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鹿角市文化財保護協会「上津野」NO.31

十六、着色剤(例)
 透明系の基本釉薬に、次の着色剤を混ぜることによって、色合いの豊
かないろいろな釉薬が出来る。
@松灰は緑色系を呈するが、昔、燃料である松の灰と粘土中の鉄分とが
融合して、緑色や鳶(とび)色に自然発色することが知られるようになっ
た、これを自然釉という。
    
A土灰とは雑木の灰のことで、普通は褐色(イス灰は透明系)を呈する。
土灰を釉薬や着色剤に用いるときは、水洗いしてアク抜きをする。
 植物が生育するには「適地適木」という考えがある。特殊な土壌環
境には特殊な植物が生育する。それを指標植物といい、その植物は、土
壌に含まれている金属類を蓄積する。例えば、鉱脈探しの指標植物とし
ては,金や重金属を選択的に吸収して蓄積するシダ植物のヘビノネゴザ
(カナクサ・カナキグサとも)が知られている。宮城県以南に生育するク
マツヅラ科のヤブムラサキは、特に葉の部分に金の含有量が多いことか
ら、金鉱脈探しの探査植物として利用されている。またボルドー液(前
掲)などの農薬が多量に散布された土壌に生育した果樹には、銅などの
金属類が蓄積されることとなる。この果樹の灰を釉薬や着色剤として用
いると、例えば銅が多量に含まれていれば、銅特有の色を発色する(銅
は酸化炎では緑色系、還元炎では赤色系となる)と推測することも出来
る。
B普通、鉄は茶色系、銅は青緑色系、クロムは黄色系、錫は白色系、鉄
とマンガンで黒色系をそれぞれ呈する。

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