老牛(ろうぎゅう)犢(とく)を舐(ねぶ)るの愛。 解釈:親が子を甚だしく愛する様。また盲愛して子の前途を誤られること。 「犢」は子牛の意、「舐」は舐める。 反義:獅子の子落とし。獅子の子育て。 狼藉(ろうぜき)。 解釈:散乱した様。無法な行い。狼が草を藉(し)いて寝た跡の乱雑さから。 老馬の智(ち)。 解釈:経験を積んだ者は、物事の方針を誤らないということ。また、愛を受 けた者が主人の恩義を忘れない意。 類義:馬に道を任す。老馬道を知る。 魯魚(ろぎょ)の誤り。 解釈:魯と魚とは字形が似ていて誤りやすいことから、文字の見誤り、書き 誤りをいう。 類義:魯魚烏焉(うえん)の誤り。魯魚亥豕(がいし)の誤り。 驢(ろ)に騎(の)りて、驢を覓む(もとむ)。 解釈:求めている物が直ぐ側にあるのに、遠くに求める愚かさのたとえ。 類義:牛に騎って牛を覓む。負うた子を三方に探す。背中の子を三年探す。 驢馬(ろば)が旅に出掛けたとて、馬になって帰って来る訳ではない。 解釈:賢い人なら、旅に出て見聞を広めるということもあるが、愚かな人が 旅をしたところで、出発前と何ら変わるところもなく帰って来るものだという 意。 驢鳴犬吠(ろめいけんべい・ろめいけんばい)。 解釈:驢馬(ろば)の鳴き声と犬の吠える声。聞くほどの価値の無い物のた とえ。 驢(ろ)を呼んで、馬(ば)となす。 解釈:正しいことを間違いだと言ったり、間違っていることを正しいと言っ て押し通したりすること。 類義:馬を牛という。馬を鹿。鴨を鶩(あひる)と支える。鷺(さぎ)を烏。 鹿を指して馬と為す(なす)。 |