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鹿角市文化財保護協会「上津野」NO.31

十五、基本釉薬(例)
 基本釉薬とは透明系の釉薬で、この基本釉薬に顔料を混ぜて、好みの
釉薬を調製する。
 用いる原料は天然に産する故に、名称が同じでも、産地によって含ま
れている物質の構成比が異なるので、まず初めに基本釉薬を作ってみる
必要がある。
 昔は灰(土灰)に基いて調合してきた(灰立という)が、最近では石
灰を中心に調製(土石立という)されている。

(1)周期律表(例)
  元素の周期表(周期律表とも)に基いて釉薬を調合する例である。
第一族から第四族までの元素からなっている。用いる粘土にうまく融合
するように、各族の混入比率を調整する必要がある。
@基本材料(第一族)50%
 福島長石(珪酸65%で、カリも含まれる、白色)
 ほかに陶石とか、ペタライト(リチウム長石)
 
A媒溶原料(第二族)10%
 石灰石(炭酸カルシウムを含み、熔けやすい、白色)、
 ほかに土灰(合成土灰)
  
B調整材(糊の役目)(第三族)10%
 カオリン(長石類岩石の風化したもので、アルミナ質粘土、白色)
 ほかに蛙目粘土(がいろめ、花崗岩の風化したもの)
  
C骨格材(第四族)30%
 珪石(珪酸を含み、熔けにくい)
 ほかにワラ灰

(2)三角(調合とも)図表(土石立の例)
 前記の各族に代表される原料には、他の族の元素も含まれているので、
普通は三角図表によって調合する。
三角図表

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