小屋と水呑みについては、前にも書いたような気もするが、小屋にもいろいろあ
るが、辞典を見直してみると、小屋とは、小さくて粗末な家屋。江戸時代、藩主の
藩邸または城中にあった藩士の住宅。などとあるので、士の家も小屋なら、我が家
も小屋でもいいか、として、水呑みというのは、水呑百姓の略。田畑を所有しない
貧しい小作または日雇の農民。ということだが、私はなんで元山や下タ沢の狭い沢
に、水呑などといわれる人がいたろうと思ったが、鉱山に働いている人のほかは、
みんな水呑と分類されていたのだろうと思う。 また「出張」という言葉が出てくるが、これは今のように会社の出張でどこかへ 出かける、ではなく、「でばる」とか「でばり」とか読むのだろうと思う。私達が 鉱山に働きに行った頃、坑内事務所のことを「見張(みはり)」といったように。 |