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鹿角市文化財保護協会「上津野」NO.31

十三、装飾
 作品への装飾について考えてみたい。
(1)どんな色の粘土で作るかも、装飾の一つである。
(2)どのような形のものを作るかも、装飾の一つである。
(3)どんな釉薬を用いるかも装飾の一つであり、釉薬を掛けないのも装
飾の一つである。
(4)粘土と顔料と釉薬とが、焼成中に融合していろいろな色を呈する。
例えば、松の灰は緑色系を呈する。食塩釉は、食塩のナトリウムと粘土
中の珪酸とが反応して珪酸ナトリウムが出来、これが透明系の釉薬とな
る。因みに、備前焼の火襷は、塩水に浸した稲ワラなどを作品に巻きつ
けて焼く。これらも、装飾の一つと考えられる。
(5)焼き方、つまり焼成雰囲気を酸化炎、あるいは還元炎とするかも装
飾の一つである。
 
 次に、実際の作陶の過程での装飾について略記する。
@成形のとき(チョコレートの硬さ)、彫刻刀で彫る(象嵌なども)装飾は、
黄飴釉とか織部釉などムラの出やすい釉薬のときは特に有効であり、ま
た石膏などで作った花印を押したり、刷毛で白化粧したりする。

A素焼後の作品には、下絵付けしたり、白化粧(象嵌なども)したり、
刷毛目を描いたり、火襷のための稲ワラを巻くなどがある。
B本焼後の装飾としては、必要により上絵付けをする。しかし、やきも
のの場合は華美になりやすい傾向があるので、普通は上絵付けをしてい
ない。

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