02 御霊
 
                     参考:吉川弘文館発行「古事類苑」など
 
〈御霊ミタマ〉
 
『古事記 上』「天忍穂耳命・草那芸剣」
・・・・・・爾ココに天照大御神アマテラスオホミカミ、高木神タカギノカミの命ミコト以モチて、太子ヒツギノミコ正勝吾
勝勝速日天忍穂耳命マサカアカツカチハヤビアメノオシホミミノミコトに詔ノりしたまはく、(中略)此コレの鏡は
専モハら我アが御魂ミタマと為シて、吾が前ミマヘを拝イツくがごと、いつき奉れ。・・・・・・
参照 「三大神勅」
 
『古事記伝 十五』(御霊とは)
凡て御霊ミタマと云に、又用と体との差別あり、此大御神の御於ミウヘにて申さば、高天原を
知看て、世を照しなどし賜ふは、広く御霊の用なり、此御鏡は其体なり、さて其御霊を、
専此御鏡に取託て、其御体としたまへば、其用も悉く此御鏡に具り坐り、然らば其用悉
く此御鏡に移り坐て、高天原に坐現御身ウツシミミには、御霊は胎らじかと云に、凡て神御霊
は御霊にて、いとも霊異クシビなる物にし坐ば、悉く此処にあれども、彼処にもいさゝか
減ことなく、彼処に減ねども、此処にも悉く具りて、其体は千万処に分つといへども、
ほどほどに何れにも、その用は欠ることなし
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