二、 陶芸の面白さ 陶芸の面白さは、エタイの知れない物から、自分好みの「物体」を作 り上げることにある。自分好みの……世界でただ一つの作品……を作る、 そのとき、私共は童心に還ることが出来るのである。 しかして陶芸は独りでも出来る、つまり他人に迷惑をかけないでも楽 しめること、手作りのやきものは珍しいので、どんなに下手な作品でも、 プレゼントすると喜ばれること、そして究極には、最後まで生き残って 「自分を癒してくれるのは自分自身しかいない」ということ、などを挙 げることが出来よう。 次は時間の有効活用である。私ども六十代になると、今現在を「生き ていること」の時間が大切になること、優れた美術品を作ることも素晴 らしいことであるが、私のような普通人は、ただ「作っている」と云う 実感を体験することに意味があること、したがって「作品を作り上げる」 というよりも、「作っている時間そのものが有意義である」として認識 することで、時間の有効活用になる、と思う。 以上のことなどを自分なりに考えてみると、これが、即ち「文化」で はないだろうかと。 |