鳰(にお)の浮き巣。Grebe's floatage nest. 解釈:「鳰」はカイツブリの古名。カイツブリは水上に生活し、蘆(あし) の枯れ葉や水草などを集めて水上に巣を作るが、水に浮いて不安定に見えると ころから、安定しない儚げな状態をたとえていう。 活用⇒この状態は、不安定だ。This state is unstable. 類義:葦草(いそう)の悔い。 苦瓢(にがひさご)にも取り得あり。 解釈:「苦瓢」は瓢箪(ひょうたん)の意。どんな詰まらない物にも、それ なりによいところがあるという意。 活用⇒平凡な物にも、それなりの取り得がある。Also in an ordinary thing, there is a moderate gain. 苦虫を噛み潰したよう。 解釈:「苦虫」とは噛めばどんなに苦いだろうかと思われる想像上の虫。ひ どく不愉快そうな顔・様子のたとえ。 活用⇒不愉快だと思った瞬間。The moment when I thought that I was unpleasant. 二兎を追う者は、一兎をも得ず。 解釈:二匹のウサギを同時に捕まえようとして追い掛けても、結局は一匹も 捕らえられないという意から、欲張って一度に多くの利益を得ようとすると、 かえって何の利益も得られないことのたとえ。 類義:虻蜂取らず。欲は身を失う。 反義:一石二鳥(いっせきにちょう)。一挙両得(いっきょりょうとく)。 参考:If you run after two hares, you will catch neither.の訳語。 鶏が夜鳴くと、凶事(きょうじ)が起こる。The unlucky affair happens when the cock calls at night. 解釈:鶏は夜明け前に鳴くものなのに、夜中に鳴くというのは異常で、不吉 なことが起こる前兆という迷信。 鶏を割くに焉(いずく)んぞ牛刀を用いん。Why do you use a cleaver to cook the chicken? 解釈:鶏を料理するのに、牛を料理するような大きな包丁を使う必要はない。 些細な事を解決するのに、大袈裟なやり方をする必要はないということ。 類義:大根を正宗(まさむね)で切る。正宗で薪割る。 |