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01 松館天満宮三台山獅子大権現舞

   三、菅原神社例祭祭式次第
 菅原神社例祭における神楽舞の奉納は、次により斎行される。
  (一)、宵宮祭
 宵宮祭においては、十分に練習した成果を確認する意味もこめて、神楽
舞を奉納する。
 すなわち、宵宮祭は、修祓(お祓い)、一拝、宮司祝詞奏上、保存会及
び部落自治会一同拝礼、渡御の曲三節演奏、権現舞奉納、一拝の順で執り
行われる。
 各班長(全八班)供出の神饌は、宮司宅の神前に仮に供えられる。神前
にはこのほか、宵宮祭のための神酒や料理なども供えられる。
 宵宮祭におけるの服装については、権現舞のみ正規の衣装を着用するこ
ととし、他の保存会員や神社責任役員、部落自治会役員などは平服として
いる。
 
 祭式終了後は、宮司宅において直会を行う。
 ちなみに、菅原神社本殿は集落より一粁近く離れているので、宵宮祭は
このようにやむを得ず午後六時から宮司宅において行っている。
 菅原神社の例祭は以前は旧暦三月二十五日であった。その頃は周囲に残
雪があり、農作業がまだ始まっていなかった。そのため、住民がこぞって
祭礼に当たられたという。宵宮の夕刻は、御神燈を先頭に提灯行列を組ん
で参進し、神社本殿で宵宮祭を執り行ったとされる。
 しかし昨今は温暖化が進み、例祭日も四月二十五日に変更されるなどし
て、農作業の盛んな時期に例祭を執行することとなった。このため祭礼の
ために十分な時間をとることは難しくなり、従って自然に本殿での宵宮祭
は取り止めになったようである。
 なお、近くの松館生活改善センターにおいて同夜、部落自治会老若男女
による「松館天神様フェスティバル」が開かれているので、その皮切りに、
ほろ酔い加減の神楽舞一行が渡御の曲を演奏しながら会場に着き、舞台で
権現舞を披露することが恒例となっている。
 
  (二)、参進
 例祭当日は、関係者は午前九時に宮司宅に集合し、順次、茶の湯の作法
による抹茶を喫して心身を鎮め調える。
 午前十時、参進に先立ち所定の位置に着座して神前に一拝をし、渡御を
三節演奏する。
 祓串を奉持した祭員(神職)を先頭に、神楽舞一行、忌紙をくわえて神
饌を奉持した氏子たち、その他灯籠、紅白の餅、玉串、神酒などを奉持し
た男女の氏子・崇敬者たち、続いて宮司、献幣使、一般参拝者、最後に幼
稚園児が行列を組む。
 宮司宅前に整列した参進の行列は、渡御の曲の演奏を合図に本殿に向か
って参進する。渡御は、本殿に到着するまで、雨天といえども止まず演奏
する。渡御の曲は、四拍子である。
 
  (三)、祭式執行
 社殿は、本殿、幣殿、拝殿によって構成されている。幣殿が手狭のため、
宮司以下祭員、献幣使及び氏子総代(兼責任役員)一名は幣殿に、その他
の方々は拝殿のそれぞれの所定の位置に着座する。
 まず初めに祭員は、奉持した神饌などを、本殿前の幣殿に据えた机代に
置き並べて神前を整え、神饌、宮司、献幣使、氏子総代、その他一同の順
に修祓する。
 祭式は通常、宮司一拝、献饌、宮司祝詞奏上、本庁幣献納、献幣使祭詞
奏上、玉串拝礼、権現舞の曲三節演奏、撤饌、宮司一拝で終了する。
 玉串拝礼については、神職等が玉串を奉って拝礼した後、部落自治会役
員の司会により、氏子総代(部落自治会々長)以下、保存会、天神講宿、
消防団、婦人会、敬神婦人会、子供会、老人クラブ、一般参拝者などの代
表者の順に行われる。
 祭式終了後、参列者全員に神酒が振る舞われる。
 なお、祭礼当日は、拝殿に設えた燭台に三十三本の蝋燭を赤々とともし、
参拝者は祭式後は自由に拝礼できるようにしている。
 
  (四)、神楽舞奉納
 宮司、祭員は神酒を戴いた後、直ちに境内の祭場に赴き、祭員は大釜や
四方を祓い、宮司はお湯立て神事の祝詞奏上を行う。
 引き続いて神楽舞一行は祭場に至り、所定の位置に整列する。舞人の準
備が出来次第に神楽舞を奉納する。
 すなわち権現舞の曲を奏でながら、御幣舞、地舞、榊舞、青柳舞、扇舞、
剱舞、および権現舞を奉納する。続いてお湯立ての曲を奏でながら、お湯
立て神事を行う。
 この間、境内の参拝者に対しては、その頭部を獅子頭で噛むという、権
現の霊力授与が行われる。また、神酒や紅白の餅などは境内の参拝者にも
振る舞われる。
 お湯立て神事が終了すると、氏子諸人は、その御霊威をこうむらんとし
て、紙垂や斎笹などを競って持ち帰る。特に斎笹は牛馬の食に供するとい
う。
 
  (五)、退下
 全ての祭式、神楽舞の奉納を滞りなく終えた一行は、参進のときと同じ
行列を組んで、宮司宅へ退下する。この間、渡御の曲を止むことなく奏で
る。
 燈籠のみは、後日の秋季例祭などのときにも用いるので、神前に供えて
置くこととしている。
 なお、祭場に関わる当番の氏子や参拝者へのお下がりとして、神饌のう
ちその場で食することの出来る魚や卵、果物、菓子などを振る舞う、とい
う仕来も何時の頃からか行われている。
 
  (六)、直会
 宮司宅へ到着した一行は、神饌などを神前に仮供えする。舞い納めとし
て権現舞を神前に奉納する。
 権現舞奉納の後、関係者一同所定の位置に着座し、例祭が無事終了した
ことの感謝を籠め宮司に合わせて一拝する。
 引き続いて、神酒のほか、折詰、赤飯にお茶碗、吸物、季節の菜などを
添えて直会を行い、祭礼奉仕をねぎらうのである。

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