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宗教を読む / 導入

◆他力本願と自力(本願)
 他力本願とは、「(1)〔仏〕 弥陀の本願の力に頼って成仏すること。 (2)他人の力に頼って事をなすこと。他人まかせにすること。」(goo 辞書)です。
 一神教では、基本的には絶対的他力本願とされています。 唯一神に対しては、人は絶対的かつ一方的に服従する義務を負い、 神は選択的に人を評価し恩恵し救済するとされています。
 他力本願に対して、人自らが神の位に上り詰めようと精進努力し、 結果としてその努力行為が成就されることを自力と云い、 概ね多神教では自力を指向します。
 しかし後に成立し普及した大乗仏教においては、為政者が関与することで、 政策的に他力本願を指向しましたので、ほとんどの大乗仏教は、他力本願に分類されると思います。
 なお、大乗仏教中、密教(真言宗・天台宗〜法華経)などは、自力を指向していると考えられよう。
 
 神道においては、他力本願・自力のことについては別段論ずることはありませんが、 私は、基本的に自力を旨とする宗教であると思います。

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