1201八森山の舞台石(谷内) 参考:八幡平地区老人クラブ連合会老人大学学習記録集「八幡平伝承ひろい」 八森山に珍しく大きな石があり、これを舞台石と呼んでいる。 この石はその昔、正月二日の未明に小豆沢の大日堂に奉納する谷内の能衆達一団が、 長嶺を通過しようとしたが、長嶺の人達に拒まれて通過出来なかった。そこで一同思案 に末、長嶺から引き返し、八森山を越えて湯瀬に出て、湯瀬から小豆沢の大日堂へ行こ うと考えました。 そして雪道を八森山越えにかかり、一団となり決行しようとしたがとても難儀で越え そうもなかった。この時ふと大きな石を見つけ、この石の上で奉納しようと、太鼓に笛 と掛け声勇ましく五大尊舞を奉納したと云われます。それ以来この石を「舞台石」と呼 ぶようになったと云う。