13a 縁起・出典
 
さんのうれいげんき【山王霊験記】
 山王の霊験説話を集めた絵巻。もと15巻本であったと推測され、その残欠本が現存。
 
しょうりょうしゅう【性霊集】セイレイシュウ
  空海作の詩賦・表文・碑銘などを弟子の真済しんぜいが編集した書。10巻。そのうち
 8・9・10の3巻は散逸したが、済暹サイセンによって「補闕抄」として補われた。遍照発揮
 性霊集。
 
しんち‐がく【神智学】
 人間に神秘的霊智があって、これによって直接に神を見ると説く信仰・思想。接神術。
 
しんれいやぐちのわたし【神霊矢口渡】
 浄瑠璃の一。福内鬼外(平賀源内)作の時代物。1770年(明和7)初演。「太平記」巻
 33にある新田義興の最期とその後日譚で、武蔵国矢口の渡守の娘お舟と義興の弟義岑
 との悲恋を描いた四段目が名高い。後に歌舞伎化。
 
せいれい‐せつ【性霊説】
 漢詩の、自然の性情を重んずる説。清の袁枚エンバイが唱え、沈徳潜シントクセンの格調説と相
 対した。
 
せんじゅうしょう【撰集抄】
 鎌倉時代の仏教説話集。9巻。霊験や遁世者・往生者の物語、寺院縁起などを収める。
 西行に仮託の書。
 
そんしょう‐だらに【尊勝陀羅尼】
 仏頂尊勝の功徳を説く陀羅尼。87句から成る。霊験ありと称せられ、密教や禅宗で読
 誦される。尊勝陀羅尼経。
 
ちんしょう‐でんせつ【沈鐘伝説】
 伝説の一類型。鐘を霊物とし、水界を支配する主と密接な関係を有すると考え、池沼
 ・湖海などに多い。日本では諸所にある「鐘ヶ淵」は、普通にこの伝説を持っている
 が、俵藤太の竜宮の鐘を奪う伝説が最も著名。
 
なおびのみたま【直毘霊】
 神道書。本居宣長著。1巻。1771年(明和8)成る。初め「古事記伝」第1巻の付録、後
 に単行。日本の「道」の特色を説いたもので、宣長の古道説の骨子をなす。
 
にほん‐りょういき【日本霊異記】ニホンレイイキ
  平安初期の仏教説話集。3巻。僧景戒撰。奈良時代から弘仁810〜824)年間に至る朝
 野の異聞、殊に因果応報などに関する説話を漢文で記した書。詳しくは「日本国現報
 善悪霊異記」。霊異記。
 
はちまんぐどうくん【八幡愚童訓】
 鎌倉末期の神道書。2巻。2種あり。著者未詳。石清水八幡宮の霊験記で、中世におけ
 る八幡信仰の特質をよく伝える。
 
ほっけげんき【法華験記】
 天台宗の鎮源の撰。3巻。長久1040〜1044)年間成る。中国宋代義寂の著した同名書を
 範として編纂した、日本の法華経霊験譚を集めた説話集。大日本国法華経験記。本朝
 法華験記。
 
ゆうれい【幽霊】
 イプセン作の戯曲。1881年発表。亡父の悪性の遺伝が息子を悩ます。
 
りょういき【霊異記】
 「日本霊異記」の略称。
れいい‐き【霊異記】
 「日本霊異記」の略称。
 
れいげん‐き【霊験記】
 神仏の不思議な感応・利益リヤクなどを記した書。「壺坂霊験記」
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