GLN(GREEN & LUCKY NET)からこんにちは

01 松館天満宮三台山獅子大権現舞

  三、楽器と用具
  (一)、笛
 笛吹役の吹く笛は、竹製の六つ穴横笛で、長さ一尺四寸五分である。
  (二)、太鼓
 太鼓役の打つ太鼓は、胴は杉板製の桶胴で軽量、打面は馬皮張りである。
現在、直径、長さとも一尺五寸、鼓面は梅鉢紋のものと、直径、長さとも
一尺九寸、鼓面は三巴紋のものの二胴を用いている。文様は梅鉢紋が適し
ているものと考えられるが、三巴紋の太鼓は、経費節減のためと急いで買
い求めたためであった。渡御のときは肩に担いで打つので、軽めのものが
適している。座って打つときは、必要により両面、または片面のみで打つ。
撥は親撥は川柳製で長さ一尺二寸、子撥は杉製で長さ一尺一寸である。
  (三)、手平鉦
 手平鉦役が拍子を執る手平鉦は、鋼鉄製で直径三寸二分の椀蓋状のもの
である。それを二枚を併せて、チャッチャカ、チャッチャッチャと打ち、
あるいは摺り合わせる。
 
  (四)、御幣舞
 御幣(幣束)舞の役の用いる御幣(幣束)は、串は長さ八寸程の葦の桿、
それに左右対称に紙垂を飾り付けたものである。舞人一人につき二本用意
する。
  (五)、地舞
 地舞の役は、修験道に見られる九字を結んで舞うので、右手又は左手の
人差指と中指、あるいは両手の指を組み合わせて舞い納める。
  (六)、榊舞
 榊舞の役の用いるサカキ(榊)は、当地方では生育しないので、通常ヒ
サカキ(ツバキ科)を用いる。長さ一尺五寸程度の青々としている枝葉に
紙垂を飾り付ける。舞人一人につき二本(一本のときもある)用意する。
  (七)、青柳舞
 青柳舞の役の用いる襷は、長さ十二尺、幅尺一尺一寸の緑(翠)色の絹
製の布である。
  (八)、扇舞
 扇舞の役の用いる扇は、表面は金箔、裏面は銀箔の張ってある扇子であ
る。白地に梅鉢紋を染め抜いたものを用いたこともあったという。
  (九)、剱舞
 剱舞の役の用いる剱は、現在は刃渡り二尺五寸弱の日本刀で真剣でない
ものを用いている。
 
  (十)、権現舞
 権現舞の役の用いる獅子頭は木製(イタヤカエデと思われる)で、顔面
を墨や金箔で描き、漆が塗ってある。この獅子頭の下部には、作者の住所
氏名と考えられる「ホキ畠村成田庄司以」と認められる文字が彫ってある。
「ホキ畠村」とは、現在の「鹿角市十和田大湯字箒畑」ではないかといわ
れている。
 毛髪は麻緒や五色の紙房でできている。幕は昔、地元で栽培していた麻
の布を、黒地に龍とも大蛇とも想われる図柄を茄子紺色に染め上げたもの
である。
  (十一)、尾
 尾絡み役の持つ尾は、獅子頭の幕の裾に続けて、同質の布を幅四尺、長
さ十尺に伸ばしたもので、それを尾と見なして用いるのである。
 
  (十二)、お湯立て神事
 お湯立て神事に係わる湯立て舞の役の用いる用具には、次のようなもの
がある。
   1、大釜
 大釜は鉄製で、現在は直径二尺、深さ一尺のものを用いている。沸騰し
ているお湯を勢いよく掻き回すので、釜の縁からお湯がこぼれないように、
縁があまり外側に反らないものが良いということである。
 大釜を架ける五徳は三脚で、直径三寸五分の雑木の杭を三本用い、高さ
二尺とする。
   2、藁太総
 藁太総の舞及び作占いに用いる藁太総は、長さ一尺五寸、直径一寸程度
の藁束を撚って二つ折りにし、短く太い縄状に綯ったもので、切り口は揃
えて束子状にする。二本用意する。
   3、斎笹
 柄の長さ一尺五寸程度、束の直径一寸五分程度の笹の葉の束を藁で結わ
えたものである。二束用意する。

[次へ進んで下さい]