0202国旗の掲げ方
 
                  参考:(社)国旗境界発行「国民の祝日」ほか
 
〈国旗の掲げ方〉
 @国旗の完成とは、国旗の上辺が旗竿の竿頭カントウに密着している状態を云います。つ
まり国旗は、旗竿ポールの最上部の竿頭に接するように掲げます。
 A室内では三脚などを使って旗竿を真っ直ぐにして掲げるように努め、演壇・舞台
ステージなどでは出来るだけ横長となるように掲げます。
 B国旗の上位とは、内側から見て右側、つまり外側(客席・屋外)から見て左側です。
 即ち国民の祝日など、各家庭で玄関先に国旗を掲げる場合、国旗は右側(屋外から見
て左側)に掲げます。
 C国旗の掲揚ケイヨウは、始業(午前八時頃)から、終業(午後五時頃)までとします。
 Dわが国と外国の国旗を同時に掲げる場合は、国旗の大きさは同一で、旗竿の高さも
同じで、旗の生地キジも同じとします。
 E一本の旗竿ポールに二ケ国の国旗を掲げてはいけません。何故なら、上位の国旗が下
位の国旗を支配したことになるからです。
 F敷地内では、わが国の国旗を掲げないで外国の国旗だけを掲げてはいけません。外
国の国旗を掲げるときは、必ずわが国の国旗も掲げます。
 G国旗と団体旗を一緒に掲げるときは、国旗は団体旗と同じ大きさかより大きい旗を
掲げ、旗竿の高さも同一かより高くします。同じ高さの三本の旗竿に国旗と団体旗を掲
げるときの順位は、外側から見て真中、左、右の順となります。
 H国旗は、地面に接しないようにします。汚れたり、破れたりした国旗は掲げません。
勿論文字を書き込んだり、卓掛(テーブル掛け)などに使ってはいけません。
 I古くなった国旗は、焼却するのが最も良い作法です。
 J悲しみの場合は、弔旗チョウキを掲げます。弔旗とは、竿頭から旗の縦〜横幅分だけ降
ろした位置に旗の上辺が来るように掲げることです。弔旗の掲げ方は、初め竿頭まで掲
げてから、旗の縦〜横幅分だけ降ろします。降納コウノウするときは、竿頭まで掲げてから
一気に降納します。
 K国旗掲揚の際は起立して目礼し、或いは脱帽して国旗に敬意を表すのが礼儀エチケットで
す。
 家庭での弔旗の掲げ方は、(ア)竿頭を黒布クロヌノで包みます。(イ)国旗の横幅と等
しい長さで幅3p位の黒布又は細幅紐リボンを取り付けます。弔旗は、旗竿が何時も立てて
ある処に掲げます。
 なお竿頭を黒布で包むだけでも国旗の弔旗ですが、更に黒布とか細幅紐を取り付けて
弔意を表せばなお充分です。
 
△自動車の国旗
 自動車に掲げる国旗は、正面から見て左側に掲げます。
 この他エンジンのあるボンネットの前方真上に掲げることもありますが、これは寧ろ
特別な方法と言えます。
 掲げる高さは、走行中に旗竿の国旗の底辺が車体ボデーに触らない位置にすることが大
切です。
 
△外国旗の掲げ方
 わが国内において外国旗の掲げ方は国際慣例に従って、外側から国旗を見て外国旗は
左に、日本国旗は右に掲げます。
 なお、三ケ国以上の外国旗を掲げる場合は、次のようにします。
(1) 三ケ国の場合
 普通は日本国旗を中央にして、他の二ケ国の国旗は英語による国名のアルファベット
順に従って、先順位の方の外国旗を日本国旗の右(外から国旗に向かって左)に、次の
国の国旗を日本国旗の左(外から国旗に向かって右)とします。
(2) 四ケ国以上の場合
 普通は、わが国が会議等の主催国であっても、わが国を加えてアルファベット順に、
右から左(外から国旗に向かって左から右)へとします。
 国旗の数がたまたま奇数のときは、日本国旗を中央にして、アルファベット順に交互
に右左右(外から国旗に向かって左右左)と掲げて行く方法もあります。
 
 なお、外国旗を取り扱う場合には、次の三点に特に注意して下さい。
 @異なる国の国旗を二つ以上掲げる場合は、国旗の大きさと旗竿の高さは必ず同じに
します。
 A大国又はより密接な関係国の国旗を上位に、他の国の国旗を下位に掲げることは、
国際関係的にはなかなか微妙で、下位になった国から不満や抗議を持ち込まれたりする
こともあるので、国際慣例に従ってアルファベット順に掲げるのが最適です。
 Bアメリカ合衆国やオーストラリアの国旗など、国旗の左上部に小区画(カントン)
がある国旗を縦長に掲げる場合は、必ず小区画が右上方(外から国旗に向かって左上方
)になるようにします。
 
△卓上旗の掲げ方
 部屋の位置とか、窓側などには関係なく、外国代表団が着席した処から見て左側に外
国旗が、右側に日本国旗が立てられているようにします。
 卓上旗の周りに、その国の代表的に草花などを飾るのも、心の篭もった持て成し方で
しょう。
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