ることができる。

注意！
ルビーサファイア及びエメラルドが現役だった時代に書いたコンテンツなので、
現在では実用性の点で厳しい部分も見受けられます。
「4人も集まらないっていうかケーブルが無い」とか「ナゾの実カードなんてどこに売ってるんだよ」など、
色々思うところはあるとはございますが、当時の資料としてお楽しみいただければ幸いです。
なお、コンディションのみが目的であればシンオウ地方でポフィンを与えるほうが簡単です。

実戦的　ポロック講座

ポロックは、見てわかるように「LV」と「なめらかさ」というパラメータを持つ。
このうち、Lvは食べさせた時のコンディションの上昇量を表す。
複数の味が含まれている場合、Lvとして表示されるのはもっとも強い味だけなので、
単純にLvが高ければいいというものではない。
「なめらかさ」は、そのポロックがどれだけ腹にたまるかを表す。
少ない方がより多く食べられるので良いポロックと言える。
これらの値がどのようにして決まり、どのような意味があるのかを解説したい。

ポロックは木の実を混ぜて作る。混ぜた木の実の味（上の「味リスト」）、辛、渋、甘、苦、酸をそれぞれ合計して、
プラスになっている値が基本性能。ポロックとしての性能は、この数字から求める。
マイナスの付いた値は味としては0として扱われる（食べてもコンディションは下がらない）が、
「マイナスの付いた味」の「数」（具体的な数値は無関係）だけ、全体の性能が下がってしまう。
まず、rpmで決まるスピードボーナスを求める。計算式は「1＋最高rpm÷333」（少数第三位以下は切り捨て）。
具体的には、85rpmなら1.25。100rpmなら1.3といった値になる。
「(基本値×10-マイナスの味)×スピードボーナス」（端数四捨五入）が、ポロックの性能（コンディション上昇量）。
◎、○や×の数自体は計算結果に影響はないが、単純に◎や○を出すと速くなり、×を出すと遅くなりスピードボーナスに影響が出る。
とはいえ、それほど大きな影響があるわけでもないので、初心者も気軽に通信ブレンドに参加しよう。

なめらかさは、混ぜた木の実の「滑」の値を平均し、参加した人数を引く。端数切り捨て。
味の場合と異なり、ブレンドの成績は影響しない。木の実を選んだ時点で決定される。

例：４人でパイル+ザロク+タポル+ノワキなら、辛+6、渋-1、甘+1、苦-1、酸-5。マイナスは0扱い。
10倍して、マイナスの味の数（この場合、渋苦酸がマイナスなので「３」）を引き、辛57、甘7。
スピードボーナスが1.3だとしたら、Lv（もっとも強い味を表す。この場合は辛）は57×1.3=74、
さらに甘さを7×1.3=9含み、なめらかさは(20+20+20+70)/4-4=28のポロックができあがる。

同じ木の実を一度に２個以上入れると、
ランダムに３つの味を２ポイントずつ持つ「黒いポロック」になるので注意！
No43は、別の種類であれば同時に混ぜても黒いポロックにはならない。
味となめらかさが全く同じであるラッカとクオを同時に入れた場合も同様。
また、全ての味が「0」になった場合（カゴ+ヒメリなど）も黒いポロックになってしまう。
この場合でも、味はランダムで３つあるので、使い方次第では…？

（詳しい計算は、ふさこんさんのメガニウムパーク（アザレアジム）にあるポロックシミュレーターが非常に便利）
色々と便利機能を追加した私家改良版もあります（バグがあるかも）。

上記のように、味の濃さ（コンディション上昇度）は合計されるが、なめらかさ（満腹度？）は平均される。
つまり、一度にたくさんの木の実を入れるほど良質のポロックになる。
ポロックを作るときは、なるべく４人通信で作りたいところ。

味とコンディションの対応は、辛：かっこよさ、渋：美しさ、甘：かわいさ、苦：かしこさ、酸：たくましさ。
上記で計算した「ポロックの味」の分だけ、各コンディションが上昇する（性格補正については下記参照）。
コンディションは、どのポケモンでも初期値は全て0（ただし、ゲーム内の交換イベントで手に入れたポケモンは5〜30）

ポロックを食べさせると、なめらかさの値の分だけ「毛づや」が上昇する。
（「けづや」という単語自体はゲーム中には出てこない。攻略本などでの表記）
毛づやは、ポケナビで見たときにポケモンの周りに表示される星で確認できる。
この「毛づや」自体も、コンテストの一次審査の評価の対象となる。
初期値はどのポケモンでも0（ただし、ゲーム内の交換イベントで手に入れたポケモンは10）。
毛づやが255を超えるとそれ以上ポロックを食べられなくなるので、
なめらかさの合計を254まで押さえれば、最後にもう一つだけどんなポロックも食べられるので効率がよい。
一度上がってしまったコンディションと毛づやは、２度と元に戻すことが出来ないので慎重に。

コンディションはそれぞれ255が最大で、それ以上は上がらない。
ただ、235以上であれば、ポケナビでの見かけ上は最大になり、一次審査で☆を10個とれる。
（☆の数はあくまで目安。実際のコンディションが違えば結果発表で差があらわれる）
また、ゲームキューブのポケモンボックスの「いちらん」モードで見た場合、
５つ星で表示されるのはそのコンディションが255の場合のみである。
１体でも255に達していることが確認できれば、それ以降はポケナビのランキング表示で見れば255か否か一目瞭然。

ポケモンコンテストの一次審査では、コンディションの高さが競われる。
そのコンテストに関わる能力だけでなく、その両隣（かっこよさコンテストなら、美しさとたくましさ）も評価に影響。

コンディション上昇の他の手段として、カイナシティの大好きクラブでもらえる各種「バンダナ」がある。
それぞれのコンディションが200以上のポケモンを先頭にして会長に話しかけると、
それぞれのバンダナが１つずつだけもらえる。
エメラルドではプレイヤーが一度でもコンテストに出場している必要がある（情報：奥野細道さん）。
（黄色のバンダナは、たくましさではなく賢さで判定されるというプログラムミスがある。エメラルドでは改善）
持たせると一次審査において、対応するコンディション１つが20多いものとして扱われる（ただし255まで）。
255に満たないコンディションがある場合は持たせよう（バンダナ効果調査協力：リュカさん、ニコアさん）。

ブレンド後に出るランキングは一種のお遊びのようなもので、順位に関係なく出来たポロックは平等にもらえる。
ただ、皆がいい順位を取ろうと頑張る（◎をたくさん出す→スピードが上がる）と、良いポロックが出来るのは確か。
一位を目指そう。（何か賭けると燃えるかも…現金は駄目よ）

※性格による味の好き嫌い

好きな味だと通常の約1.1倍、嫌いな味だと通常の約0.9倍、コンディションの上昇に補正がかかる。
（より厳密には、「味の0.1倍（四捨五入）」を加算または減算する模様）。
ポロックを１個食べさせるごとに、この補正がかかった値の分だけコンディションが上昇。
複数の味を含んでいても、補正がかかるのは好き嫌いのある味のみ。

ただし、好きな味と嫌いな味をともに含む場合、弱い方の味には補正はかからない。
（うまく利用すると、嫌いな味をマイナス補正なく上げることができる）
好きな味と嫌いな味を同じだけ含む場合、どちらの補正も無視される。

つまり、食べさせたときに喜んでいれば、好きな味にのみ1.1倍補正がかかっていて、
嫌がっていれば、嫌いな味にのみ0.9倍補正がかかっている。
特に反応がなければ、どの味も補正はかかっていない。

性格による好き嫌いは、性格による能力補正（カッコ内）と対応している。
例えば辛さが好きで渋さが嫌いな「いじっぱり」は、攻撃力が高くなり特攻が低くなる。

この表にあげていない以下の性格は、好き嫌いや能力補正はない。
まじめ、きまぐれ、てれや、がんばりや、すなお。

性格補正について協力：ふさこんさん

No.36以降を駆使したスペシャルレシピ：

味となめらかさは累計を表記しています。スピードボーナスは100rpmでの値を表記。
たいていの場合はそれよりも遅い速度で達成できますが（詳しくはレシピに表記）
斜字の部分は妥協しないでください。「楽勝」とある部分は、数字よりもかなり低くても大丈夫のはずです。
ただし、どんなに妥協しても、少なくともレーダーチャートは緑一色になると思うのでご安心を。
スピードボーナスなどの細かい計算は、メガニウムパーク（ふさこんさん）のポロックシミュレーターを参考にさせていただいています。

「マイナス補正合計」は、全てのポロックの味を0.9倍（端数切り捨て）したものの合計です。
（合計値を0.9倍したものではありません。１個ごとに端数切り捨てされます）
性格補正によって嫌いになっている味はこの欄を見てください。

実際のコンディションは255までしか上がりません。
合計欄の値で255を超えているのは、それだけ余裕がある、という意味でとってください。

青緑の太字はカードe+によって追加されたナゾの実です。
ゲーム上は全てNo43と表記されますが、ここではカードに記載されている番号を掲載しました。
01〜06が第１弾、07〜12が第２弾です。詳細は木の実大図鑑にて。

なお、ラッカの実とクオの実は同じパラメータなので代用可能です。
ただし同じ木の実を２個入れると黒いポロックになるため、
ラッカとクオを両方用いる必要のあるブレンドもあります。

３人通信、通信無しの場合は補巻をご覧下さい。

以下、様々な状況（使える木の実）におけるベストなレシピを用意しました。
ここにあるレシピが使えない（木の実が足りない）というのなら、掲示板で遠慮なくご相談を。
あなたにあったレシピを出来る範囲で考えてみます。

…

チイラ、リュガ、カムラ、ヤタピ、ズアを使い（ナゾの実は使わない）
全てのコンディションをMAXにする！木の実をずらせばどの性格にも対応！

（以下のパターンでは、
渋マイナス（いじっぱり、ようき、しんちょう、わんぱく）
酸マイナス（さみしがり、おっとり、せっかち、おとなしい）
補正無し（まじめ、きまぐれ、てれや、がんばりや、すなお）、
に対応。補正無しはどのパターンでもオールマックスが可能。

辛マイナス（ひかえめ、おくびょう、おだやか、ずぶとい）
甘マイナス（ゆうかん、れいせい、なまいき、のんき）、
苦マイナス（やんちゃ、うっかりや、むじゃき、のうてんき）
のポケモンに食べさせたいならコメントをよく読もう。

チイラ、リュガ、カムラ、ヤタピ、ズア、ナゾの実（ラッカまたはクオ）を使い、
全てのコンディションをMAXにする！全性格完全対応！！

ナゾの実はラッカ（クオ）だけなので、誰か一人が持っていれば作れる。
ポロックの役立つラッカ（クオ）を持っている人は多いはずだ。

チイラ、リュガ、カムラ、ヤタピ、ズア、ナゾの実（ラッカとクオ）を使い、
イベント交換ポケモン（初期なめらかさ10。ルビサファ、ファイアリーフ共通）のコンディションをMAXにする！
交換ポケモン以外でも、全性格完全対応！

チイラ、リュガ、カムラ、ナゾの実（第１弾、２弾）を使い、
全てのコンディションをMAXにする！全性格完全対応！！

チイラ、リュガ、カムラ、ヤタピ、ズア、そしてナゾの実のラッカとクオを使い、
全てのコンディションをMAXにする！全性格完全対応！！
レシピの見栄えも良くて覚えやすいので個人的にはお気に入り。

リュガ、カムラ、ヤタピ、ズアを使い、全てのコンディションをMAXにする！
性格は限られているが、GC版と通信環境さえあれば揃えやすい木の実だけで作る。

性格がかなり限定される。
ゆうかん、やんちゃ、さみしがり、
れいせい、うっかりや、おっとり、
なまいき、おとなしい、せっかち、のんきは安定。
補正無し（まじめ、きまぐれ、てれや、がんばりや、すなお）は多少厳しい。
それ以外は相当厳しいか不可能。

最大値になったかどうか確認するには、ポケナビのコンディションポケモンサーチが便利。
あらかじめ「間違いなくパラメータ１つだけでも最大になっている」ポケモンを用意しておくこと。

これらのレシピの改良案などがありましたらぜひ教えてください。

協力：オフ会に参加してくださった皆様
特別協力：
ケビンくん（ブレンド関係）、ふさこんさん（性格補正）、クレアさん（オールマックスレシピ）
ポロックな人さん（チイラ・ナゾ抜きレシピ）

参考：木の実ブレンダー（361さん作）

※おすすめブレンド例（４人打ち専門）

〜自分でMAXレシピを開発したい方へのアドバイス〜

味は、ブレンド速度100rpm（スピードボーナス1.3）として計算しています。

過去に作ったレシピはこちら。未整理ですが、No36以降が使えない方はご利用ください。

４人未満でのブレンド、CPとのブレンドに関しては補巻をご覧ください。

効率の良いポロックの例（「効率」は、味の合計/滑らかさ。小数第３位を四捨五入）：

36〜40を中心とした効率の良いポロックの例。主力として使っていきたい。
チイラは味が微妙に異なるため、味が他のポロックと違うこともある。
そのようなポロックは効率の欄に太字で示したので、レシピ作成の際には要注意。

黒いポロックの仕組みを逆利用した、ある意味で邪道なポロック。
常識の範囲のブレンド速度であれば、その効率はダントツである。
もちろん、ラッカの代わりにクオを使っても、ラッカとクオを混ぜても構わない。
時間と根気さえあれば、これをひたすら食べさせるだけでコンディションが最高になる。
なめらかさは余っているのに味が足りない…というときの微調整に使おう。

最後の１個に向いているポロック：

最後の一個としてあげる場合は滑らかさは関係ないので、とにかく味だけを上げればいい。
チイラの微妙な味がここで役に立つ。
なお、100rpmでLv192のポロックは、スピード次第ではLv200超えも不可能ではないはず。

おまけ：ポロックの色

追加、訂正情報など、いつでもお待ちしております。こちらまでどうぞ。

協力：ポロックな人さん、ASPEARさん、他多数（オフ会関連など）

どうでもいいけどこういうページで、onlyという意味で「〜のみ」と書いても、場合によっては「〜の実」ととられかねませんね。
同様に、「実は（じつは）」と書いても、「みは」と読まれかねない。