2022年5月19日更新
ファミコン版の初代ダビスタ、あるいは関東版こと「ベスト競馬 ダービースタリオン」の攻略メモ。主にシリーズプレイヤー向け。
シリーズ自体の未経験者はダビスタ2攻略も併せて読むといいかも。
注:馬齢表記は当歳(誕生直後)を1歳とする旧表記を使用。例えばダービーなどのクラシック戦は4歳である。
参考:方位774さんのダビスタシリーズのページ、ブログ
Amazonの商品リンク: ソフト ・ 攻略本 ・ ターボファイル
ファミコンで発売されたダビスタシリーズの原点。
システム的にはかなり単純だが、SFC版以降から入ったプレイヤーが驚くようなポイントも多い。項目別に解説。
セーブデータは一つのみ。なおかつニューゲームを選ぶとその瞬間に既存のデータは無警告で消える。
いくらファミコンと言えどもここまで酷いUI(少なくとも、数時間単位でのプレイが前提となるシステムなのに)はそうそう無い。
セレクトボタンを押さないと選べないようになっているとはいえ、くれぐれも注意しておきたい。
そうでなくともデータが消えやすいので、可能ならターボファイルを用意したいのだがファミコン版は高価である。
終了画面を開かないとセーブされない。このため、SFC版などに慣れているとセーブを忘れて電源を切ってしまいやすい。
またファミコン実機でプレイする場合は接触不良事故もあるので、こまめにセーブしておく(終了画面を開く)ことを勧める。
逆に言えばリセットボタンで好きなタイミングまで戻れるという意味でもあるが、邪道なのでここでは使わない前提である。
牧場ではなぜか牝馬(メス)が生まれない。市場で現役の牝馬を買うこともできない。
このため、ゲームの目標が「全G1制覇」でありながら、阪神3歳牝馬S・桜花賞・オークス・エリザベス女王杯を除いた12レースしかない。
なおライバル馬には普通に牝馬が登場し、斤量を減らされるメリットを享受しているのがちょっとずるい。
また、自家生産馬を繁殖に上げることもできないので、配合は一代限りの勝負となる。
後に全国版が発売されたことから本作は「関東版」と呼ばれるが、文字通り関東(東京・中山・新潟)のレースしかない。
それによって操作が単純化されて遊びやすいという面はあるのだが、
以降のシリーズの常套手段となる「遠征による減量」が使えないのは、以下の調教の問題と併せて大問題となる。
調教について詳しくは後述するが、坂路とプールが使えないというのは非常に大きい。
つまり脚部負担のない調教手段が存在しないということである。
そのため、休養明けで太りすぎた体重を減らすのが非常に難しい。
故障からの復帰後はどうしても無理な調教で体重調整せざるを得ず、再度故障するループに陥るとどうしようもない。
ファミコン版では産駒の値段は両親で決まるので売却価格で能力チェックはできない。
そのため、実際に走らせるか、少なくとも3歳時のコメントを確認する必要がある。
配合について、インブリードは有効だがニックスはシステムとして存在しない。
能力上限が低いこともあり、繁殖牝馬の質が一定以上であればアウトブリードが有効だという経験則が語られているようだ。
(インブリードによる気性難や脚部不安といったペナルティに対してメリットが薄いという意味合い?)
もちろん、初期牝馬は言うに及ばず、中堅帯までであれば積極的にインブリードを狙っていくべきだ。
なるべく低価格の種牡馬で効果的なインブリードが狙える例を紹介。
評価については、価格や成長型なども考慮し「最序盤にこの配合を行うことでゲームをどれだけ有利に進められるか」を基準にしている。
繁殖牝馬 | 種牡馬(種付料) | 評 | 備考 |
---|---|---|---|
アンチョビー | サンシャインボーイ(200万) | B | テスコボーイ2×3、プリンスリーギフト3×4。理想はミスターシービー(650万円)だが…。 |
ウグイスガール | サクラシンゲキ(180万) | A | グレイソヴリン3×3、ナスルーラ4×4。気性難のリスクはあるが爆発に期待。 |
ママレモン | フォティテン(40万) | B | ノーザンダンサー3×4。スピードアップは種牡馬自身の能力に頼るしかない。 |
ポップンロール | マグニテュード(120万) | B | ナスルーラ4×4。気性難のリスクは種牡馬の気性Aで緩和できると期待。 |
ラビットダンス | キヨヒダカ(50万) | S | ネイティヴダンサー4×4。ニアークティックも活かせるノーザンダンサー直仔も有効。 |
シレトコシブキ | フォティテン(40万) | D | クロスが使いづらいのでアウトブリード。どう出るかは未知数。 |
ワスレナグサ | フォティテン(40万) | D | スピードアップのクロスがないのでこちらもアウトブリード。厳しそう。 |
ポロロッカ | キヨヒダカ(50万) | S | ネイティヴダンサー4×4。金があるならノーザンディクテイターもあり。 |
チャチャマル | メジロティターン(200万) | C | パーソロン3×3、マイリージャン4×4。晩成が辛いならフォティテンでアウトブリード。 |
ミヤマムラサキ | フォティテン(40万) | S | ノーザンダンサー3×3、ニアークティック4×4。理想的なフォティテン使用例。 |
ヤマノスミレ | ジュニアス(200万) | A | ボールドルーラー3×3、ナスルーラ4×4。気性難さえ出なければ…。 |
ミスチョイス | フォティテン(40万) | C | ノーザンダンサー3×4。底力UPのみなので無いよりはマシといったところ。 |
バターピーナッツ | マグニテュード(140万) | B | プリンスキーロ4×4。回復力&ダート。スピードUPは種牡馬自身の距離適性に頼る。 |
パニオンギャル | キヨヒダカ(50万) | S | ネイティヴダンサー3×4。とてもシンプルで、これしかないといった形の配合。 |
ロッテリアスマイル | カツラギエース(200万) | B | ヴェンチア3×3、レリック4×4。クロスは優秀だが非早熟で200万は高いかも。 |
ニフティサービス | キヨヒダカ(50万) | D | ろくなクロスがない上にフォティテンの血統ミスが致命的(ネヴァービートで底力ダウン)。 |
コーズカンナ | メジロティターン(200万) | C | パーソロン3×3、マイリージャン4×4。クロスは優秀だが価格と晩成がネック。 |
メゴヒメ | サンシャインボーイ(200万) | B | プリンスリーギフト3×3、ナスルーラ4×4。やや高いが同系統では最安値。 |
ボーイハント | フォティテン(40万) | D | プリンスリーギフトだけではスピードは上がらないようなので、いっそアウトブリード。 |
ユウキツムギ | キヨヒダカ(50万) | S | ネイティヴダンサー3×4。サーゲイロードを生かしてフォティテン等も良好。 |
オテンバガール | フォティテン(40万) | D | ろくなクロスがなければ、とりあえずフォティテンのスピードに全てを託す。 |
サーティラブ | ジュニアス(200万) | A | ボールドルーラー3×4、ナスルーラ4×4。気性難さえ出なければ…。 |
ミラパルコ | フォティテン(40万) | S | ノーザンダンサー3×3、ニアークティック4×4。理想的なフォティテン使用例。 |
バンビーナ | サンシャインボーイ(200万) | B | プリンスリーギフト3×3、ナスルーラ4×4。同系統では最安値。 |
トンマルキ | ジュニアス(200万) | A | マイバブー4×4。牝馬のスタミナにスピードを上乗せできるのでかなり強そう。 |
ニャーンタイム | フォティテン(40万) | C | ノーザンダンサー3×4。ほぼ基礎能力頼みだが、初期の割には強いので案外いける? |
プラットホーム | サクラシンゲキ(180万) | A | グレイソヴリン3×3、ナスルーラ4×4。気性難のリスクはあるが爆発に期待。 |
ブロッコリー | フォティテン(40万) | B | ニアークティック4×3。ノーザンダンサー系ならなんでも合う。 |
シュークリーム | フォティテン(40万) | A | ミルリーフ3×3。本来ならネヴァーベンド4×4も入るが設定ミスで種牡馬から抜けている。 |
ユウガスミ | フォティテン(40万) | S | サーゲイロード4×4。濃すぎないクロスで快速血統にスタミナが乗る理想的配合。 |
攻略本(一生遊ぶ本)を参考にした。具体的な効果は書いてないので間違っているかも。
後の作品とは明らかに異なっている部分もある(プリンスリーギフトで底力アップとか)。
○ | スピードアップ |
---|---|
◎ | スピードアップ大(攻略本では「素晴らしいスピード」) |
◆ | スタミナアップ |
▲ | 底力アップ |
▽ | 底力ダウン |
● | ダート適性アップ |
◇ | 疲労回復力アップ |
■ | 気性悪化 |
☆ | 早熟化 |
★ | 晩成化 |
特に重要視すべきポイントは「距離適性」「健康」「気性」である。
初期ダビスタは、距離適性によるスピードへの補正の影響が非常に大きい。具体的には距離適性の下限が低いほど有利である。
次に健康。本作では故障自体はもとより、故障後のリカバリーが非常に難しいので足元の強さは非常に重要。少なくとも健康Cは避けよう。
最後に気性。これについては種牡馬の能力が全てで矯正もできない。やはりCは避けたい。
底力や実績については、インブリードや牝馬の能力でカバーできるのでそこまで重要ではない。
種牡馬選びのポイントだが、序盤はとにかく良質なインブリードのある早熟型の安定Cを最優先で付けよう。
(あくまで効率重視なら)未勝利を勝ち上がれない馬は早々に見切りをつけ、稼げる馬で稼いでいく。
資金を稼ぎ、上質な牝馬(おおむねスピード70以上)が手に入ったら、今度は安定Aを中心に付けていく。
ゲームの目的である「全G1の制覇」を念頭に置く場合、クラシック狙いで早熟型を優先的に付けるべきなのは変わらない。
以下にピックアップするのは、気性と健康がCでない上に、以下の3要素のうち2つを満たす種牡馬である。
それ以外でも、特筆すべき点がある種牡馬については取り上げている。
以下、種付け料が安い順に紹介。インブリードの「代」は産駒から見た数値。
下限 | 上限 | ダート | 成長 | 気性 | 底力 | 健康 | 実績 | 安定 | 有効インブリード(代) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000m | 1600m | ○ | 早熟 | B | C | B | B | B | ノーザンダンサー▲(3) ニアークティック○(4) ミルリーフ○◆(3) ネヴァービート◆▽(4) サーゲイロード○◆(4) |
ノーザンダンサー系随一の快速血統で、本作で距離適性1000m〜である唯一の種牡馬。
インブリードし放題の血統に、致命的な欠陥のないパラメータを持つ上にこの値段は破格。かつ早熟なので即戦力となる。
次回作以降では弱体化かつ値上げされたことを踏まえると、初心者救済的な意図で設定されたのかも知れない。
ノーザンダンサー3×3(ニアークティック4×4含む)が極めて有効。初期牝馬でも狙えるケースは多い。
ミラパルコとの産駒で安田記念の勝利を確認。
なお血統に盛大なミスがあり、本来ならミルリーフの父としてネヴァーベンド◎が入るべきところがネヴァービート◆▽になってしまっている。
これが正常ならさらに強かったのに惜しい。
下限 | 上限 | ダート | 成長 | 気性 | 底力 | 健康 | 実績 | 安定 | 有効インブリード(代) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1200m | 1600m | ◎ | 早熟 | B | C | A | C | C | ネイティヴダンサー◎◆(4) |
フォティテンほどではないがこちらも非常に強力。中山ダート1800mの不滅のレコードは伊達ではない。
サブパラメータこそ悪いが、最初に挙げた3つの条件を全て満たすのはキヨヒダカのみ。
ネイティヴダンサーのクロスが狙えるなら最優先で付けたい。
健康Aとダート◎も嬉しい。快速な健康馬を安く手に入れたいのならうってつけ。インブリードが使えるなら優先的に付けていきたい。
フォティテンとキヨヒダカの産駒でこつこつと資金を貯めるのが序盤の正攻法というか、その気になればこの2頭だけで全G1取れるのではなかろうか。
なお、本作唯一のネイティヴダンサー系なので、再現配合の代役としても利用価値がある(ホワイトノリピーに付けて疑似オグリキャップとか)。
ついでに、本来ならレイズアネイティヴの血も引いているのだが、本作では空欄扱いであることにも時代を感じる。
下限 | 上限 | ダート | 成長 | 気性 | 底力 | 健康 | 実績 | 安定 | 有効インブリード(代) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2000m | 3000m | ○ | 晩成 | B | A | B | C | A | ネアルコ○▲(4) ハイペリオン▲(4) |
本作において晩成型はシステム的に優遇されているのだが、肝心の種牡馬がステイヤーばかりである。
グリーングラスはその中でも比較的軽い上、気性や健康に問題がなく、ネアルコのインブリードでスピードを伸ばせる。
牝馬が十分に強いことが前提だが、うまくいけば息の長い活躍をしてくれるはず。
下限 | 上限 | ダート | 成長 | 気性 | 底力 | 健康 | 実績 | 安定 | 有効インブリード(代) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1200m | 1600m | ○ | 早熟 | B | C | B | C | A | グレイソヴリン◎▲(3) ナスルーラ○■(4) ネヴァービート◆▽(3) ネヴァーセイダイ▲■(4) |
距離適性と安定A、さらにグレイソヴリンのクロスにより安定したスピードを期待できる。
ナスルーラは避けるべきか、さらなるスピードアップのために重ねがけするかは迷うところ。
中堅未満の牝馬が相手ならリスク覚悟で両方のクロスを狙いたい。
下限 | 上限 | ダート | 成長 | 気性 | 底力 | 健康 | 実績 | 安定 | 有効インブリード(代) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1200m | 1600m | ○ | 普通 | B | B | B | A | B | ハビタット○☆(2) サーゲイロード○◆(3) ターントゥ▲◇(4) |
全国版ほど強くはないが、サーゲイロードとターントゥのクロスでスタミナと底力を強化すると本領を発揮。
初期牝馬であるユウガスミとの産駒で全G1を制覇したという報告もある。
ただし決して安くない上に、本作では早熟でもない。ある程度牧場経営が安定するまでは手を出さないほうがいい。
「産駒が走らなければ即リセット」くらいに割り切るのならまた別ではあるが。
本作においては役割的に中途半端な存在で、序盤であればフォティテンやキヨヒダカといった早熟型が使いやすく、
中盤以降であれば健康や気性といったサブパラメータが充実しているほうが使いやすい。
あくまで経験則で物を言うが、積極的に種付けすべき場面があまりない種牡馬である。
下限 | 上限 | ダート | 成長 | 気性 | 底力 | 健康 | 実績 | 安定 | 有効インブリード(代) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1400m | 1800m | ○ | 普通 | B | B | B | B | B | ハビタット○☆(3) サーゲイロード○◆(4) チャイナロック○●(3) |
父であるスティールハートより高額なのに能力的にはやや見劣りする印象。
ハビタットの血が濃くなりすぎる場合の迂回路、あるいはチャイナロックのクロスを活かす場合に。
なおインブリード効果はないはずだが、父にはスティールハートがしっかり設定されているので近親交配に注意。
下限 | 上限 | ダート | 成長 | 気性 | 底力 | 健康 | 実績 | 安定 | 有効インブリード(代) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1400m | 1800m | ◎ | 早熟 | A | C | A | B | A | ノーザンダンサー▲(2) ニアークティック○(3) ネアルコ○▲(4) ネイティヴダンサー◎◆(4) ボールドルーラー○●(3) ナスルーラ○■(4) |
本来は「ノーザンディクテイター」とすべきところを、字余りで強引に縮めている。
堅実なパラメータに加えてインブリードし放題の血統が魅力。
とはいえ役割的に中途半端なのであまり出番はないかも知れない。
高額牝馬から安定した産駒を出すのに向いているのだが、その価格帯だと血統的に相性がよい馬が限られる。
とはいえ早熟とスピード傾向は魅力的で、一見上位互換のように見えるノーザンテーストとはしっかり使い分けられる。
いずれにしても使うならネアルコでの底力補強が望ましいが必須というほどでもない。
下限 | 上限 | ダート | 成長 | 気性 | 底力 | 健康 | 実績 | 安定 | 有効インブリード(代) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1400m | 2000m | ○ | 普通 | B | B | A | B | A | ニジンスキー○◆(2) ノーザンダンサー▲(3) ニアークティック○(4) バックパサー○◆(3) プリンスキーロ●◇(4) |
全体的に地味な印象だが、特に穴のないパラメータが魅力。健康Cのマルゼンスキーより遥かに使いやすい。
距離下限1600m未満かつ健康A、他は全部B以上という種牡馬は唯一で、本作の仕様に異様にハマった欲張りセットである。
豊富なインブリードも魅力だが、距離適性でスピードが底上げされるのでアウトブリードでも十分に強い。
安定Aということもあり、高額な繁殖牝馬との相性が特に良好だと言える。
ミズタマとの産駒で4歳時にG1を5連勝(ダービー、宝塚、秋天、JC、有馬)する豪傑を確認。
以下で紹介するトウショウボーイと近いパラメータなので、血統を見ながら使い分けていくとよい。
なお母母父にプリンスキーロが入っているが、これは誤り。
マルゼンスキーの血統をコピペしてしまったものと思われるが、プレイヤー的には好都合である。
下限 | 上限 | ダート | 成長 | 気性 | 底力 | 健康 | 実績 | 安定 | 有効インブリード(代) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1600m | 2400m | ○ | 早熟 | B | B | A | A | B | テスコボーイ◎(3) プリンスリーギフト▲☆(4) |
本作における早熟馬のうちサブパラメータが最も充実している。
朝日杯やクラシックで苦戦するようなら優先的に付けていきたい。
父であるトウショウボーイと比べるとスピードと底力で劣るが、スタミナと健康に優れる。
ナスルーラが血統から消えているのもどちらかといえばプラス要素か。
アウトブリードでもいいが、プリンスリーギフトでさらに早熟傾向を高める手もある。
下限 | 上限 | ダート | 成長 | 気性 | 底力 | 健康 | 実績 | 安定 | 有効インブリード(代) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1400m | 2000m | ○ | 普通 | A | A | B | A | B | テスコボーイ◎(2) プリンスリーギフト▲☆(3) ナスルーラ○■(4) ハイペリオン▲(4) アリバイ○▲(4) |
サブパラメータの充実した高額種牡馬の中では突出したスピード能力を持つ。
ナスルーラのインブリードは避けたい。早熟にしたいならプリンスリーギフト3×4が理想だが、高額牝馬ならアウトブリードでも。
ミズタマとの産駒でクラシック三冠に加えてジャパンカップ3連覇というとんでもない名馬を確認。
下限 | 上限 | ダート | 成長 | 気性 | 底力 | 健康 | 実績 | 安定 | 有効インブリード(代) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1600m | 2000m | ◎ | 普通 | A | A | A | A | A | ノーザンダンサー▲(2) ニアークティック○(3) ネアルコ○▲(4) ネイティヴダンサー◎◆(4) ハイペリオン▲(4) |
パラメータオールA、本作ではダートもいける優等生だが、距離適性が狭いので繁殖牝馬が強くないと真価を発揮できない。
基本的に高額牝馬に付けてベストtoベスト配合で雑に強い馬を作れるように配慮された性能だと思う。
以下で述べる「三強」クラスの牝馬に付けることで、欠点のない産駒を期待することが、G1制覇に至る一つの王道。
インブリードは効果的なものばかりだが、ノーザンダンサーの血が濃くなりすぎないように気をつけたい。
主に、上記の種牡馬と相性がいい、かつコストパフォーマンス良好なものをピックアップ。
本作ではセリではなく買い切り。価格は最低値で、ここから最大1.5倍〜2.5倍程度まで高くなるようだ。
繁殖牝馬の年齢は非表示だが、基本的に安いほど高齢なので受胎率が低かったり死にやすいと見て良いだろう。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
40 | 35 | ノーザンダンサー▲(3) ニアークティック○(4) プリンスリーギフト▲☆(4) |
初期牝馬候補。ノーザンダンサー(3)を持つ牝馬では最安値で、フォティテンと相性抜群。
実はゲーム内で見られる血統だけなら後述のアキタコマチと全く同一だったりする。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
45 | 20 | ネイティヴダンサー◎◆(3) シカンブル▲■(4) |
初期牝馬候補。ネイティヴダンサーを持つ馬では最安値で、キヨヒダカとの相性が良い。
初期牝馬がいまいちなら買い替えてしまうのも手。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
38 | 36 | サーゲイロード○◆(3) ターントゥ▲◇(4) ネイティヴダンサー◎◆(4) |
初期牝馬候補の中では最強ではなかろうか。スティールハートを付けたくなるが、基礎能力が低いので安定Cのキヨヒダカのほうが手応えがある印象。
キヨヒダカとの配合で菊花賞を逃げ切る馬の誕生を確認。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
55 | 48 | テスコボーイ◎(3) プリンスリーギフト▲☆(4) |
テスコボーイ(3)を持つ牝馬の中では最上級。ミスターシービーと相性抜群。
ちなみに他の候補としては、アンチョビーとボーイハントも該当するが、いずれも初期牝馬候補なので能力は低い。
なおソロナウェー(3)を持つが、種牡馬にこの血統を持つ者はいないので死にパラメータである。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
66 | 40 | サーゲイロード○◆(3) ターントゥ▲◇(4) ハイペリオン▲(4) |
スティールハートを付けろと言わんばかりの血統。下のミネアダンサーより柔軟性に欠けるが値段を考えるとお得。
ただ、個人的にスティールハート自体が評判よりもパッとしない印象なので期待外れも多い。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
66 | 48 |
バックパサー○◆(3) ネイティヴダンサー◎◆(4) サーゲイロード○◆(3) ターントゥ▲◇(4) |
キヨヒダカともスティールハートともノーザンテーストとも相性抜群。目的と懐事情に合わせて多様な産駒を作れる。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
72 | 48 | ネイティヴダンサー◎◆(3) グレイソヴリン◎▲(4) |
ネイティヴダンサーとグレイソヴリンを持ち、かつナスルーラを持たない。
キヨヒダカやサクラシンゲキで活躍馬を狙うならベスト。ノーアテンションで最強の晩成馬を目指すのもあり。
無難にノーザンテーストでもよく、ネイティヴダンサー3×4が成立する数少ないケース。
早熟狙いならノーザンディクテイターもよい。朝日杯を快勝する産駒を確認。
なお、似た血統でより高額なキャロットスキーよりなぜか能力が高く、かなりお買い得である。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
82 | 40 | ニアークティック○(3) ネアルコ○▲(4) |
貴重な非ノーザンダンサーのニアークティック系。必然的にノーザンダンサーの直仔との相性が抜群。
ノーザンテーストでもいいが、ノーザンデクテイタのパラメータを最も活用できる繁殖牝馬である。
(他はインブリードをろくに利用できないか、逆に濃くなりすぎるパターンばかり)
能力的にはスピード偏重型なのだが、だからこそ朝日杯にはうってつけだと言える。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
76 | 80 | ノーザンダンサー▲(3) ニアークティック○(4) プリンスリーギフト▲☆(4) |
血統内にプリンスリーギフトを持ち、なおかつナスルーラを持たない牝馬では最高級。
具体的にはトウショウボーイやミスターシービーとの相性が最高。早熟傾向が出るので朝日杯とクラシックを獲るにはうってつけ。
母がスタミナに優れているためか、天皇賞・春すら快勝する産駒を確認。
フォティテンでノーザンダンサー3×3でもいい。安定Cの上ブレ次第では強力な産駒が見込める。
ロマンを求めるならシンボリルドルフを付けてトウカイテイオー再現を試みたい。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
70 | 78 | ネアルコ○▲(4) ハイペリオン▲(4) |
血統内にネアルコを持つ牝馬では最高級。
ノーザンテーストで無難にいくか、ノーザンディクテイターでスピードを伸ばすか、グリーングラスで息の長い晩成馬を目指してみるか。
いずれのパターンでもG1クラスは余裕で産まれる。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
76 | 55 | ラウンドテーブル○◇(3) プリンスキーロ●◇(4) ヘイルトゥリーズン▲(4) ギャラントマン◆▽(4) |
血統内にプリンスキーロを持つ牝馬では最高級。ヤマニンスキーとの配合にうってつけ。
とにかく丈夫で回復力の早い産駒が期待でき、タフに稼いでくれるはず。
ラウンドテーブルのクロスも魅力的だが、ターゴワイスとアーティアスしかいない上にどちらも(2)なので近すぎる。
しかもアーティアスは健康Cなので、丈夫な産駒が目当てなら本末転倒もいいところだ。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
82 | 91 | パーソロン○▲(3) マイリージャン○▽(4) |
三強の一角。スタミナ寄りだがトータルパラメータはトップで、その割に価格が安い。往年のプレイヤーから高く評価されている。
無難にヤマニンスキーやトウショウボーイでアウトブリードするか、シンボリルドルフを付けてパーソロン2×3に賭けてみるか。個人的にはアウトブリード推奨。
なお価格だけ見ればブランドシャネルを含めて「四強」だが、そちらは最上位種牡馬と相性が悪い上にスタミナが少なめなので一枚落ちる。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
86 | 80 | ヴェンチア◎(3) レリック◆(4) ネヴァービート◆▽(4) |
三強の一角で、最もスピード寄り。インブリードを活用するならカツラギエースだが、やはりアウトブリードのほうが向いていると思う。
モデルはハギノトップレディなので、トウショウボーイを付けてダイイチルビーを再現するのが正攻法。
(というか本作で可能な名馬再現配合の中では屈指の実用性だと思われる)
本来なら半弟に当たるハギノカムイオーを付けてもダビスタでは危険にならないが……。
スピード | スタミナ | 有効インブリード(代) |
---|---|---|
85 | 82 | レリック◆(4) ネヴァービート◆▽(3) ネヴァーセイダイ▲■(4) |
三強の一角にして本作最高額。能力的にはトータルバランスで優れる。
ネヴァーセイダイ系のクロスはマイナスがあるし、レリックのみのクロスは半端なので、ここはアウトブリード一択である。
数値が書いていない場合は1ポイント上昇。
調教メニュー | 減量 | 能力強化 | リスク | 備考・用途 |
---|---|---|---|---|
ダート・単走・馬なり | 0 | - | 故障(微) | 体調確認、レース前の慣らし(追い切り) |
ダート・単走・強め | 2 or 4 | スタミナ | 故障(小) | 体調を維持しつつスタミナ強化 |
ダート・単走・一杯 | 4 or 6 | スタミナ・勝負根性 | 故障(中) | 特にデビュー前に多用すべき調教。根性を最も低負担で伸ばせる |
ダート・併せ・馬なり | 0 or 2 | - | 故障(微) | 最低限の体重減で体調調整、バテ気味の時はこれ |
ダート・併せ・強め | 2 or 4 | スタミナ | 故障(小) | 調子を変化させつつスタミナ強化 |
ダート・併せ・一杯 | 4 or 6 | スタミナ・勝負根性 | 故障(中) | 調子を変えつつ鍛えたい場合 |
芝・単走・馬なり | 0 | - | 故障(微) | ダートと同じ?気分的には芝レースの前に |
芝・単走・強め | 2 or 4 | スピード | 故障(中) | 基本のスピード調教 |
芝・単走・一杯 | 4 or 6 | スピード・勝負根性 | 故障(大) | リスクが多いのであまり勧めない。一杯はダートで。 |
芝・併せ・馬なり | 0 or 2 | - | 故障(微) | ダートと同じ?敢えて使う理由はない |
芝・併せ・強め | 2 or 4 | スピード | 故障(中) | スピード強化と調子変動の両立、主に晩成馬の成長期に使う |
芝・併せ・一杯 | 4 or 6 | スピード・勝負根性 | 故障(大) | 怪我のリスク大、基本は避ける |
(厩舎で月末を迎える) | 気性 | - | 調教で気性は上がらない | |
(レース) | 不定 | スピード・気性+2 | 疲労(大) | 能力強化と疲労は全レース共通 |
(放牧) | - | - | 調子リセット、スタミナ減少は無い? |
SFC以降との重要な違いは「併せで根性が上がらない」「一杯で気性が上がらず根性が上がる」「体重減にランダム要素が多い」あたり。
また単走でも調子が変化することが多い(特に上り調子のとき)ので、調子の維持が難しい。
コメントを聞いてもいいが、あまり当てにならない(かつ配合である程度の目星は付く)ので1月1週入厩でも構わない。
晩成型でも気性を成長させる必要があるので、よほど金欠でもない限りは1月中に入厩させたい。
本作においては初入厩の時点で下り調子ということがある(週送りで体重減)。
おそらくは馬体を絞りやすくするための配慮だろうが、太っているときは調子が確認できないので気をつけたい。
基本は「ダート・単走・一杯」。3週追って1週休んだり、ベスト体重確認も兼ねて軽めにしたりする匙加減がよい。
(ベスト+20以上で「だいぶ重い」、+10〜18で「まだちょっと太め」なので、コメントの切り替わりを見る)
2日追い(木曜調教)は故障リスクが高いので、レース前にどうしても絞りきれない場合のみ行う。
調子が落ちてきたら「ダート・併せ・馬なり」で戻したいのだが、本作では「パッとしない」からの復調に時間がかかるので放牧のほうが手っ取り早い。
ただし放牧を多用すると体重を絞るのが難しくなるので要注意。ある程度絞ってから放牧したほうがよい。
本作ではスピードの自然成長量が多いので、早熟型であれば芝調教はほぼ不要。不安ならデビュー前に何本か追っておけばよい。
晩成型であれば夏あたりから意識して芝調教をしていく必要がある。ダート一杯と芝強めを交互に行って月1で休むくらいが良いか。
気性を鍛えるためにもレースには積極的に出していきたい。
新馬戦は7月新潟から始まるのだが、3歳オープンは8月末まで開催されない。
そのため、有力馬であれば8月にデビューして4週目に新潟3歳ステークスに使うのがベスト。
その後は放牧を挟みつつ12月の朝日杯を狙っていきたい。
晩成型を育てる場合、ネックになるのはスピードよりも気性である。
スピードなら調教で高められるが、気性はレースに出さない限り少しずつしか成長しない。
よって、勝利を度外視してレースに出しまくるというのも戦略としては考えられる。
勝ってしまうと出せるレースが減ったり、オープン戦では過酷な斤量を背負わされるのだ。
例えばスピード調教を敢えてせず、体重もろくに絞らずに最低ランクの騎手を乗せて3歳夏から使う等。
もちろん脚部への負担も考慮して、出走は月1度程度に抑える必要はあることに注意。
本作では休み明けの仕上がりが極めて早い。
帰厩時点で「調子が上がってきました」、その週の調教で「順調に来ています」、翌週に「気合も乗って絶好調です」もザラにある。
ただ、最低である「調子が今ひとつパッとしないようです」から始まることもあるので、基本的にはレースの4週ほど前に入れるのが良いだろう。
逆算するとちょうど1ヶ月前に放牧すればいいわけで、後のシリーズと比較してかなり場当たり的なローテーションが使える。
全国版の攻略本を参照(前作との相違点として)する限り、休養明けによるペナルティも存在しないようだ。
ただし調子に乗って放牧に出しすぎると増えすぎた体重を減らすのが困難になる。
本作においては体調の管理よりも体重の管理のほうが遥かに難しいので常に気を配りたい。
「体重を減らすことを目的にレースに出す」というのも重要なテクニック。
特に賞金が増えると別定やハンデ戦の斤量が重くなるので、走るレースを見極めていきたい。
高齢で衰えた馬でも、芝調教をこまめに行い、年に出すレースを1〜2戦に抑えれば十分に誤魔化しが効く。
(老化のペナルティは「レース後のスピード低下」なので、ある程度は調教で取り戻すことが可能)
特に「あと少しで全G1制覇」となった場合に有効となるテクニックである。
放牧のペナルティがないので、跛行やソエといった軽症でも即放牧が望ましい。
骨折や屈腱炎で長期休養を余儀なくされた場合、前述したように体重を絞るのが非常に困難になる。
調教にしてもレースにしても負担がかかるので、せっかく治ったのに再発ということになりやすい。
特に早熟馬であれば引退させてしまったほうが良い場合が多いだろう。
本作において「健康」のパラメータが重要である理由である。
最も大事なのはそもそも故障をさせないことであることは言うまでもない。
本作では後のシリーズよりもレースで疲労が溜まりやすくなっているので、最低でも中2週、できれば3週空けて使いたい。
一方、使い潰す覚悟で連闘するのも戦略としては考えられる。
例えば明らかな早熟馬がダービーを制したのなら、そのまま翌々週の宝塚記念に使ってしまおう。
秋冬の戦線についても同様のことが言える。引退が見える歳になったら、少しでも可能性があるレースに積極的に使っていこう。
Aランクの中でも「ますお(増沢末夫)」がベストだろう。
得意戦法が逃げというのも本作のシステム的に有利だが、有力なお手馬が少ないので乗り替わりにくい長所がある。
全国版以降は姿を消している(1992年引退)ので、関東版ならではの要素を満喫するという意味でもおすすめだ。
Bランクでは「てきば(的場均)」あたりが乗り替わりが少ない上に先行型なので使いやすい。
「まつみき(松永幹夫)」も良いのだが、関西所属のためになかなか乗ってくれない。
戦法は基本的には逃げが有利だが、他にも逃げ馬が多い(特にアイリスフウジンなどの強敵がいる)場合は少し下げるのも手。
追込はかなり不利(全国版の攻略本で名指しで「追込でも届くようになった」と言われるほど)なのでやめておこう。
なお、全レース8頭立てで行われるので自馬の2頭出しは極めて有用(3頭以上は不可)。
その場合、片方を逃げさせてもう片方を後方から追わせるのが効果的である。
逃げの「ますお」に対して、差しの「しばたま(柴田政人)」が同じAランクにいるので上手に使い分けたい。
必ず出遅れるという「おがわ(モデルは騎手ではなく、開発アドバイザーの小川晃夫らしい)」を起用する手もある?!
2頭出しをするにあたっては、市場で買える2歳馬を上手に活用したい(なお4月から9月が2歳馬で、10月から3月が繁殖牝馬)。
基本的には複数の繁殖牝馬を確保して、常に「同期」の馬を出せるようにしておくとクラシックで有利だが、不受胎などでそうもいかない場合がある。
そこで、2歳馬を購入することで同期の僚馬をお手軽に手に入れることができるというわけだ。
ただしゲーム内では血統の確認すらできないので攻略本を片手にチェックすることを推奨。
最低でも、3歳時に1勝して朝日杯の出走権を確保できる程度の馬を買えればよい(例えば中堅牝馬に早熟種牡馬のパターン)。
ステータス画面には表示されていないのでわかりにくいが、本作にも「本賞金」の概念があり、クラシック(皐月賞・ダービー・菊花賞)の出走条件に関わる。
基本的には重賞を勝っていれば足りると思われる。
それ以外でもトライアルで入着すれば出走権が得られるようだ。
開催 | レース名と条件 |
---|---|
3月2週 | 弥生賞(3着内) |
4月1週 | スプリングステークス(3着内) |
4月4週 | 皐月賞(3着内) |
5月2週 | 青葉賞(2着内) |
5月3週 | NHK杯(3着内) |
6月2週 | 日本ダービー |
9月3週 | セントライト記念 |
10月2週 | 京都新聞杯(3着内) |
11月1週 | 菊花賞 |
※本作に若葉ステークスと神戸新聞杯は存在しない。阪神競馬場は宝塚記念専用である。
皐月賞はそれ自体がクラシック本戦でありつつ、3着内に入れば出走権を獲得できる。
本来、トライアル入着による出走権というのは特定のレースに限られている(弥生賞で得られる出走権は皐月賞のみ、等)が、
本作においてはクラシック競争全てで出走権を共有しており、例えば皐月賞を回避すればダービーの出走権として使い回せるらしい(未確認)。
前述したように、本作では休養明けでもパフォーマンスが落ちることはないようだ。
そのため、賞金が足りていれば無理にレースに出す必要はない。
調教で体重を維持し、必要があればレースでさらに絞ったり、本番の2ヶ月程度前を目安に放牧を挟んで調整するのがよい。
優先すべきは生涯で一度しか出走できない朝日杯とクラシック。特に朝日杯は最難関と言われる(アイリスフウジンが強すぎる)。
というか朝日杯狙いで早熟馬を生産し続ければその余波で他のG1もだいたい制覇できるのではなかろうか。
少しでもチャンスを掴むため、可能なら毎年2頭ずつ送り込もう。前述したように市場で2歳馬を買うのも有効。
なお朝日杯自体が「12月に開催される3歳オープン唯一のレース」なので、調整のために出さざるを得ないケースもあるだろう。
皐月賞とダービーはどちらかに狙いを絞るのが基本。
しかし本作では、皐月賞の後に放牧して6月1週に帰厩、2週間で仕上げてダービーに出すのも非現実的ではない。
間に合わなければ宝塚記念に使えばいい(皐月賞で勝ってないと賞金的に厳しいが)ので、どちらも獲っていないときは皐月賞を優先するのがよいだろう。
ダービーから中1週で宝塚記念に出すのも十分あり。故障リスクは大きいが、将来性が薄い早熟馬であれば積極的に。
秋冬についても、例えば菊花賞の後にマイルCSに使ったり、放牧を挟んでスプリンターズSや有馬記念に出すのも現実的。
さすがに菊花賞を蹴って天皇賞秋に出すのは(菊花賞獲得済みでもなければ)おすすめしないが、
本作の仕上がりの早さを考慮すると前のめりなローテーションが有効。
一流馬であれば9月のオールカマー(馬齢重量なので斤量が軽い)で絞ってから放牧を挟んでG1戦線に向かうのが効果的。
ジャパンカップが最難関なので積極的に出走させていこう。4歳馬でも結構勝てるものである。
地味に厄介なのは春の古馬戦線である。まず宝塚記念を除けば古馬しか出られないので、5歳春まで育てる必要がある。
そのため、早熟馬頼みでは息切れしてしまいやすいのだ。
またオールカマーのような手頃な叩き台が無く、絞りたければ過酷な斤量に耐えなければならない。
(それでも、重賞を選べば60kg台に収まるので無茶というほどでもないのだが)
基本的には天皇賞春に狙いを定め、そのまま安田記念に使うか、放牧を挟んで宝塚記念に出すかの選択になる。
(距離適性という概念はこのゲームにはない。長距離馬は短距離馬の上位互換である)
繁殖牝馬を買って好きな種牡馬を付ける、というのが本作の基本的な楽しみ方である。
(特に関東版ではブックフルも無いので、お金さえあれば自由に種付けできる)
しかし効率を突き詰めるとどうしても配合がワンパターンになってしまい、マンネリ化しやすい。
また可能性のある馬であれば同時に育てたくなるため、どうしても管理が煩雑になってミスが増えてしまう。
デビュー前や休養中の馬を数ヶ月放置してしまったという経験がある人も多いのではないだろうか。
そこで2歳馬購入である。これなら引退させるまで常に1頭に集中できる。
また自分ではとても使わないであろう血統の馬をやむを得ず買ったら意外にも大活躍、という展開にも期待できる。
ある程度ゲームに慣れてきたら、市場購入馬だけでクリアを目指してみるのも面白いのではないだろうか。