GLN(GREEN & LUCKY NET)からこんにちは「ことわざ・金言名言(Proverb)」

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  下さる物なら赤葉(あかば)でも。
 解釈:人間は生来欲の深い者であるというたとえ。呉れるというなら、大根
の枯れ葉でも貰おうとするものだ。
 反義:袖から手を出すのも嫌い。

  管の穴から天を覗く。
 類義:管を以て天を窺う。

  下り坂に腰を押す。
 解釈:弱りかけた者を一層弱らせるようなことをすること。

  管を巻く。
 解釈:酒に酔い、取りとめのないことを言うこと。

  管を以て天を窺う。
 解釈:狭い了見で大きな問題に当たろうとすることのたとえ。細い管の穴か
ら広い天を覗くという意。
 類義:貝殻で海を量る。鍵の孔(あな)から天を覗く。錐を以て地を指す。
管から天を覗く。小知を以て大道を窺う。針の穴から天上覗く。葦(よし)の
髄から天井覗く。

  口あれば京へ上る(のぼる)。
 解釈:その気になれば何でもできるということ。道を聞き聞き、京都へも行
くことができる。
 類義:坊様(ぼさま)江戸駆ける。目あれば京へ上る。目と鼻があれば京へ
上る。
 参考:舌のある者は、ローマへ行く。

  口あれば食って通る、肩あれば着て通る。
 解釈:人は何とかかんとか暮らしていけるものだという意。
 類義:生き身に餌食。

  口が動けば、手が止む。
 類義:仕事をしているとき、おしゃべりに夢中になると手が休んでしまう。

  口から出れば世間。
 解釈:一旦口を滑らせれば、どんなに秘密にしていても、忽ちに広まって行
くということ。
 類義:囁き千里。吐いた唾は呑めぬ。人の口に戸は立てられぬ。
 反義:吐いた唾を呑む。

  朽木(くちき)は柱にならぬ。
 解釈:根性の腐った者は、使いものにならないというたとえ。
 類義:朽木(きゅうぼく)は雕(え)る可(べ)からず。

  口先の裃(かみしも)。
 解釈:態度が不遜(ふそん)であるのに、口だけは恭しいこと。

  口自慢の仕事下手。
 解釈:口が達者だと、手が留守になって仕事がはかどらないこと。
 類義:口上手の商い下手。口たたきの手足らず。口は口、手は手。
 反義:口も八丁、手も八丁。

  口たたきの手足らず。
 解釈:口は上手いが、仕事はそれに比べると腕がない人のことをいう。
 類義:口自慢の仕事下手。口上手の商い下手。手でせぬ口。手ぶっちょうの
口八丁。

  口でけなして、心で褒める。
 解釈:口では悪く言っているが、心の中では褒めている意。深い愛情がある
場合に用いる。

  口では大坂の城も建つ。
 解釈:口だけなら、どんなに大きなことでも言えるということのたとえ。
 類義:口叩きの手足らず。
 参考:Easier said than done.(行うより言うが早い)

  口と財布は緊(し)めるが得。
 解釈:無駄口と浪費を諌める言葉。
 類義:口と財布は閉ずるに利あり。口と褌は固く締めろ。口の出這入りに戸
を立てろ。口は禍(わざわい)の門。口を守る瓶の如くせよ。
 参考:Keep your purse ant mouth close.(財布と口とは閉じよ)

  口と腹とは、砥石の裏表。
 解釈:口に出す言葉と、考えている事は違うという意。
 類義:口と心と違う。口と心は裏表。口と腹。口と腹とは違う。口は口、心
は心。心と口と違う。
 反義:言行一致(げんこういっち)。

  蛇(くちなわ)の口裂け。
 解釈:欲の深いために身を滅ぼすことのたとえ。蛇は一旦口に入れたら餌が
大き過ぎて口が裂けても呑むのを止めない。
 類義:蛇(くちなわ)は口の裂くるのを知らず。くちはめ(蝮)は人を食っ
て泣く。欲の熊鷹(くまたか)股裂ける。

  口に甘いは腹に毒。
 解釈:表面の口の上手さにつられて、計略に乗せられることのたとえ。
 類義:旨い物は腹に溜まる。口に甘きは腹に害あり。

  口に栄耀(えいよう)、身に奢り。
 解釈:贅沢を尽くすこと。

  口に風邪を引かす。
 解釈:余計な事をしゃべること。また話した事が無駄になるたとえ。
 類義:あったら口に風邪引かす。口に風を入れる。

  口に使われる。
 解釈:人は食べるために、せっせと働かなければならない。
 類義:食おうとて痩せる。口に孝行する。口にこそ使われ、身こそ辛けれ。
口ゆえに使われる。

  口に戸は立てられぬ。
 解釈:人は口さがないもので、一人歩きした噂は止めようがないことのたと
え。
 類義:人の口に戸は立てられぬ。
 反義:口に戸を立てる。

  口に戸を立てる。
 解釈:軽々しくしゃべらないようにすること。また、自由にものを言うのを
防げること。
 類義:口に戸を鎖(とざ)す。
 反義:口に戸は立てられぬ。

  口に年貢はいらぬ。
 解釈:口だけならどんな勝手な事でも言える。
 類義:口には関所がない。

  口には関所がない。
 解釈:人のおしゃべりを止める関所はない。何を言っても差し支えないとい
うたとえ。
 類義:口に年貢はいらぬ。口には税がいらぬ。言葉に物がいらぬ。

  口に針。
 解釈:言葉が尖り、皮肉を持っていること。
 類義:奥歯に剣。口に蜜あり、腹に剣あり。口は虎、舌は剣。

  口に蜜あり、腹に剣あり。
 解釈:口先では調子のよい上手い事を言っているが、内心では人を傷つける
企みを持っていることをいう。中国唐代の玄宗(げんそう)の宰相李林甫(り
りんぽ)を評した言葉。
 類義:笑みの中(うち)の刀。口裏甘きこと蜜の如く、心裏毒なること蛇に
似たり。口に甘きは腹に害あり。口に甘き者は、其心必ず苦し。口に接吻、胸
に匕首(あいくち)。

  口は剃刀(かみそり)。
 解釈:言葉は慎まないと失敗する事があるということから、毒舌のことをい
う。

  口は口、心は心。
 解釈:口に出す事と、心で思っている事が、別々であること。
 類義:口と腹とは、砥石の裏表。口に蜜あり、腹に剣あり。笑裡蔵刀(しょ
うりぞうとう)。
 反義:言葉は心の使い。言葉は身の文(あや)。

  嘴(くちばし)を長くする。
 解釈:様々な方面に働きかけて、きっかけを作っておくこと。「嘴」は口先、
言葉のこと。

  口は重宝。
 解釈:口は都合のよいもので、口先では何とでも言える。口と実際とは違う
ということ。
 類義:口には関所がない。口は口、心は心。口は重宝、手は宝。
 反義:言葉は心の使い。言葉は身の文(あや)。

  口は閉じておけ、目は開けておけ。
 解釈:言葉を慎み、観察はしっかりせよという意。
 参考:Keep your mouth shut and your eyes open.の訳語。

  口は虎、舌は剣(つるぎ)。
 解釈:口から発する言葉が激しいことのたとえ。口のきき方が悪いと、人の
一生までも台無しにしてしまう。
 類義:口に針。口は剃刀。口は禍(わざわい)の門(もん)。舌の一撃は、
槍の一撃よりも強い。

  口は禍(わざわい)の門(もん)。
 解釈:言葉は慎めという戒め。うっかり言って言葉が思わぬ失敗を招くこと
もままある。
 類義:口から生まれて、口で果てる。口は善悪の門、舌は禍福(かふく)の
根。口は虎、舌は剣。口をして鼻の如くせよ。物言えば唇寒し秋の風。病は口
より入り、禍は口より出ず。
 参考:The tongue wounds more than a lance.(舌は槍よりも多くその身を
傷つける)

  唇亡びて、歯寒し。
 解釈:唇がなくなれば歯も寒い。転じて互いに助け合うものの、一方が滅び
ると、他の一方も危なくなるということ。
 類義:唇竭(つ)きて歯寒し。唇無ければ歯寒し。唇歯輔車(しんしほし
ゃ)。

  口弁慶。
 解釈:口は達者だが、実際には弱い者のことをいう。弁慶は強い者のたとえ。

  口も八丁、手も八丁。
 解釈:よくしゃべり、またすることも達者であること。
 類義:口も口、手も手。
 反義:口自慢の仕事下手。口たたきの手足らず。口は口、手は手。

  苦中(くちゅう)の楽。
 解釈:苦しい生活の中でも、僅かな事にその苦しさを忘れることがある。

  口より出せば世間。
 類義:口から出れば世間。

  口をして鼻の如くせよ。
 解釈:口は慎めということ。鼻は物が言えない。つまりやたらに物を言うな
という戒め。
 類義:口の虎は身を破る。口を以て鼻とせよ。沈黙は金。

  口を閉じて眼(まなこ)を開け。
 解釈:迂闊(うかつ)に口を開かず、両方の眼で、しっかりと周りを見据え
よ、ということ。
 類義:目は二つ、耳は二つ、口はただ一つ。

  轡(くつわ)の音にも目を覚ます。
 解釈:武士が轡(馬の口に含ませる具)の音に敏感に目を覚ますという意か
ら、油断のないたとえ。転じて身に付いた嗜み(たしなみ)のことをいう。
 類義:居候(いそうろう)は茶碗の音にも目を覚ます。心掛けある武士は、
地を這う虫にも気を許さず。侍の子は轡の音で目を覚まし、商人(あきんど)
の子は算盤の音で目を覚まし、乞食の子は茶碗の音で目を覚ます。

  靴を隔てて、痒きを掻く。
 解釈:思うようにならず、じれったいこと。
 類義:隔靴掻痒(かっかそうよう)。隔靴抓癢(かっかそうよう)。隔靴爬
痒(かっかはよう)。御廉(みす)を隔てて、高座を覗く。

  苦肉の策。
 解釈:敵を欺く手段として、自分の身を苦しめて行う謀(はかりごと)。
 類義:苦肉の計。苦肉の謀。

  国に入(い)っては、まず禁を問え。
 解釈:その地の習慣や仕来りには従うのがよいという意。
 類義:郷(ごう)に入っては、郷に従う。

  国に盗人、家に鼠。
 解釈:国には盗賊がいて、家の中には食べ物を食い荒らす鼠がいるように、
大小の差こそあれ、物事には必ずこれを損なうものがいるという意。

  国乱れて、忠臣現る。
 解釈:国が乱れたときこそ、誠実な臣とそうでない者との違いが明らかにな
るものである。
 類義:世乱れて、忠臣を識(し)る。

  国破れて、山河在り。
 解釈:戦乱のために国や都は滅びて、元の姿はなくなるが、自然だけは元の
ままであるという意。

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