GLN[ファウストのこと]

おわりに

・”評価”、例えば、業績(発明発見なども)とか、 貢献(愛なども)とか、篤志(率先垂範なども)とか等々については、 これは川を流れ行く果実(桃太郎の桃にも例えられ得る)のように、 後進の者がそれを是として拾い上げる − 感銘を与える − ことによって、 評価(物の値打ちを認めて誉めること)されるものであると考えられよう。
 評価の比重が重ければ重いほど、先人賢人として敬われ尊ばれて、 やがて「祠の中に納まって」崇拝されることになるのではないだろうか。
 
 つまり ”評価の真の価値”と云うものは、 既存の教義教典に基づいてその軽重が問われるものでもなく、 また本人自らが主張するものでもなく、 時を流れ行く”歴史”によって評価される − 真の価値が左右される − ものではないだろうか。
 
 であるから、”評価”を期待して − いたずらに策を弄するなどして − 人生を生きて行くことにはならない……。

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