八、 やきもの作りの順序 やきもの作りは普通、次の一〇の工程を経る。 @ 成形 手ロクロに載せた一塊の粘土を、まず好みの形に作る、まだ軟らかい ので、おおまかな、基本的な形にまとめる。この時点で、ひび割れして もかまわない。 A 半乾燥 成形した作品は、半日〜一晩置くとチョコレートの硬さになる。これ をポリ袋にいれて乾燥を防ぐのであるが、半月ぐらいは長持ち出来る。 B 成形仕上げ 半乾燥した作品を陶芸用小道具を用いて、削ったり、補強したりする。 壊れていても、十分に直すことが出来る。 削り終わったら、隠れた疵やひび割れを直すため、絞ったスポンジや セーム皮で滑らかにする。そして、彫刻刀で模様を彫ったり、花印を押 したりして装飾する。 最後に自分の作品であることを明らかにするためサイン、又は陶印を 押印する。その後は徐々に乾燥させる。 C 乾燥 急いで乾燥させると壊れる危険があるので、初めは、新聞紙などで覆 いをしながら徐々に乾かし、そして完全に乾燥させる。 この時点でひび割れしたものは、修復出来ない。またこの時までに、 壊れていない作品は、これからの素焼き、本焼きでも壊れることは、ま ずない。 D 素焼き 下絵付けや釉掛けをしやすくするため、七〇〇℃以上八〇〇℃で数十 分間焼くことを素焼きという。 まず三〇〇℃位までは、窯の扉をほんの少し開いて、作品から出る水 分を放出する。三〇〇℃位までは時間をかけてゆっくり焼く。三〇〇℃ 前後でバクテリアや不純物が燃えつきてしまう。 薪窯では、素焼きを省略することがある。なお、素焼きを省略すると きは、乾燥した作品に、必要により白化粧を施したり、また釉薬を掛け ることとなる。 化粧とは素地(粘土)の欠点を補ったり、見映えをよくすることで、 その液体は釉薬と粘土との中間的な成分を含む泥状のものである。 E 下絵付け 素焼きをしたら、作品に付着しているの屑などを取り除き、鬼板や呉 須、下絵の具で描画彩色する。必要により、白化粧を施す。 F 釉薬掛け 釉薬は、葉書ぐらいの厚さに、掛け斑の出来ないように素早く掛ける。 釉薬には、人体に有害な金属類も混入されているので、注意を要する。 G 本焼き(焼成) 普通の市販釉薬は、焼成温度一二五〇℃として調製されている まず三〇〇℃位までは、窯の扉をほんの少し開いて、作品から出る水 分を放出する。 300℃位までは、時間をかけてゆっくり焼く。五七三℃になると、窯 内は赤熱状態になると云われている。三〇〇℃を超え八〇〇℃位までは、 少し火力を強くする。八〇〇℃になったら、火力を最大にして焼く。こ の後一二三〇℃〜一二五〇℃になったら、数十分間焼く、これをねらし という。ねらしが十分でないと、厚い作品などは中まで焼けないことに なる。 H 冷まし 冷ましも、やきもの作りの重要な工程である。小さい電気窯では、一 日〜二日間冷ますことになる。 I 窯出し 窯内温度が一〇〇℃以下になるまで冷ます。まだ熱いと、チンチンと か、ピンピンとか音がするのは、ひび割れしているのである。 窯から取り出したら、高台などのザラザラした部位を、紙ヤスリなど で滑らかにする。そして花台に載せて鑑賞する。満足が得られる瞬間で ある。 |
