[鹿角の民謡] |
△鹿角甚句(二ツ甚句) 十九、 サーァハァー 盆の十六日ァ正月から待ちた サカヤッセー 待ちを十六日サァ今来たか 二十、 好きとすきならァ泥田の水も サカヤッセー 飲めば甘露のサァ味がする 二十一、 来いと書くとてァ来るなと書いた サカヤッセー 筆のあやまりサァ今悔し 二十二、 切れてしまえばァ又たてる サカヤッセー 控えまするよサァ三味の糸 二十三、 惚れてならないァ他国の人に サカヤッセー 末は鴉のサァ泣き別れ 二十四、 小坂七村ァ井戸の水飲めば サカヤッセー 八十年寄りもサァ若くなる 二十五、 わしとお前はァ枯葉の松よ サカヤッセー どこへ落ちるもサァ二人づれ 二十六、 ちょいと抱きしめァ手枕させて サカヤッセー 指であいとるサァ三味の糸 二十七、 行く度来る度ァくどきたてならぬ サカヤッセー わたし一人のサァ身ではなし (伝承者 蟹沢・黒沢トク)
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