VC版プレイヤーのためのポケモンバンク入門

VC版でポケモンに復帰し、最新版(第七世代:サン・ムーン、ウルトラサン・ウルトラムーン)に手を出したくなった人向けのガイド。
というか自分がつまずいたポイントについてのまとめ。
ポケモンバンク公式サイトも参考のこと。

ポケモンバンク・ポケムーバーの新規ダウンロードは2023年3月28日で終了する。それまでに必ずダウンロードしておくこと。
将来的にはSwitch版で代替できるようになるとは思うのだが現状は未発表である。

ステップ1: ポケモンバンク・ポケムーバーを入手しよう!

まずは「ポケモンバンク」を手に入れる。ニンテンドーeショップにて無料でダウンロードできる。
しかし、そのまま起動してもすぐに強制終了してしまう。
使用するにはポケモンバンクに対して出し入れ可能なソフトが必要となる。
具体的には第六世代(X・Y・オメガルビー・アルファサファイア)、第七世代(サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン)が該当する。
VC版だけ持っていても対応ソフトとはみなされないので注意。
つまり「今のところ新作を買う予定はないが、ボックスが手狭になったので預けておきたい」という使い方は不可能である。
第六世代のみでも後述のムーバーの使用は可能だと思われるが、VC産のポケモンを連れていけるのは第七世代のみなので、いずれかのバージョンを用意しよう。
安く済ませるならサンかムーンのパッケージ版だが、DL版のほうが使い勝手はいい(購入用リンク)。

ステップ2: ポケムーバーを使おう

対応ソフトを用意してポケモンバンクが使用可能になったら、年間利用料(500円)を支払う。
払ったら、メニューから「ポケムーバー」をダウンロードする。
これはポケモンバンクとは別のソフトとして扱われるので、3DSメニューに戻って起動する。
ポケムーバーを使えば、対応ソフト(VC版のシリーズと、第五世代のBW/B2W2)からポケモンバンクへの転送が可能になる。

ポケモンバンクのダウンロード終了後は無料化するのだが、ポケムーバーをダウンロードするためには年間利用料が必須である。
実質的に「ポケムーバーをダウンロードする権利を500円で買う」と考えるのが良いだろう。

ポケムーバーからは、対応ソフトの「ボックス1」にいるポケモンを「転送ボックス」に送ることができる
ボックス1以外のポケモンを送ることはできない。送りたいポケモンは必ずボックス1に入れる必要がある
特に初代の場合、最初からボックス1を空けてプレイしていないと移動の手間がかかるので特に注意。
非常に不便だが、ここは「ボックス1以外のポケモンをうっかり送ることがない」と好意的に受け取っておこう。
ゲーム内で説明がある通り、一度送ってしまったら元に戻すことはできないのだ。

金銀では、ボックス1のポケモンであってもアイテムを持たせていた場合は転送対象から除外される。
うまく使えば、送りたくないポケモンをボックス1に預けたままムーバーを使用することも可能。
逆に、初代では持ち物(金銀に送ると見える)の有無は考慮されず、転送時に消滅してしまう。

VC版から転送すると、レベルや技・性別以外のステータスは基本的に再設定される。
(細かいところでは、アンノーンの形状や、色違いであるか否かは維持される)。
そのため、VC版での厳選や努力値稼ぎは意味をなさない。送り込むメンバーはよく考えよう。

ちなみに、預ける側も引き出す側も、シナリオ進行や図鑑登録数などの条件はない。
パソコンが使えるようになればいつでも預けられるし、引き出すことが可能。
秘伝技チェックもないので、送り元では最悪ハマることもあるので一応注意したい。
アローラ地方では初期状態でLv20までのポケモンが言うことを聞くので、序盤から自由な編成を楽しめる。

VC版から送り込んだポケモンは、第七世代(サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン)でのみ引き出せる。
第六世代(X・Y・オメガルビー・オメガサファイア)から引き出すことはできない。
一方で、第五世代(ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2)から送り込んだポケモンは第六・第七世代ともに引き出せる。
ただし一度でも第七世代で引き取ったポケモンは、第六世代に戻すことはできなくなる。

ステップ3: 上手な使い方

第七世代に送った際の性格については、送った時点の経験値によって決まる
能力値に任意の補正をかけられるので、ポケモンに合わせて向いている性格をチョイスしよう。
詳しくは別ページにまとめたのでそちらを参照。

スロットの景品のケーシィは、全バージョン共通で最も手っ取り早く頭数を揃える手段である。
ポケリゾートの開発要員や、ミラクル交換の弾としてとにかくポケモンが欲しい場合は有用。
初代だとコインを買うにも手間がかかるが、金銀ならより効率よく購入できる。
(同じことを考えている人は絶対いるはずだが、9月中旬にミラクル交換を100回以上やってもVC産ケーシィは一度も来ていない→ログ

図鑑埋めのために適当に捕まえたり進化させたポケモンは絶好の転送対象である。
特に、ポケモンの種類に対してボックスの少ない金銀では積極的に送りたい。性格さえ合わせれば活躍するチャンスはある。

ハナダの洞窟などに出現する高レベルのポケモンは、クリア後の対戦施設において即戦力となる。
フラットルールによってLv50以上は50に統一されるため、50で揃える必要も100まで上げる必要もないのだ。

おすすめポケモン一例

ギャラドス

特性の「じしんかじょう」により、敵を倒すごとに攻撃UP。
「りゅうのまい」(攻撃・素早さUP)からの全抜き性能が高い。バトルツリー向き?
コイキングを釣りまくって送ればいいので厳選も簡単。性格調整の面では初代から送るのが楽。

メタモン

単純に孵化要員にもなるが、特性の「かわりもの」によって場に出た直後に変身可能。
バトルツリーで使ってもいいが、シナリオ攻略に使っても面白い。ぬしポケモンとも互角に戦える。
なお戦闘に使う場合は素早さが下がる性格が望ましい(発動系の特性を後出しできるため)。

パラセクト

特性の「しめりけ」によって爆発技を封じられるので、捕獲要員としての性能に磨きがかかる。
ちなみに「みねうち」は技マシンになったので、遺伝させなくてもOKだ。
ハナダの洞窟で高Lvを捕まえてもいいし、低Lvでシナリオ攻略のお供にするのもいい。

ミュウツー

豊富な技と特攻の高さ、Lv70という即戦力性によってクリア後の資金稼ぎに重宝する。
技マシンは使い放題になるのでVC版で覚えさせる必要はない。
四天王周回要員としては最優秀とは言いがたいが、それでもVCから連れて行ける中では優秀な部類。

アンノーン

アローラ地方に出現しないことや、形を揃えるという目的のために、GTSにおいて常に強い需要がある。
VC版金銀のプレイヤーからすれば、簡単に手に入る割に引く手あまたというお得なポケモン。
とりあえずアンノーンを出しておけば、少なくとも一般的なポケモンであればすぐに交換が成立するケースが多い。
昔から言われているようだが一向に需要が下がる気配がないのは、バンクやムーバーを使用する人自体が少ないのだろう。
特に、単独では入手できない通信進化や、レアな石を必要とするポケモンを手っ取り早く入手するのに役立つ。

なおアンノーン自体は峰打ちからのスーパーボールで高確率で捕獲可能。それ以上のボールは補正を持て余す(→参考)。
逃走率は10%程度なので、数を揃えるのが目的なら逃げるのを気にせず峰打ち→ボールでいいだろう。

資料: VCで入手可能なアローラ図鑑に登録されるポケモン

初代及び金銀のVC版だけで、図鑑の1/3強を埋めることができる。
ちなみにサン・ムーンには全国図鑑は存在しない(ポケモンバンク上では確認できるので内部的には存在するようだ)。

旧はサン・ムーン、新はウルトラサン・ウルトラムーンにおけるアローラ図鑑ナンバーを表す。
新アローラ図鑑ではいくつかのポケモンが追加されている。

*印は、アローラ地方においてはリージョンフォーム「アローラの姿」として登場するポケモン。
従来の姿のみであっても図鑑には登録されたと見なされる。

ポケモン 全国 アローラ
キャタピー 10 17 17
トランセル 11 18 18
バタフリー 12 19 19
コラッタ* 19 15 15
ラッタ* 20 16 16
オニスズメ 21 73 87
オニドリル 22 74 88
アーボ 23 - 61
アーボック 24 - 62
ピカチュウ 25 25 32
ライチュウ* 26 26 33
サンド* 27 251 328
サンドパン* 28 252 329
ピッピ 35 211 273
ピクシー 36 212 274
ロコン* 37 253 330
キュウコン* 38 254 331
プリン 39 135 168
プクリン 40 136 169
ズバット 41 68 80
ゴルバット 42 69 81
パラス 46 147 180
パラセクト 47 148 181
ディグダ* 50 71 85
ダグトリオ* 51 72 86
ニャース* 52 45 52
ペルシアン* 53 46 53
コダック 54 89 107
ゴルダック 55 90 108
マンキー 56 79 93
オコリザル 57 80 94
ガーディ 58 52 64
ウインディ 59 53 65
ニョロモ 60 149 182
ニョロゾ 61 150 183
ニョロボン 62 151 184
ケーシィ 63 42 49
ユンゲラー 64 43 50
フーディン 65 44 51
ワンリキー 66 95 117
ゴーリキー 67 96 118
カイリキー 68 97 119
メノクラゲ 72 106 129
ドククラゲ 73 107 130
イシツブテ* 74 229 298
ゴローン* 75 230 299
ゴローニャ* 76 231 300
ヤドン 79 37 44
ヤドラン 80 38 45
コイル 81 47 54
レアコイル 82 48 55
パウワウ 86 - 115
ジュゴン 87 - 116
ベトベター* 88 50 57
ベトベトン* 89 51 58
シェルダー 90 115 138
パルシェン 91 116 139
ゴース 92 61 73
ゴースト 93 62 74
ゲンガー 94 63 75
スリープ 96 54 66
スリーパー 97 55 67
タマタマ 102 269 355
ナッシー* 103 270 356
カラカラ 104 163 197
ガラガラ* 105 164 198
ベロリンガ 108 - 375
ラッキー 113 33 40
ガルーラ 115 165 199
トサキント 118 153 186
アズマオウ 119 154 187
ヒトデマン 120 184 223
スターミー 121 185 224
バリヤード 122 - 60
ストライク 123 275 365
ルージュラ 124 - 110
エレブー 125 227 296
ブーバー 126 167 201
カイロス 127 175 211
ケンタロス 128 137 170
コイキング 129 91 111
ギャラドス 130 92 112
ラプラス 131 268 353
メタモン 132 - 271
イーブイ 133 123 153
シャワーズ 134 124 154
サンダース 135 125 155
ブースター 136 126 156
ポリゴン 137 217 281
オムナイト 138 - 227
オムスター 139 - 228
カブト 140 - 229
カブトプス 141 - 230
プテラ 142 284 382
カビゴン 143 36 43
ミニリュウ 147 281 379
ハクリュー 148 282 380
カイリュー 149 283 381
レディバ 165 20 20
レディアン 166 21 21
イトマル 167 22 22
ホーホー 168 - 212
ヨルノズク 169 - 213
アリアドス 168 23 23
クロバット 169 70 82
チョンチー 170 201 257
ランターン 171 202 258
ピチュー 172 24 31
ピィ 173 210 272
ププリン 174 134 167
メリープ 179 - 162
モココ 180 - 163
デンリュウ 181 - 164
ウソッキー 185 31 252
ニョロトノ 186 152 253
エーフィ 196 127 157
ブラッキー 197 128 158
ヤミカラス 198 277 78
ヤドキング 199 39 46
ムウマ 200 66 372
クヌギダマ 204 - 268
フォレトス 205 - 269
ノコッチ 206 - 63
ブルー 209 258 339
グランブル 210 259 340
ハッサム 212 276 366
ヘラクロス 214 - 367
ニューラ 215 249 326
サニーゴ 222 112 135
テッポウオ 223 - 143
オクタン 224 - 144
デリバード 225 81 95
エアームド 227 208 270
デルビル 228 - 289
ヘルガー 229 - 290
ポリゴン2 233 218 282
ドーブル 235 58 70
ムチュール 238 - 109
エレキッド 239 226 295
ブビィ 240 166 200
ミルタンク 241 138 171
ハピナス 242 34 41
ヨーギラス 246 - 247
サナギラス 247 - 248
バンギラス 248 - 249

ウルトラサン・ウルトラムーンにおいては攻略本のタイトルからして全国図鑑解禁?と思ったがそうでもないらしい。


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