三、角館歴史村青柳家 角館歴史村青柳家(県史跡)は、同じく仙北郡角館町東勝楽丁にあり、 角館武家屋敷群を象徴する建物である。約四百年も続く青柳家の住宅は、 佐竹家の家老職の屋敷よりも立派な門構えといわれ、母屋も当時の武家 屋敷の格調高い造りをそのままに伝えている。 門前に馬乗り踏み石・馬つなぎ石があり、黒塗りの彫子塀(ほりこべい) にはのぞき窓がついている。薬医門は、万延元年(一八六〇)大工柴田岩 太郎によって作られたという。 この青柳家の屋敷、つまり角館歴史村には、薬医門、青柳家母屋、青 柳家武器蔵、青柳庵、神明水、小田野直武像、武家道具館、秋田郷土館、 ハイカラ館、幕末寫眞館、古来堂などの建物や施設があり、いずれも趣 を異にして、来訪者をして楽しませている。 これらの景観を形作る必要不可欠の要素として、庭園樹がある。この 歴史村には、松、桜、杉などが植えられ、かなり老木化している。この 対策として樹木医をよび、これら樹木の若返りに取り組んでいるという。 私ども研修視察団一行が青柳家に着いたときは、丁度お昼時であった ので、お食事処「古来堂」へ入った。事前に予約されていた席のところ に、八幡平地区からの参加者、谷内のH氏と小豆沢のH氏、つまり二人 H氏と三人で座った。 やがて美味しそうな天ぷらつきの稲庭うどんが、食卓に出された。こ の料理を前にして、なごやかにビールを乾杯している参加者もいた。実 はそのグループの三人とは、八幡平地区からの参加者のようで、なにや ら、研究発表をする人を選定しようと謀議しているようであった。この 二H氏は自分の鹿南中学校の恩師であるので、この謀議での立場は、全 くもって田沢湖に浮く笹舟の如くであった。謀議はなった、研究発表す るテーマは、「陶芸と私」であると………。 おかげでビールの酔いも、美味しいであろう稲庭うどんの味もそこそ こに、二H氏を残して、同じく鹿角陶芸普及協会から参加した女性たち の後を追った。二三の建物を見学したら、もう時間となってしまった。 青柳家の角館歴史村は、前述のように沢山の建物があるので、全部を観 るには数時間かけたほうが良い。 |