十四、下絵付け(描画彩色) 陶器・磁器とも、その妙の一つに下絵付けがある。下絵付けしたときの 釉薬は、透明釉系のものとする。 @鬼板とは鉄化合物の軟らかい岩石のことで、これを砕いて顔料とし、 こげ茶〜黒色に発色する。緑色の織部釉のとき、白地の部分に鬼板で描 画したりする。 A呉須とはコバルト化合物の顔料で、青い色を呈し、その作品を「染付」 という。 Bタンパン(硫酸銅とも)は銅の製錬の過程で生ずる。タンパンは普通、 水色〜緑色に発色する。黄瀬戸釉や透明系釉の器などに多用される。 C下絵の具としては、普通の水彩絵の具のようにして用いる。しかし、 やきものの色彩は、高温で焼成する過程において、作品の粘土と下絵の 具と釉薬との三者が反応し合って、別の物質になるので、原則として水 彩絵の具のように混ぜてはいけない。 なお、前述したように、ガラス質の厚い作品においては、色の三原色 (青・赤・黄)と光の三原色(R赤・G緑・B青)とが相乗的に現れるので、 水彩画のような色彩には見えない。 D顔料の例としては、鉄化合物(褐色系)・コバルト化合物(青色系)・銅化 合物(水色・緑色・赤色など)・アンチモン化合物(黄色) ・金(紫色系)など が挙げられる。 E赤土など濃い色の粘土を用いるときは、白化粧をすることもあり、ま た逆に白土のときは、いろいろな色化粧をすることもある。 |