鹿友会誌(抄)
「第四十冊」
△馬淵治郎君
空の荒鷲隊の若武者本会員二等航空兵曹馬淵治郎君は、十一月二十六日漢口爆撃中敵弾に 撃たれ、愛機と共に壮烈なる戦死を遂げられた。
君は毛馬内町馬淵源太郎氏の二男、今年明治神宮体育大会へ剣道の代表選手として出場して、 秋田県青年団の為め、万丈の気を吐いた毛馬内小学校馬淵初朗先生の弟である。昭和六年 小学校卒業後、十七歳の時、少年航空兵を志願し、今回の事変には幾度も戦功を奏し、 終に漢口の空に護国の神と化したので ある。
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