GLN「鹿角の温故知新への旅・鹿角先人列伝一覧」

石川理紀之助

 柴平村の適産調。

参考(出典):「鹿角のあゆみ」
 
△適産調
 本県の生んだ農政家石川理紀之助は、農村更生の基礎調査として、秋田福岡両県の 八郡四九町村にわたり、明治廿九年から七カ年の歳月を費やして大規模な適産調を行った。
 本郡では柴平村がその調査対象に選ばれるや、同村議会は勧業費の大幅な増額を議決 して、これに応えた。柴平村の適産調は、明治三十一年三月二十日から前調に着手し、 七月三十日から八月四日まで実地調を行い、翌年六月二十日の残務の完結をみた。 その内容は、部落絵図、耕地字分、番地毎の地勢、土質等を詳しく記述し、更に農産物、 古今風俗調、労働年齢調、果樹調、過去現在適産について述べている。この調査は新しい 時代の農業に対する本郡農民の開眼となり、その後の農業経営の指針として活用された。 現在花輪図書館に所蔵されているが、当時の同村の状況と、かかる調査を積極的に推進 した同村先輩の熱意がうかがわれて、貴重な文献となっている。

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