[鹿角の時は流れ行く]
07 歌枕ウタマクラの郷
「歌枕の郷]
01錦木塚
歌枕とは、歌を詠むときの典拠とすべき枕詞・名所などのこ
とである。
鹿角に由来する「錦木」「けふの細布」「狭布ケフの里」な
どが、平安時代の歌枕として知られている。
後拾遺 錦木はたてなからこそ朽にけれ けふの細布むねあはしとや 能因法師
同 錦木は立なからこそ朽にけれ けふの細布胸合じとや 同
詞花集 おもひかねけふたてそむる錦木の ちつかもまたてあふよしもかな 大倉卿匡房
同 いたつらにちつか朽にし錦木を 猶こりすまに思ひたつかな 藤原永實
千載集 錦木の千束にかきりなかりせは 猶こりすまにたてまし物を 賀茂重保
堀河院百首 いはねとも思ひそめてき錦木の はひさす色に出やしなまし 藤原仲實
同 錦木の千束の数は立てしを なと逢事のいまたたくなる 藤原顕仲
六百番歌合 錦木にかきそへてこそ言の葉も 思ひそめつる色もみゆらん 藤原顕昭
同 錦木の千束の数もけふミちて けふの細布胸や逢ふへき 俊成卿
千五百番歌合 たてそめてあふ日をまちし錦木の あまりつれなき人心かな 小侍従
新後撰 人しれぬ心にたてつるにしききの 朽ぬる色や袖にみゆらん 前大納言隆房
同 うき名をや猶たてそへん錦木の 千束にあまる人のつらさに 花山院内大臣
袖中抄 思ひかねけふ立初る錦木の 千束にたらで逢よしも哉 大江匡房
新拾遺 よとともに胸合かたき我恋の 類タグイもしらぬけふの細布 伏見殿
夫木 思ひ多しけふのさぬのの麻衣 さても逢見ぬむねのくるしさ 中務
雪玉 音にきくけふの細布着てみんと おもひにむせふ胸もあくやと 三条西実隆
[上記の古歌再表示]
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