二、役名と扮装 (一)、役名 楽人には、笛吹き手としての笛吹役、太鼓打ち手としての太鼓役、手平 鉦による拍子取り手としての手平鉦役がある。 舞人としては、御幣(幣束)舞の役、地舞の役、榊舞の役、青柳舞の役、 扇舞の役、剱舞の役、権現舞の役、及びその尾絡み役、お湯立て神事に係 わる湯立て舞の役がある。 御神歌を歌う歌い手として、神歌役がある。神歌役は尾絡み役が兼ねる こともある。 (二)、扮装 前述のとおり、この神楽舞は、修験道を修める山伏の衣装を着て奉仕す ることとなっているので、全員が白衣、白袴、白足袋を着用し、頭には烏 帽子を被っている。履き物は下駄で、これは参進や退下のときには雨天な どのこともあるためでり、昔から白木または竹皮の下駄を履いている。舞 処では藁草履を履く。以前は藁草履は手作りのものであったといい、黍皮 でも作ったという。 権現舞の舞人のみは、白袴の代わりに色染めした袴を着用している。こ れは戦時中ないし戦後の物不足の時代、神職のお下がりを着用したものが 現在に至っているのではないかとも考えられる。色染めの袴はまた、勇猛 果敢な舞姿を特徴とする本権現舞には、一段とふさわしいものに感じられ る。 |