世帯仏法、腹念仏。
解釈:僧侶が仏法を説いたり、念仏を唱えるのを、僧自身の生活のためにし
ているのだということ。
類義:僧は仏を売りて、世を渡る。鼻の下の建立。仏法も腹念仏。
せちせち貧乏、のらり果報。
解釈:普段けちけちしている働き者が、案外貧乏で、何時ものらくらして過
ごしている者がよい運に恵まれること。
類義:せかせか貧乏、ゆっくり長者。
反義:稼ぐに追い付く貧乏なし。
切匙(せっかい)で腹を切る。
解釈:到底できる筈のないことのたとえ。「切匙」は、擂鉢の内側に付いた
味噌などを擂り落とす道具。
類義:杓子腹。擂粉木で腹切る。雷(木偏+雷)木(れんぎ、連木。擂粉木)
で腹切る。
せっかちのしくじり。
解釈:慌てる者は失敗するということ。また、邪気のない失敗のこと。
活用⇒慌てると失敗する。Panic and fail. It fails if panicking.
類義:慌てる者の半人足。慌てる蟹は穴へ這入らぬ。慌てる蟹は穴へ這入れ
ぬ。
折檻(せっかん)。
解釈:君主を強く諌めること。転じて、厳しく叱ったり体罰を加えることを
いう。中国漢(かん)の朱雲(しゅうん)が成帝に悪臣の張禹(ちょうう)を
殺すよう進言し、帝は怒って朱雲を殿上から引きずり出させたが、朱雲は檻
(てすり)にしがみ付いたため、檻が折れたという故事による。
節季(せっき)女に盆坊主。
解釈:大変忙しいことのたとえ。年末の女と盆の坊さんは、目が回るほど忙
しいものだ。
類義:五月(さつき)女に盆坊主。
節季の風邪は買っても引け。
解釈:忙しい時でも病気なら休めるということ。
節供倒しは薬礼(やくれい)になる。
解釈:皆が休む時に働く人を、冷やかしていう言葉。節供に一人だけ稼いで
もろくな事はなく、せいぜい医者の薬代になるのが落ちである。
類義:怠け者の節供働き。
参考:「節供倒し」は、節供に働くこと。節供に休むのは、村全体の慣わし
だから、その日に働くのは罪悪だと考えられていた。
席巻(せっけん)。
解釈:片っ端から領土を攻め取ること。「席」は蓆(むしろ)のことで、蓆
や茣蓙(ござ)を巻くように片っ端から土地を攻略するの意。
参考:「席捲」とも書く。
舌耕(ぜっこう)。
解釈:講演や講義などで生計を立てること。農夫が田畑を耕すのと同様に、
弁舌で生活の糧(かて)を得ることをいう。
参考:「筆耕(ひっこう)」は、字を筆写して報酬を得、生活することをい
う。
切磋琢磨(せつさたくま)。
解釈:玉や石を切って磨くように、学問や道徳に努め励むこと。また、仲間
が互いに励まし合って学徳を磨くこと。
活用⇒学問や道徳に精励すること。Be diligent in learning and morals.
Work hard ..study and morality...
切歯扼腕(せっしやくわん)。I suppress the other hand by one
hand, while grinding its teeth.
解釈:大変に悔しがり、怒る様子のたとえ。歯軋りをし、腕を強く握り締め
ること。「扼腕」は自分の一方の手で、別の手を押さえること。
折衝(せっしょう)。
類義:樽俎折衝(そんそ折衝)。
節制は最良の薬。
解釈:どんな名医や良薬よりも節制に勝る健康はないということ。
類義:腹八分目に医者要らず。
参考:Temperance is the best hpysic.の訳語。
拙速(せっそく)を尊ぶ(たっとぶ)。
解釈:上手に仕上げようとして遅れるよりも、拙くても早くできる方がよい
という意。
類義:巧遅(こうち)は拙速に如(し)かず。
絶体絶命(ぜったいぜつめい)。
解釈:のっぴきならなぬ立場。到底逃れられないような困難に直面すること。
活用⇒絶体絶命。Desperate situation. Desperation.
舌端(ぜったん)、火を吐く。
解釈:口から火を吐くように、言葉鋭く言い立てること。
雪中の松柏(しょうはく)。
解釈:困難な状態に遭っても、節操を曲げない人のたとえ。常緑樹の松や柏
(コノテガシワ)は、寒さの中でも葉の色を変えないことから。
類義:年寒くして松柏の萎むに後るるを知る。
雪隠(せっちん)で饅頭(まんじゅう)。
解釈:人に隠れて自分ひとりで利益を得ようとするたとえ。汚い場所で美味
しい物を食べても、気持がよくないたとえ。「雪隠」は便所のこと。
類義:雪隠で米を噛む。
雪隠と持仏(じぶつ)。
解釈:絶対に必要な物のたとえ。
類義:雪隠と仏壇。
雪隠の火事。
解釈:やけくその洒落。
雪隠の錠前(じょうまえ)。
解釈:便所の中でする咳払いのことで、中で咳払いをすると、錠を掛けたの
と同じ効果があるという意。
Z旗(ゼットき)を揚げる。
解釈:非常事態に当たり、より一層の奮励と努力を求めるという意。
参考:「Z旗「は、元わが国海軍が用いた特別信号の一つ。
切ない時の神叩き。
解釈:平常は少しの信仰もない人が、病気や苦しいことに遭ったりすると、
急に神仏の助けを願い祈ったりすること。
類義:苦しい時の神頼み。
切ない時は茨(いばら)も掴む。
解釈:苦しいときは後難を考えず、何とかして窮境を抜け出そうとするとい
うこと。
類義:溺れる者は藁をも掴む。切ないと茨にも縋る(すがる)。背に腹は代
えられぬ。
切ない時は親。
解釈:苦しい時には親に頼ること、また親を口実にしてその場を逃れること。
類義:苦しい時には親を出す。
節を折る。
解釈:自分の意志を曲げて人に従うこと。
活用⇒意志を曲げる。Will bend. The will is bent.
類義:説を屈する。変節。
背中に眼はない。
解釈:後ろは見えない。裏で隠れてやる悪事には気が付かないたとえ。
背中の子を三年探す。
解釈:直ぐ近くの物が見つからず、あちこち探し回ることのたとえ。
類義:負うた子を三年探す。詮索物、目の前にあり。
銭(ぜに)ある時は鬼をも使う。
解釈:金さえあれば、鬼でも使える。金の力の大なることをいう。
活用⇒お金の力は絶大である。Money is the immense power. The power
of money is full.
類義:金があれば、馬鹿も旦那。金が言わせる旦那。地獄の沙汰も金次第。
銭あれば、木仏(きぶつ)も面(つら)を反す(かえす)。
解釈:どんな冷淡な者でも、金のある者には取り入るもの。金の力の前には
靡かない者はないたとえ。
活用⇒お金の力は、仏像を歩かせることができる。The wooden buddhist
can walk for money.
類義:阿弥陀(あみだ)も金で光る。金さえあれば、行く先で旦那。地獄の
沙汰も金次第。
銭金(ぜにかね)囲うても、姫囲うな。
解釈:金銭を蓄えれば増えもするが、女を囲っても年を取っていくだけだか
ら、馬鹿げたいるという意。
銭金、佐渡の土。
解釈:如何に金銭を尊ぼうと、金(きん)は元々佐渡の土塊(つちくれ)で
はないか、と金銭を尊ぶ者を嘲っていう言葉。
銭金は親子でも他人。
解釈:金銭上の事は、親子の間柄でも他人同様に素気無いものだということ。
類義:親子の中でも金銭は他人。金に親子はない。
銭取り病(やまい)は死に病。
解釈:医療費が嵩む病気は死病になる事が多い。
銭無しの市立ち(いちだち)。
解釈:金も持たずに買いに行くこと。当ても無く駆けずり回ること。また、
身のほど知らずのたとえ。
類義:銭持たずの市立ち。銭持たずの団子選り(えり)。たくらだの市立ち。
元手無しの唐(とう)走り。
銭は阿弥陀ほど光る。
解釈:金銭の威力は絶大だということ。
類義:金の光は阿弥陀ほど。地獄の沙汰も金次第。
銭は銭だけ。
解釈:金を出せばそれ相応の価値を生み、その値打ちだけの物か手に入るこ
と。
類義:銭は銭だけ光る。安かろう悪かろう。
銭は馬鹿隠し。
解釈:愚か者でも金があれば、世間の人は立ててくれるということ。
類義:金さえあれば、馬鹿も旦那。金が言わせる旦那。金さえあれば、行く
先で旦那。
背に腹は代えられぬ。
解釈:大切な事のためには、他の事を犠牲にするのもやむを得ないというこ
と。
類義:負うた子より、抱いた子。苦しい時は鼻をも削ぐ。背中に腹は代えら
れぬ。背より腹。
銭儲けと死に病は仇(あだ)でない。
解釈:金儲けと不治の病気を治す事は、容易なことではない。
銭持たずの団子選り(えり)。
解釈:金を持たずに買い物に行くこと。また、身分のほどを弁(わきま)え
ないたとえ。
類義:銭無しの市立ち。
狭家(せばや)の長刀(なががたな)。
解釈:貧乏で遣り繰りのつかないことのたとえ。
是非は道によって賢し。
解釈:よい悪いの判断は、その道の専門家が優れているということ。
類義:芸は道によって賢し。餅は餅屋。
狭き門より入れ(いれ)。
解釈:人を鍛えるには、楽な方法を取るより、苦難の道を選べ。
背より腹。
解釈:大切な事のために、他の事を犠牲にしても仕方が無いということ。
類義:背に腹は代えられぬ。
瀬を踏んで、淵を知る。
解釈:浅い所を渡りながら、深く、危険なところを探ること。
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