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15 八幡平地区の先祓舞

二 芸能の内容
(一)先祓舞の練習
 湯瀬神明社先祓舞の練習は普通、神明社の祭典の十日ほど前から行われ
る。この間、太鼓、笛、手平鉦などの楽器の手入れ、衣装や白足袋などの
調達、草鞋や飾り棒など小物の制作などもなされる。
(二)宵宮
 宵宮は、七月十五日である。
 当日午前八時頃から、湯瀬集落に居住する人々、すなわち神明社の氏子
たちが社殿の内外や境内、参道などを清掃したり、除草したりする。
 次に社殿を幕などで飾りつけ、神輿の準備、神籬作りなどが精力的に行
われる。神籬とは神の依代とされる榊の木のことであるが、ここでは高さ
一・五メートル程度、枝が三段になっている若松の木である。
 渡御を知らせるときの触れ大太鼓に用いられる大太鼓も、しっかりと締
め付けられる。
 宵宮の祭式は、午後六時頃から始まるので、安倍良行宮司や湯瀬温泉ま
つり関係者、先祓舞の囃子方や舞人などがぞくぞくと神社に集合した。
 時刻、宵宮の祭式が始まった。舞人たちは社殿前に整列して、舞人代表
に合わせて拝礼した。
 続いて境内では、舞人たちによる一連の先祓舞が奉納される。
 つまり、社殿では祭式が、境内では先祓舞が同時進行の形で行われる。
 太鼓を先頭にして、境内を右回りに輪を描くように舞い廻る。笛吹きや
手平鉦たたきは、輪の外に立つ。
 先祓舞の演目の節目に、花代(神酒などの奉納)を披露する口上があっ
た。
 役目を担う青年会員が、先祓舞の輪に割り入って高らかに口上するので
ある。
 やがて、祭式が終わって直会に入る頃、一連の先祓舞の奉納も終了し、
舞人たちは帰宅した。例大祭のお天気を祈りながら……。

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