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鹿角市文化財保護協会「上津野」NO.31

二、 陶芸の面白さ
 陶芸の面白さは、エタイの知れない物から、自分好みの「物体」を作
り上げることにある。自分好みの……世界でただ一つの作品……を作る、
そのとき、私共は童心に還ることが出来るのである。

 しかして陶芸は独りでも出来る、つまり他人に迷惑をかけないでも楽
しめること、手作りのやきものは珍しいので、どんなに下手な作品でも、
プレゼントすると喜ばれること、そして究極には、最後まで生き残って
「自分を癒してくれるのは自分自身しかいない」ということ、などを挙
げることが出来よう。
 
 次は時間の有効活用である。私ども六十代になると、今現在を「生き
ていること」の時間が大切になること、優れた美術品を作ることも素晴
らしいことであるが、私のような普通人は、ただ「作っている」と云う
実感を体験することに意味があること、したがって「作品を作り上げる」
というよりも、「作っている時間そのものが有意義である」として認識
することで、時間の有効活用になる、と思う。
 以上のことなどを自分なりに考えてみると、これが、即ち「文化」で
はないだろうかと。

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