二度あることは三度ある。There is a certain thing three times
twice.
解釈:物事は繰り返して起こるもので、二度起こったことは、また続いても
う一度起こるものだ。特に悪いことは続いて起こるものだから、失敗を繰り返
さないように注意せよという戒め。
類義:ある事三度。一度起これば二災。
二度言えば、風邪引く。It catches a cold if it says twice.
解釈:同じ事を繰り返して二度言うと、口が風邪を引く。二度も言わせない
ように、人の話はよく聞くものだという戒め。
活用⇒人の話をよく聞くこと。Hear person's story well.
二度教えて、一度叱れ。Teach twice, and scold once.
解釈:子供を教育する心構えを言ったもので、最初からいきなり頭ごなしに
叱らないで、何回も教え諭すことが大切であるとうこと。道歌(どうか)に
「かわゆくば二つ叱って三つ褒めて、五つ教えて善き人にせよ」とる。
活用⇒かわゆくば二つ叱って三つ褒めて、五つ教えて善き人にせよ。They
are lovely children. Scold twice. Praise it three times. Educate five
times. Then, it becomes a good child.
二度聞いて、一度物言え。Say only once when hearing it twice.
解釈:人の話は何遍聞き返してでもよく聞き、自らは余計なお喋りをしない
で、口を慎んだ方がよい。
参考:Hear twice befors you speak once.(一度喋る前に二度聞け)
二度びっくり。Surprise twice.
解釈:同じ事柄に二度びっくりする。最初聞いたときに驚き、実際に見て更
に驚かされること。
類義:聞いてびっくり、見てびっくり。
二兎を追う者は、一兎をも得ず。
解釈:二匹のウサギを同時に捕まえようとして追い掛けても、結局は一匹も
捕らえられないという意から、欲張って一度に多くの利益を得ようとすると、
かえって何の利益も得られないことのたとえ。
類義:虻蜂取らず。欲は身を失う。
反義:一石二鳥(いっせきにちょう)。一挙両得(いっきょりょうとく)。
参考:If you run after two hares, you will catch neither.の訳語。
二人口(ににんぐち)は過ぎるが、一人口(ひとりぐち)は過ごせな
い。The single cannot live though the married couple can live.
解釈:夫婦の二人暮らしは、独身の一人暮らしより出費が少なくて済むこと。
似ぬ京物語。The story that is not similar in Kyoto.
解釈:行ったことがない京の話をするので、話が実際とは大分違うというこ
と。
類義:知らぬ京物語。箱根氏ら頭の江戸話。見ぬ京物語。
二の足を踏む。It hesitates.
解釈:尻込みする。事を起こすのを躊躇うこと。
二の句が継げぬ。It is not possible to tie to the second phrase.
解釈:気後れしたり驚いたりで次の言葉が中々出てこないこと。朗詠の第一
句末から二の句に移るとき、急に高音になって詠じ続けることが難しいことか
ら。
二の舞。The second dance.
解釈:舞楽の名で、案摩(あま)という舞の次に舞われる滑稽な舞のことで、
前の人の真似や、前の人と同じ失敗をすること。
二八余りは人の瀬越し。Rapids of the life are exceeded when
turning 16 years old.
解釈:一生の中で十六、七歳という年代は、人生の最も難しい年頃で、この
時期を無事に乗り越えるか否かがその後の人生を左右するということ。
二八月に、思う子船に乗するな。In February and August, do not
take a lovely child to the ship.
解釈:二月は季節風が強く、八月には台風の襲来で海が荒れるので、大切な
子供は船に乗せない方がよいという意。
類義:二八月に舟乗りすな。
二八月は、船頭のあぐみ時。The boatman doesn't take the ship in
February and August.
解釈:二月と八月は波風が荒いので、漁に出かけることも少なく、船を繋い
でおくことが多いという意。
二百十日の走り穂。Early rice ear of the 210th day.
解釈:二百十日とは立春より数えて二百十日目に当たる日で、九月一日頃だ
が、その頃稲穂がそろそろ出始める。「走り穂」は、一番早く生い育った穂の
こと。
二百十日の前後ろ。About the 210th day.
解釈:二百十日前後、即ち八月下旬より九月中旬頃までは、台風の襲来時期
に当たるので、特に農家では厄日(やくび)として警戒している。
類義:二百十日は農家の厄日。
二百二十日の荒れ終い。The strong wind is put away on the 220th
day.
解釈:二百十日から二百二十日頃までが台風シーズンと言われ、これを過ぎ
ると、台風もあまり来なくなるという意。
二枚の舌を使う。Two tongues are used.
解釈:嘘を吐くこと。単に「二枚舌」ともいう。
類義:一口両舌(いっこうりょうぜつ)。吐いた唾を呑む。両舌。
反義:吐いた唾は呑めぬ。
参考:Keep not two tongues in one moutjh.(一つの口に二枚の舌を持つ
な)
女房十八、われ二十(はたち)。The wife is 18, and I am 20.
解釈:いつまでも女房が十八歳で自分が二十歳という若い新婚夫婦のような
生活が送れたらよいとの願いをいう。
女房鉄砲仏法。With the wife, and the gun, and the teachings
of Buddhism.
解釈:女は殺伐な空気を和らげ、鉄砲は暴力を抑え、仏法は人心を教化する
というように、天下の泰平はこの三つによって保たれるということ。
女房と米の飯には飽かぬ。It does not get tired of a wife and the
meal of rice.
解釈:妻は米の飯のような存在で、特別いいものでもないが、飽きることが
ないという意。
類義:女房と味噌は古いほどよい。
反義:女房と畳は新しい方がよい。
女房と畳は新しい方がよい。The new one of the mat is better
than the old one. The wife is also the same.
解釈:女房は畳と同様、新しい方が気持がよい。
類義:女房と菅笠は新しい方がよ。女房と茄子(なすび)は若いがよい。
女房と味噌は古いほどよい。The old one of the miso is better
than the new one. The wife is also the same.
解釈:長年生活を共にした妻は、気心も知れ安らぎを覚えるものであるから、
女房は古いほどいいものだ。
類義:女房と鍋釜は古いほどよい。
女房の妬く程、亭主もてもせず。The husband is not popular for
the wife to envy it.
解釈:女は焼餅焼きだ。女房があれこれ想像して焼餅を焼くほど、亭主はも
てはしない、という江戸時代の川柳。
女房の悪いは、六十年の不作。The bad wife is the same as
a continuous bad harvest of 60 years.
解釈:悪い妻を娶った男は、一生不幸である。
類義:悪妻は百年の不作。悪婦、家を破る。
参考:A bad wife is the shipwreck of her husband.(悪妻は夫の破滅で
ある)
女房は家の大黒柱。The wife is the central pillar in the house.
解釈:妻は一家の中心的存在である。家が栄えたり滅びたりするのも、亭主
の身持ちの善し悪しも全て女房次第という意。
類義:男は妻(め)から。女房は家の固め。女房は家の宝。
女房は変えるほど悪くなる。The more it changes the wife,
the more gradually it worsens.
解釈:選り好みして取り替えていると、悪いのを掴むことになるという意。
女房は貸すとも、擂粉木(すりこぎ)は貸すな。Never lend the
pestle though it is unavoidable to lend the wife.
解釈:使えば使うほど減る物は、他人に貸さない方がよいという意。
類義:女房は貸すとも、砥石は貸すな。
女房は、床の間の置物。The wife is an ornament of the alcove.
解釈:女房というものは一種の飾り物に過ぎないという意。
反義:女房は家の大黒柱。
女房は半身上(はんしんしょう)。The wife's existence corresponds
to the half of the property of the house.
解釈:女房は身上(家産)の半分に当たる。“妻の働き“がその家の盛衰を
左右する。
類義:男は妻(め)から。女房は家の固め。女房は家の大黒柱。
女房は一人でも食える。The wife can eat even by oneself.
解釈:女は、どんなにしてでも一人で暮らしていけるものだ。
女房百日、馬二十日。The wife is 100 days, the horse is 20 days.
解釈:何でも新しいうちは珍しいが、直に飽きるものだというたとえ。
類義:馬牛三十日(みそか)、嚊(かか)二十日。兄弟二十日、孫二十日。
嫁の三日褒め(ぼめ)。
二律背反(にりつはいはん)。Mutually exclusive dichotomy.
解釈:同じように正しく見える二つの命題が、互いに矛盾して両立し得ない
こと。「二律」は、二つの原理、原則。論理学用語。
似るを友。A similar person is a friend.
解釈:似た者同士が仲良くなること。
類義:牛は牛連れ、馬は馬連れ。似た者夫婦。類は友を呼ぶ。
俄雨(にわかあめ)と女の腕捲り(うでまくり)。Sudden shower,
the woman's sleeves rolled up.
類義:大したことはないもののたとえ。
類義:朝雨は女の腕捲り。
俄長者は俄乞食。Millionaire who became rapid is beggar who
became rapid.
解釈:急に大儲けをして金持になった者は、気が大きくなって散財をしたり、
急に大損をして貧乏に逆戻りする。
類義:どか儲けすれば、どか損する。
庭作るより、田を作れ。Make a rice field than make a garden.
解釈:無駄な事は止めて、実益のある仕事をした方がよいという意。
活用⇒趣味よりも、実益を。Than the hobby the actual profit.
類義:詩を作るより田を作れ。
鶏が夜鳴くと、凶事(きょうじ)が起こる。The unlucky affair
happens when the cock calls at night.
解釈:鶏は夜明け前に鳴くものなのに、夜中に鳴くというのは異常で、不吉
なことが起こる前兆という迷信。
鶏を割くに焉(いずく)んぞ牛刀を用いん。Why do you use a cleaver
to cook the chicken?
解釈:鶏を料理するのに、牛を料理するような大きな包丁を使う必要はない。
些細な事を解決するのに、大袈裟なやり方をする必要はないということ。
類義:大根を正宗(まさむね)で切る。正宗で薪割る。
任重くして、道遠し。Luggage is heavy and the road is far.
解釈:「任」は、背中に負った荷物のこと。背負っている荷物が重い上に、
行く道はまだまだ遠い。責任が重く、その責任を遂行するには前途は遥か遠い
ということ。
人形にも衣装。I want to dress clothes to the doll.
解釈:取るに足らない者でも、立派な衣装を着て身なりを整えれば、見られ
るようになることのたとえ。
類義:馬子(まご)にも衣装。山の猿も衣装から。
人間到る処、青山(せいざん)あり。For a human being, there is
a blue mountain everywhere.
解釈:人間は何処へ行っても自分の骨を埋(うず)める場所はある。故郷だ
けが骨を埋める所ではないのだから、故郷を出て大いに羽ばたくべきだという
こと。「青山」は埋骨(まいこつ)の地のことで、中国蘇軾(そしょく)の詩
「是(こ)の処青山骨を埋む可し」から来ている。
活用⇒君の活躍する場所は、何処にでもある。There is the place where
you play an active part anywhere.
人間一生二万日。The human life is 20000 days.
解釈:昔、人間の寿命は五十年だといわれていたが、これを日数で計算する
と、約二万日。短い人生を有意義に生きよ、という戒め。
活用⇒人生は短い。有意義に生きなさい。The life is short. Live
significantly.
人間盛んなれば、神も祟らず。The gods do not curse to an energetic
person.
解釈:運が向いているときに、何をしても罰が当たることはないものだ。
類義:時に遇えば鼠も虎となる。人盛んにして、神祟らず。
人間は病の器(うつわ)。The human body is a container
receiving a disease.
解釈:人間の体は病気を入れる器のようなもので、病気に罹りやすい脆いも
のだということ。
人間万事、金(かね)の世の中。Man everything, it is the world of
money.
解釈:この世の事は、全て金で解決できる。金ほど大切なものはないという
意。
活用⇒世の中で一番大切なものは、お金です。The most important one
in the world is money.
類義:地獄の沙汰も金次第。
人間万事 塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)。A human being
all old man living in a cold village in China is a horse.
解釈:人生の幸不幸は全く予測できないもので、災いが転じて福となったり、
福が災いに転じることもあるということ。昔、中国の辺境の塞(とりで)に住
む老翁の飼っていた馬が逃げたが、数ヶ月後、駿馬(しゅんめ)を連れて帰っ
てきた。ところが老翁の息子はその駿馬に乗って落馬して怪我をしてしまった。
その後戦争が起こり、若者達が大勢戦死したが、その息子は足の怪我のお蔭で
徴兵を免れ生き残ったという故事による。中国では「人間(じんかん)」と呼
んで「社会」の意。
類義:禍福は糾(あざな)える縄の如し。塞翁が馬。
人間一人は世の宝。One man is a treasure of the world.
解釈:人命は尊いものであり、どんな人間でもこの世の中の大切な存在であ
る。
活用⇒世の中は、一人ひとりの人間でできている。The world consists
of one man one.
人間、僅か五十年。The allotted span is only 50 years.
解釈:人間の寿命は僅か五十年という短いものだ。織田信長の好んだ言葉。
人参で行水。It bathes by the carrot.
解釈:あらゆる手を尽くして治療すること。貴重な漢方薬の朝鮮人参を、浴
びるほど大量に飲むという意。
人参飲んで、首括る。Because the carrot was drunk, the neck
is tied up.
解釈:高価な朝鮮人参を飲んで病気は治ったが、薬代を払い切れずにとうと
う自殺しなければならない。先の事をよく考えて行動しないと、よい結果にな
る筈の事が、かえって災いの元になるという戒め。
活用⇒将来のことをよく考えて、行動しよう。Let's act by often
thinking about the future.
類義:養生に身が痩せる。
人相見(にんそうみ)の、我が身知らず。The fortune-teller who
sees person's features doesn't understand own thing.
解釈:易者は他人の運勢を占っても、自分の運命は分からないものだという
意から、他人をあれこれ批判するより、まず自分自身を反省すべきだというこ
と。
活用⇒他人のことより、自分自身を反省しなさい。Rather than another
person, reflect on oneself.
類義:医者の自脈、効き目なし。医者の不養生。易者の身の上知らず。陰陽
師(おんみょうじ)の身の上知らず。紺屋(こうや)の白袴。
忍の一字は、衆妙(しゅうみょう)の門。One character of Nin
is an entrance of every superior reason.
解釈:忍耐は、あらゆる道を極めるための入り口であるという意から、忍の
精神を忘れることなく実践すれば、何事も不可能なことはないということ。
活用⇒忍の精神は、不可能を可能にする。The spirit of Nin
accomplishes the impossible. 忍とは、こらえることである。Nin is to
endure it.
類義:堪忍の忍の字が百貫する。
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